日本橋・銀座

NIHONBASHI / GINZA

江戸から東京へ、世界有数の商業都市の歴史を訪ねる

江戸時代初期に五街道の起点が置かれた日本橋。世界有数の大都市・東京が、江戸時代に商業都市として繁栄する拠点となったのがまさにこの街。現在もなお日本の金融の中心であり、明治維新以降に建てられた近代日本の発展を象徴する建築物が残る。隣接する人形町は、由緒ある神社や江戸風情を感じる商店街を訪ねるのが楽しい場所。一方、江戸時代から始まった東京湾の埋め立てによって誕生したのが、月島と築地。ここでは月島発祥といわれるもんじゃ焼きや、市場直送の新鮮な魚介を堪能したい。ブランドショップやデパート、高級レストラン巡りを楽しむなら、日本有数の繁華街・銀座へ。皇居のある日比谷も、すぐお隣だ。巨大都市・東京の「昔」と「今」を感じながら歩いてみたい。かつての江戸は、網の目のように巡らされた河川と運河によって発展を遂げた水運の街でもある。クルーズ船や屋形船に乗って別の角度から眺めると、また新たな発見があるはずだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    日本銀行本店本館
    日本人建築家による最初の国家的近代建築
    日本橋川に沿って立つ日本銀行本店本館の竣工は1896年(明治29)。国の重要文化財に指定され、建築史上においても重要な存在として知られている。外観だけでなく、意匠を凝らした細部のデザインも見ごたえたっぷりだ。
    古典主義様式の建築にはヨーロッパの影響が色濃く残る
  • spot 02
    日本銀行金融研究所 貨幣博物館
    古代から現代まで、日本のお金の歴史をたどる
    日本の貨幣の歴史を古代から現代までたどることのできるのが「日本銀行金融研究所 貨幣博物館」だ。博物館があるのは日本の金融の中心、日本橋本石町の日本銀行分館内。この辺りは江戸時代、金貨の製造所があり「金座」と呼ばれていた場所でもある。館内では、7世紀後半に発行された日本で最初の硬貨「富本銭(ふほんせん)」から、江戸時代の小判や銀貨、藩札のほか、明治時代以降、日本銀行が創設されてから発行されたすべての紙幣を展示。その材料や製造方法が紹介されている。江戸時代の大判小判には、重さとともに金の含有率を表示し、現在の物価と比較した価値を知ることができるのもおもしろい。また、日銀発行のすべての紙幣を展示するコーナーは、幅広い年齢層とともに家族連れにも人気が高く、最新の偽造防止技術には皆興味津々だ。常設展示のほか、テーマを絞った企画展示も定期的に行っている。日本銀行本店本館と合わせて訪ねてみたい。
    さまざまに形と大きさを変えてきた日本のお金の歴史を紹介
  • spot 03
    日本橋
    徳川家康により架けられた橋は日本の道の起点
    江戸時代、五街道の起点として定められた日本橋。そこに架かる橋は、かつて歌川広重により、「東海道五拾参次」の巻頭に描かれた名橋でもある。欄干の中央を飾る青銅の街燈から、今にも飛び立たんとする麒麟像も見ごたえ十分だ。
    400年以上の歴史をもつ名橋。たびたび架け替えられ現在にいたる
  • spot 04
    日本橋クルーズ(R) 神田川クルーズ(R)
    水辺から江戸・東京の歴史をたどる、ガイド付きクルーズ
    江戸時代の東京は、水運を中心として栄えた街。徳川家康によって整備された水路が網目のようにめぐらされ、日本各地からもたらされた物資を運ぶ船と、人や物で賑わっていたという。江戸時代から現代まで、川と橋に残された歴史を船でたどる約90分のクルーズ。日本橋のたもとから出発した船は、日本橋川、神田川、隅田川をぐるっと巡りながら30以上の橋をくぐる。下から見上げる日本橋、はしごを横に渡したように見える豊海橋(とよみばし)、やさしい曲線がレトロな雰囲気を醸す永代橋、大きなアーチが印象的な聖橋など、見どころは尽きない。JR総武線の線路に沿ったお茶の水駅から水道橋駅周辺は、かつて「お茶の水渓谷」と呼ばれた場所。苔や木々に覆われた両岸に、都心とは思えないみずみずしい緑が広がる。一ツ橋周辺に残る江戸城の石垣の一部には、寄進した藩を表す紋章も刻まれている。東京の橋と歴史に習熟したガイドの語りに耳を傾けながら楽しみたい。\\(R)=登録商標マーク
    クルーズ船は日本橋たもとの「滝の広場」に隣接する桟橋から発着する
  • spot 05
    水天宮
    愛らしい犬や河童の像に癒やされる安産祈願の神様
    古くから子授けと安産の神様として親しまれている水天宮。都心のビル街にあるこぢんまりとした境内だが、見どころはいっぱい。安産祈願の参拝者が多く訪れる「戌の日」のほか、初宮詣や七五三参りなど、平日でも賑わいを見せている。
    戌の日や大安吉日、七五三の時期には境内に行列ができるほどの人気
  • spot 06
    人形焼本舗 板倉屋
    豊かな表情と素朴な甘さに癒やされる「元祖」人形焼き
    七福神や文楽人形の形のカステラ生地に、あんこを詰めて焼いた和菓子が人形焼き。日本橋人形町で売られていたことから名前がついたとされ、「元祖」といわれているのが1907年(明治40)創業のこの店だ。創業時より使い続ける型を使い、ひとつずつていねいに焼き上げる。ひと晩寝かせた卵と砂糖の生地に、「別立法(べつだてほう)」という手法で空気を含ませた卵白を加え、木ベラで豪快に混ぜるのが特徴。そこに小麦粉を加えることで、ふんわりしつつも引きがある、独特な食感が生まれるのだという。あんこももちろん自家製。保存料や添加物は一切使っておらず、翌日には風味が変わってしまうため、できたてをその日のうちに食べるのがおすすめだ。七福神のうち6人の顔だけなのは、「お客様の笑顔を足して七福神に」という粋な理由から。少しずつ異なる表情を眺めながら食べると、ご利益がある気がしてくるから不思議だ。
    同じ神様でも一つひとつ異なる表情にも見える人形焼き
  • spot 07
    人形町志乃多寿司總本店
    油揚げからジュワっとあふれる、出汁のうまみが人気のいなり寿司
    いなり寿司は江戸時代、小腹が空いたときに手軽につまめる食べ物として親しまれたもの。その老舗に「しのだ」の名を掲げる店は少なくないが、「うちがその元祖」と店主は胸を張る。店の創業は1877年(明治10)。看板商品であるいなり寿司は、140年以上にわたり伝統の製法を守り続けているもの。出汁の味がしみ込みやすいよう、特注品の油揚げを使い、調味料は砂糖・醤油・みりんの3つだけ。その砂糖に、白ざらめ・赤ざらめ・沖縄の黒糖の3種類を混ぜるという。1回煮てから3-4日味をしみ込ませ、仕上げにもう一度煮るのが秘訣だとか。片手でつまみ、ふたくちで食べられる大きさも、創業以来変わらない。ほかにも、かんぴょう巻き、バッテラや穴子の押し寿司、季節限定商品のサンマ、カツオなどの押し寿司を楽しみにしている常連客は多い。注文を受けてから作り始めるため、商品によっては10分程度待つこともあるが、いつでもできたてのおいしさを味わえる。
    明治座や歌舞伎座の幕間の弁当にも人気の「詰め合わせ竹」(961円)
  • spot 08
    柳屋
    パリパリの皮と上品な甘さのあんこが自慢。「天然もの」の鯛焼き
    「東京のたい焼き御三家」には諸説あるが、必ず名前が挙がるのが人形町「甘酒横丁」のなかほどにあるこの店。創業は1916年(大正15)。材料の作り置きはせず、毎朝仕込んでその日のうちに使い切る。一丁焼きの型を使い1枚1枚ていねいに焼き上げるため、皮が薄くパリッと香ばしいのが特徴。この型は戦前、鋳物職人が作ったものを現在も大切に使い続けているのだとか。連式のプレートでまとめて焼くものに対し、一丁焼きを「天然もの」と呼び区別する人もいるという。頭からしっぽの先までほどよくあんこが詰まり、どこからかじっても上品な甘さのあんこが口に入る。焼き立てをその場でほおばる人、箱入りで何10枚もまとめ買いする人もあり、季節を問わず行列ができる店。比較的混雑が少ないのは、午後2時前後と夕方近くだ。順番を待つ間、職人たちの見事な連係プレイを眺めるのが楽しく、小倉とバニラ、2種類のアイスクリームから選べる「アイス最中」(180円)も食べてみたい。
    うろこまできれいに残るのは一丁焼きならでは(1枚180円)
  • spot 09
    アーティゾン美術館
    貴重なコレクション展と最新テクノロジーで楽しめる都市型美術館
    かつては「ブリヂストン美術館」の名で60年以上親しまれた美術館。印象派を中心としたコレクションから古美術、日本近代洋画、現代美術まで2800点以上にものぼる作品を所蔵し、IT技術を導入した最新の展示方法にも注目してみたい。
    石垣のパターンを取り入れた外部円柱は美術館のシンボルのひとつ
  • spot 10
    歌舞伎座
    日本が誇る伝統芸能を体感できる世界で唯一の歌舞伎専用劇場
    重要無形文化財に登録されている歌舞伎は、日本固有の演劇。その専用劇場が「歌舞伎座」だ。チケットがなくても楽しめる施設がそろい、建築物としての見どころも多彩。観劇の有無にかかわらず、足を運んで伝統芸能の世界に触れてみたい。
    東京メトロ、都営浅草線・東銀座駅と地下で直結する歌舞伎座
  • spot 11
    築地本願寺
    食事、ショッピング、コンサートも楽しめる開かれたお寺
    京都・西本願寺を本山とする浄土真宗の首都圏における拠点。オリエンタルな雰囲気の建造物とその装飾は見ごたえ十分。信者でなくても利用できるカフェやショップ、文化講座も開講し、誰でも利用できる「開かれたお寺」として人気が高い。
    インド風の古代仏教建築を模した外観。東京メトロ・築地駅出口から境内に直結する
  • spot 12
    築地場外市場
    プロの料理人が足繁く通う、築地場外は食の宝庫
    「都民の台所」と呼ばれ、かつて世界最大の海産物流量を誇った築地。豊洲へ移転後も400件以上の専門店が営業を続け、その賑わいは今も変わらない。食べ歩きはもちろん、目利きのプロが選んだ食材や調理用品を探すのも楽しみだ。
    アクセスの良さもあり、築地ブランドの人気は相変わらず
  • spot 13
    築地魚河岸
    いつでも快適に買い物を楽しめる屋内生鮮市場
    築地市場の豊洲移転後も築地の伝統と活気を伝えるため、中央区が設置した生鮮市場。鮮魚、加工品、青果など約60店が入居し、屋内施設のため季節と天候を選ばず快適な環境で利用できる。
    一般客・観光客に親しまれることもコンセプト
  • spot 14
    魚河岸食堂
    市場めし&BBQも楽しめるフードコート
    海産物や青果物の専門店約60店が軒を連ねる生鮮市場「築地魚河岸」3階に設置されたフードコート。人気の海鮮丼はもちろん、洋食、そばやラーメン、天ぷらからスイーツまで好みの料理を注文し、自由に組み合わせて味わうことができる。キッチンスタジオや屋上広場を利用して開かれる食のイベントも楽しみ。また、屋外にはBBQ区画を設置。必要機材や食器類はすべてそろい、築地市場を巡って買い求めた食材やお酒を持ち込み、自由に焼いて味わえる。冬は海鮮鍋用の土鍋のレンタルも人気だ。ファミリーやグループで楽しむのはもちろん、立食スタイルでふらりと立ち寄れるコーナーも。「築地場外市場」や「築地魚河岸」内で買い物したレシートを見せるとBBQ使用料が割引になるサービスがある。
    市場めしといえば、やはり海鮮丼。「てっか屋」の「本てっか」(2500円)
  • spot 15
    月島もんじゃストリート
    下町のソウルフード「もんじゃ焼き」を食べ比べ
    東京湾埋め立て1号地として1892年(明治25)誕生した月島には、半径わずか500mの商店街に80軒以上のもんじゃ焼き店がひしめく通りがある。下町商店街の情緒を楽しみながら、お気に入りの1軒を見つけてみたい。
    子どものおやつから始まり、東京・下町の食文化を代表する食べ物になったもんじゃ焼き
  • spot 16
    だるま 月島本店
    親切なスタッフが対応。もんじゃデビューにおすすめの1軒
    赤いのれんが目印の古民家風の店。華麗なコテさばきでスタッフが焼いて食べるタイミングを教えてくれるので、もんじゃ焼きは初めてという人も安心して利用できる。もちろん、自分のペースで自由に焼いて食べるのもOKだ。いちばん人気は「もち明太子チーズもんじゃ」。とろけたチーズがもちにからみ、明太子の辛みがアクセント。カリカリに焼けたおこげの部分の香ばしさもたまらない。メニューによって和風だしと鶏ガラだしの2種類を使い分け、カレー風味、麻婆豆腐味、ハバネロが入った辛いもんじゃシリーズなどユニークなメニューも豊富。魚介類や野菜は、豊洲市場より厳選したものを仕入れており、えび、イカ、ほたて貝、つぶ貝など海鮮類の鉄板焼きもぜひ食べてみたい。月島内に姉妹店が2軒あり、ここが満席の場合はのぞいてみるといいだろう。会計時にもらえるサービス券を次回来店時に提示すると、鉄板焼き1品をサービスしてくれる。
    「もち明太子チーズもんじゃ」(1606円)
  • spot 17
    もんじゃ 蔵
    トッピングは35種類! いつも行列ができる人気店
    月島もんじゃストリートで、平日でもほぼ満席状態という人気店がここ。その秘密は、素朴でシンプルなおいしさのもんじゃ焼きメニューが豊富なこと。トッピングも35種類から好みに合わせて選べ、カスタマイズは自由自在だ。さらに、ホワイトソースベースの「特製クリームもんじゃ」と「ドリアもんじゃ」は、ここでしか味わえない新感覚メニュー。お好み焼き、鉄板焼きも充実し、何度訪れても新しいおいしさを発見できるとあって、リピーターが多い店としても知られている。自分で焼いて食べるのが基本で、来店するたびに焼き方のテクニックが上達していくのがわかるのも、足繁く通うお客さんが多い理由。お願いすればスタッフが焼いてくれるが、初めての人もメニューにある焼き方の説明を見ながら、チャレンジしてみてはどうだろう。場所は参番街の入り口近く、大正時代に建てられた現存する日本最古の交番の斜め向かい側だ。
    「蔵スペシャル」(1950円)は1.5人前のボリュームがある人気メニュー
  • spot 18
    屋形船晴海屋
    東京の夜景をナイトクルーズ&豪華な料理で堪能する
    屋形船は、古くは大名や豪商などの川遊びに利用されてきたもの。乗り合いの周遊コースならカップルや少人数でも利用でき、まばゆいばかりの夜景と食事を江戸風情とともに体験できる。
    周遊コースのクライマックスは隅田川から見上げる「東京スカイツリー」
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旅のヒント

  1. その1

    日本橋へはJR東京駅から徒歩圏内。日本橋川を挟んで南北に広がる街には地下鉄が張り巡らされ、東京メトロ・日本橋駅、三越前駅が便利。

  2. その2

    建築物好きなら、「日本銀行本店本館」周辺に残る金融ビルや、老舗デパートの「日本橋三越」「日本橋高島屋」の建物が見ごたえたっぷり。「コレド日本橋」「高島屋日本橋S.C.(日本橋高島屋新館)」などの、近代的な商業ビルと見比べてみるのもおもしろい。

  3. その3

    人形町、水天宮に近い商店街「甘酒横丁」には、洋食屋、甘味処、工芸品店などの老舗が軒を連ねる。明治座を超え浜町公園まで、ブラブラ散策するのがおすすめ。江戸庶民の間で人気だった「日本橋七福神めぐり」を楽しんでみるのもいいだろう。

  4. その4

    銀座でショッピングやグルメを楽しんだら、日比谷公園にも足を延ばしてみよう。整備された花壇には四季の花が咲き、園内を散策したりベンチでのんびり過ごすのもいい。シーズンごとに催されるイベントも要チェック。

  5. その5

    「築地場外市場」には小さな路地が多いため、軽装で歩きやすい靴で訪れたい。午後には閉店する店が多いので、9-12時くらいに訪れるのがおすすめ。

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