歌舞伎座

劇場

日本が誇る伝統芸能を体感できる世界で唯一の歌舞伎専用劇場

重要無形文化財に登録されている歌舞伎は、日本固有の演劇。その専用劇場が「歌舞伎座」だ。チケットがなくても楽しめる施設がそろい、建築物としての見どころも多彩。観劇の有無にかかわらず、足を運んで伝統芸能の世界に触れてみたい。

東京メトロ、都営浅草線・東銀座駅と地下で直結する歌舞伎座 東京メトロ、都営浅草線・東銀座駅と地下で直結する歌舞伎座

伝統と現代を融合させた伝統芸能の殿堂

江戸時代の1603年(慶長8)、京都で出雲の阿国(おくに)が始めた「かぶき踊り」がルーツといわれる歌舞伎。江戸の歌舞伎は1624年(寛永元)、京都より江戸に下った初代・中村勘三郎が興した「中村座」から約400年の歴史を誇る。当初は遊女や少年たちも演じていたが、風紀を乱すという理由で幕府に禁止され、現在のような男性だけが演じる形式になった。専用劇場である初代・歌舞伎座が建設されたのは1889年(明治22)。幾度もの災禍により建て替えられ、現在の建物は第五期目。2013年(平成25)に「歌舞伎座タワー」とともに新築したものだ。関東大震災後に建てられた第三期、四期目の意匠と、壮麗で優雅な外観を継承しつつ、建物構造や舞台設備には最新の技術が取り入れられている。

歴史的な外観を残す建物は東銀座のランドマーク 歴史的な外観を残す建物は東銀座のランドマーク

観劇者だけが楽しめる、驚きの舞台装置

劇場の舞台装置には、歌舞伎専用劇場ならではの仕掛けがいっぱい! そもそも、瞬時にして場面が変わったり、奈落の下から役者が現れたりする装置は、江戸時代から続く先人たちの知恵と工夫によって作り上げられたもの。ほかの伝統芸能にはないエンターテインメント性も、歌舞伎鑑賞の魅力といえる。主要な役者の入退場に使われる「花道」、回り舞台の中央で上下する「セリ」など、その迫力とともに驚きの仕掛けは、実際の舞台を鑑賞しなければ味わえない醍醐味だ。チケットはウェブサイトから購入できるほか、空席があれば当日購入も可能。また、好きな演目だけ鑑賞できる自由席の幕見席(500~2500円、2022年1月現在販売休止中)は手頃な価格。まずはこれを利用して、歌舞伎鑑賞デビューをしてみてはどうだろう。

1~4階まで1808席を擁する劇場。白い部分が花道 1~4階まで1808席を擁する劇場。白い部分が花道

地下2階のチケット売り場。幕見席の売り場は1階正面玄関の横にある 地下2階のチケット売り場。幕見席の売り場は1階正面玄関の横にある

歌舞伎の世界感を手軽に体感できる施設が充実

現在の歌舞伎座は、オフィスビルと商業施設、劇場が融合したもの。歌舞伎のチケットがなくても楽しめる施設が充実していることも特徴だ。東京メトロ日比谷線・都営浅草線東銀座駅に直結している「木挽町広場」には茶屋のほか、歌舞伎グッズやお弁当販売店、気軽に利用できる食事処などがあり、毎日が縁日のような賑わいを見せる。また、ぜひ足を運んでみたいのが5階の屋上庭園。歌舞伎座の大屋根部分の上に位置し、石灯籠やつくばい、歌舞伎の発展に尽力した人々の功績を讃える「先人の碑」の置かれた和風庭園は、ほっとくつろげる空間だ。天気のいい日はもちろん、静かな雨の日も風情がある。同じフロアにある「歌舞伎座ギャラリー」(2022年1月現在休館中、一部エリアのみ無料開放)の展示とともに楽しんでみたい。

歌舞伎グッズをはじめとしたお土産がそろう木挽町広場 歌舞伎グッズをはじめとしたお土産がそろう木挽町広場

ポチ袋(330円)、デザインが豊富な「てぬぐい」(1300円)、祝儀袋(500円) ポチ袋(330円)、デザインが豊富な「てぬぐい」(1300円)、祝儀袋(500円)

都会のオアシスのような屋上庭園は意外な穴場 都会のオアシスのような屋上庭園は意外な穴場

スポット詳細

住所
東京都中央区銀座4-12-15 map map 地図
電話番号
0335456800
駐車場
あり
※近隣の提携駐車場をご利用ください

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 歌舞伎鑑賞に来ました。
    5.0 投稿日 : 2023.04.24
    今年冬に続いて、数か月ぶりに再訪。仁左衛門&玉三郎の共演で、人気の演目 夜の部 客席は、満席で堪能しました。
  • 音声ガイドは借りるべき。理解度が一気に上がります。
    5.0 投稿日 : 2023.04.02
    一度ぐらい見ておこうと思い行きました。1日に3部行われるようです。3階B席¥3500の一番安い席。俳優さんは見れますが舞台全体は見れないとゆう感じの位置でしたが、概ね満足。一度体験してみたい見てみたいとゆう人にはお手頃かも。上演時間は体感2時間弱という感じでしたが、演目によって違うみたいですね。最初一幕見席を探していましたが、ありませんでした。音声ガイドは、外で貸し出しています。演目の制作背景...
  • 2023年3月2日-3月30日迄 地下2階[木挽町広場]にて《ねこ展(ねこ アート&クッスフェア)》が開催されています
    5.0 投稿日 : 2023.03.06
    2022年11月1日開業した[九段会館テラス]と外観比較したく、両建築物が 旧建築物を模した建築物に高層タワーが合体していると言う意味で共通点あり、訪問しました。 こちらの建築物を鑑賞していると 驚かされるのは 歌舞伎座の紋である《鳳凰丸》が ありとあらゆる所 数えられない程使用されている点(添付 写真参照)で、[歌舞伎座]と[九段会館テラス] 建築物が目指す意図/目的が異なることを印象づけられま...

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