東京

多摩北部

NORTHERN TAMA

武蔵野台地のほぼ中央に位置する、街と自然がほどよく調和するエリア

一般的に「北多摩」と呼ばれる地域のなかでも、最も北側に位置するエリア。新宿と池袋を起点とする西武鉄道が東西に通っており、都心からのアクセスも便利だ。練馬区と接する西東京市から西に向かって小平市、東村山市、東大和市、立川市などが続く。武蔵野台地に位置するためもともと水が豊富な地域ではなかったが、1653(承応2年)に多摩川から江戸へ水を引く玉川上水が築かれ分水が行われてからは、江戸向けの野菜を作る土地として開発が行われた。現在でも住宅街のなかに畑が点在するのどかな風景が見られる。歴史的な観光スポットとしては、都内で唯一の国宝木造建造物に指定されている正福寺の「千体地蔵堂」が有名だ。また国営昭和記念公園をはじめ、新東京百景のひとつである多摩湖、東大和市と東村山市にまたがる都立狭山公園など、自然と触れ合えるスポットも多い。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    多摩六都科学館
    楽しみながら科学を学べる体験型ミュージアム
    西東京(にしとうきょう)市にある、近隣の5つの市によって運営されるミュージアム。体験型の展示室で科学に触れたり、世界最大級のプラネタリウムで迫力あふれる星空を楽しもう。
    ドーム型のユニークな外観。屋外には子どもが遊べる展示物もある
  • spot 02
    正福寺
    国宝建造物として名高い地蔵堂がある禅宗寺
    狭山丘陵の東端、東村山(ひがしむらやま)市に建つ臨済宗の古刹。1407年(応永14)に建立された地蔵堂は当時の姿を今日に伝え、木造建造物としては東京都で唯一国宝に指定されている。
    山門を入ると境内の正面に国宝の地蔵堂が建っている
  • spot 03
    多摩湖
    「新東京百景」に選ばれている、都内で2番目に大きな貯水池
    多摩湖の通称で知られる村山貯水池(むらやまちょすいち)は、東京都と埼玉県にまたがる狭山(さやま)丘陵に造られた人造湖。湖を一周する自転車歩行者道路は、サイクリングやジョギングにおすすめだ。
    周囲を深い緑に包まれて、青空を静かに反映する
  • spot 04
    国営昭和記念公園
    昭和天皇御在位50年を記念して造られた都内唯一の国営公園
    立川(たちかわ)市と昭島(あきしま)市にまたがる広大な公園。自然を満喫できるだけでなく、イベント会場になったり、バーベキューをしたり、夏はプールや花火大会と、さまざまな楽しみ方ができる。
    「みんなの原っぱ」に立つ大ケヤキは公園のシンボルツリー
  • spot 05
    ぼん天
    東村山市民に愛されるご当地グルメ「黒焼きそば」
    焼きそばといえば茶色が定番だが、東村山市では黒い焼きそばが人気。「東村山黒焼きそば」とは、市内に本社をおく老舗調味料メーカー「ポールスタア」が開発した黒ソースを使用した焼きそばのこと。添加物不使用の黒ソースには、秘伝のイカ墨、鹿児島特産の黒酒、各種スパイスがブレンドされている。地元の町おこしにつなげようと同社主催で2009年(平成21)から「黒焼きそば食べ歩きキャンペーン」が行われ、現在は市内の約100店舗で提供。その第1回キャンペーンで売上1位に輝いたのが「ぼん天」だ。この店の黒焼きそばは、自家製の太麺とキャベツやモヤシ、ゴボウ、キクラゲなど野菜をたっぷりと使っているのが特徴。麺を中華鍋に押しつけて両面に焼き目をつけてから、ソースと隠し味で麺と具材を強火で炒め上げる。黒い見た目はインパクトがあるが、意外にもあっさり味で食べやすい。もちもちの麺とソースがからみ、イカ墨のコクと甘みも感じられる。ちなみにイカ墨を使った黒いソースは、鎌倉幕府討伐の兵を挙げた新田義貞(にったよしさだ)が東村山の八国山(はちこくやま)に陣を構えた際に、敵を警戒して夜食に炭をかけて食べたという伝説にちなんでいるそうだ。
    野菜や豚肉など具材で麺が見えないほどボリューム満点の「黒焼きそば」(880円)
  • spot 06
    志村けんの木と銅像
    東村山が生んだスーパースターと一緒に記念撮影
    西武線東村山駅の東口を出ると、ロータリーに3本のケヤキの木が立っている。東村山市出身の志村けんさんが人気テレビ番組「8時だョ!全員集合」で「東村山音頭」をユーモラスに歌って同市の名を全国に広めた功績に対し、1976年(昭和51)に市が感謝状を贈ったことをきっかけに、市の木であるケヤキが植樹された。いまや樹齢も半世紀に近づき、駅前の路面に木漏れ日を落とす大きな木となった。そして、国民的コメディアンとなった志村さんは2020年(令和2)3月、新型コロナ感染症により突然生涯を閉じた。その芸を愛する人々によって銅像をつくるプロジェクトが始まり、約6000人が出資して2021年(令和3)6月に完成。バカ殿様の羽織はかま姿で定番ギャグ「アイーン」のポーズをとる志村さんが、横3.6m・縦2.5mの大きなパネルの前に立つ。立像は本人の身長と同じ167cm。台座には「多くの笑いと感動をありがとう」の文字が刻まれている。背景のパネルにモザイクで描かれた志村さんの笑顔は、出資者の顔写真などを集めて作成されたもの。多くの人々の気持ちが込められた銅像は、行き交う人々に笑顔と元気を与えてくれる。
    写真撮影スポットとして人気の志村けんさんの銅像
  • spot 07
    東京都薬用植物園
    四季の草花を楽しみながら、薬用植物について知識を深める
    漢方や民間薬の原料となる植物をはじめ、身近なハーブや栽培が禁止されているケシなど、多彩な植物を観察できる。薬用植物というと少し堅いイメージがあるが、のんびりと自然に触れ合える穴場スポットだ。
    薬用植物を含む1600種以上の植物が、東京ドームの約3分の2の敷地に植えられている
  • spot 08
    豊鹿嶋神社
    室町時代に建立された都内最古の本殿で知られる
    多摩湖の南、狭山丘陵のふもとに鎮座する豊鹿嶋神社は、木造の本殿が東京都内に現存する最古の社という歴史ある神社。通称「かしまさま」と呼ばれ、古くから地域の鎮守の神さまとして親しまれてきた。解体修理時に発見された棟札(むなふだ)の記から本殿の建立は応仁の乱の前年の1466年(文正元)で、のちの1550年(天文19)に改修されていることが判明している。室町時代に建てられた都内唯一の社でもあり、東京都指定有形文化財だ。参拝は、青梅街道に面した石の鳥居をくぐって参道をまっすぐ進む。参道左側の大きな「かしまさまのケヤキ」は樹齢千年といわれ、神社の創建707年(慶雲4)と同じくらい長い歴史がある大木だったが、残念ながら落雷のため現在は枯れて中が空洞になっており、すぐうしろに2代目のケヤキが植えられている。石段を上がると、正面に本社殿、左右に狛犬と石灯籠が迎えてくれる。ふだん境内は静寂に包まれているが、9月中旬に行われる例大祭では神社から出発した御輿が町内を練り歩き、大勢の人で賑わう。神職が常駐していないため、御朱印や御祈祷、七五三などをお願いするときは事前に電話で連絡すること。
    狭山丘陵の豊かな森に囲まれた境内。拝殿前からは天気がよければ富士山を望める
  • spot 09
    旧日立航空機株式会社変電所
    平和への熱い想いが込められた、戦争の歴史を伝える遺産
    西武拝島線の玉川上水駅北口から徒歩約7分、都立東大和南公園の一角に、太平洋戦争の傷跡をあらわに残す鉄筋コンクリートの変電所が立っている。1938年(昭和13)に軍需工場の重要な施設として建てられたもので、外壁には1945年(昭和20)に受けた米軍の機銃掃射や爆弾の破片によってできた無数の穴が開いている。戦時中この辺りには約1万4000人が働く航空機のエンジン工場があり、計3回にわたる空襲により工場の8割が破壊。従業員や動員されていた学生、周辺住民など111人もの命が失われた。しかし変電所は奇跡的に形を残し、戦後に工場が民需へと転換してからも稼働を続け、1993年(平成5)にその役目をまっとうした。その後、工場跡地が都立公園などに姿を変える過程で変電所は取り壊されることになったが、市民や元従業員らによる熱心な保存活動が実り、東大和市が市指定文化財として保存することになった。寄付金や市の資金で2021年(令和3)に保存修復工事を終え、現在は毎週水曜と日曜に内部を一般公開。1階には米軍が空から撮影した爆撃の写真などの資料が展示され、解説員やボランティアによる詳しい説明を聴くことができる。
    無数の弾痕が生々しく残る変電所の周囲は、季節の花が咲く市民の憩いの場になっている
  • spot 10
    阿豆佐味天神社・立川水天宮
    全国から愛猫家やジャズファンが訪れる「猫返し神社」
    江戸時代初期の新田開発の際に、村の鎮守の神として創建。安産・子授け・厄除け・縁結びなどのご利益をいただけるほか、お参りすると迷い猫が戻ってくる「猫返し神社」として知られている。
    五日市街道に面した大鳥居。正面奥に拝殿が見える
  • spot 11
    ガスミュージアム
    暮らしとともに進化してきた都市ガスの歴史を学べる博物館
    ガス灯から始まった日本の都市ガス事業の歴史、ガス器具の変遷など、ガスにまつわる資料やコレクションを展示したユニークな博物館。点灯の実演もあり、大人も子どもも楽しめる社会科見学スポットだ。
    2棟に分かれた展示館と歴史ある街灯を移設した庭「ガスライトガーデン」
  • spot 12
    拝島大師 本覚院
    正月初縁日のだるま市で知られる、厄除け・開運にご利益がある名刹
    厄除け大師として有名な拝島大師は、関東でも有数の初詣客を集める歴史ある寺院。多摩の地に天平以来1200年ぶりに建てられた木造五重塔を擁し、比叡山中興の祖・元三大師(がんざんだいし)を本尊として祀る。
    五重塔をはじめ数多くのお堂で荘厳された境内。手前に見えるのは八角円堂(弁才天堂)
  • spot 13
    野山北・六道山公園
    東京に残された「緑の島」で、雑木林を歩き里山で遊ぶ
    狭山(さやま)丘陵の西端に位置する自然豊かな都立公園。雑木林に覆われた園内にはカタクリの群生地やホタルの生息地もあり、ハイキングや野鳥観察、古民家での里山体験などさまざまな楽しみ方ができる。
    江戸時代の家屋を再現した「里山民家」。里山の暮らしを体験できるイベントも開催している
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旅のヒント

  1. その1

    西武線を利用する場合は、西武新宿駅から急行(本川越・拝島行き)に乗り、多摩六都科学館、正福寺、多摩湖の順に巡るとよい。多摩六都科学館へは田無駅か花小金井駅で下車するが、通勤急行は花小金井駅に停まらないので注意。

  2. その2

    正福寺の「千体地蔵堂」は、6月第2日曜(菖蒲まつり)、8月8日、11月3日(地蔵まつり)の年3回、一般に公開される。(変更されることもあるので要確認)

  3. その3

    国立昭和記念公園は西武拝島線の武蔵砂川駅からも行けるが、「砂川口」まで徒歩約20分と少し遠い。JR中央線立川駅(徒歩約10分)またはJR青梅線西立川駅(公園と直結)を利用したほうが便利だ。

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