日本橋
徳川家康により架けられた橋は日本の道の起点
20代目となる石橋は日本三大名橋のひとつ
JR東京駅から徒歩10分、東京メトロ半蔵門線の三越前駅から地上へ出ると、日本橋川に架かる石造りの橋が見えてくる。初代は木造の太鼓橋で1603年(慶長8)、徳川家康の命により架けられたもの。全国支配のため、翌年には江戸と各地を結ぶ五街道(東海道・甲州街道・中山道・日光街道・奥州街道)の起点となった。老朽化や火災による消失などにより何度も架け替えられ、20代目となる現在の橋は1911年(明治44)に完成したもの。ルネサンス様式の石造り二連アーチ橋は国の重要文化財であり、山口県の錦帯橋、長崎県の眼鏡橋と並ぶ「日本三大名橋」に数えられている。現在も日本の国道の起点になっており、橋の中央には「日本国道路元標」のプレートが埋め込まれている。
橋の入り口にある元標はレプリカ
「日本国道路元標」のプレートのレプリカが設置されているのが、橋の西北詰にある「元標の広場」。本物のプレートは国道上にあるため離れた場所からしか見ることができないが、毎年7月に開催される「名橋『日本橋』橋洗い」などのイベント時には、間近で見るチャンスが訪れる。かたわらに立つ「東京市道路元標」はもともと日本橋の中央にあり、都電の架線柱として利用されていたもの。道路改修のためこの場所に移設され橋と同様、国の重要文化財に指定されている。日本の主要都市への距離を記した「里程標(りていひょう)」も設置されているので、気になる場所までの距離を確認してみるのもいいだろう。
柱に施された壮麗な模様や彫刻を鑑賞する
橋を渡りながらチェックしたいのが、銅製の柱に施された装飾の数々。橋の四隅に設置された獅子像が手にしているのは、明治時代に東京府の一部から設立された東京市の紋章。鎌倉期の運慶作の狛犬を参考に造型されたといわれる。この4体のほかにも、「(橋)8×4=32体」の獅子像が隠れているのだとか。何体まで見つけられるか、数えてみてはどうだろう。東野圭吾の小説にも登場した麒麟像は、橋の中央で左右をにらむように4体が置かれている。獅子は東京の守護、麒麟は繁栄の象徴。日本橋から飛び立てるようにとの願いから、麒麟には翼が付けられたのだとか。橋柱の銘板にある「日本橋」の文字は、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜による。徳川のお膝元だった日本橋に江戸時代の面影を残すべく、当時の東京市長が依頼したという。
2040年には日本橋上空に空が戻る予定
周辺は「日本銀行本店本館」をはじめとした名建築と、江戸時代の趣を今に伝える呉服店などの専門店、さらに近代的な高層ビルが混在するエリア。その日本橋の象徴でもある現在の橋の上空は首都高速に覆われ、わずかな空しか望めないことを嘆く人が多い。そこでかつての景観を取り戻すため、再開発を含めた首都高速地下化計画が進行中だ。完了予定は2040年とのこと。まだまだ先だが、歴史ある橋と街がこれからどのように変化していくのか楽しみだ。橋のたもとにある「日本橋観光案内所」で最新情報を収集してから歩いてみてはどうだろう。また、日本橋川のたもとから発着する「日本橋クルーズ」に乗船し、川から橋を見上げてみるのもいい。
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情報提供: ナビタイムジャパン
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※ナビタイム調べ
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