北海道

日高

HIDAKA

美しい太平洋と雄大な日高山脈に挟まれた、名馬の産地として知られるエリア

日高エリアは、太平洋と日高山脈に挟まれる形で町が並ぶ。道内でも夏は涼しく、冬は雪が少ないのが特徴だ。海・山と豊かな自然に恵まれた日高は、数々の名馬を生み出した馬産地。明治時代、新冠(にいかっぷ)町に皇室の牧場・新冠御料牧場が造られ、浦河町に陸軍に関係する日高種馬牧場があったことが、優れた競走馬を生み出すきっかけになった。馬に関する施設も多いので、馬をテーマに日高を巡るのもいい。ただし馬だけではない。各町に見どころや特産品がそろっている。門別(もんべつ)競馬場のある日高町ではナイトレースも楽しめるほか、ラフティングなどのアクティビティも充実。アイヌ文化が大切に守られ、文化施設もそろう平取(びらとり)町には、トマトや和牛など全国区の特産品も。100万枚ものレコードが収蔵されている「レ・コード館」を有する新冠町、道内屈指の桜の名所や三石昆布で知られる新ひだか町、乗馬体験などもできる保養施設がある浦河町など、それぞれの町に個性が感じられる。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    星野リゾートトマム 雲海テラス
    早起きしてでも見ておきたい、ダイナミックな雲海の景色
    北海道のちょうど中央付近にある広大なリゾート地・トマム。「星野リゾートトマム」には、非日常を存分に楽しめるさまざまなプログラムや施設が充実しているが、なかでも「雲海テラス」は感動的な絶景に出合えるスポットだ。
    雲海テラスへは雲海ゴンドラで。日の出の時間に合わせ、早い人はゴンドラが動く5時前から並ぶ。日によっては雲海ゴンドラからも雲海が眺められる
  • spot 02
    レ・コード館
    100万枚のレコードを収蔵。レコード文化の歴史もわかる!
    日高エリアの新冠(にいかっぷ)町に「レコード」に関する施設がある。20世紀の文化遺産であるレコードのコレクションのほか、歴史的価値のある蓄音機などを展示。レコードの音に触れ、ノスタルジックな気分になれる空間だ。
    壁にはレコードのジャケットがズラリ。建物はレコードのように円形の造りになっている
  • spot 03
    太陽の森ディマシオ美術館
    圧倒的な存在感! 世界最大の油彩画を見ることができる
    競走馬の町として知られる新冠(にいかっぷ)には、世界最大の油彩画を所蔵する美術館がある。日高山脈の雄大な自然に囲まれた環境で、ゆっくりと芸術作品を鑑賞しよう。
    自然豊かな新冠の山のなかに突如として現れる美術館
  • spot 04
    むかわ町穂別博物館
    恐竜好きは必見! 小さくても見ごたえ十分の博物館
    「恐竜の町」であるむかわ町には、海生爬虫類化石の展示では国内トップレベルの博物館がある。国内最大・最高の恐竜全身骨格である植物食のハドロサウルス科恐竜「カムイサウルス」の全身復元骨格および実物化石が展示されており、多くの恐竜ファンが訪れている。
    カムイサウルス(むかわ竜)の全身復元骨格レプリカ
  • spot 05
    平取町立二風谷アイヌ文化博物館
    貴重な展示資料からアイヌ民族の伝統的な生活文化を学べる博物館
    平取(びらとり)町・沙流(さる)川流域に息づくアイヌ民族の文化や歴史を伝え、未来へつなぐ場所として整備された「二風谷(にぶたに)コタン」。アイヌ文化関連施設が集まっており、その1つが「平取町立二風谷(びらとりちょうりつにぶたに)アイヌ文化博物館」だ。
    アイヌの伝統文化を多面的に学ぶことができる「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」
  • spot 06
    平取町アイヌ文化情報センター
    二風谷(にぶだに)のアイヌ伝統工芸の情報発信拠点。作品も展示販売
    二風谷(にぶたに)アイヌ文化博物館のすぐそばに立つ「平取町(びらとりちょう)アイヌ文化情報センター」は、アイヌ文化の普及啓発とその情報を町内外に発信する施設。加えて、「二風谷民芸組合」の作家たちの作品を数多く展示販売する「二風谷工芸館」としての側面ももつ。平取町二風谷は、道内でもアイヌの伝統工芸が盛んな地域として知られている。その二風谷にある「二風谷民芸組合」には、30人以上の作家たちが所属。沙流(さる)川流域に伝わる技術や文様などを大切にしながら活動している。2013年(平成25)には、二風谷のアイヌ工芸品「二風谷イタ」(木彫の盆)と「二風谷アットゥシ」(樹皮から作った糸を用いた反物)の2つを、北海道で初めて経済産業大臣が「伝統的工芸品」に指定。以降、各方面から注目を集めている。また、先人たちが遺した二風谷の伝統技術やその精神を継承しながら、従来の枠を超えた新しいタイプの作品や、他地域の伝統的工芸品、アートとのコラボ作品なども誕生。ここ「平取町アイヌ文化情報センター」にもそういった作品が並んでいるので、「二風谷アイヌ文化博物館」を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみたい。
    展示販売コーナー。「二風谷民芸組合」に所属する作家たちの作品が並んでいる
  • spot 07
    びらとり温泉ゆから
    二風谷の豊かな自然のなか、天然温泉やグランピングを楽しめる施設
    キャンプ場やパークゴルフ場などがある「二風谷ファミリーランド」内に立つ「びらとり温泉ゆから」。2014年(平成26)にできた宿泊施設で、部屋数は15部屋と多くはないが、日高エリアでは珍しい人工炭酸泉と天然温泉を楽しめる宿だ。建物のすぐ横の森のなかにはグランピングのテントが2棟ありこちらも宿泊可能、幅広い層に人気を呼んでいる。温泉は10~21時の間であれば、日帰り入浴もできる(大人500円、小学生140円、幼児無料)。さらに館内のレストランでは、平取(びらとり)の和牛や黒豚、地元の野菜を使用したメニューを味わえる。ピザ窯もあり、マルゲリータなどのピザも人気。また館内には、温泉施設では全国でもここだけという「びらとり和牛」の直売店があり、A5ランクの高級肉を販売。このほか、平取産の和牛や黒豚を使ったハンバーグなども扱われており、キャンプ場に泊まっている人が買いにくることも多いそう。グランピングの宿泊客には、これらの和牛や黒豚などがバーベキューの材料として提供される。
    画像提供/びらとり温泉ゆから\まばゆい緑の木々に囲まれた露天風呂。泉質は「ナトリウム・カルシウム―塩化物強塩冷鉱泉」で芯まで温まると評判だ
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旅のヒント

  1. その1

    日高エリアへは車がベスト。札幌からは高速道路利用で日高自動車道日高厚賀ICまで約1時間40分。日高町(門別地区)や平取町へは日高富川ICで降りて国道237号線から各方面へ、ほかの町へは日高厚賀ICで降りて太平洋沿いの国道235号線へ。なお、日高町(日高地区)へは道東自動車道の占冠ICで降りるのがおすすめ。

  2. その2

    日高エリアに入ると、牧場が点在し、馬が草をはむ様子などを見られるが、勝手に牧場内に入ったり、馬に触れるのは絶対にNG。馬は非常にデリケートな動物なので、マナーをわきまえ、各施設のルールに従って見学しよう。

  3. その3

    馬に関する施設のなかには、GIを優勝した引退馬を間近で見られるところもある。

  4. その4

    牧場見学をする場合は、事前に「競走馬のふるさと案内所」に問い合わせを(https://uma-furusato.com/)。許可を得て牧場や馬の施設に立ち寄る際は足元が草地や土のところが多いので、ヒールなどは避け、歩きやすい靴で

  5. その5

    夏でも朝晩の寒暖差があるエリアなので、車移動だとしても羽織るものを1枚持っておきたい。

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