北海道

十勝南部

SOUTHERN TOKACHI

北海道ガーデン街道につながる絶景エリアには冬ならではの楽しみ方もある

北海道ガーデン街道を形成する代表的なガーデンが集中する十勝南部。ガーデンは、春から初夏にかけて訪れるのが過ごしやすい。食糧自給率1220%という十勝の底力を感じたいなら、実りの秋も狙い目。紅葉する森の姿も楽しめる。ガーデン育ちの新鮮なハーブや野菜を使った料理を楽しむのも、ガーデン巡りの醍醐味だろう。十勝千年の森ではヤギのチーズ、六花の森では隣接する工場から届きたてのマルセイバターサンドなど、ここならではのグルメが見つかる。整えられたガーデンの美しさはいうまでもないが、旅の道中で見かける畑の広がりも、北の大地の偉大さを感じられると人気だ。広尾町にはノルウェーが国外で初めて認めた「広尾サンタランド」がある。また同じく町内の「広尾町海洋博物館」は来館者満足が非常に高く、知る人ぞ知る観光名所だ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    十勝千年の森
    じっくり見学したら、4時間かかる!? とにかく広大なガーデン
    花いっぱいのガーデンではないが、自然の風景とガーデナーが造り出した庭が見事に調和する十勝千年の森。1000年後まで豊かな自然が引き継がれるようにとの願いのこもった森は、国内外から高い評価を受けている。
    迷いそうになったら、園内中央のレンガ色の休憩所「キサラ」を目印にしよう
  • spot 02
    ガーデンカフェ
    洗練された味がする、園内工房で作ったチーズ入り「森のパニーノ」
    北海道は全国のナチュラルチーズ生産量の9割を占め、さらのその内の5割が十勝産である。十勝千年の森のチーズ工房では、牛とヤギのミルクからチーズを作っている。ヤギのミルクから作られたチーズは「シェーブル」といい、牛乳のチーズよりも歴史は古いとか。園内のカフェではチーズの料理を食べられる。「森のパニーノ」(1300円)は、ほど良い厚みのフォカッチャに、園内のキッチンガーデンで収穫したオーガニック野菜とハーブ、そしてサラミとラクレットチーズが挟まっている。新鮮でシャキシャキした野菜が食感のアクセントに。チーズもしつこさがなく、バランスの良い洗練された味だ。ヤギのチーズには独特の風味があるが、昼夜放牧され、のびのびと育ったこちらのヤギはストレスが少なく、独特の臭みが出ないという。食用の炭を側面にまぶした「十勝シェーブル・炭」は国内最高峰の品評会で、ヤギのチーズとしては唯一、金賞を受賞している。
    自家製シロップソーダ付き。味は日替わりでこの日はイングリッシュローズだ
  • spot 03
    六花の森
    「六花亭」の花柄包装紙の世界を、本物の自然で体感できる
    花柄の包装紙で有名な、北海道を代表する菓子店「六花亭」。六花の森は、この包装紙の世界を再現したガーデンだ。緑のなかにひっそりと咲く花と古民家が調和している。絵本のような世界が目の前に広がる空間で、六花亭のスイーツを楽しもう。
    カタクリ、エゾリュウキンカ、ハマナシなどの山野草。緑が目にまぶしい
  • spot 04
    十勝ヒルズ
    「花×食×農=十勝ヒルズの庭じかん」がコンセプトのガーデン
    十勝ヒルズは、花と食と農がコンセプトのガーデン。ハーブや食べられる花を育てているガーデンもあり、見る、味わうなど五感をフルに使って、のんびりと自然の恵みを楽しめるスポットだ。
    釧路八重桜の並木を見られるのは、北海道ではココだけの景観
  • spot 05
    広尾サンタランド
    国内外初、ノルウェーのオスロ-市が認定した「サンタのまち」
    十勝の最南端にある広尾町。太平洋に面し、夏は涼しく冬は比較的温暖で、海と山という自然環境に恵まれた町だ。そして、日本で唯一ノルウェーのオスロ市から「サンタランド」に認定されている町としても有名だ。
    「広尾サンタランド」のシンボルゾーン・大丸山森林公園にある「サンタの家」
  • spot 06
    広尾町海洋博物館
    まるで宝箱!? 何でもアリの不思議な海洋博物館
    「広尾町海洋博物館」は漁業にまつわる展示にとどまらない。野生動物のはく製、開拓時代のジオラマや、鉄道グッズの展示など多彩。この町に関するあらゆることが詰まった、いい意味で期待を裏切られるおもしろスポットだ。
    博物館のスタッフもイチ押しの、ジャコウウシのはく製
  • spot 07
    柴田農園(フルーツコーン収穫体験)
    採れたては生でも食べられる!? 甘くておいしいとうもろこしの収穫体験
    夏の北海道はおいしい野菜や果物をたくさん収穫できる。とうもろこしもそのひとつ。十勝の中札内(なかさつない)村では、自ら畑でとうもろこしをもいで、茹でたてを食べられる収穫体験を行っている。
    体験前に採れたてのとうもろこしを生のままガブリ!
  • spot 08
    ファームレストラン 野島さんち
    自家製野菜たっぷりの料理が人気。農場直営のレストラン
    「野島さんち」という名のとおり、十勝・中札内(なかさつない)村にある「野島農場」が、家族で切り盛りするファームレストラン。「野島農場」は道の駅で野菜や加工品の販売を行っていたが、「もっとお客さんの顔が見える場所、交流できる場所を作りたい」と、2010年(平成22)に農場の敷地内にレストランをオープン。一軒家を利用した店内は、天井が高くて窓も多く、開放的であると同時にとてもアットホームな雰囲気だ。手入れの行き届いた広い庭や中札内の田園風景を眺めながら、食事を楽しめる。オープン当初から人気なのが、「ポークジンジャーステーキ」。たっぷりのキャベツの上には、こんがり焼いた厚めの豚肉とたっぷりのおろしショウガが載り、玉ねぎとリンゴから作ったという自家製ソースをかけていただく。食べごたえがありつつ食べ飽きない味付けで、ペロリといけてしまう。そのほかのメニューは、野島家の母の味でもある野菜のおかずがたくさんの「野菜たっぷりプレート」やキーマカレー、グラタンなど。野菜は、もちろん野島農場で採れたものを使用しており、新鮮な野菜をふんだんに使ったメニューは満足度大だ。
    人気の「ポークジンジャーステーキ」はご飯と味噌汁付きで1300円。添えてある野菜は旬のものを使用するため季節によって異なる
  • spot 09
    十勝野フロマージュ
    新鮮な生乳を用いて作ったカマンベールチーズやジェラートを販売
    帯広空港から車で約15分、「道の駅なかさつない」からすぐのところに「十勝野フロマージュ」の工房と直売店が並んでいる。同社は2000年(平成12)に創業。フランス・ノルマンディー地方の製法をベースに、中札内(なかさつない)村産の高品質な生乳を用いて、日本人の口に合うカマンベールチーズを作り始めた。その後、ブルーチーズやマスカルポーネチーズも製造開始。代表的なチーズは「オールジャパンナチュラルチーズコンテスト」で優秀賞を受賞した「おいしいカマンベール」。クリーミーでクセが少なく、食べ飽きない。一度食べるとクセになる「田楽みそ漬けカマンベール」はリピート率の高い、いちばんの人気商品。チーズを同じ発酵食品である甘口の味噌に漬け込んでいる。酒のつまみはもちろん、ご飯にもよくあう。また、せっかく訪れたのなら、中札内の生乳から作ったジェラートをぜひ食べてほしい。ジェラートで人気があるのは「カマンベールチーズ」。ほどよくチーズの味が感じられ、ミルキーで食べやすい。ソフトクリームもあるがこれは夏場限定。天気がよければ、店の外のベンチに座り、辺りの畑やその向こうに連なる日高山脈を眺めながら味わうのもおすすめだ。
    チーズとともに人気のあるジェラート。シングルが400円、ダブルが450円。コーンかカップを選べる
  • spot 10
    十勝ナウマン温泉 ホテルアルコ
    古代のロマンを感じられる場所。グランピングもスタート!
    帯広の中心部から車で約50分。「十勝ナウマン温泉 ホテルアルコ」は、2006年(平成18)に旧忠類(ちゅうるい)村と合併した幕別(まくべつ)町にある宿泊施設。美肌の湯やグルメだけでなく、ホテルメイドのグランピングも楽しめる。
    デザイン性の高い外観。石の積まれた外壁はナウマンゾウの肌をイメージしている
  • spot 11
    大樹町砂金掘り体験
    大人も子どももつい夢中になる!ロマンあふれる砂金掘り
    北海道内には砂金が採れる川がいくつかあるが、よく知られているのは十勝・大樹町(たいきちょう)の歴舟川。同町では、コツを教えてくれるインストラクター付きの砂金掘り体験を実施しているので、ぜひチャレンジしてみよう。
    まずは、歴舟川(れきふねがわ)の河原で砂金のありそうなところを掘り返す
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旅のヒント

  1. その1

    北海道ガーデン街道とは、南端の六花の森をスタートに、帯広・富良野・大雪へと広がる8つのガーデンを結ぶ全長250kmの道。複数のガーデンをお得にまわれるチケットも販売している。

  2. その2

    多くのガーデンはゴールデンウィーク頃に開園し、冬が始まる前の10月には閉園する。来園期間には注意しよう。

  3. その3

    ガーデンは美しいが、自然の観光施設だけに虫はつきもの。十分に対策をして見学を。また、日差しをさえぎるものがないことがほとんどなので、夏場は日傘、帽子、サングラスと水分補給用の飲み物を携帯しよう。

  4. その4

    ガーデンで行われるワークショップへの参加やレストラン利用は、予約が必要な場合がある。事前のチェックを忘れずに。

  5. その5

    ガーデンは自然観賞のスポットだが、バリアフリー対応が進んでいる。ガーデンによってはペット連れでも楽しむこともできる。

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