北海道

十勝北部

NORTHERN TOKACHI

壮大な自然と一体になれるアクティビティや十勝グルメの充実したエリア

全国第3位の広さをもつ十勝平野のなかでも、大雪山や然別湖などがある十勝北部エリアは、自然を生かしたスポットが多い。池田町の「ワイン城」ではブドウ畑を見下ろしながら十勝ワインを味わい、日本一の広さを誇るナイタイ牧場では、ナイタイ和牛のメニューをパクリ。牧場がある上士幌町は幻の橋・タウシュベツ橋梁群が有名だが、熱気球の競技会「バルーンフェスティバル」の開催地でもある。熱気球は、十勝川温泉がある音更(おとふけ)町でもフライト体験ができる。北海道銘菓・柳月の工場があるのもこの町だ。ジオパークに認定された鹿追町には天空の湖「然別湖」があり、静かな湖をカヌーやカヤックで進むアクティビティが人気。毎年冬には、凍った然別湖の上に60日間だけ現れる、すべてが氷で作られた村「しかりべつ湖コタン」を楽しみにしている人も多い。十勝平野の北端、北海道のほぼ中央に位置する新得町には、一大リゾートスポットのサホロリゾートがある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    ワイン城(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)
    十勝ワインのすべてを学べ、テイスティングも楽しめる
    ブドウ畑が広がる丘に建つワイン城は、十勝ワインのすべてがわかるスポット。十勝ワイン発祥の歴史を学び、ワインができるまでの工程を見学しよう。レストランでは食事とワインのマリアージュも楽しめる。
    地上5階、地下2階のワイン城。屋上からは日高山脈の大パノラマを楽しめる
  • spot 02
    ナイタイ高原牧場
    日本一広い公共牧場で、十勝ナイタイ和牛のメニューを楽しもう
    のんびりと牛が歩く牧場風景を楽しみながら、ナイタイテラスまで爽快にドライブ。到着した先には、十勝ナイタイ和牛のオリジナルメニューが待っている。ふるさと納税の返礼品でも大人気の和牛を味わおう。
    どこまでが敷地なのかわからないほどに、広大な牧場だ
  • spot 03
    旧国鉄士幌線アーチ橋梁群
    自然に取り込まれるように朽ちゆくコンクリートのアーチ橋梁群
    十勝内陸から資源を運搬するために敷設され、昭和の終わりに廃線となった旧国鉄士幌線。使われなくなったコンクリート造りのアーチ橋は、自然のなかに取り残され、美しくもはかない光景をつくり出している。
    第五音更川橋梁。国道273号にある滝の沢橋からよく見える大きなアーチ橋
  • spot 04
    然別湖
    天空の湖・然別湖で、雄大な自然の静けさのなかに身を置こう
    太古の自然を今に伝える、原生林に囲まれた然別湖。標高810mの場所にある湖は、北海道で最も高い場所にある。透き通るような湖に身を委ね、四季折々の自然を生かしたさまざまなアクティビティを楽しもう。
    静かな湖面を、カナディアンカヌーがゆっくりと進む
  • spot 05
    しかりべつ湖コタン
    凍った湖の上に約40日だけ現れる、氷でできた幻の村
    「コタン」はアイヌ語で村や集落を表す言葉だ。「しかりべつ湖コタン」が姿を見せるのは然別湖の凍る真冬のみ。例年、1月下旬から40日間だけ現れる、建物はもちろん、装飾品などすべてが然別湖の雪や氷で造られた氷の村だ。アイスバーでは氷のグラスでドリンクを楽しみ、浴槽も脱衣所も氷でできた氷上露天風呂に身を沈める。然別湖温泉から引く源泉は温かいが、入るまでは極寒だ。着替えは一気に行うのがコツだそう。宿泊ができるアイスロッジでは、極寒地用のシュラフ(寝袋)に身を包んで、雪と氷のベッドの上に横たわろう。湖の氷がきしむ音など、ふだんは聞くことのできない自然の営みが子守歌になる。1980年(昭和55)、然別湖の自然の厳しさやその恵みを生かそうとスタートした。然別湖湖畔のホテルからならすぐにたどり着く。
    雪と氷のブロックでできたイグルー(建物)。こちらはアイスロッジ。内部は風がないので意外と暖かい
  • spot 06
    十勝川温泉
    春夏秋冬、いつ訪れても楽しみが待っている十勝川温泉
    北海道遺産で、アイヌの人々も大事にしていたという十勝川温泉。ここでは年間を通してさまざまなイベントが行われている。夜や早朝にできる特別な体験は、ゆっくり宿泊したからこそ楽しめるものばかりだ。
    「道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉」の一角。十勝川温泉はトロリとしてやわらかい湯だ
  • spot 07
    スイートピア・ガーデン
    地元の人にも大人気、工場直営のスイーツ・テーマパーク
    北海道銘菓「三方六(さんぽうろく)」のメーカーが運営する、工場見学&工場直営ショップ。予約制のお菓子作り体験なども楽しめる。いちばん人気は、地元の人も早朝から並ぶ「三方六」の特別販売だ。
    音更町内道東高速道の音更・帯広ICからほど近くにある
  • spot 08
    十勝が丘展望台
    どこまでも広がる十勝平野に、地球の丸さを実感しよう
    十勝平野を自分の目で見てみたいと思ったら、十勝が丘展望台を目指そう。目の前には日高山脈が現れ、十勝川の雄大な流れも見える。期間限定で、コーヒーとお茶が無料で振る舞われるカフェ(期間限定)もオープンしている。
    展望台には駐車場もある。ちなみに展望台の先の道は途中から砂利道になりラリー北海道でも使用された林道となっている
  • spot 09
    サホロリゾート ベア・マウンテン
    ヒグマが自然のままに暮らす様子をこっそり観察しよう
    日本に生息する哺乳類で最も大きなヒグマ。そんなヒグマ専門のサファリパークがこちら。ヒグマを愛する知識豊富なスタッフが興味深いヒグマの生態をレクチャーしてくれる満足度の高いスポットだ。
    飼育員は個体の性格を把握していて、「どのクマ同士が仲良しか」まで教えてくれる
  • spot 10
    道の駅おとふけ「なつぞらのふる里」
    音更(おとふけ)の豊かな食を体感できる。ドラマセットを模したエリアも!
    十勝平野の中央に位置する音更町。町には2つの道の駅があり、そのうちの1つが2022年(令和4)4月に場所を移転してリニューアルオープンした、道の駅おとふけ「なつぞらのふる里」である。
    道の駅の中央にある出入り口。左の中庭では、夏になるとミストが散布され、涼しく過ごせる
  • spot 11
    十勝ネイチャーセンター
    早起きするのも悪くない!上空30mから十勝の眺めを楽しむ
    音更(おとふけ)町の十勝川温泉エリアにある「十勝ネイチャーセンター」。豊かな自然に恵まれた、十勝ならではの夏と冬のアクティビティを提供している。なかでも「早朝熱気球体験」は、旅行者でも気軽に参加できると人気だ。
    早朝の熱気球フライトで十勝の大自然を空から楽しもう
  • spot 12
    十勝まきばの家
    豊かな自然のなかで、ワイン樽サウナを体験してみよう
    十勝・池田町の眺めのよい丘にある「十勝まきばの家」は、コテージやドッグラン、レストラン、そして話題の「ワイン樽サウナ」がある施設。敷地内にワイナリーも誕生し、オリジナルワインも販売している。
    全国各地からサウナファンが訪れるという「ワイン樽サウナ」
  • spot 13
    ハッピネスデーリィ
    牧場ジェラートの先駆け。老若男女問わず地元でも長く愛される店
    ワインで知られる十勝の池田町は酪農も盛ん。1990年(平成2)にオープンした「ハッピネスデーリィ」も嶋木牧場を母体に新鮮な生乳を使ってジェラートを作っている。今でこそ、牧場と隣接してアイスや乳製品を販売する店は増えているが、同店がオープンした頃はまだ日本では珍しかったそう。オープンのきっかけは、今から約40年前。代表の嶋木正一さんがアメリカの牧場へ研修に行った際、酪農家が作るアイスクリームを目にし、自分でもやってみたいとアイス製造の展示会に参加。たまたま知ったジェラートのおいしさに感動し、イタリアからジェラートマシンを輸入したのが始まり。ジェラートのレシピはオープン時から変えず、30年以上同じ味を守り続けている。生乳の風味が生かされたジェラートはどれも食べやすくやさしい味。常時12種類のフレーバーが用意されているが、季節によって変更し、年間で60~80種類登場する。定番人気は「バニラ」「ゴマ」「抹茶」「カボチャ」など。ジェラートのほか、ピザやプリンも人気。カフェではチーズをたっぷり使ったピザも味わえる。ちなみに地元の小学校の学校給食には同店のジェラートやコーヒー牛乳が採用されているそう。
    ジェラートは2種盛り400円。右が「カボチャ」、左が余市(よいち)産ブドウと自家製ヨーグルトの「バッファローヨーグルト」
  • spot 14
    足寄動物化石博物館
    大人も子どもも楽しめる!発掘体験ができる化石の専門博物館
    1976年(昭和51)に足寄町で束柱(そくちゅう)類の化石が発見された。これを機に足寄動物群の調査、研究が始まり、町のふるさと創生事業として建設されたのが「足寄動物化石博物館」だ。発掘体験なども行っている。
    足寄で最初に発見された「アショロア」の化石産出状況を復元したもの
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旅のヒント

  1. その1

    このエリアへはとかち帯広空港が最も近いが、旭川空港、新千歳空港からでも2時間程度。札幌や旭川、富良野から周遊ルートとして旅程を組みやすい。

  2. その2

    JR新得駅は鉄道の要所。札幌方面につながる石勝線と、旭川方面から帯広-釧路をつなぐ根室線を走る全列車が停車する。特急「おおぞら」「とかち」も停車。

  3. その3

    旧国鉄士幌線アーチ橋梁群のタウシュベツ橋梁は、夏場は糠平湖に水没してしまう。水没していない時期は約750m離れた天望台から見学できるが、ツアーに参加すればより近づいて観賞できる。

  4. その4

    十勝北部は北海道でも特に寒い地域。夏場は涼しく快適だが、朝晩は冷える。また冬場は-20℃という日もある。寒さに不慣れな地域からの観光は、大げさなくらいの防寒対策を。ただし屋内は暖かいこともあるので、脱ぎ着しやすいと安心だ。

  5. その5

    寒さ対策に加えて、滑り止め付きで防水性の高い靴やスノーチェーンなど安全への備えも忘れないこと。また電子機器は寒さに弱い。こちらの保温対策も忘れずに。

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