レ・コード館
100万枚のレコードを収蔵。レコード文化の歴史もわかる!
レコードと音楽で町を活性化しようという想いから誕生
太平洋に面した日高エリアは、競走馬に縁の深い町の並ぶ印象が強い。実際、日高エリアの中心部に位置する新冠町でも競走馬の育成が盛んだ。1997年(平成9)、その町に「レ・コード館」(別称:新冠町聴体験文化交流館)がオープン。ここが誕生したきっかけは、町内に住む音楽愛好家たちの発案だった。レコードからCDに移行していく時代の流れのなか、「このままだとレコードという貴重な音楽文化が消滅してしまう。レコードを世界的規模でコレクションし、21世紀の子どもたちへ伝え残し、文化の香りのする町づくりに生かそう」と考えた。ユニークな発案に町も賛同し、「レ・コードと音楽による町づくり事業」が始まった。オープンの6年前、1991年(平成3)から全国のレコード愛好家に「大切なレコードを預かります」と呼びかけ、「レ・コード館」オープンの際には約30万枚のレコードが集まったそう。2017年(平成29)には目標だった100万枚を達成し、2023年(令和5)現在、寄贈受付は終了している。
膨大な数のレコードジャケットが迎えてくれる
「レ・コード館」は町の文化交流館でもあるため、入り口のすぐ左には図書プラザがあり、奥には町民ホールを併設している。建物自体は、レコードをイメージした円形で、中心にエレベーターが設置されている。中心部を囲むように壁にレコードジャケットが飾られており、その数は約600枚。クラシックから歌謡曲、洋楽とジャンルもさまざまだ。レコードに親しんできた昭和生まれには懐かしいジャケットも多く見受けられる。レコード視聴コーナーにはプレーヤーがあり、棚に並んでいるレコードであれば自由に聴くことができる。また、ガラス越しには、膨大なレコードを収蔵している「レコードバンク」が見える。コレクションの検索もでき、聴きたいレコードがあれば試聴可能(有料)。個室の「リスニング・ブース」(1時間400円)を利用するか、17時以降であれば「レ・コードホール」を貸切にもできる(1時間3700円)。
レコードや蓄音機の歴史がわかる「レ・コードミュージアム」
せっかく訪れたのであれば、見学コース入館パスポート(大人300円、高校生200円、小中学生100円、乳幼児無料)を購入し、有料エリア「レ・コードミュージアム」で貴重な展示を見学、すばらしいスピーカーの音を体感しよう。ここには、エジソンが発明した貴重な蓄音機をはじめ、電話の発明者で知られるグラハム・ベルが作った試作機3台のうち1台を展示(残り2台のうち1台は、アメリカのスミソニアン博物館にあるそう)。このほかにもレコードの歴史がよくわかる展示がそろう。さらに、ラジオ番組『オールナイトニッポン』の草創期の関連グッズや、年代ごとのレコード大賞受賞曲、その年にヒットした曲のレコードジャケットの展示も。奥には、年代物の蓄音機ギャラリーなどもあり、見ごたえ十分だ。
最高グレードのサウンドシステムでレコードの音を堪能
入館パスポートがあれば入れるもう1か所の有料エリアが「レ・コードホール」。世界的に見てもグレードの高いサウンドシステムが整っているホールだ。設置されている「オールホーン・スピーカー」は、このホールのために特別に設計された巨大なスピーカー。全長3.4m、開口部が1.7mもあり、国内でも最大級のサイズ。低音ホーンの中に、中低音、中高音、高音の3つの音域スピーカーユニットを組み込んだシステムで、音が立体的に聴こえる。ホールでは1時間に一度、参加者にリクエストを募り、20分ほどのレコードコンサートを実施。ぜひレコードならではのアナログサウンドを、最高のサウンドシステムが整ったホールで聴いてみよう。存在感のある音の響きに包まれ、感動するはず。また、建物中央に展望タワー「優駿の塔」があり、新冠の市街地や太平洋、日高山脈を一望できる。
スポット詳細
- 住所
- 北海道新冠郡新冠町中央町1-4 地図
- エリア
- 日高エリア
- 電話番号
- 0146457833
- 時間
- 10:00-17:00
- 休業日
- 月(祝の場合は翌日)、祝の翌日、年末年始
- 料金
- [見学コース]大人300円、高校生200円、小中学生100円、乳幼児無料
- 駐車場
- あり(50台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(図書プラザ)
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン