北海道

ニセコ・洞爺湖

NISEKO / LAKE TOYA

アジア屈指のリゾート地・ニセコと世界に誇るジオパークを有する洞爺湖エリア

世界中から人が訪れるようになった一大リゾート地・ニセコ。ニセコ町、倶知安町(くっちゃんちょう)、蘭越町(らんこしちょう)の3つの町でニセコ観光圏を形成している。ニセコエリアといえば、ウインタースポーツ。スケールの大きな4つのスキー場があり、北海道でもトップクラスの積雪量を誇る。その雪質はパウダースノーと呼ばれ、多くのスキーヤーやスノーボーダーを魅了。また、冬のみならず、夏場のアクティビティも充実。豊かな自然を生かした、ラフティングやカヌー、登山、トレッキング、サイクリングなども人気を集めている。ニセコ山系から湧き出す温泉も魅力だ。ニセコから車で1時間弱のところにあるのが洞爺湖エリア。火山によって誕生したカルデラ湖・洞爺湖を中心に、「洞爺湖有珠山ジオパーク」としてユネスコ世界ジオパークにも認定されている。美しい湖は、パワースポットとしても人気が高く、夏場はキャンプやカヌーで訪れる人も多い。また、洞爺湖温泉は、100年以上続く道内指折りの温泉地。湖を眺めながら湯浴みのできる露天風呂を有する宿泊施設も多数ある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    道の駅ニセコビュープラザ
    ニセコ観光にはずせない情報や物販の拠点となる道の駅
    今や日本有数のリゾート地として知られるニセコエリア。おもに3つの町をまたぐエリアを指すが、そのうちのひとつがニセコ町だ。「ニセコビュープラザ」は、同町の観光案内所の役割も担っている道の駅だ。
    地元の利用客も多い道の駅。中央が情報プラザ棟で、右の平屋がフリースペース棟
  • spot 02
    洞爺湖有珠山ジオパーク
    何万年も昔からの大地の物語を感じられるエリア
    ジオパークとは、貴重な地質やその地域の自然・文化を守り、多くの人に楽しんでもらうことを目的にした「大地の公園」。ユネスコ世界ジオパークに認定されているのが、「洞爺湖有珠山ジオパーク」だ。
    2000年(平成12)の噴火で生じた金比羅火口。この左手下に洞爺湖や温泉街がある
  • spot 03
    洞爺湖
    透明度が高く冬でも凍らない、美しい巨大カルデラ湖
    火山活動によってできたくぼ地に、雨水などがたまってできたカルデラ湖。日本で3番目に大きなカルデラ湖が、「日本百景」や「新日本旅行地100選」にも選ばれている「洞爺湖」だ。
    洞爺湖に浮かぶ中島へは温泉街から遊覧船で。島には散策路や博物館があり、自然と触れ合える
  • spot 04
    昭和新山
    昭和に誕生した生まれたての隆起型火山
    洞爺湖有珠山(とうやこうすざん)ジオパーク内、壮瞥町(そうべつちょう)にある「昭和新山」は、国の特別天然記念物にも指定されている火山。噴気を上げている雄大な山を間近で見ることができる。もともとは平坦な麦畑だったが、1943年(昭和18)の地震から始まった噴火活動により隆起してできた。その誕生を見守り続けたのが、地元の郵便局長だった三松正夫さんだ。地震発生から噴火、活動が止まるまでを独自の観測方法で記録。のちにこれは「ミマツダイヤグラム」と命名され、貴重な資料として評価された。また、三松さんは火山の保護と家や畑を失った住民支援のため、火山となったこの土地を買い取った。現在も昭和新山は三松家の私有地であり、これは世界的にも珍しいといわれる。昭和新山のふもとには、三松正夫記念館があり、資料や写真などが展示されている。駐車場の周りには、有珠山ロープウェイ、昭和新山熊牧場などの観光施設もある。
    中腹辺りから煙の出ているのがわかる
  • spot 05
    湯本温泉郷大湯沼
    ニセコ連峰の大自然のなか、硫黄泉が湧き出る沼
    国内外に知られる一大リゾート地・ニセコ。このニセコエリアで蘭越町(らんこしちょう)はいちばんの湯どころとして知られる。町内に泉質の異なる7つの温泉郷があり、そのひとつが大湯沼を源泉とする湯本温泉郷だ。
    白い湯気が立ち上る大湯沼
  • spot 06
    蘭越町貝の館
    世界中の貝や貝類化石などが集まる貝類専門博物館
    ニセコエリアのシンボルでもある羊蹄山。この羊蹄山麓にある7つの町や村のうち、唯一海岸線を有しているのが蘭越町だ。海との関わりを進める構想のひとつとして誕生したのが「蘭越町貝の館」である。
    貝のような形をした外観が印象的。隣には、道の駅「シェルプラザ・港」がある
  • spot 07
    昭和新山熊牧場
    芸達者な若グマやかわいい子グマたちに出合える施設
    国の特別天然記念物「昭和新山」のふもとにある「昭和新山熊牧場」。日本に生息する陸上動物では最大といわれるエゾヒグマたちが暮らしている。さまざまなクマたちの様子を見ることのできる施設だ。
    子グマたちが遊ぶ「こぐまの幼稚園」
  • spot 08
    洞爺湖芸術館
    世界的評価が高い作品も。地元の人と一緒に盛り上げるアートの場
    洞爺湖の湖畔にたたずむ2階建ての古い建物。ここが小さな美術館「洞爺湖芸術館」だ。小さいながらも、その収蔵品は世界的に評価が高く、すばらしいものがそろっている。一見の価値があるので、ぜひ立ち寄ってみよう。
    かつて洞爺村役場庁舎として使われていた建物を改装して誕生した洞爺湖芸術館
  • spot 09
    とうや・水の駅
    地元の人も集う湖畔のスポット。新鮮野菜の直売が人気
    サミットで一躍その名を全国に知られ、ユネスコ世界ジオパークにも認定されている洞爺湖。洞爺湖南側の湖畔には温泉街もあるが、そこから少し離れた北側の湖畔、洞爺湖町役場 洞爺総合支所や洞爺湖芸術館があるエリアに、道の駅ならぬ「水の駅」がある。水の駅は野菜の直売所としてスタートし、地元の人たちが集う憩いの場として活用されてきた。現在は、観光情報などが入手できることもあり、近隣住民のほか洞爺湖を訪れる観光客も多数利用している。直売コーナーには毎朝近隣農家から新鮮な野菜が届くため、それを目当てに早い時間から訪れる人の姿も。旬の野菜やフルーツのほか、洞爺湖町財田(たからだ)地区で作られている「財田米」、月浦地区にあるワイナリーの「月浦ワイン」なども販売している。「黒千石大豆」や「白小豆」「青大豆」「とら豆」など豆類もおすすめ。建物の裏側のテラスからは洞爺湖を一望でき、湖に浮かぶ中島が美しく見えるとあって、椅子に腰かけのんびりしていく人も多いそう。「TSUDOU(つどう)」という名の食堂も併設され、洞爺湖をはじめ胆振(いぶり)地方の食材を用いたオムライスやカレーを味わえる。
    不定期でイベントなども行われる水の駅
  • spot 10
    yucana
    フォーやグリーンカレーに自家製ケーキ。地元で愛される湖畔の店
    洞爺湖の北側湖畔にある「とうや・水の駅」から湖を眺めながら5分ほど歩くと、湖に向かって立つ木造のかわいらしい一軒家が現れる。扉を開けると、店内は白い壁と木目のナチュラルで温かな雰囲気で、いちばん奥には薪ストーブも見える。迎えてくれるのは、店の雰囲気と同様にやわらかい空気感をまとう店主の藤井由香さん。札幌で人気のあったベトナム料理店で長年腕を振るっていたが、洞爺湖町へ移住し、2013年(平成25)に湖の見えるこの場所に店をオープンした。「洞爺湖はもちろん、車で30分圏内においしい海の幸・山の幸がそろうこの環境がとても気に入っている」と話す。オープン当時、このエリアで冬季営業している飲食店が少なかったため、冬も地元の人に気軽に利用してもらいたいと通年営業に。提供する料理は、ベトナム料理のフォーやタイのグリーンカレーなど。できるだけ地元の食材を用いるようにしている。また、ショーケースにはおいしそうなケーキも並ぶ。当初は地元野菜を使ったマクロビオティックケーキを作っていたが、地元客からほかのケーキも作ってとリクエストが増え、素材にこだわったガトーショコラやチーズケーキなども用意するようになったそう。
    看板メニューの「鶏肉のフォー」880円は、やさしい味わい
  • spot 11
    レークヒル・ファーム
    洞爺湖方面を訪れたら、ぜひ味わいたい新鮮牛乳のジェラート
    自社牧場のフレッシュな牛乳を使ったジェラートを作り始めて30年。「レークヒル・ファーム」は、店舗前の花畑や広々とした牧草地、羊蹄山という絶好のロケーションも相まって、いつも多くの人で賑わっている。
    ジェラートはシングル350円、ダブル450円。背景にうっすら見えるのは羊蹄山(ようていざん)
  • spot 12
    ハーバルランチ
    美しい洞爺湖を眺めながら、ハーブに囲まれる癒やしの時間
    洞爺湖を一望できる小さな丘の上にある「ハーバルランチ」。40種類ほどのハーブが無農薬栽培されている、その名のとおり「ハーブの牧場」といえる場所だ。ここでハーブを使ったアロマウォーター蒸留体験はいかが?
    のどかな景色の広がる「ハーバルランチ」は、赤いドアの建物が目印
  • spot 13
    レイクトーヤランチ
    洞爺の自然と絶景を満喫できるホーストレッキング
    ホーストレッキングを行っている「レイクトーヤランチ」は、2001年(平成13)にオープン。洞爺湖や近隣の山々を一望できるルート設定で、山を登り、森のなかを歩くネイチャーツアーのようなスタイルが魅力だ。基本的にどのメニューも初心者OK。身長が140cm以上で怖くなければ、子どもも1人で乗ることができる。参加するときの服装は、草にかぶれたり、虫に刺されたりするのを防ぐため、夏でも肌を露出しないものを。スカートや短パンはNGだ。森に入るため多少汚れることも理解して準備しよう。足元はスニーカーなど動きやすいもので。ウエスタンブーツの無料レンタルもある。ベーシックなメニューは、所要時間約40分の「レイクトレッキング」7150円。10頭ほどいるなかから相棒となる馬と対面をしたら、馬場で2~3周練習し、いざ山へ。傾斜を馬で登るのは少し緊張するが次第に慣れ、湖を見渡せる高台に着く頃には景色を楽しむ余裕も生まれてくる。途中、まさに言葉のとおり馬が「道草を食う」こともあるが、馬の操作をスタッフがサポートしてくれるので安心。「ファミリートレッキング」や馬場を回る「引き馬子供トレッキング」のほか、冬には雪の上を馬と進むメニューもある。
    馬上から洞爺湖と中島がよく見えるホーストレッキングのルート
  • spot 14
    gla_gla
    1つとして同じものはない無色透明の作品が並ぶガラス工房
    洞爺湖町月浦地区にある「gla_gla(ぐらぐら)」は、ガラス作家の髙臣(たかとみ)大介さんの工房兼ショップ。オープンしたのは2002年(平成14)で、ショップにはグラスや皿、花器、照明のほか、オブジェなど多くの作品が並ぶ。髙臣さんの作品はどれも無色透明で独創的。型を使わず、熱したガラスに吹き竿で息を吹き込む宙吹き(ちゅうぶき)で作られる作品には1つとして同じものはなく、どれもまるで呼吸をしているかのように見える。タイトルを決めてから作品の制作に取りかかるそうで、そのタイトルは『燃える男はロック!』『キラリ☆ヒラリ』など非常にユニーク。大きな窓の外には、長さのあるガラスのオブジェ『ヌプサムメム(野傍の泉地)』がたくさん吊るされており、そよ風が吹くたびに風鈴のような心地よい音を響かせている。タイミングがあえば、工房で髙臣さんが作品を制作している様子を見学させてもらうこともできる。
    店内にはさまざまなガラス作品が並ぶ。
  • spot 15
    ニセコ髙橋牧場
    絶好の眺望&新鮮ミルクのアイスやチーズを堪能できるぜいたくな牧場
    世界的なリゾート地・ニセコ。有名なスキー場「ニセコビレッジスキーリゾート」へ向かう途中にあるのが、良質なミルクを使ったスイーツで有名な「ニセコ髙橋牧場」だ。ロケーションのよさでも評判が高い。
    人気の「のむヨーグルト」420円と、さっぱり風味のソフトクリーム360円
  • spot 16
    NAC ニセコアドベンチャーセンター
    夏も冬もニセコの自然をまるごと楽しめるアクティビティがいっぱい
    ニセコエリアの尻別(しりべつ)川でラフティングを最初に始めたのが「NAC ニセコアドベンチャーセンター」のロス・フィンドレーさんだ。現在は川遊びだけでなく、ニセコの自然を満喫できる数々のアクティビティを提供している。
    尻別川を下るラフティング。春コースと夏コースがあり、春は雪どけ水のため水量が多い
  • spot 17
    ふきだし公園
    「名水百選」にも選ばれた、国内最大級の湧水量を誇るスポット
    美しい円錐型をした北海道の名峰・羊蹄山(ようていざん)。その伏流水が絶え間なく湧出する場所を整備したのが、京極(きょうごく)町にある「ふきだし公園」だ。園内には、湧水口や取水口、散策路、展望台などがある。
    岩肌から豊富な水量が湧き出る湧水口。夏の緑も映えるが、秋の紅葉シーズンも美しい
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旅のヒント

  1. その1

    ニセコも洞爺湖も、近隣の観光スポットを巡るなら車移動が便利。レンタカーを借りるのであれば、ニセコへは新千歳空港、札幌どちらからでも約2時間30分。洞爺湖へは、新千歳空港からだと約1時間45分、札幌からだと約2時間。

  2. その2

    どちらも自然豊かなエリアであり、体験するアクティビティや訪れる場所によっては歩きやすい靴や格好がベストな場合も。逆に、どちらもリゾート地なので、高級ホテルやレストランもある。あらかじめシーンに合った衣類を用意しておきたい。

  3. その3

    ニセコと洞爺湖の間には、温泉や観光スポット、グルメスポットが点在しているので、車で移動の場合はいろいろ立ち寄るのもおすすめ。

  4. その4

    ニセコエリアにある羊蹄山は、洞爺湖方面からも望むことができる。蝦夷富士とも呼ばれるこの山をあらゆる角度から見るのもおもしろい。

  5. その5

    雪深いエリアなので、冬に訪れる際、服装&足元はしっかり雪対策を。

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