北海道

美瑛

BIEI

「日本で最も美しい村」連合に加盟。絵本のなかのような美しい景色が広がる街

美瑛は、北海道第2の都市旭川と、ドラマ『北の国から』で全国的に知られる富良野とのほぼ中間にある。畑作を中心とする農業の町で、その農業の営みが「丘のまちびえい」として知られる美しい景観を支えている。地域振興の新たな手法として、フランスの先進事例をもとに、全国の小規模な地域が企業と連携し「日本で最も美しい村」連合の取り組みをスタートさせている美瑛。滞在型や交流型の観光を推進し、観光産業と農業を連携させた地域づくりに力を入れている。特産品の小麦や農産物を生かしたグルメも多く、ブランド化した「美瑛小麦」を使うパンやピザのほか、カレーうどんといったご当地グルメも誕生し、町おこしに活用されている。道内や本州からの移住者も多く、美瑛の魅力にひかれた料理人が移住して始めたレストランやカフェ、ベーカリーなどが農園エリアに点在。窓から見える丘の風景を眺めながら楽しむ食事やカフェタイムは、旅のなかで極上の思い出となるだろう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    大雪 森のガーデン
    大雪山連峰の絶景を望む広大な花と森の楽園
    森の中に造成された総面積5万平方メートルを誇る広大なガーデン。高台にある園内には3つのエリアが広がり、各エリアでテーマに合わせた草花を見たり、体験したりして楽しめる。
    雄大な大雪山連峰の撮影スポットとしてプロのカメラマンからも評判
  • spot 02
    層雲峡
    太古の大自然を今に伝えるダイナミックな岩壁
    国内の国立公園のなかで最も広い面積を誇る大雪山国立公園内にあり、断崖絶壁の岩壁が豪快な景観を呈する層雲峡。北海道らしい大自然が楽しめるうえ、北北海道随一の温泉街もあり、海外観光客も多く訪れる人気スポットだ。
    大雪山国立公園の広さは約2267.64㎢。面積は神奈川県とほぼ同じ
  • spot 03
    旭岳温泉
    カムイミンタラ「神々の遊ぶ庭」へ。高山植物が咲き誇る温泉郷
    アイヌ語で「カムイミンタラ」(神々が遊ぶ庭)と呼ばれる大雪山連峰。連なる山々のなかで、道内一の標高を誇る旭岳は高山植物の宝庫でもあり、最盛期は可憐な花々が咲き乱れる。旭岳温泉はそんな楽園に広がる温泉郷だ。
    北海道の屋根と呼ばれ、「日本の百名山」にも選ばれている標高2291mの旭岳
  • spot 04
    層雲峡温泉
    北海道有数、北北海道随一の温泉地
    温泉ホテルを中心に民宿やペンションなど、約15軒の宿泊施設と日帰り入浴専用施設などがある。温泉街はカナダの山岳リゾートをモチーフにした「キャニオンモール」が整備され、散策やショッピングなども楽しめる。
    大自然に溶け込む層雲峡温泉
  • spot 05
    パノラマロード
    大雪山連峰をバックに美しい丘の重なりを楽しめるパノラマロード
    ヨーロッパの農村風景にも似た雄大な丘陵地帯が広がり、花畑や広大な眺望を求めて国内外から多くの観光客が訪れる美瑛。その市街地を挟んで、南東側に広がるエリアが「パノラマロード」だ。
    「四季彩の丘」は丘をカラフルに彩る圧巻の花畑
  • spot 06
    赤い屋根のある家
    季節や時間によって表情を変える美瑛の丘を代表する撮影スポット
    なだらかな丘で育つ農作物の風景が続く1本道。JR美瑛駅から車で約10分の地点に美瑛を象徴する景色が現れる。油断すると見逃してしまいそうな「赤い屋根のある家」は、プロアマ問わず多くのフォトグラファーが好んで撮影する有名なフォトスポットだ。風景写真家の前田真三氏が撮影した作品が特に有名で、まるで絵本に出てくるイラストのような牧歌的な風景が広がり、「赤い屋根のある丘」とも呼ばれて親しまれている。午前中は逆光になるので、撮影するなら午後からがベスト。収穫前の8月上旬だと、緑の丘の鮮やかな写真を撮影することができる。撮影目的で訪れる際は、農作物の収穫の時季も調査のうえ、現地に足を運ぶのがおすすめ(畑は農家の私有地のため立ち入り不可)。もし場所がわからなければ、「新栄の丘展望公園」を訪れてみよう。東側に赤い屋根の丘を望むことができる。線路を越えてさらに東側へ行けばもっと近づくことができる。
    パノラマロードエリアにある「赤い屋根のある家」はCMでも人気のスポット
  • spot 07
    新栄の丘展望公園
    「丘のまちびえい」で美しい夕日を眺められる場所
    木々に囲まれる上り坂。空へ向かって続くように見える1本道を走っていると、パッと視界が開ける。ここは美瑛の丘をパノラマで望むことができる展望地。東側には十勝岳連峰と「赤い屋根の家」の風景が広がり、西側は夕焼けが美しい撮影スポットとして人気がある。畑に囲まれた標高約300mの小高い丘の上に公園が整備され、360度ぐるりと見わたすことができる。夏から秋にかけては、サルビアやヒマワリの花などが開花。「日本一美しい夕日が沈む場所」と称されることもあり、丘の稜線に沈みゆくサンセットの風景は幻想的だ。公園内には、駐車場やトイレが完備されているほか、ソフトクリームが人気の牧場直営の売店もある。周辺の畑は私有地のため、立ち入りは禁止されている。
    丘からパノラマの眺望を楽しめる
  • spot 08
    四季彩の丘
    目にも鮮やかな数十種類の花が咲く展望花畑
    うねりのある丘を虹のように彩る花々。目のあたりにすると、息をのむ美しい光景に圧倒される。広さ14万平方メートルの敷地に5月上旬から10月上旬まで約30種類の花が咲き誇る。5月頃からは色とりどりのチューリップが咲き始め、花畑は春模様。6月にはポピーやルピナス、7月はラベンダー、8月はヒマワリやダリアがストライプの花畑と競演する。10月に入ると花数は減るが、霜が降りるまでサルビアやコキアなどを楽しめる。もうひとつの名物が「アルパカ牧場」。季節を問わずもふもふのアルパカたちと触れ合うことができる。売店で人気のテイクアウトメニューは、系列の農園で育てたじゃがいもで作る「丘のじゃがいもコロッケ」。冬はスノーモービルなど、雪国ならではのアクティビティも楽しめる。
    ストライプの花畑が鮮やかになり始めるのは6月下旬から
  • spot 09
    歩人
    厳選素材にこだわった、作りたてのハムとソーセージ
    歩人(ほびっと)は、北海道産の食材を使用した自家製ハム・ソーセージの工房に、直売店とレストランを併設した人気店。「白金青い池」に近く、観光中のランチタイムには打ってつけだ。ガーデンを望むテラス席なら、リゾート気分を味わいながら料理を楽しめる。ハムとソーセージの盛り合わせセットは、5種類からなんと20種類以上の盛り合わせまで、5タイプ。シェアしながらいろいろ味わえるのが楽しい。生産者の顔が見える食材を使っているのも、歩人の特徴。原料の肉は牛肉のみオーストラリア産だが、それ以外は北海道産。減農薬で生産された東神楽のお米や、美瑛「麦菓堂」の焼きたてパン。ジュースは果樹園、コーヒーは旭川の自家焙煎珈琲店「伽羅茶館珈琲(カキサカンコーヒー)」、牛乳は地元美瑛のもの。ヨーグルトにいたっては自家製、野菜はできるかぎり同じ集落の農家からと、安心安全を追求している。
    ハム・ソーセージ8種類盛り合わせセット1530円。ハムやソーセージの種類は日により異なる
  • spot 10
    パッチワークの路
    二度と同じ表情は見られない、自然が大地に描く壮大なパッチワーク
    北海道の観光パンフレットでもおなじみの、ヨーロッパの農村風景にも似た雄大な丘陵地帯。それらは美瑛で撮影されたものが多く、同じ景色を求めて、多くの観光客や写真家たちがここ美瑛にやってくる。美瑛の市街地を挟んで、北西側に広がるのが「パッチワークの路」だ。
    どこを切り取っても絵になる風景
  • spot 11
    ケンとメリーの木
    日産スカイラインのテレビCMで有名になった木
    美瑛の丘陵地帯に立つ1本の大きなポプラの木。30m以上ある木を近くで見上げると、その高さはのけぞるほど。この場所は、1972年(昭和47)9月から1977年(昭和52)まで発売された「ケンとメリーのスカイライン」こと日産・4代目スカイラインのCM第15作『地図のない旅』編のロケーション撮影で使われた。CM放映後、この木は観光名所となり、演者の役名により「ケンとメリーの木」と名づけられ、ドライブスポットとしても長年人気を集めている。広々とした農地にそびえ立つ姿が美しく、夏は菜の花、ルピナス、ソバの花などの季節の花々、秋は枯草の黄金色、冬は白い雪に囲まれ、その表情を変えていく。撮影スポットには、名称の由来などの説明や、老木ゆえ大事にしてほしい旨の書かれた看板がある。畑は私有地のため、立ち入り禁止。
    「ケンとメリーの木」は美瑛の丘を象徴する風景のひとつ
  • spot 12
    セブンスターの木
    美瑛らしい風景のなかにたたずむ人気の撮影スポット
    作付けされた農産物により、パッチワーク状に見える畑が広がる美瑛の丘。少し離れた場所からも、小高い丘にぽつんと立つ木は印象的に映る。このカシワの木は1976年(昭和51)に「セブンスター」の観光タバコのパッケージに採用されたことから「セブンスターの木」と呼ばれるようになった。セブンスターの木があるこのエリアは、区画ごとに複数の農作物の作付けを行うことで、大地をカラフルに彩ることから「パッチワークの路」と呼ばれている。特にこの場所は美瑛らしい風景を楽しむことができる。また冬の真っ白な雪原のなかで葉を落として凛とたたずむ様子も、夏とは違った趣があり、北国の美しさを感じさせてくれる。
    初夏から小麦の穂が揺れる真夏には特に美しい景色が広がる
  • spot 13
    ぜるぶの丘
    迫力ある大自然を背景に約3000本の花々が丘を彩る
    旭川から美瑛町に入ってすぐ。美瑛坂の上り坂の途中でカラフルな花畑が目に飛び込んできた。思わずハンドルを切って国道沿いの駐車場へ入る。ここは雄大な大自然を背景に、ヒマワリをはじめ、ラベンダーやパンジー、サルビア、ベコニアなど、約30種類もの花々が咲き誇る観光名所の花畑。花の開花は5月から始まり、6月下旬から10月上旬まで見頃が続く。丘の上部に設けられた展望台「亜斗夢(あとむ)の丘」からは、花々と一緒にCMでもおなじみの「ケンとメリーの木」などのパノラマの光景も楽しめる。また、広大な敷地を生かして、バギーやカートなどに乗ることができるほか、併設レストランでは道産食材を使ったオリジナルメニューを味わえる。訪れた人のほとんどが口にするのが、こだわりのソフトクリーム。乳脂肪をたっぷり含んだ北海道のフレッシュソフトは、ふわふわなめらかで濃厚なテイストだ。(2021年8月現在コロナ禍につきレストラン、直売所、カフェ、展望台などは休止中)
    国道237号沿いにある「ぜるぶの丘」。遠くには雄大な大雪山連峰が見える
  • spot 14
    北西の丘展望公園
    360度のパノラマを楽しめるピラミッド展望台
    丘を上りきると視界が開けるのと合わせて、目に飛び込んでくるのが白いピラミッド型の三角屋根。ここは美瑛の市街地から北西にある約6万㎡の公園。園内では季節ごとにラベンダー、ヒマワリなどが咲き誇る。ラベンダーは6月下旬から色づきはじめ、7月中旬から下旬が最盛期。公園内をぐるっとまわると、所要時間は約30分。広大な公園内には、観光案内所やトイレ、写真ギャラリー、売店などがあり、駐車場がビューポイントパーキングになっている。冬には売店とトイレは閉鎖するが、駐車場と展望台は利用可能。この公園があるエリアは「パッチワークの路」と呼ばれ、麦などの緑色や、収穫後の土色の部分などがパッチワークのように大地を彩る様子が楽しめる。
    ピラミッド型の展望台から、美瑛を象徴する丘の景色や大雪山連峰を見渡せる
  • spot 15
    美瑛神社
    ハートを探せ! パワースポットで恋愛成就
    実は北海道三大パワースポットのひとつとして知られる「美瑛神社」。スピリチュアルカウンセラー江原啓之さんの著書などでもパワースポットとして紹介され、特に女性から注目されている神社だ。
    神秘の池として話題の「青い池」から車で約20分に位置する「美瑛神社」
  • spot 16
    美瑛選果
    農作物のプロたちが磨き上げる「食」のショールーム
    美瑛産農畜産物の魅力を発信するアンテナショップ。廊下でつながる施設内に3つの店があるほか、並びの別棟にはパン屋があり、それぞれ美瑛産の農産物を使った幅広い「食」を提供している。
    シンプルモダンな美瑛選果の建物は、おしゃれ過ぎると評判
  • spot 17
    小麦工房
    美瑛産小麦「ゆめちからブレンド」を使った、香りの良いもちふわ食パン
    JAびえい直営の農産物直売所と、レストランなどを併設する「美瑛選果」内にあるパン屋が「小麦工房」。銀座の食パン専門店「セントル ザ・ベーカリー」の味を、道内で唯一味わうことのできる人気のベーカリーだ。なかでもいちばん人気は、美瑛産の食材にこだわった「美瑛ゆめちから食パン」。美瑛産小麦「ゆめちからブレンド」と、美瑛放牧酪農場のバター、無脂肪牛乳を使い、ひと手間加えた湯種製法で作られていて、もちもちっとした食感としっとりさがウリ。このほか、美瑛産バターとフランス産ゲランドの塩を使って焼き上げたバターロールや、美瑛産しゅまり小豆入りのあんぱん、美瑛産黒大豆の煮豆をぜいたくに使った黒豆ぱんが評判だ。美瑛産食材にこだわるラスクも、おやつや土産品におすすめ。
    「美瑛ゆめちから食パン」1斤432円
  • spot 18
    選果工房
    料理人が趣向を凝らして生み出した、オリジナルな美瑛スイーツ
    JAびえいの直売所「美瑛選果」内にある「選果工房」は、軽食やスイーツのテイクアウト専門店。なかでも人気は、上品な甘さが特徴のソフトクリームで、北海道を代表するしゅまり小豆がたっぷりトッピングされている。美瑛産ミルクの濃厚な味わいを凝縮したソフトクリームと、しゅまり小豆のやさしい甘さは、旅の疲れを癒やしてくれるはず。北海道グルメの定番「じゃがバター」も、ココはレベルが段違い! ジャガイモ自体がもつ素朴な甘みと、フワフワでクリームのようなバターのコクに、美瑛産食材の力強さを感じるはず。生地に小豆をたっぷり使った「美瑛産えりも小豆のロールケーキ」、フレッシュな甘酸っぱさが魅力の「いちごジュース」、口どけなめらかな「美瑛プリン」など、味わってほしい自慢の逸品がそろっている。
    「しゅまり小豆のソフトクリーム」390円。美瑛産のしゅまり小豆のホクホク感を楽しもう
  • spot 19
    拓真館
    美瑛に魅せられた写真家・前田真三氏のギャラリー
    約200万年前の十勝岳連峰の噴火が続いたことで、丘陵ができたとされる美瑛。ヨーロッパの農村のような田園風景を美しく切り取り、カメラに収め続けてきた写真家・前田真三(しんぞう)氏の写真ギャラリーが「拓真館」だ。
    旧千代田小学校の跡地にできた拓真館
  • spot 20
    白金青い池
    パワースポットとしても知られる神秘の池
    エメラルドグリーンの水面から伸びる立ち枯れの木。爽やかな水の色と息絶えた木々のコントラストが神秘の光景を作り出す。2012年(平成24)に発売されたパソコンの壁紙に採用されたことから世界的にも知られるようになった。
    BIEI BLUE(ビエイブルー)とも呼ばれる青い池の中に水没したカラマツの樹木
  • spot 21
    道の駅びえい「白金ビルケ」
    美瑛・白金(しろがね)の観光情報やおいしいものが手に入る
    美瑛町には2つの道の駅があるが、そのうちの1つが道の駅びえい「白金ビルケ(しろがねびるけ)」だ。もともと白金温泉や人気スポット「青い池」に関するインフォメーションセンターだった施設を、2018年(平成30)に道の駅としてリニューアルした。「ビルケ」とはドイツ語でシラカバを意味し、この周辺には実際に美しいシラカバ林が続いている。館内では、美瑛町、特に白金地区の観光情報が手に入るほか、サイダーやサブレ、煎餅など「青い池」にまつわる食品やグッズ、地元・美瑛の食材を使った加工品などを販売。自転車のレンタルも行っており、2kmほど先にある「青い池」までサイクリングを楽しむことができる。また、キャンピングカーサイトがあるため、館内には洗濯機やシャワールームを完備。そのほかドッグランやパークゴルフ場もある。さらに、美瑛で採れた食材を用いたハンバーガーショップ「BETWEEN THE BREAD(びとうぃーんざぶれっど)」や、世界的なアウトドアブランド「THE NORTH FACE(ざのーすふぇいす)」のショップも併設。「BETWEEN THE BREAD」の、注文を受けてから作るバーガーはボリューム満点。イートインスペースもあるが、緑に囲まれたテラス席で味わうのもおすすめだ。
    「白樺街道」と呼ばれる道道966号線沿いにある、道の駅びえい「白金ビルケ」
  • spot 22
    白ひげの滝
    人気の高い白金(しろがね)温泉にある、美しさと迫力を兼ね備えた滝
    美瑛の市街地から道道966号線を南東に20分ほど走ると、白金温泉街に到着する。登山客や湯治客など多くの人が訪れるこの温泉地にあるのが「白ひげの滝」だ。美瑛町は2022年(令和4)、上富良野町とともに「十勝岳ジオパーク」として日本ジオパークの認定を受けた。白ひげの滝の見えるブリーリバー橋のそばには、「火山噴火がつくった滝」という解説ボードが設置されている。滝の落差は約30m。白い水しぶきをあげて美瑛川へ流れ落ちていく様子は、その名のとおり白いひげのように見える。伏流水が岩壁の割れ目などから下へ流れ落ちる潜流瀑(せんりゅうばく)という種類の滝で、日本では珍しいそう。美瑛川の水は、白ひげの滝より上流では火山性物質を多く含んでいる。そこに滝から異なる成分の水が混ざり合うことで、滝の下では美しいコバルトブルーになるといわれている。気象条件などによって見え方は異なるが、川の青い色が濃い日は、滝の流れの白さとのコントラストが美しい。近くの「青い池」と同様、フォトスポットとしても人気だ。また、冬でも凍ることがないため、滝の水しぶきや水蒸気が霧氷となり、夏とは違う幻想的な姿を見せてくれる。
    ブルーリバー橋から見る「白ひげの滝」。下を流れる美瑛川の色は天候によってコバルトブルーに見える
  • spot 23
    映画『愛を積むひと』ロケ地
    映画の余韻に浸れるスポット。宿泊施設としての利用もできる
    美瑛の市街地から北西側、洋菓子の店「フェルム ラ・テール美瑛」のそばの見晴らしのよい場所に、茶色い家が1軒立っている。家の周囲には低めの石塀があり、その雰囲気はまるでカフェやおしゃれな雑貨店のよう。ここは、2015年(平成27)に公開された映画『愛を積むひと』のロケ地だ。この作品は、第2の人生を自然に囲まれた美しい場所で過ごそうと移住してきた夫婦の愛と家族の絆を描いたヒューマンドラマで、主演は佐藤浩市、樋口可南子が務めた。この家は主人公の夫婦が暮らす家として、映画のために建てられたもの。撮影当時のままの外観を見学できる。ロケセット内部を見たい場合は宿泊プランを利用しよう。撮影終了後に「見学するだけでなく、ここに泊まることができたら」という意見があり、宿泊施設として貸し出しているのだ。部屋には映画のDVDや関連資料があるほか、劇中で使用した小道具も残っている。リビングの大きな窓から見える美瑛の美しい農村風景は、まるで絵画のようだ。定員は6人で、1棟1泊3万円(日曜・祝日前からの宿泊、夏休み期間は1泊3万5000円)。冬期は閉鎖、キッチンがあるので自炊もできる。詳細は美瑛町のホームページで確認を。
    劇中で主人公が暮らしていた家。町有地にあり、外観の見学は一般公開されている。農作業をしている近隣農家の邪魔にならないよう見学しよう
  • spot 24
    フェルム ラ・テール美瑛本店
    北海道産にこだわったスイーツを提供するショップ&レストラン
    美瑛産小麦を使っていたことが縁で、2017年(平成29)、東京の人気洋菓子店「ラ・テール」が美瑛にオープンしたのが「フェルム ラ・テール美瑛本店」。美しい景色、熱意ある地元生産者との出会いが、「ラ・テール」のコンセプト「自然に生きる」とマッチしたことで、美瑛でのオープンにいたったそう。店舗建物より手前に車を停め、ゆるやかな坂を上っていくと、牧歌的なかわいらしい建物が現れる。辺りには美瑛の丘が連なり、さらにその奥には大雪山系の山々の稜線がくっきりと見え、しばし見入ってしまう。建物の中に入ると、右手にパンや菓子類の販売コーナーがあり、左手にはレストランスペースが。パンは早い時間に売り切れてしまうこともあるそう。菓子類は、北海道の素材を生かしたものばかり。なかでも人気があるのは、「バターチーズサンド」。美瑛の職人たちが一つひとつ手作りしている。6種類の味が用意されており、1個368円。レストランでは、ランチ、ティータイム、ディナーと、旬の地元の食材を用いたメニューを用意。ベイクドチーズケーキ「チーズフォンデュケーキ酪生」など、レストラン利用の場合にのみ提供されるスイーツもあるので、ぜひ味わってみたい。
    まるでおとぎ話に出てきそうなかわいらしい建物。美瑛の景観によく似合う
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旅のヒント

  1. その1

    いちばん近い空港は旭川空港で、車で約15分。新千歳空港からは車で約2時間30分。

  2. その2

    鉄道アクセスは、JR札幌駅から、JR旭川駅で乗り換えて約2時間(乗り換え待ち時間含めず)。JR旭川駅からは乗り換えなしで約35分。

  3. その3

    高速バスは、札幌から富良野までの運行しかないので、富良野で乗り換えが必要。

  4. その4

    JR美瑛駅から各観光スポットへは、基本的に車か自転車がベター。路線バスは運行本数が少なかったり、そもそもなかったりするので注意。

  5. その5

    レンタサイクル店はJR美瑛駅周辺など、町内に10店ほどある。

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