北海道

大沼・松前・江差

ONUMA / MATSUMAE / ESASHI

函館から足を延ばしてすぐのリゾート&歴史的探訪エリア

隣接する函館からも多くの人が訪れるリゾート地・大沼。大沼国定公園では、四季を通じて多彩なアクティビティを楽しめる。函館旅行でのんびり過ごす1日を旅程に入れるなら、大沼付近のリゾートホテルを選ぶのもアリ。森と湖に囲まれた環境で、心も体も癒やされることだろう。松前・江差エリアは、歴史好きには特にオススメしたい。北海道で唯一藩が置かれた松前、またその松前藩の交易の中心地だった江差には、江戸時代から幕末にかけての史跡が残る。江戸時代の松前藩の街並みを再現したテーマパーク「松前藩屋敷」や、北海道初の「日本遺産」認定地で、江戸時代から明治に移り変わる古い街並みを美しく残す「江差いにしえ街道」では、タイムスリップしたような気分に。どちらも幕末の内戦・箱館戦争の舞台になった地。函館の五稜郭と一緒に訪れたい。函館から松前に向かう途中に、クッキーで有名なトラピスト修道院(北斗市)や青の洞窟(知内町)がある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    トラピスト修道院
    北海道銘菓トラピストクッキーが生まれた、厳格な男子修道院
    トラピスト修道院は、函館市内から車を40分ほど走らせた北斗市内にある。美しい風景と、修道院で作られるクッキーやソフトクリームを目当てに、函館観光に合わせて訪れる人が多い人気スポットだ。
    ポプラ並木の道の先にあるのが、トラピスト修道院だ
  • spot 02
    大沼
    楽しいアクティビティと静かな風景が共存する一大リゾート
    大沼国定公園は函館からほど近いリゾートエリア。四季を問わず多彩なレジャーが楽しめる一方で、秀峰・北海道駒ヶ岳をバックに広がる静かな湖沼と豊かな自然が、多くの人の心を震わせてきた。
    1922年(大正11)から道立公園として整備されてきた
  • spot 03
    沼の家
    この団子を食べるためだけに、大沼にやって来る人もいる
    大沼が道立公園に指定され、観光地化したとき「大沼には名物が必要」と考えた沼の家の初代が「大沼だんご」を生み出した。餡に沈んだ小粒の団子は、うるち米を蒸して作る。ツルリとした舌ざわりの団子にほど良い甘さの餡がからみ、辛党の人でもひと折ペロリだ。かつては大沼駅で立ち売りもされていた。長旅の途中この甘さは最高のご馳走だっただろう。醤油餡(みたらし)とゴマ餡、またはあずき餡の組み合わせが選べて小折430円、大折710円。函館っ子は「ときどき、無性に食べたくなる味」と言い、全国からも注目されるが、賞味期限は当日中。なかなか手に入らないからこそ「大沼に行きたい」と思わせられる。
    ひと粒ずつ楊枝で口に運ぶ。この食べ方も大沼だんごの特徴だ
  • spot 04
    福山城(松前城)
    北海道最南端の町・松前に残る、最後の日本式城郭を持つ百名城のひとつ
    福山城は、北海道に唯一存在した藩である「松前藩」が建造した城だ。現在、内部は松前城資料館として公開されている。天守からは津軽海峡を望め、北海道の南端の町にいることを実感できるだろう。
    福山城(松前城)の正面入り口。入り口に向かって右手には観光案内所もある
  • spot 05
    幕末の軍艦 開陽丸記念館
    江戸幕府最後の軍艦開陽丸で「幕末の激動」と「水中考古学」を学ぼう
    幕府が海軍力強化をもくろみ、オランダに発注した軍艦・開陽丸は、箱館戦争の最中に江差沖に沈んでしまう。開陽丸記念館は同艦船を復元した資料館であり、海底から引き揚げられた武器などの遺物が展示されている。
    建造先のオランダから150日の航海を経て日本に到着。その後、数奇な運命をたどる
  • spot 06
    江差いにしえ街道
    どこか懐かしく、風情にあふれた美しい街並みを散策しよう
    江差は「日本遺産」北海道第1号の町。町の中心を通るのは、江差・日本遺産の象徴ともいえる風情あふれる「江差いにしえ街道」だ。海からの風を感じながら、点在する史跡をめぐろう。
    街道の景観を守るため、よく見かける店も古い街並みの雰囲気に統一されている
  • spot 07
    旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)
    日本遺産「江差の五月は江戸にもない」の意味を探る
    文化庁認定の「日本遺産」北海道第1号は「江差の五月は江戸にもない-ニシンの繁栄が息づく町-」。これはどんな意味なのか。美しい洋館「旧檜山爾志郡役所」は江差町郷土資料館にもなっている。日本遺産のストーリーを探しに行こう。
    資料館の正面にあるのは「土方歳三嘆きの松」。土方は開陽丸が座礁したのをここから見ていたという
  • spot 08
    青の洞窟
    「また来たい」と思わせられる、秘境のパワースポットクルーズ
    青の洞窟を目指す小型船クルーズは、圧倒的な自然の迫力で感動の連続だ。来るたびに見られる風景が違うとあり、リピーターも多い。クルーズを特別な体験にしてほしいというキャプテンのおもてなしも光る。
    青の洞窟は、その日の天候でコバルトブルーにもエメラルドグリーンにも見える
  • spot 09
    松前藩屋敷
    江戸時代の松前にタイムスリップ! 町民気分で楽しもう
    路地から着物をまとった人々が今にも現れそうなほど、リアルな江戸時代の松前を再現した「松前藩屋敷」。夏には敷地内の水路をアジサイで埋め尽くしたり、蔵には歴史の専門家が隠れていたりと来園者を楽しませる仕掛けがいっぱいだ。
    観光用に造られたとは思えない立派な門構え。建物の再現度も高い
  • spot 10
    大沼合同遊船
    道南が誇るリゾート地・大沼を遊覧船でのんびり周遊
    大沼エリアは、大沼などの湖沼を含む豊かな自然が魅力の、道南有数のリゾート地だ。「大沼合同遊船」では、大沼で遊覧船を定期運航しており、ふらりと訪れても気軽に湖上クルーズを楽しめる。
    定期遊覧船「島巡り1周コース」は大人(中学生以上)1320円、小人(6~12歳)660円、幼児は大人1名につき1名無料
  • spot 11
    THE DANSHAKU LOUNGE
    男爵いものルーツが学べるオシャレな商業施設
    「THE DANSHAKU LOUNGE(ざだんしゃくらうんじ)」は男爵いもを使ったグルメやこだわりの雑貨がそろう商業施設。男爵いもの生みの親、川田龍吉(りょうきち)男爵のミュージアムも併設されている。
    店舗前にある巨大な男爵いもオブジェは、絶好のフォトスポットだ
  • spot 12
    大沼ガロハーブガーデン
    国産では超貴重。オーガニック&非加熱はちみつの生産地
    日本の養蜂は、蜜源の花が咲くのにあわせて、移動しながらはちみつを採る「転飼(てんし)養蜂」が伝統的だ。一方、「定飼(ていし)養蜂」は一年中同じ場所に巣箱を設置する方法で、周囲に咲く季節ごとの花々から蜜を採取する。当園はこの定飼養蜂を行っている農園だ。「もともとオーガニック農法でハーブなどを育ててきました。当園のはちみつには、オーガニックの花々から採った蜜も含まれています。その季節にしか味わえないはちみつを楽しんでください」と生産者の山崎健さん。国内で手に入るはちみつは、生産の都合で加熱処理されるのが一般的だが、ここの商品は非加熱。非加熱はちみつの国内流通量は1%未満なんだそう。加熱すると失われる成分もあり、ヨーロッパでは「加熱されたものは、はちみつではない」とまでいわれているとか。「トースト、ヨーグルトなど何にでもあいます。チーズピザにかけてもおいしいです。焼き上がってからかけてくださいね」とのこと。購入は電話予約(090-7052-9865)のみ。農園内にショップはなく、予約をすると農園の入り口付近で山崎さんが商品を受け渡してくれるという販売スタイルだ。来訪前には必ず電話連絡を。
    農園価格で小瓶80g(左)800円、大瓶350g(右)3000円。花の種類の違いではちみつの色が異なる
  • spot 13
    ターブル・ドゥ・リバージュ
    大沼の湖畔にたたずむレストランで、地元食材に舌つづみを
    大沼に浮かぶいくつもの小島には、それぞれ橋が架けられている。なかでも、美しい北海道駒ケ岳が望めるスポットとして人気があるのが「湖月橋(こげつばし)」だ。「ターブル・ドゥ・リバージュ」は、その湖月橋のかたわらに立つ、小さな湖畔のレストラン。豊かな自然にあふれた大沼近隣で採れる、地元食材を使った絶品料理を提供している。やわらかな赤身と上品な甘さの脂が特徴の大沼牛は、ビーフシチューでいただこう。何時間もかけ、ていねいに煮込まれた深いコクのあるソースがたっぷりからんだ肉は、ナイフが要らないほどやわらかい。数量限定の「大沼牛のハヤシライス」(ピクルス、ドリンク付き2100円)も人気だ。同店では湖上クルーズをしながらの食事も楽しめる。北海道駒ケ岳が映る大沼をゆっくりと小船で巡りながら、優雅な気分で食事やお茶はいかがだろう。「四季折々の大沼の美しさもごちそうですが、お料理も負けないように手をかけています。どちらも一緒に味わってくださいね」(同店の林智子さん)
    「大沼牛のビーフシチュー」2500円は、前菜、スープ、パン、ドリンク付き
  • spot 14
    イクサンダー大沼カヌーハウス
    大沼の大自然を全身で感じられる、気分爽快カヌーツアー
    大沼エリアは函館近郊にある道南屈指のリゾートエリアだ。湖沼群のなかで最も広い大沼には遊覧船が周航しており、その大沼から湖水が流れ込む小沼では、自然をたっぷり感じられるカヌーツアーが人気だ。
    パドルで水を掻くたびに、チャプチャプという水音が心地よく響く
  • spot 15
    函館大沼 鶴雅リゾート エプイ ボタニカルガーデン
    自然に囲まれた隠れ家的リゾートに広がる、四季の香り漂うガーデン
    大沼国定公園の大自然に身を委ねながら、都会の喧騒を忘れられるラグジュアリーなリゾートホテル「函館大沼 鶴雅リゾート エプイ」。2022年(令和4)にリニューアルした「ボタニカルガーデン」は宿泊者以外にも開放されている。
    ガーデンは「函館大沼 鶴雅リゾート エプイ」の正面玄関の手前、左手に広がっている
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旅のヒント

  1. その1

    大沼へは函館市街地から車で約40分。函館空港やJR函館駅前からバスも出ている。

  2. その2

    松前にある道の駅「道の駅 北前船 松前」は、景色の良いグルメスポットとしても人気。特に桜のシーズンは混雑必至。

  3. その3

    日本一小さいといわれる「道の駅 江差」があるのは国道227号の海側。一般的な「道の駅」を想像していると見逃してしまうかもしれない。

  4. その4

    江差いにしえ街道は、歩いてゆっくり見学するのがオススメ。8月の姥神大神宮渡御祭のシーズンは混み合うので、近隣の宿泊施設はすぐにいっぱいになる。予約は早めに。

  5. その5

    青の洞窟を探検できる「矢越クルーズ」は知内町にある。知内へは函館から車で80分ほど。松前や江差観光と合わせてのプランニングもおススメだ。繁忙期には、北海道新幹線で青函トンネルを抜けた最初の駅・木古内駅前の「道の駅 みそぎの郷 きこない」から送迎もしてもらえる(要相談)。

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