岐阜
高山
TAKAYAMA
趣のある高山市の古い町並みと、雄大な自然が旅人を迎える
岐阜県飛騨地方にある高山市を中心としたエリア。市内中心部は城下町、商人の町として発展した面影を今も残しており、「飛騨の小京都」の名で親しまれ海外観光客からも人気スポットとして知られる。飛騨牛、地酒とグルメ充実の高山市から少し足を延ばせば、自然の恵みが広がるのが高山エリアの魅力。高山市から車で約60分の場所に広がり、平湯、福地、栃尾、新平湯、新穂高と5つの温泉からなる奥飛騨温泉郷。中部山岳国立公園の南に広がる乗鞍岳。絶景が待つ空中散歩を楽しめる新穂高ロープウェイ。雪深い飛騨エリアで独自の発展を見せた文化、グルメが今も魅力いっぱいに多くの人をひきつけている。
エリアの見どころ
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平湯大滝
- 冬の氷瀑、モミジとの競演。大迫力の滝に感動!
- 奥飛騨温泉郷の観光スポットとして、高い人気を誇る平湯大滝。「日本の滝百選」「岐阜県の名水50選」にも選ばれる滝は幅6m、落差64mにもなる大スケールを誇る。滝は緑豊かな自然に囲まれていて、春、夏、秋それぞれで異なる表情を見せてくれる。車で訪れる場合、これまでは平湯大滝公園駐車場を利用して徒歩10分かかっていたが、2020年(令和2)以降、滝のすぐ近くにある「滝見展望広場」まで車での乗り入れが可能に。滝のすぐ近くまで車で進入できるため利便性が向上した。また、例年2月に滝が凍りつき氷瀑となり、迫力満点の姿が見られる「平湯大滝結氷まつり」を開催。期間中は夜間ライトアップを実施し、周辺一帯が幻想的な景色となる。また、秋の紅葉シーズンも美しいモミジと滝との競演を見せてくれる。
- スポットの詳細
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平湯大滝
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北アルプス大橋
- 笠ヶ岳を見ながらのドライブは爽快感満点!
- 周辺を歩ける散策スポット、または自動車旅のドライブコースとしても人気がある「北アルプス大橋」。大橋の名のとおり全長150m、高さ70mもの規模を誇り高山市奥飛騨温泉郷の中尾高原と鍋平園地を結ぶ役割を担っている。中尾高原から「新穂高ロープウェイ」の発着駅へ向かう際に通るルートとして知られる。橋は外ヶ谷の峡谷に架かっていてドライブルートにぜひ組み込みたい。橋を走行すれば徐々に視界が開け、正面に「笠ヶ岳」や「錫枝岳」を眺められ、新緑の季節、紅葉シーズンは多くの人出で賑わう。橋を歩いて渡りたい場合は、時間に余裕をもって隣接する北アルプス展望園地で車を停めよう。駐車場を備えているので、徒歩すぐで北アルプス大橋にたどり着くことができる。
- スポットの詳細
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北アルプス大橋
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県立自然公園 宇津江四十八滝
- いくつもの滝を巡る。森林浴で心身ともに癒やされる
- 幅や落差が異なるさまざまな滝からなる景勝地「県立自然公園 宇津江四十八滝(うつえしじゅうはちたき)」。敷地面積約800万平方メートルの県立自然公園内にある、渓谷沿いの滝群の総称だ。同敷地内には、森林に野の花や山の花の群生が広がる「花の森・四十八滝山野草花園」もあり、見どころがあふれている。合計13ある滝を巡る、プチハイキングへ出かけてみよう。
- スポットの詳細
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県立自然公園 宇津江四十八滝
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乗鞍山麓 五色ヶ原の森
- 公認ガイドの同行が義務づけられた、原始の森をトレッキング
- 中部山岳国立3000万平方メートルもの広大な森林地帯。全エリアで公認ガイド同行の入山が義務づけられた特別な山域で、それ故に日本でも数少ない「原生森が残る秘境」として大切に守られている。
- スポットの詳細
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乗鞍山麓 五色ヶ原の森
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まさごそば
- 飛騨高山で愛されるご当地ラーメン発祥の店
- 江戸時代から現在まで残る建築物が軒を連ね、飛騨の小京都と称される「古い町並」。情緒あふれる町並散策を楽しめるこのエリアに、高山市のご当地ラーメンである「高山ラーメン」発祥の店「まさごそば」がある。1938年(昭和13)の創業以来、提供する食事メニューは、中華そば(700円ほか)とご飯(150円)のみ。豚骨に香味野菜などでだしをとり、やや黒味の強いスープはカツオだしが効いた醤油味だ。そこへスープがよくからむ縮れ麺、上にチャーシュー、メンマ、ネギをトッピング。どことなく懐かしさを感じる見た目と味わいに、ひと口食べるたびに心がほっとする。「古い町並」では、高山ラーメンを提供するお店が点在しているので、元祖の味はもちろん、お店によって異なる高山ラーメンを堪能し、味比べをしてみるのも一興だ。
- スポットの詳細
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まさごそば
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寿々や
- 飛騨高山に伝わる古い様式を守り続ける郷土料理の専門店
- 創業は1966年(昭和41)。飛騨高山の四季折々の山の幸が味わえる郷土料理の店だ。古民家を利用し、古い建築様式を生かした風情ある外観が特徴。店内には、飛騨の木材を使った椅子が並ぶテーブル席をはじめ、座敷や掘りごたつなどもある。ぜひ味わいたい定番メニューが、オリジナルブレンドを使った「朴葉みそステーキ定食(飛騨牛65g1980円)」。甘味たっぷりの飛騨牛や、こんがり焼ける味噌の香ばしいにおいがたまらない。地元で採れるきのこや山菜もふんだんに使い、飛騨高山がもつ食の豊かさを思う存分堪能できる。店を訪れるだけで、空間や味わいから飛騨高山を全身で満喫できるので、ぜひ旅のプランに追加しておきたいスポットだ。
- スポットの詳細
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寿々や
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キッチン飛騨
- 創業50年以上。食材のうまみを追求する飛騨牛ステーキ専門店
- 1964年(昭和39)創業の飛騨牛ステーキ専門店。岐阜県内で育てられた日本の和牛のブランドである飛騨牛にこだわり、サーロイン、リブロースのステーキを看板メニューにしている。特に注目したいのが、創業時に考案したという飛騨牛の脂質に合わせた焼き方。飛騨牛を香味野菜の水分でじっくりと蒸し焼きにし、そこからさらに焼き上げる「ブレゼ&ソテー」という独自の技術で仕上げる。そうすることで引き出される飛騨牛の濃いうまみと、とろけるような食感は唯一無二の味わいだ。さらに飛騨牛のすね肉や香味野菜をたっぷりと使い、味の決め手に「もろみ醤油」を使ったステーキソースも絶品。香り高く、繊細な味が特徴の飛騨牛を心ゆくまで堪能できる。高級感のある洋風の店内はゆったりとしたスペースで席が配され、少人数、グループどちらでも利用可能。入り口にあるショップでは、人気のキッチン飛騨ビーフカレーをはじめ、オリジナルの土産を購入できる。
- スポットの詳細
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キッチン飛騨
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原田酒造場
- 飛騨高山の地酒「山車」で有名な歴史深い蔵元
- 歴史ある蔵元が多数軒を連ねる高山の「古い町並」。その一角を占めるのが、1855年(安政2)創業という長い歴史を有する原田酒造場だ。伝統の酒造りを忠実に守り、芳醇な米のうまみと豊かな風味を醸した日本酒は、昔も今も多くのファンに愛されている。酒造りでは、清冽な北アルプス伏流水と良質な飛騨産米を原料に使用。また「花酵母」を用いることで、上品で柔らかな吟醸香と、フルーティーな飲み口を感じさせてくれる。そんな原田酒造場の代表銘柄は高山の文化である、絢爛豪華な祭り屋台の山車から名前をとった「山車(さんしゃ)」。淡麗辛口かつ独特な風味を楽しめ、刺し身や揚げ物など、どんな料理にでも合うと評価を集めている。そして酒蔵に足を運ぶと店頭には複数銘柄の日本酒が並び、お猪口を購入して数種類を味見できる試飲も人気。日本酒を使用したチーズケーキやゼリーなどここでしか味わえないメニューも充実している。高山の「古い町並」に訪れた際は、伝統の製法で造られた日本酒をぜひ持ち帰りたい。
- スポットの詳細
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原田酒造場
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高山陣屋前朝市
- 「高山陣屋」前で開催。朝市で飛騨の暮らしを感じて
- 「飛騨高山の朝市」は日本三大朝市のひとつ。さらに「高山祭」「古い町並」と並ぶ「高山観光三名物」として根強い人気を誇っている。高山市内で朝市は行われていて、高山陣屋前朝市は1820年(文政3)、高山別院で開かれた昔の朝市を意味する桑市(くわいち)がルーツ。その後、開催場所を変更しながら、販売する品も野菜や花卉を売る現在の姿になったとされる。高山陣屋前朝市は朝6(冬期は7)~12時頃まで。宮川朝市よりも規模は小さいながら、地元農家の愛情を込めた野菜、漬物、味噌、果物が並ぶ様子に昔ながらの飛騨高山の暮らしに思いを馳せよう。朝市には元気な女性が売り手として座り「ぎょうさん(たくさん)、買うてよ」といった愛らしい飛騨弁で出迎えてくれる。開催場所も高山陣屋前とわかりやすいが、車の場合は専用駐車場がない。ただ、近隣に市営、公営駐車場がたくさんあるので困ることはないだろう。
- スポットの詳細
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高山陣屋前朝市
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飛騨高山 思い出体験館
- 旅の思い出に!飛騨高山ならではの体験をしよう
- 家族や友人で気軽に民芸体験などができる「飛騨高山 思い出体験館」。体験は民芸、ガラス、エコの3ジャンルからなり、合計で体験メニューが10種類以上と豊富だ。それぞれ体験時間が15~60分で設定されているので、滞在時間と相談したい。人気は猿の赤ちゃんとして飛騨地方で愛される「さるぼぼ」を、世界でひとつだけの土産として製作する「さるぼぼづくり」(体験料1人1600円)だ。飛騨地方で昔から作られているさるぼぼは、女性の良縁、安産を祈願する人形。転じて病気や事故が去る(サル)といわれ、幅広い人から喜ばれる土産になった。ほかにオリジナルガラスを入れる「万華鏡づくり」、間伐材を使い森林保護にも貢献する「マイはし・マイはし袋」などがある。なお、絵付け体験のみ最終受付時間が早くなるため、希望する場合は時間に余裕をもって訪ねて。
- スポットの詳細
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飛騨高山 思い出体験館
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飛騨高山まちの体験交流館
- 多彩なものづくり体験を通して飛騨高山の文化を知る
- 江戸時代から脈々と受け継がれている飛騨の伝統工芸。木目の美しさを最大限に生かして彫る一位一刀彫(いちいいっとうぼり)、木肌がもつ透明な美しさをそのまま表現する春慶塗(しゅんけいぬり)、豊かな森林資源とともに発展してきた木工作品、また母が子どもの健やかな成長を願って手作りするさるぼぼなど、いずれも作り手の心が伝わるものばかりだ。これらぬくもりのある伝統工芸に触れ、製作体験できるのが「飛騨高山まちの体験交流館」だ。
- スポットの詳細
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飛騨高山まちの体験交流館
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飛騨高山レトロミュージアム
- 見て触れて、体験しながら昭和の時代を満喫
- 古い町並みが広がる高山では、町全体にどこかノスタルジックなムードが漂っている。「飛騨高山レトロミュージアム」はそんな高山の雰囲気にぴったりの観光スポット。ひとたび足を踏み入れればそこは1945~1975年(昭和20-50)代の世界。時代を超えた世界を体感できる場所として、若い世代から年輩の人たちまで訪れる人があとを絶たない施設だ。
- スポットの詳細
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飛騨高山レトロミュージアム
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飛騨高山まちの博物館
- 多様な展示資料を通して、高山の歴史と文化を知る
- 1585年(天正15)、豊臣秀吉の命令を受けた金森長近が城下町の基礎をつくったことに始まる高山の町。1692年(元禄5)には幕府の直轄地となり、飛騨の経済や政治の中心地として発展。多様な文化もはぐくまれてきた。「飛騨高山まちの博物館」では、飛騨地方や高山の歴史や文化についてさまざまな資料を展示し、その魅力を発信している。
- スポットの詳細
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飛騨高山まちの博物館
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吉島家住宅
- 年月を経て磨き抜かれてきた古民家の美を体感
- 櫻山八幡宮の近くに重厚なたたずまいを見せる吉島家(よしじまけ)住宅。吉島家の歴史は1781年(天明4)、初代重兵衛より始まる。代々酒造業を生業として繁栄。その名残は現在も入り口にかかる大きな杉玉に見られる。また玄関にかけられた暖簾には、品川砲台(御台場)建築資金の一部を上納し、将軍家の紋所を授けられ、二つ引両紋が染められている。このことからも、吉島家がいかに豪商であったかをうかがい知ることができる。1907年(明治40)には半焼したが、表側道路に並行して奥行2間分は1876年(明治9)から今も現存する。隣接する日下部家住宅より若干古く、軒の出は従来型の伝統構法で造られている。この家でいちばん見ごたえがあるのは、土間の吹き抜けだ。太い大黒柱を支えに黒光りする梁と束が立体的に組まれ、交差するさまはまるで芸術作品のようにすばらしい。また奥座敷にある蔵の扉には、渦のような木目が見事なケヤキの玉杢(たまもく)を使用するなど、すみずみまで贅が尽くされている。庭を望む場所に設えられたギャラリーには、岐阜出身の書家、篠田桃紅(しのだとうこう)の作品を展示。心地よいピアノの音色をBGMに、ゆっくりと作品を楽しみつつ休憩することができる。匠の技による建築美を堪能したら、高山祭屋台会館へ足を伸ばして屋台に施された匠の緻密な技をぜひ鑑賞し、その違いを楽しんでみよう。
- スポットの詳細
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吉島家住宅
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高山祭屋台会館
- 飛騨の匠の技と心を伝える、秋の高山祭の屋台を紹介
- 江戸時代から続く高山の伝統的な行事、高山祭。春は日枝神社、秋は櫻山八幡宮で行われる。「高山祭屋台会館」では、秋の祭りで曳き廻される屋台11台のうち、入れ替えをしながら常時4台を展示。実際に使われている屋台を間近で見ることができる。飛騨の匠の技が随所に見られる屋台は絢爛豪華なものばかり。いちばんきらびやかで大きいとされる鳳凰台や、毎年祭りの屋台行列の先頭を行く神楽台などいずれも見ごたえ抜群だ。また重さが約2t半もある御神輿も展示。1958年(昭和33)まで実際に40人の担ぎ手で担がれていたもので、その大きさは圧巻だ。各屋台にあしらわれた飾りや、上段に備えられたからくり人形などにもぜひ注目したい。館内はスロープになっており、上からも屋台を見学することができる。また音声ガイドで各屋台の説明もしてくれるので、ぜひ活用しよう。屋台展示のほかにも、衣装や装飾品などを展示紹介している。見学後は櫻山八幡宮へ参拝したり、桜山日光館へ立ち寄ったりするのもおすすめだ。
- スポットの詳細
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高山祭屋台会館
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飛騨高山テディベアエコビレッジ
- テディベアの展示を通してエコを考えるミュージアム
- エコロジーをテーマに展示するテディベアのミュージアム。築200年余の農家と築130年余の合掌造りを改装した館内には約1000体ものテディベアを展示。森林火災防止を呼びかけるキャラクターとして海外ではよく知られるスモーキーベアや、アウトドアメーカー「パタゴニア社」が作るペットボトルからできたフリースの端材を使ったベアなど、それぞれに意味のある多彩な展示を行っている。これらを通して、地球環境保全の重要性についてあらためて気づかされる。また巨大なテディベアやウエディングベアなど、さまざまなベアと記念撮影ができるスポットや実際に触れて撮影できるベアも随所に配置。ミニチュアコーナーやベアのベーカリーコーナーなど動く展示も人気だ。ペット同伴で入場できるのもうれしい。隣接するショップでは飛騨のさるぼぼをクマにしたオリジナル「くまぼぼ(858円-)」や、ふわふわの触り心地のオリジナル「愛くま君(4180円)」などのお土産を販売。カフェではオーガニック素材を取り入れたメニューを楽しめる。
- スポットの詳細
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飛騨高山テディベアエコビレッジ
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ナガセスッポン養殖場
- 温泉育ちのスッポンを見学し、バギーで平湯温泉を走る
- 奥飛騨の良質な温泉を利用し、約1万匹ものスッポンを育てる施設。スッポンは冬眠する生き物だが、温泉を利用して年間平均約30℃の水温で育てるため成長が早いという。さらに温泉のミネラル成分もたっぷりと吸収するので、栄養価が高いスッポンを養殖することができる。これらのスッポンを100%使用したすっぽん球は5種類のミネラルと18種類のアミノ酸入り。また青魚と同じDHAやEPAのほか、ビタミンA、ビタミンEが入ったすっぽんオイルも人気がある。館内にはスッポンについてパネル展示したギャラリーがあり、自由に見学OK。さらに館外にあるスッポン養殖場も見学ができるが、スッポンは臆病なので足音を忍ばせながら静かに見よう。さらに普通自動車免許があれば、事前に講習を受けたうえで誰でも気軽に利用できるバギー体験も人気だ。体験料金は午前または午後の3時間で3000円、6時間で5000円。奥飛騨クマ牧場や平湯大滝など観光名所を訪れながら、のんびりとバギーで平湯温泉郷を巡るのも旅の楽しい思い出になるだろう。
- スポットの詳細
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ナガセスッポン養殖場
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奥飛騨クマ牧場
- 愛らしいツキノワグマたちの猛アピールに思わず釘付けに
- 雄大な山々と自然に囲まれた飛騨地方には、野生動物も多く棲む。奥飛騨温泉郷の観光名所のひとつ「奥飛騨クマ牧場」では、地元で生息し、ここで繁殖したツキノワグマを約120頭展示。クマの生態を間近で見ることができる。ここでぜひやってみたいのが、クマへのエサやりだ。200円でエサを購入しクマに投げてあげるのだが、すぐに投げるのではなく、まずはエサを持っていることをアピールしよう。こちらの態度に気づいたクマはバンザイをしたり手を上げたりする。その姿がなんともユニークで愛らしいのだ。なかには人間のように手打ちをしたり、先に食べたクマを手で押しのけたりするクマもいて、どれだけ見ていても飽きない。クマとのコミュニケーションをたっぷりと楽しんだらお土産もチョイス。さるぼぼの衣装をまとったくまぼぼや、リアルなツキノワグマのぬいぐるみ(770円-)など、クマのマスコットも種類豊富だ。記念に買って帰ろう。奥飛騨クマ牧場からは「ひがくの湯と登山食堂」やうなぎの名店「うな亭」も近いので、食事や温泉を楽しんでみてはいかがだろう。
- スポットの詳細
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奥飛騨クマ牧場
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飛騨そば 小舟
- 風味とのどごしにこだわる飛騨のそばを味わう
- 高山駅からほど近い場所で、86年続く老舗。自家製のそばには、寒暖差の激しい飛騨地方で栽培される風味豊かな飛騨産のそば粉を使用。その日の湿度や気温によって水の量を調整しつつ、通常より細めに打つそばはコシがありのどごしもツルリとなめらか。その細さも、季節によって微妙に調整するというこだわりようだ。また、かつお節など数種類のだしと地元の醤油を使って仕上げるそばつゆは、熟成させることで味と香りに深みを増している。人気の飛騨牛せいろそばは、これら手間ひまかけて作ったそばつゆに飛騨牛のうまみが溶け込んで、さらにコクのある味わいに。まずは何もつけずにそのままそばの風味や甘みを味わってからそばつゆとともに味わい、最後は薬味で味の変化を楽しむのがおすすめの食べ方だ。食後は、主人が試行錯誤の末に作り出した「そばぷりん」をぜひ。飛騨産の牛乳や卵、そば粉を使って仕上げたプリンはまろやかな味わいで、お土産にも人気がある。飛騨のそばを味わったあとは、少し足を延ばして飛騨高山まちの博物館や飛騨高山レトロミュージアムなど、ミュージアム巡りをするのも楽しい。
- スポットの詳細
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飛騨そば 小舟
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飛騨高山 京や
- 飛騨の食文化を継承する郷土料理を提供
- 冬は寒く雪深い飛騨高山には、昔から保存食や、保存した食材をアレンジしたメニューなど独特の食文化が根づいている。創業43年を誇る「飛騨高山 京や」では、築160年以上の古民家を改装した店内で、これら飛騨の郷土料理をゆっくりと味わえる。特に、飛騨地方を訪れたらぜひ一度味わいたいのが朴葉(ほおば)味噌だ。京やでは味に深みがある地元の味噌を使用。甘辛くコクがあり、ご飯が進むおいしさだ。飛騨牛を味噌とからめて味わう飛騨牛朴葉味噌もおすすめの一品。また「こも」と呼ばれる藁で編んだむしろで豆腐を巻いて作る「こも豆腐(300円)」や、飛騨の山々で採れる山菜の煮付け、自家製の漬け物を卵と一緒に鉄板で焼いた「漬け物ステーキ」も飛騨地方を代表する料理のひとつだ。各テーブルに備えられた炉端で、「飛騨牛のサーロインステーキ(200g 8000円)」を焼いて味わうのもおすすめ。飛騨の美味をしっかりと堪能したら、近隣にある日下部民藝館や高山昭和館で昔懐かしい飛騨高山を体感してみてはいかがだろう。
- スポットの詳細
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飛騨高山 京や
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飛騨高山 梗絲
- 飛騨の郷土の味、「ぶり寿司」や飛騨牛の寿司を味わう
- 出世魚として縁起がよいといわれる魚、ブリ。富山と高山を結ぶ「ぶり街道」を通って運ばれるブリは「飛騨ぶり」と呼ばれ、飛騨高山地方では、家族の繁栄や幸福を願って、昔から年越しに「飛騨ぶり」を塩漬けにした「塩ぶり」を食べる習慣がある。創業30年余の歴史を誇る「飛騨梗絲」では、日本海で水揚げされた新鮮な「飛騨ぶり」を使い、代々受け継がれてきた技で極上の「塩ぶり」を製造、12-3月の冬限定で販売する。またブリや飛騨の特産品である赤カブ、朴葉、高山産の米を使った飛騨の「ぶり寿司」も評判の一品。ブリの脂と赤カブのほのかな酸味が見事に調和し、箸が進む味わいだ。鮭や牛肉、キノコを香り豊かな朴葉で包んだ「朴葉ずし(1080円)」も郷土の味。また飛騨牛を使った料理も創作。なかでも寿司にあう部位を厳選した飛騨牛のにぎりと巻物が付く「特上飛騨牛づくし(1980円)」がおすすめだ。脂の甘みがありつつも全体的にさっぱりとした味わいで、老若男女を問わず人気を呼んでいる。落ち着いた店内でランチを楽しむのもよし、テイクアウトでお土産にするのもよし。ぜひ立ち寄りたい一店だ。
- スポットの詳細
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飛騨高山 梗絲
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お食事処 あんき屋
- 肉と野菜のうまみを楽しめる飛騨牛鉄板焼を味わう
- 飛騨弁で「気軽に」の意味をもつ「あんき」。気軽に何度でも訪れてほしいという思いからその店名が付けられた「お食事処 あんき屋」では、飛騨牛や朴葉味噌など、飛騨の名物料理を楽しめる。なかでもおすすめは、上宝村(かみたからむら)にあった名物食堂「まつや」から受け継いだ伝統の味、飛騨牛鉄板焼だ。赤身のうまみを楽しめる飛騨牛の肩バラと、脂の甘みが感じられるバラをバランスよくトッピングし、シャキシャキとした細モヤシや新鮮なキャベツとともに醤油ベースのタレで焼き上げた鉄板焼は、シンプルゆえに素材のおいしさを感じられる一品。シメでうどんを入れるのもおすすめだ。また国産若鶏のもも肉とむね肉を、ニンニクがたっぷり入った自家製味噌で炒めた「けいちゃん焼き定食(1300円)」もスタミナ満点。サイドメニューにはぜひ飛騨牛メンチカツを。サクサクとした衣を嚙みしめると甘い肉汁がじんわり。こちらは数量限定なので食べたい人はぜひ早めに注文しよう。食事を楽しんだら、奥飛騨クマ牧場やナガセすっぽん養殖場などの観光スポットへ足を延ばしてみよう。
- スポットの詳細
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お食事処 あんき屋
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うな亭
- この道50年以上の店主が丹精込めて焼く絶品うなぎを堪能
- 1976年(昭和51)創業のうなぎ専門店。京都の名店で修行した店主が焼き上げるうなぎは、関西風に腹開きで直焼き。表面はパリッと、中はふっくらと絶妙な焼き加減で仕上げる。うなぎは奥飛騨の山々から湧き出る清らかな伏流水で泳がせたものを使用。身がほどよく締まって臭みがまったくないため、うなぎが苦手な人でも食べられると評判だ。こうしたうなぎを引き立てるタレは創業以来変わらぬ愛知・三河地方の醤油で作られる。濃厚で甘辛く、うなぎにもしっかりとからんでご飯が進む味わいだ。「タレ多め」や「よく焼き」「ごはん少なめ」など、客の好みにも応じて調理してくれるのがうれしい。うな丼は並(1100円)から特上丼(2750円-)までがあり、プラス100円でご飯大盛りにもできる。またうなぎを細かく刻んでおにぎりにした「うなむすび」もボリューム満点の一品。売り切れることもあるので、確実に手に入れたいなら予約をすることをおすすめする。平日も週末もランチ時は待ち時間ができるので、余裕を見て訪れたい。
- スポットの詳細
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うな亭
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食堂カフェよつば
- 爽やかな奥飛騨山椒入りのケーキとコーヒーでひと休み
- 奥飛騨湯の花街道沿いにひっそりとある「食堂カフェよつば」。店主が若い頃に訪れて感動したというネパール・ポカラのカフェをイメージした店内は、木のぬくもりにあふれる居心地のよい空間だ。昼は奥飛騨産のそば粉を使った「チーズガレットプレート(1100円、要予約)」や、国産レモンとワサビでさっぱりと味わう「れもん飛騨牛丼(1300円)」などのランチのほかに、カフェメニューもある。特にここを訪れたらぜひ注文したいのが、飛騨山椒を使った自家製のチョコレートケーキやバナナケーキだ。食べた瞬間、甘味とともに山椒のすがすがしい香りが鼻腔に抜け、舌に爽やかな印象を残す。飛騨の水でていねいに淹れるコーヒーとも相性抜群だが、ワインにもよくあう一品として評判だ。夜は店主が厳選する日本酒やワインと、自家製の調味料を使ったパスタや山椒を利かせたカレーなど、手間ひまかけて作る一品料理が楽しめるとあって常連で賑わう。ただし、店主がひとりで切り盛りする店なので、夜に訪れたい場合は予約をしていこう。
- スポットの詳細
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食堂カフェよつば
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ひがくの湯と登山者食堂
- 登山者に向けたボリューム感のあるメニューがズラリ
- 奥飛騨温泉の最奥にある新穂高温泉は、西穂高岳や槍ヶ岳、錫杖岳(しゃくじょうだけ)など穂高連峰への登山ルートの玄関口。ビギナーから本格的なアルピニストまで、夏のシーズンには特に多くの登山客が訪れるスポットだ。その新穂高温泉へと続く県道475号線沿いにある「ひがくの湯と登山者食堂」は、登山へ向かう人々がおいしい食事で鋭気を養ったり、また疲れた体を温泉でホッと癒やしたりする場所として人気がある。
- スポットの詳細
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ひがくの湯と登山者食堂
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日下部民藝館
- 豪商、日下部家の歴史的な建物や価値ある民芸品を見学
- 江戸時代に幕府の御用商人として栄えた日下部家。初代はお茶の行商に始まり、高山で商いを広げて高山のものを京都や大阪へ売り、また京都や大阪から仕入れたものを高山で売っていたという。その後両替商も営み、繁栄を遂げた。「日下部民藝館」は1875年(明治8)の大火で焼失した建物を、1879年(明治12)に再現したもの。1階の吹き抜け部分に見られる梁と束柱の豪壮な木組みや、変化のある窓の形、ベンガラに煤を混ぜて焦げ茶色に仕上げた木部などに江戸時代の町家造りの特色を見ることができる。邸内では日下部家が収集したものを中心に飛騨の民芸品を展示。根付や春慶塗(しゅんけいぬり)、陶器などいずれも趣のある骨董品ばかりで見ごたえがある。また2022年(令和4)10月には、隣接する付属屋をゲストハウスに改装してオープン。古きよき民家に現代モダンテイストを加えた部屋は居心地抜群。日下部民藝館の閉館後は、21時頃まで館内を自由に利用できるのも魅力だ。また連泊すれば伝統工芸のワークショップなどのアクティビティも無料で1つ体験できる。ホテルに泊まるのもよいが、たまにはこうしたゲストハウスでいつもと違った高山ステイを体験してみるのもおすすめ。
- スポットの詳細
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日下部民藝館
人気スポット
旅のヒント
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その1
大自然に囲まれた5つの温泉からなる奥飛騨温泉郷。露天風呂や足湯も豊富にそろっているので、一日といわず、ぜひ宿泊して温泉の違いを楽しもう。
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その2
高山ならではの地元グルメやショッピングが楽しめる「古い町並み」での町歩きは欠かせない。呉服店や着物のレンタル店が多く並んでいるので、気軽に着物を身にまとって、おしゃれな町並みを散策できる。
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その3
高山で宿泊をしたら、翌朝は早起きをして「宮川朝市」へ出かけよう。心地良い朝の空気を味わいながら、四季を感じる旬の食材を購入することができる。
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その4
高山エリアを1泊2日で楽しむなら、1日目には古い町並みや高山陣屋を散策。夜は奥飛騨温泉郷の露天風呂で癒やされ、翌朝は宮川朝市へ。さらに飛騨の里や飛騨大鍾乳洞などの観光スポットを、ゆったりと巡るのがおすすめだ。