乗鞍山麓 五色ヶ原の森
公認ガイドの同行が義務づけられた、原始の森をトレッキング
豊かな自然が大切に守られてきた森
岐阜県と長野県にまたがる乗鞍岳の北西麓に位置する、五色ヶ原の森。かつて乗鞍岳の火山活動で流れ出た溶岩帯により、南北に15km、東西に30km以上の広大な裾野が形成された。その岐阜県側の山の中腹に広がる大地が五色ヶ原の森(ごしきがはらのもり)となった。大正時代には五色ヶ原の森一帯を中心に乗鞍岳につながる8か所の登山道があったが、同時代中頃に現在の乗鞍スカイラインの原型となる道を整備。以前の登山道を使用する人が減少した結果、五色ヶ原の森に豊かな自然が残されることにつながった。その後、自然保護の意味をもちながら2004年(平成16)にトレッキングコースを開設。全エリアでガイド同伴での入山を義務づける、日本でも初めての試みを開始。それにより手つかずの森を守り続けながら、公認ガイドの案内で自然の不思議や森の営み、楽しさを知るトレッキングを楽しめる。
趣の異なる3つのコースからセレクト
五色ヶ原の森では、見どころや難易度によって分けられた「カモシカコース」「シラビソコース」「ゴスワラコース」を用意。「カモシカコース」は乗鞍岳西側山麓の谷を渡り尾根を越し、また谷に降りることを繰り返す健脚向けコース。各谷に点在する落差の大きな滝を巡る。登り下りが連続するため体力は必要だが、豪快にしぶきを上げる多様な滝の絶景は感動必至だ。「シラビソコース」は溶岩流が埋めたなだらかな谷地形を1周。水位の変化する不思議な4つの池をはじめ、美しく流れる谷川や伏流水が滝となり流れ落ちる布引滝など、バリエーション豊かな水景色が見どころだ。「ゴスワラコース」は乗鞍の山懐を深く進み最奥部を目指す。ふだん目にする自然とは明らかに異なる原生林や、地元の方言で溶岩台地を意味するゴスワラ、白川と黒川の渓流など、雄大な自然をたっぷりと満喫できる。このほか、3時間~4時間半で用意されたショートコースも3つあるので、トレッキング初心者にもおすすめ。
森のなかではぐくまれる生態系に感動
五色ヶ原の森の魅力はなんといっても、ありのままの姿が残る大自然。植物のおもな分布はブナ、ミズナラ、サワグルミなどの広葉樹林や、シラビソ、オオシラビソ、コメツガなどの針葉樹林。足元には四季折々の山野草が咲き、可憐で、美しい姿に心が癒やされる。また春から夏にかけては数多くの野鳥の姿を目にしたり、鳴き声を耳にしたりすることも。動物はツキノワグマ、ホンドリス、ニホンカモシカ、オコジョなどが生息するが、あまり人の前に現れることはないそうだ。
事前の申し込みでしっかり準備してから入山を
5月20日~10月31日の期間に入山可能となる五色ヶ原の森。各ツアーは有料で基本は10日間前までの予約が必要となり、ウェブサイト、電話、FAXで申し込みが可能だ。また、最小催行人数が2名~3名からであったり、昼食の弁当が必要(別途費用で予約注文も可能)であったりするので注意が必要。服装や持ち物はウェブサイトに詳しく記載があるので、事前にチェックしてトレッキングに臨むのがおすすめだ。安心の公認ガイドに案内されながら巡る原始の森。都会の喧騒から離れ、美しい自然を満喫してはどうだろうか。
スポット詳細
- 住所
- 岐阜県高山市丹生川町久手471-3 地図
- エリア
- 高山エリア
- 電話番号
- 0577792280
- 時間
- 8:00-17:00
- 休業日
-
冬季休業
[5/20-10/31]無休 - 料金
- 5,000-9,000円(コースにより異なる)
- 駐車場
- あり(150台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- あり(5-6口)
- 喫煙
- 可(屋外に設置)
- 平均予算
- 【昼】5,001-10,000円
- 滞在目安時間
- 120分以上
- 乳幼児の入店
- 小学1年生から可
- 雨の日でも楽しめる
- はい(雨天もツアー催行可)
- 備考
- ツアー参加の際は、10日前までに入山予約が必要となります。
情報提供: ナビタイムジャパン