岐阜

西濃

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歴史が息づくスポットが満載、豊かな自然にも心癒やされる

岐阜県の南西部に広がる西濃エリアは、2市と4郡を含む地域。水の都として知られる大垣市には、豊臣秀吉が一夜にして築いたとされる「墨俣一夜城」や石田三成が本拠地とした「大垣城」など、有名な歴史スポットが数多く点在する。不破郡関ケ原町には、関ヶ原の戦いの舞台となった「関ケ原古戦場」が残されており、案内板をたどって合戦跡地を巡るのもいい。ほかにも西濃エリアには、"おちょぼさん"の愛称で親しまれる「千代保稲荷神社」や、桜や紅葉の名所として知られる「谷汲山華厳寺」など、見ごたえたっぷりの観光地が数多くそろっている。また、雄大な木曽三川(木曽川・揖斐川・長良川)が一望できる「国営木曽三川公園」など、自然豊かな点も魅力のひとつだ。西濃エリアで歴史と自然の旅を堪能してみよう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    養老公園
    自然やスポーツ、アートなどを楽しめる広大な自然公園
    養老山のふもとに広がる面積およそ78万6000平方メートルの都市公園。「岐阜県こどもの国」やスポーツ施設、キャンプ場「RECAMP養老」、名瀑「養老の滝」、アート庭園「養老天命反転地」などが点在し、思いおもいのひとときを楽しめる。
    開放感いっぱいの「芝生広場」。弁当を広げたり、ボール遊びをしたりと自由なひとときを満喫しよう
  • spot 02
    関ケ原古戦場
    15万人を超える大軍が激突した「関ヶ原の戦い」の跡地
    かつて天下分け目の戦いが行われた「関ケ原古戦場」。自然豊かな景色の広がる激戦跡地には「関ヶ原の戦い」にゆかりのある史跡が数多く残り、歴史散策ができる観光スポットとして知られる。
    JR関ケ原駅から歩いて20分ほど。石碑周辺には休憩所が設置されている
  • spot 03
    岐阜関ケ原古戦場記念館
    決戦の地・関ケ原で体験できる、大迫力のタイムトラベル
    1600年(慶長5)、関ケ原を主戦場として繰り広げられた「関ヶ原の戦い」。徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍が激突したこの合戦は「天下分け目の戦い」ともいわれ、のちに260年以上続く天下泰平の幕開けとなる出来事だ。この決戦の地に誕生した「岐阜関ケ原古戦場記念館」は、関ヶ原の戦いを楽しみながら学び、体験できる施設である(入館は予約制)。館内には、巨大な床面スクリーンで東西陣営を俯瞰できる「グラウンド・ビジョン」や、両軍の激突を再現した迫力満点の映像が楽しめる「シアター」など、関ヶ原の戦いを五感で味わえるコーナーが盛りだくさん。2階では本物そっくりの武器に触れ、戦国武将になりきって記念撮影も。子どもから大人まで楽しめる。歴史に触れたあとは、全面ガラス張りの展望室から関ケ原古戦場全体を見渡して、合戦の臨場感を重ね合わせるのもいいだろう。
    大きな陣幕が出迎える、櫓(やぐら)のような外観が目印
  • spot 04
    関ヶ原ウォーランド
    天下分け目の戦いを再現した、ユーモアあふれる合戦テーマパーク
    「関ヶ原の戦い」をテーマに、200体以上の人形で陣形を再現した「関ヶ原ウォーランド」。史実に基づいたリアリティ満載の展示を楽しめる。関ケ原古戦場を巡るなら、足を運んでおきたい観光地のひとつだ。
    リアルな鉄砲隊が並ぶ。等身大の人形で関ヶ原の戦いを史実に基づき再現
  • spot 05
    国営木曽三川公園センター
    四季折々の美しい風景に癒やされる日本一の広さを誇る国営公園
    東海三県を流れる木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)を中心とする「国営木曽三川公園」。地域の歴史や風土、自然環境を楽しみながら学べる施設だ。広大な園内を散策して、豊かな自然を満喫しよう。
    八重咲きのヒマワリが咲き誇る園内。季節ごとに移ろう美しい風景に癒やされよう
  • spot 06
    千代保稲荷神社
    日本三大稲荷のひとつとして親しまれる商売繁盛・家内安全の神様
    「おちょぼさん」の愛称で親しまれる「千代保稲荷神社」。商売繁盛や家内安全のご利益があるとされ、県内外から多くの参拝者が訪れる観光名所だ。参道には120軒ほどの店が軒を連ね、縁日のような賑わいを見せる。
    大祖大神(おおみおやのおおかみ)、稲荷大神(いなりおおかみ)、祖神(みおやのかみ)を祀る本殿
  • spot 07
    大垣城
    4層4階建ての天守が優美にたたずむ水の都・大垣のシンボル
    大垣市の中心部にある「大垣城」。関ヶ原の戦いで石田三成の本拠地となったこの城は、2010年(平成22)に「大垣市景観遺産」に指定され、地域遺産として残されている。現在は桜の名所としても知られる観光スポットだ。
    かつて国宝であった大垣城は1945年(昭和20)に戦災で焼失。14年後の1959年(昭和34)に再建された
  • spot 08
    金蝶園総本家
    200年以上変わらぬ味が愛される岐阜の清水を使用した老舗和菓子店
    JR大垣駅南口すぐにある「金蝶園総本家」は、岐阜県を代表する和菓子店。1798年(寛政10)に創業以来、郷土の味として愛され続けている老舗だ。名物は水の都・大垣の地下水を使用した銘菓「金蝶園饅頭」。あっさりとした甘味とほんのり酒の香る饅頭は、1855年(安政2)に店の2代目が作り始めてから変わらぬ味を守り続けている。また、四季折々の食材を使った菓子も豊富で、夏はつるりとした食感が特徴の大垣名物「水まんじゅう」がおすすめ。店の水槽でお猪口(ちょこ)に入った水まんじゅうが冷やされる様子は、大垣の夏の風物詩ともいえる。そのほか若鮎や巨峰餅、栗きんとん、いちご餅など、季節の味わいを楽しめる品々は、土産や贈り物にもぴったり。大垣駅前本店では店内で和菓子を楽しむこともできるので、大垣観光の際にはぜひ立ち寄っておきたい。
    1951年(昭和26)に竣工した現在の大垣駅前本店。大きな木製看板が店の目印だ
  • spot 09
    墨俣一夜城
    春には美しい桜が咲き誇る城の跡地に建つ歴史資料館
    豊臣秀吉が築城し、出世の足がかりとなった墨俣城。一夜にして築いたという逸話から、「墨俣一夜城」の愛称で呼ばれている。城跡に建てられた現在の墨俣一夜城の内部は、墨俣の郷土史や秀吉にまつわる展示が見られる「大垣市墨俣歴史資料館」となっており、歴史スポットとして親しまれている。
    墨俣一夜城の天守閣には、金色の鯱が輝く
  • spot 10
    谷汲山華厳寺
    1200年以上の歴史を誇る荘厳な自然風景が広がる寺院
    日本最古の巡礼路「西国三十三所観音霊場」の満願寺である谷汲山華厳寺。境内はおごそかな雰囲気があり、春は桜、秋には紅葉の景色が楽しめる。歴史的な寺院と美しい自然を堪能できる、岐阜県の隠れた観光名所だ。
    趣が感じられる木造の本堂。本尊は「十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)」
  • spot 11
    南宮大社
    「金属の神様」を祀る、金属業・鉄鉱業の総本宮
    金属・鉱山を司る「金山彦大神(かなやまひこのおおかみ)」を主祭神としている美濃國一宮。どこか落ち着いた雰囲気が漂う境内には、和様と唐様が混ざった「南宮造(なんぐうづくり)」の独特な様式の建物が見られる。
    境内の奥にある鮮やかな朱色の拝殿。金運や勝負運などのご利益があるとされている
  • spot 12
    池田山
    「夜景100選」に選ばれた、東海地方屈指のビュースポット
    岐阜県揖斐郡池田町にそびえ立つ標高923.9mの池田山。山頂付近からは眼下に広がる濃尾平野を一望でき、岐阜県では金華山(きんかざん)に次ぐ夜景の美しさに定評がある。真っ暗な夜の町に少しずつ明かりが灯っていく様子はなんとも感慨深く、夜景デートにはもってこいのスポットだ。山頂付近までは登山道・車道ともに整備がされており、天気や時間によって様変わりする風景を眺めながら、安全に山登りを楽しめる。季節によっては桜や紅葉など、その季節ならではの自然に彩られた池田山に出合えるのも魅力だ。山頂の少し手前、八合目辺りには「池田の森」や「焼石神社(やけいしじんじゃ)」、パラ・ハング発進基地がある。夜景を見る際は発信基地付近の道路からの景色がおすすめだ。ただし発進基地内は危険なため、立ち入り禁止となっているので注意しよう。景色が美しいのはもちろんのこと、スカイスポーツを楽しめる山としても人気で、天気と風向きの良好な日には空中散歩を楽しむ人々の様子を見られることも。心に残る景色を見に、東海地方屈指のビュースポットへ出かけてみよう。
    岐阜の夜景を一望でき、天気がよければ名古屋市街まで見渡せる
  • spot 13
    枡工房ますや
    大垣市を代表する、天然檜を使った枡専門店
    有限会社大橋量器が運営する木枡専門店。大垣市の伝統的な地場産業として親しまれる枡の生産・販売を行う。1950年(昭和25)に創業して以来、檜を使った枡の形や香りを生かしたユニークな商品を多数展開している。
    「ますや」の文字が書かれた店頭幕が目をひく外観
  • spot 14
    串カツ玉家
    金色に輝く店内で、揚げたて串カツを味わう
    「日本三大稲荷」のひとつで、商売繁盛のご利益で知られる岐阜県海津市の千代保稲荷(ちよぼいなり)神社。通称「おちょぼさん」と呼ばれ、神社への参拝はもちろん、さまざまな飲食店が並ぶ参道での食べ歩きも楽しめる。「串カツ玉家」は揚げたての串カツを食べようと参拝客で賑わう人気店で、定番のソース味と赤味噌を使ったどて味の2種類の串カツを味わえる。店先では立ち食いスタイルで食べることもできる。会計時は食べた串の本数で計算してくれるので、食べ歩きの町ならではのスピーディーさも特徴だ。店内にはテーブル席と座敷席があり、内装は天井からトイレまで金箔で埋め尽くされた豪華絢爛な雰囲気。商売繁盛の験担ぎとして社長が考案したそうで、おちょぼ巡りの名物店としても知られている。串カツのほか、味噌おでんや親子丼、うどんなどもありゆっくり食事をしたいときにもおすすめ。千代保稲荷神社で商売繁盛や金運向上を祈願するなら、金ピカな店にも立ち寄ってさらなるご利益を願おう。
    サクッと手軽に楽しめる串カツ(みそ・ソース)1本110円
  • spot 15
    やまと本店
    清流の郷で楽しむ、伝統の川魚料理
    「おちょぼさん」の呼び名で親しまれる岐阜県海津市・千代保稲荷(ちよぼいなり)神社は、木曽・長良・揖斐の大きな3つの川「木曾三川」に囲まれた地域。その千代保稲荷神社の参道中心街にある「やまと本店」では、全国的にも珍しいナマズ料理を楽しむことができる。人気のメニューは大きなナマズを使用した「なまず蒲焼」。川で獲れたナマズを1週間かけて泥抜きするため臭みがなく、提供する直前まで店内の生け簀に入れておくので鮮度も抜群だ。さらに創業以来、継ぎ足ししている蒲焼専用の秘伝のタレは、ナマズのおいしさを引き出すために、うなぎの蒲焼とは微妙に調合を変えるというこだわりも。甘辛いタレとパリッと焼いたクセのない白身との相性はぴったりだ。ナマズのほかにも、鯉やモロコ、うなぎなど地元の川魚を使った料理があり、豊かな川の恵みを満喫することができる。おちょぼさん参りをしたあとは、水の郷ならではの味覚を楽しんでみてはいかがだろうか。
    ナマズを1匹使ったダイナミックな蒲焼を味わえる「なまず蒲焼」
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旅のヒント

  1. その1

    不破郡関ケ原町にある「関ケ原古戦場」「岐阜関ケ原古戦場記念館」「関ヶ原ウォーランド」へ行くなら、最寄り駅はJR関ケ原駅である。名古屋駅から向かう場合は、JR東海道本線快速・米原行の電車を利用すると、乗り換えなく、およそ45分で移動できる。

  2. その2

    公共交通機関を利用して、海津市にある「国営木曽三川公園」「千代保稲荷神社」へ行くなら、海津市コミュニティバスの利用がおすすめ。国営木曽三川公園には養老鉄道石津駅から、千代保稲荷神社には岐阜羽島駅から出発するバスに乗り、各スポットへ向かおう。

  3. その3

    大垣市にある「大垣城」「墨俣一夜城」へ行くなら、最寄り駅はJR大垣駅である。車で行く場合はどちらのスポットも専用駐車場がないため、付近のコインパークを事前に調べておくと良い。

  4. その4

    揖斐郡にある「谷汲山華厳寺」へ行くなら、樽見鉄道谷汲口駅から揖斐川町ふれあいバスの利用がおすすめ。平日、土・日曜、祝日も運賃は一律300円で、およそ10分で行くことができる。ただし、1日の運行本数が限られているので、時刻表はあらかじめチェックしておきたい。

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