福地温泉
天皇もかつて訪れた秘湯。静けさのなかで身体を温めよう
大自然に包まれながら露天風呂を満喫
標高1671mの福地山のふもとにある福地温泉の町並みは、端から端まで約3kmほどの小さな集落だ。標高約1000mの山間にあるため、夏は涼しい避暑地として、冬は雪化粧を楽しめる地として観光客を出迎える。自然豊かなロケーションには、11軒の旅館や民宿がある。ネオンや高層の建物がなく、夜になると全宿おそろいの看板だけが灯り、より秘湯らしい情緒があふれる。山里らしさを大切にした、素朴な雰囲気の宿が多いのも特徴だ。この福地温泉街には、平安時代に村上天皇がお忍びで訪れて療養したといわれており、「天皇泉」とも呼ばれている。湯量が豊富で、身体を芯から温めてくれることから「あったまり湯」と親しまれているのだとか。
足湯や日帰り温泉で福地の癒やしを体感
2022年(令和4)5月現在はコロナ禍により休止中だが、旅館や民宿の宿泊客は「のくまとり手形」を使った「もらい湯」制度により、さまざまな旅館の風呂を巡ることができる。また、足湯「舎湯(やどりゆ)」は福地温泉宿泊者専用の憩いの場として親しまれており、古民家を移築した室内の足湯で、囲炉裏のある部屋で休憩することも。
また、宿泊しない場合でも日帰り温泉を楽しみたい。共同温泉浴場の「昔ばなしの里 石動の湯」では、源泉かけ流しの風呂を満喫。露天風呂からは、雄大な山々の姿を眺めながら身体を癒やすこともできる。
日本最古の化石を有する博物館も
また福地は、日本有数の化石の産出地としても知られる。食事処がある「昔ばなしの里」の館内には、採集された化石標本を展示する「福地化石館」が併設。約4億8000万年前のものと推測される日本最古の化石「パレオレペルディシア」も展示されている。かつて、この地が海底だったことを学び、その歴史に思いを馳せるのもいいだろう。
朝市で土産購入。温泉以外も楽しんで
温泉を満喫したあとは、昭和の懐かしい雰囲気の漂う店内が魅力の「福地温泉朝市」にもぜひ立ち寄りたい。地元の特産品がずらりと並び、土産選びにも最適だ。また紅葉のシーズンには、町並みのライトアップイベントを開催。古民家を改装したカフェや「ワークスペース&こども図書館」などもあり、温泉以外にも楽しみが充実している。
スポット詳細
- 住所
- 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地 地図
- エリア
- 高山エリア
- 電話番号
- 0578892614
- 泉質
- 単純泉、炭酸水素塩泉
- 効能
- じんましん、糖尿病、神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、慢性胃腸病、肝臓病等
- 泉温
- 33-78℃
- 源泉数
- 14
- 湯量
- 2170リットル/分
- 日帰り温泉施設数
- 1
情報提供: ナビタイムジャパン