岐阜
中濃
CHUNO
豊かな自然を生かした観光スポットが数多くそろう
中濃は、岐阜県中南部エリアの総称。美しい池や鍾乳洞、高原、広大な公園など、自然が育む絶景スポットが多く点在しているエリアだ。地形は南西部に平野が広がっており、基本的に山間部が中心。林業や果樹栽培などが盛ん。おもな観光スポットには、豊かな自然を生かした公園施設や自然散策スポットなどのほか、戦国時代からの歴史をもつ「郡上八幡城」、日本の滝百選にも選ばれている「養老の滝」や隣接するアート庭園「養老天命反転地」などがある。城下町ならではの風情漂う、郡上八幡の古い町並みを歩けば、歴史を感じながらゆったりと観光めぐりもできる。日帰りで楽しむのもいいが、いくつかのスポットをまわるなら宿泊もおすすめ。関市から郡上市、さらに美濃加茂市と足を延ばして、ドライブを満喫するといいだろう。
エリアの見どころ
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ぎふワールド・ローズガーデン
- 国内随一のバラの品種数を誇る「バラと花のテーマパーク」
- ヨーロッパなどで古くから栽培されてきたオールドローズから国内外の最新品種まで、バラエティ豊かなバラを観賞できる世界最大級のバラ園を完備。バラ以外にも季節によってさまざまな花が咲き誇る、国内屈指のフラワーガーデンだ。
- スポットの詳細
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ぎふワールド・ローズガーデン
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ひるがの高原 牧歌の里
- 標高約1000mの高原に広がる「自然・動物・食」のテーマパーク
- 岐阜県郡上市高鷲町(ぐじょうしたかすちょう)の最北にあり、豊かな自然に恵まれているひるがの高原。そんな高原に位置する「ひるがの高原 牧歌の里」では、季節の花を観賞したり、地元のグルメを味わったりとさまざまな楽しみ方をできるスポットだ。牧場でのんびりと草をはむ動物たちを見ているだけでも心が癒やされることだろう。
- スポットの詳細
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ひるがの高原 牧歌の里
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郡上八幡 古い町並み
- 清流の文化や「郡上おどり」で知られる歴史豊かな町並み
- 戦国時代に郡上八幡城の城下町として整備され、家々の軒先を流れる水路が独特の情緒を醸し出している「郡上八幡 古い町並み」。ほかにも「郡上おどり」や食品サンプル作りなど多数の見どころがある。
- スポットの詳細
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郡上八幡 古い町並み
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さんぷる工房 本店
- 郡上八幡の名産品である食品サンプルの世界を満喫
- 食品サンプルの生産シェアで日本一を誇っている郡上市。「郡上八幡 古い町並み」には、そんな食品サンプルを楽しく体感できる観光施設がいくつも点在している。そのひとつが、展示コーナーや制作工房などを併設する「さんぷる工房 本館」だ。レストランのショーウィンドウで見るような食品サンプルや、実際に制作している職人の技術を間近で見学することができる。「自分で作ってみたい!」と思った人には、サンプル作り体験(有料)もある。作ったサンプルを持ち帰ることができるのもうれしい。商品販売コーナーもあり、食品サンプルを応用したパフェのペン立てやメモスタンド、本物そっくりのバナナやソフトクリームといったオリジナルの創作グッズも購入できる。
- スポットの詳細
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さんぷる工房 本店
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サンプルビレッジ いわさき
- 大人も子どもも心弾む「食品サンプル」のテーマパーク
- レストランや食堂の軒先などで見かける、食品サンプルを製造するメーカー直営の観光施設。ロウ製の天ぷらやレタスなどの食品サンプル作りを気軽に体験できる。また、キーホルダーやストラップなど、注目を集めること間違いなしのユニークな土産も販売。
- スポットの詳細
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サンプルビレッジ いわさき
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ひるがのピクニックガーデン
- 桃色吐息が咲き誇る高原リゾート
- 4万株の桃色吐息(ペチュニア)が咲き誇る高原リゾート。標高1000mの山頂には大日岳、白山連峰を一望できるカフェがあり、地元食材を使ったドリンクやスイーツを味わえる。ワイルドなバギーツアーやジップラインなどアクティビティも充実。
- スポットの詳細
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ひるがのピクニックガーデン
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フェザーミュージアム
- 世界的メーカーが運営する刃物の総合博物館
- カミソリ製品をはじめ理美容製品、工業用刃物、医療用刃物を製造するフェザー安全剃刀株式会社が運営する、世界初の刃物の総合博物館。フェザーの歴史を知ることができるのはもちろん、「切る」という行為やそれにまつわる歴史、文化、道具にもフォーカスして紹介している。
- スポットの詳細
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フェザーミュージアム
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美濃和紙あかりアート館
- 秋の風物詩「美濃和紙あかりアート展」の世界を年中体感
- 国の伝統的建造物群保存地区「うだつの上がる町並み」に、美濃和紙で作られた光のオブジェが並ぶ「美濃和紙あかりアート展」。例年10月に開催しているこのイベントの雰囲気を、年中楽しめるのが「美濃和紙あかりアート館」だ。
- スポットの詳細
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美濃和紙あかりアート館
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旧今井家住宅・美濃史料館
- 和紙問屋として栄えた豪壮な商家
- 江戸から明治時代にかけて造られた商家が軒を連ねる、国の伝統的建造物群保存地区の「うだつの上がる町並み」。そのなかでも、ひときわ豪壮な姿を見せているのが「旧今井家住宅」だ。
- スポットの詳細
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旧今井家住宅・美濃史料館
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郡上八幡 美山鍾乳洞
- 冒険心をくすぐる立体迷路型鍾乳洞
- 郡上市天然記念物に指定されている、世界でも珍しいタテ穴の鍾乳洞。約2億5千万年前のペルム紀の海底でできた石灰岩が多くあり、学術的にも高い価値をもつ。洞窟内には「希望のカメ」「愛のトンネル」など、長い歳月をかけて自然が創造した31もの見どころがある。
- スポットの詳細
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郡上八幡 美山鍾乳洞
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山の中のさんぷる屋
- 道の駅内の工房で気軽にサンプル作り体験
- 「道の駅 清流の里しろとり」内にある食品サンプルの工房。ビニール樹脂を使用したリアルな食品サンプルを展示販売しているほか、「食品サンプルづくり体験」もできる。いちばん手軽な体験メニューは「デコスイーツ トッピングつけ放題」。まずはトッピングするクッキーやチョコレート、果物など30種類以上の小さな食品サンプルのなかから、好みのものをセレクト。土台となるタルト生地の食品サンプルに、シリコンでできたクリームを入れてキレイな山を作る。さきほど選んだ素材をセンスよくトッピングすれば、オリジナルのデコスイーツが完成。あとは5~10日後に、シリコンが完全に固まるのを待つのみだ。そのほか、ティッシュケースを食品サンプルでデコレーションできる体験も(1500円)。スタッフがていねいにサポートしてくれるので、小さな子どもでも安心して体験できる。道の駅内には産直市場、食堂、蕎麦専門店、ラーメン店など施設や店舗が充実しているので、あわせて訪れるのがおすすめ。
- スポットの詳細
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山の中のさんぷる屋
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可児市戦国山城ミュージアム
- 可児に点在する山城巡りの拠点
- 国史跡 美濃金山城跡(みのかねやまじょうあと)や、2020年(令和2)度の大河ドラマで注目を集めた明知城跡(あけちじょうあと)など、山城跡が点在する可児市。これらの山城跡を巡る際に拠点となるのが「可児市戦国山城ミュージアム」だ。
- スポットの詳細
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可児市戦国山城ミュージアム
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ヤイリギター
- クラフトマンシップを感じるギター工場見学
- 1965年(昭和40)に株式会社ヤイリギターとして設立した、国産ギターメーカー。材料となる天然木の品質にこだわって作られるギターは、国内外の名だたるアーティストたちに愛されている。工場見学の実施やショールームの開放など、とてもオープンなのも魅力。工場見学は毎週土曜に2部制で開催されている(変更の場合あり)。職人たちが真剣な眼差しを向けギター作りに没頭している様子を目の当たりにすると、見学しているほうもついつい力が入ってしまう。工程やギターの豆知識などを専任のスタッフがていねいに案内してくれるので、演奏経験がない人も興味をもって見学ができるはず。見学は完全予約制で、人数制限も設けられている。詳細は必ず公式ウェブサイトを確認しよう。また、ショールームには100本を超えるギターが展示・販売されており、自由に試奏ができる。アウトレットコーナーには一般の楽器店では販売していない一本も並んでいるので、ギターの購入を検討する際は立ち寄ってみるのがおすすめ。
- スポットの詳細
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ヤイリギター
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木曽川渡し場遊歩道(かぐや姫の散歩道)
- 木曽川沿いで見られる美しい竹林や貴重な歴史遺産
- 江戸時代に中山道の渡し場として栄えた場所。「木曽のかけはし、太田の渡し うすい峠がなくばよい」と歌われるなど、中山道の三大難所として旅人に知られていた。1927年(昭和2)に太田橋が木曽川に架けられ、渡し場としての役目を終えた。以降、左岸は荒れた竹藪と化してしまったが、2007年(平成19)より整備が始まり遊歩道が完成。木曽川沿いに竹が立ち並ぶ、神秘的で美しい景観を見ることができる。水の浸食によってできたさまざまな奇岩など、川沿いにも見どころが多い。平知盛(たいらのとももり)の妻にまつわる悲しい伝説が残る、夜泣き岩もそのひとつ。木曽川一帯の舟運と材木に関する監視を行う役所であった、「土田川並番所」の川杭跡も歴史好きには興味深い。東側には市指定文化財になっている「今渡の渡し場跡」がある。石畳が整備されており、往時の繁栄をしのぶことができる。また、約1800万年前の森林が埋没し化石化した「化石林」は太古のロマンを感じさせる光景。渇水時のみ確認することができる。
- スポットの詳細
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木曽川渡し場遊歩道(かぐや姫の散歩道)
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宗祇水
- 「全国名水百選」の一番手
- 「日本名水百選」の第1号として知られる名水で、水の都・郡上八幡の象徴。連歌の宗匠として知られる宗祇(そうぎ)が、文明年間にこの泉の付近に庵を結び、この水を愛飲したことから名付けられたとされる。宗祇は時の郡上領主であり、武家歌人として知られていた東常縁(とうのつねより)より、古今集の秘事を伝授してもらうため郡上を訪れた。およそ3年の歳月を費やし、常縁より奥義の伝授を受けた宗祇。大願を果たし帰路に着く宗祇を、常縁は吉田川に架かる宮ヶ瀬橋のたもとまで見送った。この際、常縁は「もみぢ葉のながるる竜田白雲の花のみよし野思ひ忘るな」と詠み、別れを惜しんだとされる。その返歌として宗祇は次のように詠む。「三年ごし心をつくす思ひ川春たつさわにわきいづるかな」。宗祇水は常縁が詠んだ歌から「白雲水(はくうんすい)」と呼ばれることもある。江戸時代の初め、郡上藩主の遠藤常友(えんどうつねとも)が宗祇水の周りを整備して以来、当時の姿を残したまま現代に受け継がれている。
- スポットの詳細
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宗祇水
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桜間見屋
- 郡上で愛される素朴な味のニッキ飴
- 「名水百選」にも選ばれている宗祇水(そうぎすい)の入り口にたたずむ、1887年(明治20)創業の老舗。看板商品は辛さと香りが口いっぱいに広がる「肉桂玉(にっけいだま)」だ。「肉桂」とは通称「ニッキ」と呼ばれるもの。卓越した職人技で、肉桂特有の辛みと砂糖の甘さのバランスを絶妙に保ちながら飴を作り上げている。上質な中ざら糖を使用した肉桂玉は、くどさの残らないすっきりとした味わい。沖縄産の上質な黒砂糖を使った「黒肉桂(くろにっけい)」も、ニッキと黒砂糖の香り豊かなハーモニーを楽しめる逸品だ。添加物を使わずほとんど手作業で作られる素朴な肉桂玉は、郡上の名物として長く愛されている。また、白雲と桜になぞらえた紅白のくるみ餅「宗祇」や、求肥(ぎゅうひ)に抹茶餅の「常縁(つねより)」、肉桂餅の「常友(つねとも)」など、郡上の地で確立されたとされる「古今伝授(こきんでんじゅ)」にちなんだ銘菓もある。そのほか朴葉(ほおば)味噌や漬け物などこの地域の土産が幅広くそろっている。
- スポットの詳細
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桜間見屋
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日本料理だいえい
- 京料理店で修行を積んだ店主の卓越した技と目利き
- 1971年(昭和46)創業の老舗日本料理店。活け造り料理に端を発する店であり、内陸部でありながら海鮮料理の鮮度のよさは折り紙付きだ。関市を流れる長良川で友釣りされた天然鮎の塩焼きなど、地の食材を使った料理も豊富。2代目店主・高木登企久氏が自ら市場で目利きし、香り高くうまみの凝縮された鮎を厳選している。鮎の塩焼きには、地元の食材や海の幸を用いた料理が添えられる。季節によって内容は異なるが、この日は枝豆のジュレ、蟹の煮こごり、岩もずく、揚げぎんなんなど。彩りもすばらしく、京都の名店で修行を積んだ店主の心意気を感じられる。また、ランチタイムに人気なのが「特製篭盛御膳」。お造りや焼魚、天麩羅、煮物、だし巻き玉子、ちりめん御飯など、店主が丹精を込めて作った料理を少量ずつ多品目味わうことができる。夜は豊富にそろう一品料理を、日本酒とともに味わうのがおすすめ。三千盛(みちざかり)、百春(ひゃくしゅん)、初緑(はつみどり)など、岐阜の地酒も豊富にそろっている(1合750円~)。
- スポットの詳細
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日本料理だいえい
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田舎料理しゃくなげ
- 板取川を眼下に鮎やいわなに舌つづみ
- 抜群の透明度を誇る清流・板取川を横目に、ドライブを楽しめる「あじさい街道」沿いに立つ郷土料理店。アジサイの名所として知られる「21世紀の森公園」から、車で5分ほど南へ進んだ場所にある。入店して座敷へ上がると、まずロケーションのすばらしさに圧倒される。広く取られた窓からは、すぐ下を流れる板取川を一望。山間のこの地へ訪れたよろこびが一気に増す。メインは鮎やいわななどの川魚料理。6~9月は店主が釣り上げた天然鮎を味わうことができる。鮎の塩焼き2匹と種鮎天ぷらが付いた「天然鮎定食」(3000円・数量限定)は特に人気。ダムがなく流れが早い板取川は水温が低いのが特徴で、その水で育つ鮎は身が引き締まっている。板取川の水を使って養殖しているいわなを使った唐揚げも人気。添えられるポン酢は板取産のユズを使って手作りされている。そのほか、定食に付く煮物や漬け物もほとんど手作り。素材そのもののよさを引き立てるような、素朴な味わいだ。土鍋を使った炊き込みご飯の「鮎飯」「岩魚飯」(各1人前1750円、注文は2人前から)もぜひ味わいたい名物。
- スポットの詳細
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田舎料理しゃくなげ
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角丸
- うなぎ処・関でも屈指の老舗名店
- 国の重要文化財指定を受けているさまざまな建物を見ることができ、「美濃の法隆寺」と称される「新長谷寺(しんちょうこくじ)」の門前に構えるうなぎ料理店。1874年(明治7)にうなぎ串専門店として創業したのが店の始まりとされる。うなぎが鎌倉時代に移り住んだ刀匠たちのスタミナ源として重宝されたことから、関市内にはうなぎ専門店が数多存在。そのなかでも「角丸」は屈指の老舗である。代々秘伝のタレを継ぎ足して使っており、現在は6代目店主・大野司郎氏へと受け継がれている。タレはやや甘めなのが特徴で、子どもから大人まで万人に愛されるやさしい味わい。注文が入る度に、炭火を使って強火で焼き上げるのもこの店の伝統だ。外はカリッと、中はフワッとした食感に仕上げている。鰻丼は肝吸いも付いて2600円、鰻を1匹まるごと使った上鰻丼(肝吸い付き)3100円など、価格もリーズナブル。岐阜関刃物会館などがある「せきてらす」や、「フェザーミュージアム」なども店から徒歩圏内にあり、観光とともに極上のうなぎを楽しむのがおすすめだ。
- スポットの詳細
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角丸
人気スポット
旅のヒント
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その1
関市にある「名もなき池」から郡上市にある「郡上八幡城」までは、車で40分ほどでアクセスできる。名もなき池には日中に多くの観光客が訪れるため、ゆっくりと眺めたいのであれば早朝がおすすめ。その後、郡上八幡城へ移動するといい。
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その2
「郡上八幡城」の駐車場は、山頂の「郡上八幡城駐車場」と中腹の「城山公園駐車場」の2つがある。ただし「郡上八幡城駐車場」に向かう道は幅が狭く、歩行者と共用なので注意が必要だ。
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その3
「ひるがの高原 牧歌の里」には弁当を持ち込むこともできる。動物との触れ合いやアスレチックなどの遊びを満喫して、一日滞在するプランがおすすめだ。
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その4
「養老公園」には「養老の滝」や「養老天命反転地」、「岐阜県こどもの国」など、数多くのスポットが点在。一日で全部をまわろうとすると、かなりの駆け足になる。ゆっくり巡りたいなら、園内の「養老キャンプセンター」で宿泊もできる。