岐阜

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岐阜城下に見どころが点在、日本の歴史や伝統文化を今に伝える街

木曽三川(きそさんせん:木曽川、長良川、揖斐川)により形成された濃尾平野に位置する岐阜エリア。岐阜県の県庁所在地として発展する一方で、難攻不落といわれた岐阜城、長良川の鵜飼、古い日本家屋が軒を連ねる川原町など、歴史や伝統文化が色濃く残る地域でもある。「岐阜」という地名を名づけたといわれている織田信長公や蝮(まむし)の異名で恐れられた斎藤道三公など、そうそうたる顔ぶれの戦国武将ゆかりの地としても有名だ。空港こそないものの東海道新幹線が「岐阜羽島駅」に停車するため、名古屋鉄道を使えば30分ほどで岐阜市内へと行くことができる。また、東日本と西日本の交通の要所でもある名古屋市からJR東海道線で20分程度の距離にあり、日本各地からのアクセスも良好といえるだろう。JR東海道本線・高山本線岐阜駅周辺には、2020年(令和2)、岐阜の魅力を取り入れた複合商業施設も完成し、ますます賑わいを見せている。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    金華山
    岐阜市の中心地にそびえ立つ緑のランドマーク
    すぐ隣を流れる長良川とともに、岐阜市のシンボルとして知られる金華山。歴史的名所でありながら、多くの登山客で賑わうスポットだ。ひとたび入山してみると、その親しみやすさの理由が見えてくる。
    長良川から望む金華山。山頂には岐阜城の姿も
  • spot 02
    岐阜城
    天下統一を夢見た戦国武将ゆかりの城で歴史に浸る岐阜の旅
    岐阜市内の中心にそびえる金華山の山頂に位置する岐阜城。ここは誰もが知る不世出の英雄・織田信長公が拠点とした城のひとつだ。かつて信長公が見た景色と同じ景色を眺め、天下人の気分を味わってみよう。
    織田信長公の使用した家紋「木瓜紋」や「銭紋」の旗がお出迎え
  • spot 03
    ぎふ金華山リス村
    金華山の自然のなかでリスと触れ合う癒やしのひととき
    市内の中心地にありながら、今も自然が多く残る岐阜金華山。そんな岐阜金華山を棲み家にしている動物として有名なのがタイワンリスだ。タイワンリスが金華山に住みついたのは、1936年(昭和11)に岐阜公園で開催された「躍進日本大博覧会」が始まり。展示動物として持ち込まれたリスが数匹逃げ出し、野生化したといわれている。そんな野生のリスと子どもたちとの触れ合いの場を設けようと発案されたのが「ぎふ金華山リス村」だ。長い年月をかけてリスを調教し、1965年(昭和40)、日本初となる「リス村」をオープン。現在約70頭のリスがのびのびと暮らす村内では、エサやり体験が可能。手の上に乗せたエサを食べにやってくるリスたちのかわいらしい姿を目当てに、地元の子どもたちや観光客で賑わいを見せている。
    人懐っこいタイワンリスが寄ってくる「エサやり体験」が人気
  • spot 04
    岐阜金華山ロープウェー
    眼下に広がる眺望を堪能。金華山と人々をつなぐロープウェー
    金華山のふもとにある岐阜公園と、金華山の山頂駅を結ぶロープウェー。金華山の自然林や市内を悠然と流れる長良川、岐阜市の街並みを眺めながら、約4分の空中散歩を体験できる。山頂駅付近には1956年(昭和31)に復興された岐阜城のほか、タイワンリスと触れ合える「ぎふ金華山リス村」や、絶景のなかで食事を堪能できる展望レストランもある。小さい子ども連れの家族など、登山に自信がない場合でも山頂の爽快感を味わいつつ、色々な過ごし方を楽しめるのが魅力だ。また、夏季にはパノラマの夜景を見られる夜間運行を実施。金華山からの夜景は、岐阜市街はもちろん、天候次第では名古屋市街のきらめきまで見えることも。さらに元旦の早朝運行時には、金華山からの初日の出を拝むために毎年多くの利用客が訪れている。
    金華山の山頂まで約4分。ファミリー層も気軽に訪れることのできる山
  • spot 05
    川原町界隈
    日本家屋が立ち並ぶ、長良川のほとりの「古いまちなみ」
    金華山と長良川に挟まれた一角に位置する、川原町(かわらまち)界隈。かつての日本の景色を今に伝えるエリアには、趣はそのままに新しい風が感じられるスポットも。長良川のせせらぎを聞きながら、ふらりと散策してみよう。
    電線が地中化された、趣ある景観の川原町の「古いまちなみ」
  • spot 06
    長良川温泉
    雄大な長良川と金華山の眺望とともに楽しむ、にごり湯の名湯
    「にっぽんの温泉100選」のひとつとして数えられる、岐阜市の長良川温泉。情緒あふれる町並みや雄大な金華山、そして水面がきらめく長良川に囲まれた温泉地には、穏やかな時間が流れている。
    目の前には長良川が広がる、「十八楼」の開放的な内風呂
  • spot 07
    ぎふ長良川の鵜飼
    国内外の偉人から愛された、1300年の歴史をもつ岐阜の伝統文化
    岐阜市で開催されている「ぎふ長良川の鵜飼」は、国内だけでなく海外からの観光客も訪れる名物観光のひとつだ。鵜飼を間近で見学できる観覧船に乗船してみると、そこには篝火(かがりび)が揺らめく幻想的な光景が広がっている。
    提灯に明かりが灯ると、いよいよ鵜飼の始まり
  • spot 08
    川原町泉屋
    長良川の名物「鮎」を知り尽くした、川原町の老舗料理店
    1887年(明治20)から5代続く「泉屋物産店」が始めた鮎料理屋「川原町泉屋」。鮎料理を堪能できる人気のコースは、焼き鮎の笹巻き寿司や鮎のリエット、天然鮎のうるか焼き、天然鮎ラーメンなど個性豊かな料理が登場する。
    1887年(明治20)創業の歴史を感じさせる店構え  
  • spot 09
    御菓子司 玉井屋本舗本店
    100余年の歴史を誇る、長良川のほとりの老舗和菓子店
    風情ある建物が軒を連ねる岐阜市の川原町。なかでもひと際歴史を感じさせるのが、1908年(明治41)創業の「御菓子司 玉井屋本舗本店」だ。初代店主が長良川の鮎に模して作り上げた玉井屋の代表菓「登り鮎」は、岐阜の銘菓「鮎菓子」の元祖として知られる。上質なカステラ生地でお餅(求肥)を包んだ登り鮎は、その上品でかわいらしい姿から土産や贈答用としても好評。そのほかにも、鮎をかたどった一口サイズの「やき鮎」や、鮎が鵜に食いつく姿を表現したユーモアあふれる「下剋上鮎」など、岐阜の魅力を伝える銘菓がそろう。岐阜駅や岐阜高島屋などに市内6店舗を構える玉井屋だが、季節限定の生和菓子や、「能」にまつわる随筆を題材とした上生菓子の販売は川原町の本店のみ。伝統に裏打ちされたていねいな手仕事で作り上げる、美しい和菓子を堪能したい。
    玉井屋の「登り鮎」(1本162円)は、岐阜銘菓「鮎菓子」のルーツとなった
  • spot 10
    長良川うかいミュージアム
    一年を通して鵜飼を楽しく学べる博物館
    1300年以上の長い歴史をもち、岐阜の誇る文化資産として知られる「ぎふ長良川の鵜飼」。毎年5月11日から10月15日までの期間中開催されるが、オフシーズンでも鵜飼の魅力を発信しようと2012年(平成24)にオープンしたのが「長良川うかいミュージアム」だ。館内ではさまざまな展示やイベントを通し、ぎふ長良川の鵜飼の歴史や価値について詳しく紹介されている。展示スペースのほかに、鵜飼にちなんだ土産やグッズを販売する「ミュージアムショップ」や、キッズスペースを完備した「NAGARAGAWA TERRACE1040」を併設。鵜飼の知識を深めて買い物を楽しんだあとは、無料で利用できる2階の景観ラウンジで、金華山と長良川の美しい景観を眺めてくつろいでみてはいかがだろう。
    長良川の鵜飼を再現し、長良川鵜飼の魅力を発信
  • spot 11
    世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふ
    世界の淡水魚と長良川の自然環境を楽しく学べる淡水魚水族館
    木曽川沿いの河川環境楽園の中にある「世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふ」。地元長良川を再現した展示と世界の珍しい淡水魚を集めた、大人から子どもまで楽しみながら自然環境を学べるスポットだ。
    2004年(平成16)に開館した、世界最大級の淡水魚専門の水族館
  • spot 12
    岐阜市歴史博物館
    岐阜公園のなかにある岐阜市の歴史と文化を紹介する博物館
    岐阜公園内にある、原始時代から現代までの岐阜市の歴史を紹介する博物館。体感・体験型の展示手法を取り入れ歴史を体で感じることができる。年に数回特別展・企画展も開催され、岐阜にまつわる多くの文化財を紹介している。
    四季折々の花が咲き誇る岐阜公園内にたたずむ。散歩も気持ちがいい
  • spot 13
    岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
    日本を代表する航空宇宙専門博物館「空宙博(そらはく)」
    体験コーナーも多く、大人も子どもも楽しめる航空宇宙の専門博物館。世界で唯一、現存する実機「飛燕」など日本一の実機展示数を誇り、大人気の航空機シミュレーターやハンズオン展示も体験できる。
    駐車場から建物入り口までは飛行機やヘリコプターを展示
  • spot 14
    岐阜市科学館
    子どもも大人も楽しめる岐阜県内唯一の総合科学館
    岐阜県内唯一の総合科学館。JR「西岐阜駅」から徒歩約11分。それぞれのテーマで展開する第1から第5の展示室とプラネタリウムを設置している。体験・体感型の展示が多く、番号プレートによって番組を選択し、映像とともにクイズ形式で学習できる「ハイビジョンアドベンチャーシップ」も人気が高い。また、プラネタリウムではその日の星空の生解説を楽しんだ後に、さまざまなプログラムが投映される。さらに年間を通して教室や講演会などのイベントも多く楽しみながら科学を学べる。
    吹き抜けを利用した巨大な展示がインパクトあるエントランス
  • spot 15
    崇福寺
    岐阜が誇る戦国武将・織田信長の菩提寺と「血天井」は必見
    織田信長が1567年(永禄10)に岐阜に移ると菩提所として保護した「祟福寺」。本能寺の変で信長と息子の信忠が明智光秀に討たれたあと、側室が位牌を安置させた「織田信長父子廟」が有名な寺だ。
    本堂の向こうに岐阜金華山と山頂の岐阜城が見える
  • spot 16
    那加総社 手力雄神社
    織田信長ゆかりの神社。地元で親しまれる通称「てぢからさん」
    1567年(永禄10)に織田信長が稲葉山城攻めの戦勝祈願を行い勝利したという神社。織田信長にあやかった貴重な授与品や宝物、岐阜市文化財の禁制などが残る。また勝負の神様としてスポーツ必勝祈願で人気がある。
    各務原市指定重要文化財に指定されている本殿海老虹梁巻龍2体が有名な本堂
  • spot 17
    岐阜大仏(正法寺)
    江戸時代後期に造立された国内最大規模の籠大仏
    「日本三大仏」のひとつに数えられる正法寺の大仏は、日本一大きな乾漆仏として知られる。見る人に微笑みかけているかのようなやさしい表情や、静寂に包まれた空間はパワースポットとして観光客に人気だ。
    38年の歳月を費やし、1832年(天保3)に開眼供養が行われたといわれる
  • spot 18
    たまりや 山川醸造株式会社
    色は濃くてもまろやかで甘く、うまみの豊富な自慢の溜まり醤油
    岐阜公園から徒歩約18分。長良川の伏流水と杉の木桶を使い、東海地方の伝統的な調味料、豆味噌と溜まり醤油を醸造する1943年(昭和18)創業の醸造蔵。国内製造量1%ほどの木桶仕込みの製法で、希少な溜まり醤油・豆味噌を2年以上の歳月をかけて造り続けている。「醤油を主役に」をテーマに、手間暇かけて造る貴重な味わいを楽しめる。溜まり醤油は「刺身用の醤油」と思っている人が多いが、東海地方ならではの醤油であり、煮ものやかけ醤油、つゆ、たれなど何にでも使える便利な調味料だ。ここでは、醤油の種類や溜まり醤油の製法を知って、見て、体感できるツアーを実施している。大小さまざまな木桶がずらりと並ぶ醸造蔵や溜まり醤油の圧搾の様子を見ることができ、見学のあとにはショップで購入することもできる。見学時間は9:00~12:00、13:30~17:00、所要時間は約45分。催行人数は5名から(応相談)で、本物の醸造蔵の中を案内するツアーであることから、仕込みの期間などでツアーを催行できない場合もあるため事前の確認が必須だろう。
    岐阜市のシンボルの岐阜城と長良川を見渡せる街にたたずむ山川醸造
  • spot 19
    河川環境楽園オアシスパーク
    大型観覧車やアミューズメントなどを備えた環境共生型のテーマパーク
    岐阜市内中心部より国道21号線を経由して車で約30分、名古屋市内中心部より国道22号線を経由して車で約50分の位置にある「河川環境楽園オアシスパーク」。木曽川に囲まれた自然豊かな敷地内には「世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふ」や、さかな遊具、わんぱくフィールド、水遊びを楽しめる霧の遊び場などがある。また謎の大型迷路「カード迷路ぐるり森大冒険」では、4つの試練を乗り越えてモンスター・スモッグと「カードバトル」を楽しめる。食事には、高山ラーメンや各務原キムチ焼鳥丼などご当地メニューが楽しめるフードコート「カワシマキッチン」や、マジカルチョコリングが有名な「HEART BREAD ANTIQUE」、ねこねこ食パンの1号店「NEKO NEKO SHOKUPAN」がおすすめだ。また「BBQキャンバス」では、準備も片付けもスタッフにお任せでき、手ぶらで本格的なBBQを楽しめる。シーンにあわせて多彩なBBQプランとして2種類のエリアを組み合わせて利用できる。
    上空70mの大観覧車からは木曽川の雄大な流れと街並みを一望できる
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旅のヒント

  1. その1

    岐阜エリアへの最寄り駅はJR東海道本線・高山本線岐阜駅。岐阜城のある金華山へのアクセスは、岐阜駅から出ている路線バスの利用が便利。「岐阜公園歴史博物館前」で降車しよう。

  2. その2

    「岐阜公園歴史博物館前」のバス停を使う際は、降りたバス停と岐阜駅方面へ戻るバス停が離れているので注意が必要だ。

  3. その3

    金華山から川原町界隈へは徒歩約6分。「ぎふ長良川の鵜飼」の観覧船チケットを販売している「鵜飼観覧船事務所」や「長良川温泉」へも徒歩約5分の距離にあり、このエリアでは徒歩での移動が可能。

  4. その4

    岐阜エリアの観光では車を使う人も多いため、ほとんどの施設に近隣駐車場を完備。東海北陸自動車道を利用するなら、「世界淡水魚水族館アクア・トト ぎふ」などが隣接する「川島PA(ハイウェイオアシス)」に立ち寄るのもおすすめ。岐阜駅から公共機関を使って「世界淡水魚水族館アクア・トト ぎふ」へ行く場合は、タクシーを利用するとレシート提示で入館割引も。

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