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葛西

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公園、動物園、水族館など、自然や動物を身近に感じるスポットが充実

葛西は東京都江戸川区の南端に位置し、緑も多く、若い世代に人気のエリアだ。古くは半農半漁の街として栄え、蓮田が広がり、海ではノリ養殖が盛んだった。昭和40年代頃から地下鉄東西線、東京都営新宿線などの路線ができると、都心のベッドタウンとして発展してきた。区内には公園や動物園が多く、特に葛西には日本初の親水公園である古川親水公園、広大な敷地を持つ葛西臨海公園、無料で楽しめる江戸川区自然動物園などの施設が集まり、週末はファミリー層も多く訪れる。また、江戸川区は明治時代から金魚養殖が盛んで、日本でも有数の金魚の産地として名高い。夏休みの初め頃には行船公園で金魚まつりが開かれ、区内外から金魚の愛好家もやってくる。都心部からのアクセスもいいので、自然や動物たちと身近に触れ合えるエリアとして、足を運んでみよう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    江戸川区自然動物園
    かわいらしい動物たちと触れ合える動物園
    緑あふれる行船公園内にあるこぢんまりした動物園。クモザルやペンギン、ワラビー、リスなどの小動物が間近で観察でき、子どもだけでなく大人も楽しめる。
    開園当初から人気の「ふれあいコーナー」
  • spot 02
    地下鉄博物館
    東京の地下鉄の歴史やしくみを細かく展示
    地下鉄をより理解できるように造られた、地下鉄に特化した博物館。日本の地下鉄の誕生から現在までの歴史や、実際に使われている新技術までを「見て、触れて、動かして」学べる参加型ミュージアムだ。
    地下鉄博物館は、東西線葛西駅の高架下にある
  • spot 03
    葛西臨海公園
    東京湾を望む開放的な都市公園
    かつてはたくさんの干潟があって多くの野鳥が集まってきた東京湾の最深部。今ではほとんどが埋め立てられ無機質な港湾施設が並んでいるだけの海岸線の一角に、子どもたちの歓声が響く緑豊かな場所がある。
    東京湾に面して広がる気持ちのいい展望広場
  • spot 04
    葛西臨海水族園
    クロマグロが目の前を泳ぐ大水槽が自慢
    葛西臨海公園のただの一施設と思ったら大間違い。ここは来場者数が年間約121万(2023年度)を数え、ユニークでわかりやすい展示で定評のある日本屈指の人気水族館だ。
    大迫力のマグロの群泳が見られる水槽は水族園のハイライト
  • spot 05
    ダイヤと花の大観覧車
    高さ117mから見る東京のパノラマ
    高さは日本で第2位の観覧車。高いだけでなく周囲には視界をさえぎるような建物がまったくないので、文字通り360度の景色が楽しめる。1周の時間は約17分。東西南北それぞれの景色を楽しむには十分な時間だ。観覧車内には乗り込むとすぐにアナウンスが流れて景色の説明をしてくれるので、東京の地理に詳しくなくてもその方向を向けば何があるかがわかるのでありがたい。東は葛西臨海公園の全景。さらに沿岸には京葉工業地帯が続き、JR京葉線と首都高湾岸線が千葉方面に延びている。北から西は都心方面。東京スカイツリーはよくわかるが、東京タワーはビルに囲まれていて見つけるのはちょっと難しい。条件が良ければ富士山が見えるのもこの方向だ。南側は東京湾。航行するたくさんの船とアクアラインの風の塔や海ほたるが確認できる。空の散歩は昼間も楽しいが、夕方や夜景もおすすめ。富士山のシルエットや光の海のような夜景など、時間帯によってさまざまな風景を眺められる。
    そばで見上げると100mを超える高さが実感できる
  • spot 06
    鳥類園
    東京湾に造られた貴重な野鳥の楽園
    広大な干潟が広がっていた葛西沖を埋め立てて、新たな土地を造り開発していく事業が始まったのは1972年(昭和47)。開発においても自然環境への配慮が叫ばれるようになっていたこともあり、多くの野鳥が集まっていた干潟を保全する方法が検討された。その結果造られたのがこの鳥類園。葛西臨海公園内に人工的に造成された上の池(淡水池)と下の池(汽水池)、そしてそれを取り囲む樹林だ。季節によって見られる鳥の種類や数は異なるが、一年を通じてさまざまな種類の鳥を観察できる都内屈指のバードウォッチングのポイントになっている。野鳥を刺激しないで観察できるような観察窓などが造られており、双眼鏡を持ってぜひ訪れてみたい。本格的に楽しみたい人は、鳥類園スタッフが定期的に観察会を行っているので、そういった専門家が解説をしてくれるものに参加してみるのもいい。
    上の池を見渡すスポットはバードウォッチャーに人気の場所
  • spot 07
    善養寺
    日本一の繁茂面積を誇る松に目を奪われる
    室町時代の1527年(大永7)が開基といわれる善養寺(ぜんようじ)。境内のいちばんの見どころである「影向の松(ようごうのまつ)」は2011年(平成23)に国の天然記念物にも指定され、今なお青々とした松葉を茂らせている。
    横綱山からは「影向の松」の全体を見渡すことができる
  • spot 08
    BOAT RACE江戸川
    目の前で展開する迫力満点のボートレース
    ボートレースは公営競技のひとつで、日本全国に24か所のボートレース場が設けられている。BOAT RACE江戸川は日本で唯一、実際の河川を使用して競技を行うレース場だ。
    最大時速約80km/hで水面を滑走するレース用ボート。乗艇している選手の体感速度は時速約120km/hになるという
  • spot 09
    小岩菖蒲園
    地元住民が寄贈した美しいハナショウブが咲き誇る
    江戸川の河川敷に整備された小岩菖蒲園。広さ約4900平方メートルの菖蒲田には約5万本のハナショウブが植えられ、6月に見頃を迎える。周りに高い建物もなく開放的で、都会のオアシスのような場所になっている。
    種類や本数も多く、都内でも有数のハナショウブの名所となっている 写真提供:江戸川区
  • spot 10
    スパイスマジックカルカッタ本店
    隅田川以東で最初のインド料理レストラン
    葛西エリアにはインド人が多く住んでいて、いつのころからか「日本のリトル・インディア」ともいわれるようになった。そのため、インド料理店も多く見かけるが、その先駆けとなったのが「スパイスマジックカルカッタ本店」だ。1990年代後半、IT関連の仕事でインドから単身赴任していた会社員の食堂として1998年(平成10)オープン。当初は夜のみの営業だったが、年を経るにつれ家族で移住してくる人たちも増えてきたため、ランチも楽しめるレストランになっていったという。心身のバランスを保ち健康を維持するというアーユルヴェーダの考えを土台にした料理は、食材、スパイスのブレンドなどを季節にあわせて適宜調整しているという。食材の多くをインドから輸入し、すべてインド人シェフによる手づくりの家庭的な味は、本格的だと在日インド人の評判も高い。カレーやタンドール料理など北インド料理が中心で、日替わりでカレーを選べるランチメニュー(810円~)、ライタ(ヨーグルト)の酸味が利いた「ダムプック・ビリヤニ」(1700円)などがおすすめだ。西葛西駅南口にも支店(南インド料理店)があるので、そちらにも足を運んでみたい。
    ランチメニュー「B-Lunch」(1100円)は日替わりカレー4種類から2種類を選べ、ハーフサイズのタンドーリチキン、ドリンクが付く
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旅のヒント

  1. その1

    電車でアクセスするなら、東京メトロ東西線葛西駅を起点にするのがおすすめ。地下鉄博物館は葛西駅高架下にあるのでアクセスのしやすさはもちろん、江戸川区自然動物園や葛西臨海公園へも葛西駅前のバス停から都バスで行くことができる。

  2. その2

    車でアクセスするなら、首都高速湾岸線葛西ICは東京方面、千葉方面どちらからの出口もあるので便利。

  3. その3

    葛西臨海公園は車での来場もできるが、週末や行楽シーズンは駐車場待ちが発生することもある。時間のロスを防ぐなら電車などの公共交通機関でのアクセスがおすすめ。

  4. その4

    江戸川区自然動物園は最寄駅から少し離れるので、バスを利用するのが便利。車でアクセスするなら、行船公園の隣にある宇喜田公園の駐車場(有料)が利用できる。

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