秋田

秋田中央・男鹿半島

CENTRAL AKITA / OGA PENINSULA

7000万年前から現代へ続く地殻変動と歴史絵巻を体感する文化エリア

日本海西岸に突き出した半島部分には、約7000万年前から現在へ続くダイナミックな地殻変動の形跡を鑑賞できる「男鹿半島・大潟ジオパーク」が。なだらかな海岸線が続く半島南側の平野部には、秋田藩20万石・久保田城の城下町として栄華を誇った秋田市がある。車で1時間弱でアクセスできる男鹿半島と秋田市内を結ぶエリアには、大地と人類文化の壮大な歴史物語を体感できる観光コンテンツが多く点在する。男鹿半島エリアには、標高355mの山頂から絶景を望む「寒風山」、ホッキョクグマが大人気の「男鹿水族館GAO」などがあり、海沿いのドライブを楽しみながら各スポットをまわるのも楽しい。また、秋田藩の城下町として栄えた秋田市内には、秋田の歴史文化施設が集まる「千秋公園」をはじめ、秋田の名物食材がそろう「秋田市民市場」、北東北随一の繁華街として栄えた「川反」などがあり、秋田を代表するご当地グルメを堪能できる。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    五能線リゾートしらかみ
    青森県の西海岸の絶景を眺められる観光列車
    青森県と秋田県を結ぶJR五能線は、青森県の西海岸沿いを走り、風光明媚な景観を楽しめる人気のローカル線だ。青い海や沈みゆく夕日を眺めながら、ノスタルジックな列車旅を楽しもう。
    海岸線の国道101号沿いを走るリゾートしらかみ「青池編成」。もっと海岸に近づく場所もある
  • spot 02
    秋田きりたんぽ屋
    比内地鶏だしの伝統的なきりたんぽを「秋田きりたんぽ屋」で堪能
    すり鉢でつぶしたあきたこまちを秋田杉の串に巻きつけて、炭火で香ばしく焼く。比内地鶏でとったぜいたくな旨味ダシに、炭火焼ききりたんぽ・比内地鶏・舞茸などのきのこ、ゴボウ、ネギなどの具材を投入。濃口醤油と日本酒、砂糖で味を調整して、最後に香りづけのセリを加えれば伝統のきりたんぽ鍋が完成。起源は江戸時代にさかのぼる。秋田県北部のマタギ料理が発祥といわれ、炭焼きや秋田杉の伐採で山に籠もった職人たちのご馳走だったという。秋田北部では冠婚葬祭には欠かせない郷土料理であり、おふくろの味として家庭に定着していった。JR秋田駅西口から徒歩1分の「秋田きりたんぽ屋」は、正統派きりたんぽ鍋をマタギ小屋風の店内で味わえる名店だ。寸胴でとった比内地鶏のダシと角館安藤醸造の特製醤油、契約農場の比内地鶏肉を使った極上の味を堪能してほしい。味噌ベースでウサギやイノシシ肉の入った「マタギのきりたんぽ鍋」も人気メニューだ。
    比内地鶏に野菜、きのこのうまみが凝縮されたつゆは絶品。セリは根っこまで食べるのが秋田流
  • spot 03
    秋田番屋酒場
    男鹿発祥のしょっつる鍋を本場提携店「秋田番屋酒場」で食す
    日本海秋田沖がおもな漁場であるハタハタを味わう男鹿発祥の「しょっつる鍋」。塩漬けにしたハタハタを、1-2年かけて発酵させた魚醤「しょっつる」が味の決め手。和製ナンプラーともいうべき独特の塩気と風味で、魚介系との相性がバッチリだ。具材は白菜や春菊などの野菜と、ブリコと呼ばれる魚卵をもったハタハタを入れるのが一般的。あっさりスープにしょっつるを加えると、奥深くまろやかなコクがプラスされる。JR秋田駅からすぐの「秋田番屋酒場」は、男鹿市と提携を結び男鹿直送の鮮魚や秋田の地酒が堪能できる郷土居酒屋。番屋とは漁師たちが漁場近くの海岸線に造る作業場兼宿泊施設のこと。ここで味わえる「番屋のしょっつる鍋」は、魚卵が詰まった男鹿産ハタハタにこだわり、具材にワカメも加えてアルミ製の大鍋というご当地スタイルで提供してくれる。秋田弁で接客してくれる店員の言葉にも、田舎の温かさを感じられる。
    上品な魚介ダシのうまみを楽しむしょっつる鍋(1518円)。ハタハタはプチプチ弾ける魚卵の食感も楽しい
  • spot 04
    千秋公園
    ハスの花に囲まれる久保田城跡の都市公園を散策
    JR秋田駅から徒歩15分ほどで見えてくる、「日本の名城100選」に選ばれた久保田城跡。約16万平方メートルにも及ぶ本丸と二の丸跡を日本屈指の近代造園家・長岡安平(ながおか やすへい)の設計により公園として整備。夏場に大手門の堀一面に咲くハスは圧巻。
    復元された久保田城御隅櫓(おすみやぐら)。入場料100円で4階展望台からの眺望が楽しめる
  • spot 05
    あきた文化産業施設「松下」
    「会える秋田美人」あきた舞妓の伝統美を鑑賞できる劇場
    秋田美人の語源になった川反(かわばた)芸者。一度は途絶えてしまった伝統を受け継いで復活した「あきた舞妓」の踊りを、リノベーションした歴史的建造物のお座敷で気軽に鑑賞できる新しい観光拠点。
    毎週土曜に開催する「松下あきた舞妓劇場」。お昼の部と昼下がりの部の2公演
  • spot 06
    秋田市民俗芸能伝承館
    東北三大祭り「秋田竿燈まつり」の妙技に挑戦できる体験型展示
    東北三大祭りのひとつ「秋田竿燈まつり」で使用される高さ12mにも及ぶ竿燈(かんとう)や、秋田県固有の神事である梵天祭(ぼんでんさい)の梵天など、伝統行事や芸能で実際に使われる道具を展示。江戸後期に商人として栄えた旧金子家の伝統建築とともに公開。
    ビルの3階に相当する高さの竿燈を展示する1階展示ホール
  • spot 07
    秋田市文化創造館
    生まれ変わった、市民が主役となるアート拠点
    テーマは「秋田に暮らす人のために、自分らしい表現を探す人のために、新しい活動を生みだす拠点」。独特な形状の屋根と円い窓がシンボリックな旧秋田県立美術館をリノベーションして、2021年(令和3)3月にリニューアルオープンしたアートセンター。アート展示をはじめ、演劇公演、音楽イベント、ワークショップやトークイベントなど。多様なクリエイティブ活動を通して、新たな出会いを演出するような催しが行われている。1階部分はコミュニティスペースになっており、毎週火曜の休館日以外は誰でも出入りが自由。館内テーブル席、屋外デッキやテラスも予約なしで自由に使えるので、休憩スポットとしても人気だ。併設しているカフェ・ショップ「○ HAJIMARU」でドリンクやスイーツをテイクアウトして飲食することもできる。2階と3階にある4つのスタジオは、展示やイベントの会場として利用できるほかに、作品制作や練習スタジオとしても利用可能だ。
    千秋公園のお堀近くに見えてくるモダン建築
  • spot 08
    秋田県立美術館
    日本随一の藤田嗣治(ふじたつぐはる)作品を所蔵する安藤忠雄設計の美術館
    世界的建築家の安藤忠雄(あんどうただお)氏が設計し、2013年(平成25)9月に移転リニューアルオープン。エコール・ド・パリを象徴する日本人画家・藤田嗣治(ふじたつぐはる)の所蔵数は国内随一。館内には水庭を眺めてくつろげるミュージアムカフェも。
    入り口を入ると正面に見える安藤忠雄氏設計の螺旋(らせん)階段
  • spot 09
    秋田犬ステーション
    今、世界的に人気の天然記念物「秋田犬」に会える場所
    ハリウッド映画『HACHI』の世界的ヒットで、国内外から再注目されている秋田犬。実は大型犬で唯一の国の天然記念物にもなっている貴重な犬種。人気の高まりを受けて、実際に秋田犬に出会える施設をオープン。
    秋田犬ステーションで会える「もも」。頑固者で恥ずかしがり屋
  • spot 10
    秋田市民市場
    JR秋田駅から徒歩5分。秋田の名物グルメが大集合する市場
    駅前でアクセス抜群の立地にある秋田の台所。鮮魚・旬野菜・果物はもちろん、秋田ならではの乾物・発酵グルメ・地酒もラインナップ。館内約60店舗のお店には日本海から奥羽山脈まで、海山のうまいもんが勢ぞろい。
    キャッチコピーの「なんもだー!」は秋田弁で「気にしないで」「どういたしまして」の意味
  • spot 11
    秋田市大森山動物園~あきぎんオモリンの森~
    動物たち本来の動きを観察できる行動展示の動物園
    オープンから50年間リニューアルを重ねて入園者数1200万人を突破。行動展示や小動物たちとのふれあい体験を多く取り入れた、動物を間近で観察できるアイデア展示や企画が人気。親子連れにぴったりの動物園。
    金網ではなくガラス越しに観察できる迫力満点の猛獣エリア「王者の森」
  • spot 12
    小玉醸造
    秋田の郷土の味と伝統文化を醸す明治の老舗醸造蔵
    レンガ造りの長い蔵が立ち並ぶ小玉醸造は、1879年(明治12)創業の醤油、味噌、日本酒を製造する老舗の醸造蔵。甲子園球場約1個分もある広い敷地には、酒蔵を改築したギャラリーや、自社製品を販売する蔵ショップもあり一般客も利用できる。
    創業時の面影を残す赤レンガ造りの味噌蔵
  • spot 13
    寒風山
    回転展望台から360度パノラマの絶景を望む男鹿のシンボル
    男鹿半島の付け根に位置する標高355mの火山。山全体が緑の芝生に覆われた美しいフォルム。頂上まで続く寒風山パノラマラインをドライブしながら、眼下に広がる入道崎の海岸線や大潟村の田園風景を堪能。
    天気が良い日は遠くに鳥海山や白神山地も見える
  • spot 14
    鵜ノ崎海岸
    日本の渚100選にも選ばれた「秋田のウユニ塩湖」と話題の遠浅海岸
    男鹿半島の南部に位置する約1.5kmの海岸線。沖合約200mまで続く浅瀬と穏やかな波。鏡のような海水面に青空が映り込む光景は「ウユニ塩湖」に例えられ、写真映えスポットとして注目されている。
    透明度の高く穏やかな海水面。空の青が水面に映り込む
  • spot 15
    八望台
    360度パノラマの絶景を望む男鹿半島随一のビュースポット
    男鹿半島の西部に位置し、標高180mの高台にある展望スポット。男鹿本山などの山々、戸賀湾、マールと呼ばれる美しい火山湖などを眼下に望み、天気が良いと遠く青森の県境まで見渡せるという。
    展望台から戸賀湾方面を望む。手前は直径約400m、深さ11.8mの湖「ニノ目潟」
  • spot 16
    なまはげ館と男鹿真山伝承館
    なまはげゆかりの地でなまはげを体験する
    2018年(平成30)にユネスコ無形文化遺産に登録された、国重要無形民俗文化財「男鹿のナマハゲ」。そのゆかりの地とされる真山神社のふもとでなまはげの起源や歴史を学んだり、大晦日のなまはげ行事の再現を体感できる。
    真山地区では角のないお面をかぶり2匹1組で家々を練り歩く
  • spot 17
    男鹿温泉郷
    江戸時代の温泉番付小結になった男鹿半島の名湯
    男鹿半島の北側に位置する温泉郷で、日本書紀にも記されている1000年以上の歴史を誇る古湯。江戸時代に秋田佐竹公に好まれ、男鹿の雄大な自然と日本海を望むロケーションから秋田の奥座敷と称された名湯。
    男鹿温泉郷の玄関口のシンボル、入道崎寒風山線沿いに立つなまはげ立像
  • spot 18
    雲昌寺
    現世で体感できる極楽浄土。幻想的な青に染まった雲昌寺
    2017年(平成29)に株式会社Casket(キャスケット)が運営する「死ぬまでに行きたい!世界の絶景公式WEBサイト」にて国内ベスト絶景第1位を獲得。男鹿の新たな見どころとして全国各地から大勢の参拝客が訪れる。
    境内を青一色で埋め尽くす目にも鮮やかなアジサイ
  • spot 19
    男鹿水族館GAO
    日本海を望む絶好のロケーションに立つ水族館
    ホッキョクグマや秋田県の県魚「ハタハタ」など400種1万点の生きものを展示する水族館。見どころは男鹿の海に春から夏にかけて生息する40種類2000匹もの生きものたちを展示する「男鹿の海大水槽」。
    春から夏の男鹿の海をイメージした大迫力の大水槽
  • spot 20
    入道崎
    北緯40度線上に位置する男鹿半島最北端の岬
    男鹿半島(おがはんとう)の最北端にあり、日本海を一望できる景勝地。芝生に覆われた見晴らし台から望む、落差約30mの荒々しい海岸段丘が魅力だ。岬から眺める夕日が美しいことから「日本の夕日百選」に選ばれている。
    北緯40度ラインを示すモニュメントと、その先に広がる男鹿の海
  • spot 21
    和風レストランきりん亭
    自分好みの食べ方で3度味変を楽しめる「はたはたタルタル丼」
    1992年(平成4)の創業以来、地元住民はもちろん多くの観光客が足を運ぶ和風レストラン「きりん亭」。数あるメニューのなかでも、特に高い人気を誇るのが「はたはたタルタル丼」だ。あきたこまち米でふっくらと炊き上げたご飯の上に、シャキシャキした千切りキャベツ、そして秋田の県魚「ハタハタ」のフライが4枚、気前よく盛り付けられている。ウスターソースをベースにした特製ソースの上から、自家製タルタルソースをかけて味わうのがきりん亭流。小鉢には、スライスしたゆで卵と細かく刻んだ秋田名物「いぶりがっこ」入りのタルタルソースが入っているので、スプーンでゆで卵をつぶし、好みの粗さにして丼に載せる。サクサクに揚がったハタハタの淡泊な風味が特製ソースによって引き立てられ、いぶりがっこのポリポリ食感が食欲に拍車をかける。さらに、ハタハタのうまみを凝縮した「日本三大魚醤」のひとつ「しょっつる」(スプレー状)をお好みで吹きかければ、1つのメニューで3通りの味を楽しめる。ボリューム満点の丼を食べ終わる頃にはおなかも心も大満足。男鹿を訪れる際は、ぜひ立ち寄って賞味したい一品だ。
    県魚のハタハタのフライを載せた男鹿グルメ「はたはたタルタル丼(税込880円)」
  • spot 22
    寒風山パラグライダースクール
    上昇気流を探し求めて。見たことのない景色と出合う空中散歩
    1990年(平成2)に開校し、飛行体験からスクール講習、県外・海外フライトツアーや競技フライトなど、幅広い活動を行う「寒風山パラグライダースクール」。多くの人が夢見る「空を飛びたい!」という想いを実現させる拠点となっている。寒風山(かんぷうざん)は全国でも有数の芝生で覆われた山で、広大な土地にはフライトをさえぎる木が少ない。パラグライダーのフライトエリアとして適した環境が整っており、安全にフライトできるのが強みだ。世界でも活躍した経験豊富なインストラクターが指導を担当し、楽しくレベルアップできるカリキュラムを取り入れている。ベテランインストラクターがうしろについてアシストする「二人乗り体験飛行」(所要時間20-30分)では、大空へ飛び立つパラグライダーの魅力を存分に体感できる。スクールは4-11月まで営業しており、6-9月がベストシーズン。空中散歩で、男鹿の景色を堪能しよう。
    スクールでは大学生から70歳以上のシニアまで、幅広い世代がフライトを楽しんでいる
  • spot 23
    赤神神社五社堂
    逆さ杉やナマハゲなどの伝説と神話の足跡をたどる
    ナマハゲ伝説のひとつとして語り継がれる『九百九十九段の石段』を登った先にある「赤神神社五社堂(あかがみじんじゃごしゃどう)」。寺社建築を考えるうえで大変貴重な建物であることから、1990年(平成2)に国の重要文化財に指定された。
    999段の石段を登ると現れる、開けた景色と五棟の社殿
  • spot 24
    ゴジラ岩
    奇岩のなかに突如現れる怪獣ゴジラのシルエット
    男鹿半島(おがはんとう)の大部分を占める男鹿市から大潟村(おおがたむら)に至るまでのエリアは「男鹿半島・大潟ジオパーク」と呼ばれ、大規模な気候変動を経た過去7000万年間にわたる大地の歴史を体感できるジオパークだ。なかでもゴジラ岩のある「潮瀬崎(しおせざき)ジオサイト」は、約3000万年前の火山の噴出物である火山礫凝灰岩(かざんれきぎょうかいがん)が風化によって削り出され、大小さまざま奇岩があちこちに散らばっているのが特徴。ゴジラ岩は、逆光によって映し出されるシルエットが東宝映画『ゴジラ』シリーズに登場する怪獣ゴジラにそっくりなことから、1995年(平成7)に名付けられた。男鹿市の観光PRポスターや2013年(平成25)の「24時間テレビ(日本テレビ)」で紹介されるなど、全国的にも有名だ。「日本の奇岩百景プラス」にも登録されており、ゴジラ岩のほかにも「ゴジラのしっぽ岩」「ガメラ岩」「双子岩」「帆掛島(ほかけじま)」といった奇岩が点在する。2018年(平成30)には旅行専門誌『じゃらん』が行ったアンケート調査「行ってみたい夕日絶景ランキング」で国内2位を獲得し、男鹿を代表する見どころのひとつとなっている。
    日本海の美しい夕日をバックに、今にも動き出しそうなゴジラ岩
  • spot 25
    男鹿半島観光遊覧船
    いにしえの男鹿半島に思いを馳せる、時代を超えた絶景クルーズ
    男鹿半島は古くから山岳信仰の霊場として知られており、江戸時代の絵師や旅行家もこの地を訪れ、感動を絵や歌に残している。いにしえの人々の心をつかんだ魅力満載の眺望を、クルーズ船で巡ってみよう。
    海上からしか見られない、男鹿西海岸のシンボル「大桟橋(だいさんきょう)」
  • spot 26
    ネコバリ岩
    巨岩の上に根を張る巨木。神秘的な空気が漂う奇岩
    五城目町(ごじょうめまち)を流れる馬場目川(ばばめがわ)。川の上流部にたたずむ「ネコバリ岩」は巨大な奇岩として注目され、2009年(平成21)公開の映画『釣りキチ三平』のロケ地にもなった。
    渓流沿いに現れる、巨岩の堂々たるたたずまい
  • spot 27
    ポートタワーセリオン
    全高143mのシンボルタワーで秋田の美景と地元グルメを満喫
    秋田の観光拠点である「道の駅あきた港」のなかでも、シンボル的存在として人目を引くポートタワー。地上100mの展望室からは、秋田の美しい景色が望める。タイムリーなカラーで彩られるライトアップも見どころのひとつだ。
    空高くそびえるタワーは、遠方からでもよく目立つ
  • spot 28
    道の駅あきた港ポートタワーセリオン
    ポートタワーセリオンを中心とした複数の施設からなる大規模な観光拠点
    秋田市土崎(つちざき)は平安時代に港町として築かれ、海運で栄えた町。港は現在、フェリーやクルーズ船乗り場として活用されているが、随所にかつての痕跡を垣間見ることができる。そんな港町、土崎に2010年(平成22)に登録された「道の駅あきた港(通称:セリオン)」は、高さ143mの「ポートタワーセリオン」、全面ガラス張りの屋内緑地スペース「セリオンリスタ」、多目的交流施設「セリオンプラザ」の3施設で構成されている。セリオンは海(SEA)と展示館(PAVILION)をかけあわせた造語で、全国から寄せられた約6300件の応募のなかから選ばれた。秋田の地元青果や土産物、充実したラインナップの飲食店、地上100m、360度の大パノラマが広がる展望室など「買う・食べる・遊ぶ」の要素が満載だ。展望室では眼下に秋田市の街並み、遠くに男鹿半島や、晴れた日には鳥海山(ちょうかいさん)を望むことができる。プロ野球選手として活躍する吉田輝星投手の直筆サインもあるので探してみよう。歩きまわって小腹が空いたら、レトロな雰囲気が漂うセリオン名物のうどん・そば自動販売機へ。昔から変わらない素朴な味のうどんやそばが、自動販売機から出てくる様子がおもしろい。
    道の駅あきた港がある土崎(つちざき)は、日本遺産認定の「北前船」寄港地としても有名だ
  • spot 29
    太平山三吉神社総本宮
    「さんきちさん」の愛称で慕われる勝利成功の神様
    天武天皇の時代に創建された太平山三吉神社総本宮は、霊峰・太平山に奥宮(おくみや)を祀る山岳信仰の神社。「勝利成功」「事業繁栄」のご利益を願って、全国から参拝客が訪れる。
    三柱の神様が祀られている本殿。両脇に赤い梵天(ぼんでん)が飾られている
  • spot 30
    あきた芸術劇場ミルハス
    秋田の意匠を盛り込んだ文化芸術の創造拠点が誕生
    2022年(令和4)に秋田県民会館跡地にオープンした「あきた芸術劇場ミルハス」は、大ホールをはじめ多種多様な施設を備えた劇場。県民会館と秋田市文化会館の機能を統合し、秋田県と秋田市が共同整備した文化施設だ。
    桜の名所として有名な千秋公園(せんしゅうこうえん)と、見事に調和しているミルハス
  • spot 31
    赤れんが郷土館
    ルネサンス様式とバロック様式が基調。明治の面影漂う文化財
    赤れんが館・管理棟・収蔵庫の3つの建物で構成される「赤れんが郷土館」。なかでも旧秋田銀行本店本館として建てられた赤れんが館は、1994年(平成6)に国の重要文化財に指定されている。
    左側にある窓の大きな白い建物が管理棟、右側が赤れんが館。受付は赤れんが館の正面入り口から
  • spot 32
    OGA ISLAND PARK HUBAGO
    合言葉は「やってみよう!」男鹿の魅力をつなげる拠点
    2021年(令和3)にプレオープンし、2022年(令和4)にグランドオープンした「OGA ISLAND PARK HUBAGO」。地域住民や観光客など、さまざまな人が交流できる男鹿の創造拠点として誕生した。コンセプトは「誰かとつながる、何かがはじまる、HUBになる」。名称にある「AGO」を逆から読むと「OGA(男鹿)」になり、男鹿を拠点(HUB)につながるといった願いが込められている。天然芝が敷かれた広場に沿って、おいしいホットドッグが自慢の「HOT DOG CAFE HAVE A GO(ほっとどっぐかふぇはぶあごー)」、クラフト酒を醸造する「稲とアガベ醸造所」、新たに自分の店をもちたい人をあと押しする「チャレンジ広場」など、さまざまな施設を展開。週末には誰でも出店できる「チャレンジマーケット」と、月ごとにテーマを決めた「ハブアゴーマーケット」を週替わりで開催するほか、季節や行事にあわせた定期的なイベントも行っている。周辺には海や山を存分に楽しめるアクティビティスポットが充実しており、男鹿半島を1つの島に見立てたこの取り組みから、新たな男鹿の魅力が生まれ続けている。
    賑わいをみせるオープニングイベントの様子。拠点名は「HAVE A GO(やってみよう)」と、つながりを意味する「HUB」の組み合わせ
  • spot 33
    稲とアガベ醸造所
    男鹿(おが)から始まる未来創造。目指すのは「酒の聖地」
    2021年(令和3)に創業したクラフトサケ醸造所「稲とアガベ」。日本酒の製造技術をベースに、ときには副原料を加えることで新たな味わい作りを目指したクラフトサケ。稲とアガベでは男鹿の風土をそのまま瓶に詰め込んだような酒造りと、多くの人がワクワクするような事業創出の継続を大きな柱として、男鹿の風土を醸すことに力を入れている。醸造所にはテイクアウトカフェ「土と風」が併設されており、廃棄される可能性がある酒かすを利用した軽食を中心に提供している。無添加の酒かすを使用した「発酵ソフトクリーム」はアルコール分を飛ばしているため、小さな子どもや妊娠中の女性でも食べられるのがうれしい。稲とアガベ限定「シングルオリジンコーヒー」(650円)は、選び抜かれた無農薬栽培の豆を空気に触れないように発酵させることで、華やかな香りと深いコクが感じられる。「シングルオリジンコーヒー」は「発酵ソフトクリーム」(ワッフル500円/カップ450円)にあう味わいのコーヒーを選んでもらい焙煎してもらっているので、一緒に味わうのがオススメ。ほかにも夜になるとカウンターに椅子が並び、完全予約制のレストランとして営業している。男鹿の風土を感じるにはうってつけのスポットだ。
    男鹿の塩をまぶしたクランブルのさっくり食感が楽しい「発酵ソフトクリーム」と、ていねいにドリップした稲とアガベ限定「シングルオリジンコーヒー」
  • spot 34
    酒肴旬彩白帆
    透き通るような薄造りとコリコリ食感のバランスが絶妙なふぐ料理
    1962年(昭和37)の創業以来、地元・土崎地区で獲れる新鮮な魚介類を中心に、季節にあわせた旬の山菜や秋田の地酒を提供する「酒肴旬彩白帆(しゅこうしゅんさいしらほ)」。炭火でじっくりと焼いた魚や、地魚を使った豊富な日替わりメニューがそろうなかでも、特に注目したいのが「北限の秋田ふぐ」だ。おもに山口県下関市や九州地方で水揚げされるイメージの強いふぐだが、秋田沖は北限の産地として隠れた人気を誇っている。北緯40度に位置する日本海の冷たく荒々しい海にもまれて育つ秋田ふぐは、一般的なふぐと比べて時間をかけて成長するため、引き締まった肉質と歯ざわりのよさが大きな特徴。透き通ったふぐの刺身が一枚ずつていねいに盛り付けられた様子は芸術品のように美しく、思わず見入ってしまう。歯ごたえのあるふぐの身を薄造りにすることで、ふぐ本来のうまみやコリコリとした食感を楽しめるように工夫されている。薄造りの上にはもみじおろしや大葉などの薬味に加え、細切りにしたふぐの皮が添えてある。ポン酢の酸味がふぐの淡白な味を引き立て、さらにさまざまな薬味があわさることで、口の中に広がる深いうまみを堪能することができる。
    白帆名物の秋田グルメ「北限の秋田ふぐ(2800円)」
  • spot 35
    秋田市土崎みなと歴史伝承館
    ユネスコ無形文化遺産の曳山展示を中心に土崎港(つちざきみなと)の歴史発見
    秋田市北部の日本海沿いで、江戸時代は北前船の寄港地として栄華を誇った土崎地区。ここに300年以上伝承されてきた「土崎神明社祭の曳山行事(つちざきしんめいしゃさいのひきやまぎょうじ)」が、2016年(平成28)にユネスコ無形文化遺産に登録。この曳山行事の展示をメインとして、2018年(平成30)にオープンしたのが秋田市土崎みなと歴史伝承館だ。2階建ての館内はおもに3つのゾーンに分かれている。1つ目が曳山行事に登場する曳山が展示されている「曳山展示ホール」。ガラス張りの吹抜け空間の真ん中に鎮座するのが、3階建てビルと同じくらいの高さという11.5mの本物の曳山。室内には横3.7m、縦2mのマルチビジョンがあり、祭り囃子の音と一緒に大迫力の曳山行事本番の映像を鑑賞できる。2つ目が北前船の10分の1模型を展示している「常設展示室」。北前船とは北海道から日本海側の主要港を巡り、瀬戸内を経由して大阪を結ぶ江戸時代の海上物流の大動脈。当時の港の繁栄ぶりを今に伝える、秋田街道絵巻(あきたかいどうえまき)の実物大タッチパネルも展示している。3つ目が「空襲展示ホール」で、太平洋戦争の終戦前夜に日本最後の空襲を受けた当時の被害の様子を体感できる貴重な展示物が並ぶ。
    展示物は11.5mだが明治時代には高さ21mを超える曳山の記録も残っている
  • spot 36
    ヤマキウ南倉庫
    築42年の倉庫をリノベーション。ヒトやモノが集まる新スポット
    JR秋田駅から車で5分ほどに位置する築42年の倉庫を大規模リノベーション。1階と中2階にはホールを中心にパブリックスペース・ショップ・ブックスタンドが、2階にはオフィスやコワーキングスペースが広がる複合施設に生まれ変わった。エントランスのすぐ隣にあるのが体験型スーパーマーケット「NEED THE PLACE(にーどざぷれいす)」。地場野菜や果物、厳選された国内外の食品加工品、アルコール類、ほかにも生活雑貨やキッチングッズなどもラインナップしている。1階には屋根付きの公園をイメージして設計されたホール「KO-EN」が広がっており、利用者が自由にくつろげるオープンスペースでありながら、レンタルスペースとしても活用可能。1階と中2階には10のテナントスペースがあり、インテリアショップやフラワーショップ、アウトドア用品ショップなどが入居。買い物や仕事、イベントなどさまざまな目的の人々が交流する新スポットとして注目を集めている。敷地内にはブルックリンスタイルがおしゃれなカフェダイニング「亀の町(かめのちょう)ストア」も併設。店内には無料Wi-Fiも完備しており、立ち寄りスポットとしても人気だ。
    1階のオープンスペース「KO-EN(こーえん)」。週末にはマルシェイベントが開催されることもある
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旅のヒント

  1. その1

    車・電車・飛行機のどれを使ってもアクセスの利便性が高い。車の場合は東北道北上JCTから秋田道に入り、秋田中央ICで降りると10分ほどでJR秋田駅に到着。電車の場合は秋田新幹線こまちで終点JR秋田駅へ。飛行機の場合は秋田空港からリムジンバスで秋田市内まで40分ほど。

  2. その2

    JR秋田駅から久保田城址「千秋公園」までは徒歩で10分ほど。千秋公園内には久保田城御隅櫓・本丸表門が藩政時代の雰囲気を今に伝えるほか、秋田県民会館や秋田市立中央図書館明徳館、平野政吉美術館、秋田市立佐竹史料館など文化施設がある。

  3. その3

    千秋公園周辺にはリニューアルした秋田県立美術館、商業施設兼イベントスペースの「エリアなかいち」が併設し、秋田竿頭まつりの舞台でもある市民交流エリアになっている。ここから徒歩10分ほどで、県内随一の繁華街「川反」へもアクセスできる。

  4. その4

    秋田市内から男鹿半島までは車で1時間ほど、JR男鹿線でも1時間ほどの距離。半島をぐるりと巡る約80kmのドライブルートは、1周約2時間。男鹿半島は日本海に沈む夕陽を望む絶景スポットとしても有名。男鹿温泉郷では温泉に浸かって夕陽を眺める体験もできる。

  5. その5

    男鹿半島の寒風山ではパラグライダー、西海岸側ではカヌーやシーカヤック、レンタサイクル体験など、ジオパークを五感で楽しめるアクティビティも多い。

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