入道崎
北緯40度線上に位置する男鹿半島最北端の岬
地球をまっすぐ東西に通り抜ける、一本のライン
1990年(平成2)に建てられた「北緯40度モニュメント」。中央には「太陽の舞台」と呼ばれる円形の台があり、影の位置によって時刻を計る「日時計石」にさんさんと日が当たっている。真北のラインを表す「北斗の石」は縦長の石で、近づくと見上げるほどの高さだ。また、北緯40度のラインに沿って大きく世界地図が刻まれた「地図石」も設置されている。北緯40度を東に向かってぐるりと巡ると、ニューヨーク、マドリード、北京などの都市を通過する。地図石での確認が済んだら、男鹿の海底を眺めることができる「海底透視船」に乗ろう。入道埼灯台の下にある磯が船の発着場で、沖合いの岩礁・水島までとの間を往復。時間は30分程度で水が澄む夏場が最もおすすめのシーズンだ。
海岸に打ち寄せる荒波が生み出した自然の造形美
男鹿半島の大部分を占める男鹿市から大潟村(おおがたむら)に至るまでのエリアは「男鹿半島・大潟ジオパーク」と呼ばれ、大規模な気候変動を経た過去7000万年間にわたる大地の歴史を体感できるジオパークだ。なかでも地球の活動痕跡を観察できる箇所は「ジオサイト」に分類される。入道崎のある北海岸エリアは、男鹿半島最古の地層を知ることができる「入道崎ジオサイト」として紹介されている。広々とした芝生が印象的な入道崎だが、海辺へと続く階段を下っていくと、迫力のある岩礁地帯を目の当たりにすることができる。ゴツゴツとした岩場と、青空を反射させて時折さざ波が立つ海のコントラストは、たとえようのない美しさだ。
高さ28mの灯台に登り、展望を楽しむ
入道崎を訪れると、真っ先に目に入るのが「入道埼灯台(にゅうどうさきとうだい)」だ。1898年(明治31)に点灯を開始し、終戦後の1951年(昭和26)から5年にわたって行われた改築により、現在の姿へと生まれ変わった。海上保安庁が募集した「日本の灯台50選」に選ばれており、3000基を超える全国の灯台のうち、わずか16基という希少な登ることのできる灯台としても有名だ。高さ約28mの灯台から15秒おきに発光する白い光が、約37km先の海を照らす。115段のらせん階段を登り、灯台の上から眺める展望はまさに絶景。特にたそがれどきの夕日は幻想的で、恋しい相手との心の絆をより深めてくれることから、2016年(平成28)に「恋する灯台」にも認定された。
スポット詳細
- 住所
- 秋田県男鹿市北浦入道崎昆布浦2 地図
- エリア
- 秋田中央・男鹿半島エリア
- 料金
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【参観寄付金(※入道埼灯台内部見学の際に必要)】
[一般]300円
[小学生以下、障がい者(介助者1名分含む)]無料 - 駐車場
- あり(無料)
情報提供: ナビタイムジャパン