三陸海岸

SANRIKU COAST

澄んだ空を映す海と複雑な海岸線が魅せる、圧倒的な造形美

リアス式海岸で知られる三陸海岸。宮古市を境に南側が入り組んだ海岸線になっており、天然の良港が点在している。一方、北側は人を寄せ付けないような断崖絶壁が続く。いずれも想像もつかない時間をかけてできた自然の造形美。展望台から見下ろすだけでなく、海からサッパ船や遊覧船で巡ったり、「浄土ヶ浜」で海水浴を楽しんだりと、さまざまなアプローチで違った表情を見ることができる。太古の歴史が生み出したといえば、神秘的な美しさの広がる「龍泉洞」や、透明感のある黄金色が美しい琥珀をテーマにした「久慈琥珀博物館」なども見どころ。また、度重なる台風被害や震災にも負けじと何度も復興を遂げている「三陸鉄道」をはじめ、「奇跡の一本松」など、人々が忘れてはいけない教訓を発信し続ける三陸エリア。この地を訪れることで、海の美しさを知り、自然の豊かさを味わい、生きていくことの大切さを感じてほしい。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    龍泉洞
    神秘の鍾乳洞で待つ、ドラゴンブルーの地底湖に出会う
    秋芳洞(山口県)、龍河洞(高知県)と並ぶ日本三大鍾乳洞のひとつ。約2億年前の石灰岩層が造り出した巨大な鍾乳洞では、数々の神秘的な鍾乳石の造形や、世界有数の透明度を誇る青く輝く地底湖が見られる。
    吸い込まれそうなほど透明な龍泉洞の地底湖は、神秘的な美しさだ
  • spot 02
    もぐらんぴあ水族館
    多くの支援を受け震災から復興した日本で唯一の地下水族科学館
    国家石油備蓄基地の作業抗を利用して造られた、国内で唯一の地下水族科学館「もぐらんぴあ水族館」。200種3000匹以上の魚たちが展示される水族館のみならず、石油や資源に関する科学館としても楽しむことができる。
    もぐらんぴあ水族館を象徴するトンネル水槽。元気に泳ぐ「かめ吉」を探してみよう
  • spot 03
    久慈琥珀博物館
    日本最大の琥珀産地・久慈市にある、国内唯一の琥珀博物館
    豊かな森のなかにある、国内唯一の琥珀博物館。琥珀とともにティラノサウルス類の歯化石が発見され話題になった「琥珀と恐竜のまち」久慈市で、太古のロマンに触れてみたい。
    琥珀誕生と関わりが深い白亜紀の恐竜の展示物がどーんとお出迎え
  • spot 04
    北山崎
    連なる断崖絶壁が海のアルプスと呼ばれる
    三陸復興公園の北部に位置し、切り立った断崖が約8kmも連なる景勝地「北山崎」。高さ200mから見下ろす海は荒々しく野性的で、その景観は海のアルプスとも称されている。
    切り立つ断崖が遠くまで連なる北山崎の圧倒的な景観
  • spot 05
    北山崎断崖クルーズ
    約200mの断崖絶壁の高さを感じつつ船上でウミネコに餌付け
    島越(しまのこし)港を発着所として、北山崎までを往復する約50分のクルーズ。太古の昔、海の底にあった台地が隆起し、荒々しい海岸線が約8kmに渡って続く様子は、海のアルプスと呼ばれるほど壮大な景観だ。船に乗り海上から崖を見上げると、北山崎の展望台から見下ろしたときよりも、約200mという崖の高さを実感できる。また、高さだけでなく、複雑な形をした奇岩怪石が続くのも見どころ。「コイコロべ白亜紀地層」「ハイペ海岸」「弁天崎」「矢越崎」「ロウソク岩」「ミノシタの断崖」、そして最終ポイントの北山崎まで、青い空と海の美しさも含めて、何度でもシャッターを切りたくなる。航行する船と並んで飛び続けるウミネコの鳴き声もまたいい。伸ばした手の先から餌付け用のパンを取っていくウミネコの器用さに感心させられる。
    海に突き出たロウソク岩、澄んだ空。そしてウミネコがとっておきの景色を生み出す
  • spot 06
    サッパ船アドベンチャーズ
    小さな船ならではのスリリングな天然アトラクション
    「サッパ船」とは、地元漁師がウニ漁やアワビ漁などの際に使用している、7-8mほどの小型の磯船のこと。大きなクルーズ船と違い、小回りが利くうえ、狭い場所でも通り抜けられることから、アトラクションのようなクルージングを楽しめる。机漁港を出発し、約60分の航行で巡るのは、三陸を代表する景勝地・北山崎周辺。約200mの断崖絶壁を真下から見上げる景色は、息をのむほどのド迫力。また、入り組んだ海岸線に近くまで寄りつつ、波の浸食でできた穴や岩礁の間を勢いよく通り抜けるスリルもたまらない。ベテラン漁師による巧みな船さばきで、ふだんは体験できない冒険に出かけよう。波しぶきをよけるために雨合羽を貸してもらえるので、安心して乗船することができる。
    机漁港を出航して約4km先の北山崎周辺を巡る船の特別ツアー
  • spot 07
    浄土ヶ浜
    白い岩肌に青い海と緑の松のコントラストが映える国指定の名勝
    「さながら浄土のごとし」と評されたほど、独特な景観を形成する観光名所「浄土ヶ浜」。自然が創り出したダイナミックな岩肌に、透明感あふれるエターナルグリーンの海が織りなす対照的な景観美に心が揺さぶられる。
    まるで極楽浄土のような景色は、何度見ても見入ってしまう
  • spot 08
    青の洞窟
    サッパ船でしかたどり着けない神秘的な青の世界
    「青の洞窟」といえばイタリアが有名だが、岩手の三陸にも青の洞窟がある。それは「八戸穴(はちのへあな)」と呼ばれる場所で、かつてこの穴に入っていった犬が青森県八戸市で見つかったことから「この穴の先が八戸に続いているのでは?」とその名がついたという。実際には、穴の奥は8m進むと行き止まりの洞窟である。輝くような青色は、穴の入り口から差し込む太陽光によるもの。水の底や壁面にも光が反射し、加えて洞窟という暗い空間のため、青さがより増して見える。なお、穴の入り口が半分まで海に浸かっているため、「サッパ船」と呼ばれる地元漁師が漁の際に使う小型の磯船でなければたどり着けない。乗船は発着地である浄土ヶ浜にある「浄土ヶ浜マリンハウス」で申し込みを(所要20分、1名1500円、冬期休業)。浄土ヶ浜は石英粗面岩という白い岩で囲まれていて、その名のとおり極楽浄土のような穏やかで静かな入り江。こちらの景色も必見だ。
    海の浸食で偶然できた洞窟に、太陽光が差し込むことで生み出される奇跡の青色
  • spot 09
    三陸鉄道
    NHK朝ドラ『あまちゃん』でも話題になったローカル鉄道
    1984年(昭和59)の開業から長きにわたり、地元をはじめ全国のファンたちに愛されるローカル鉄道。テレビドラマでも駅舎や車両が度々登場するなど人気となり、ますます元気に運行を続けている。
    車両に施された三陸鉄道の基本カラーリング。ドラマで見た人も多いのでは?
  • spot 10
    釜石大観音
    穏やかな表情で、人々と海を見守り続ける高さ48.5mの観音菩薩
    亡くなった方々への鎮魂と現世を生きる人の希望として、釜石のシンボル的存在である「釜石大観音」。七福神を参拝しながら胎内を巡り、展望台からの釜石湾の眺めを堪能しつつ、平和と幸福を願おう。
    釜石湾を見下ろすようにやさしい顔立ちでたたずむ観音様
  • spot 11
    橋野鉄鉱山
    日本に現存する最古の高炉跡かつ明治日本の産業革命遺産
    盛岡藩出身の鉱山技師・大島高任(たかとう)が、現在の釜石市大橋において、1857年(安政4)から翌年にかけ日本で初めて連続出銑(しゅっせん:溶けた鉄を取り出すこと)に成功したのを受け、建設された高炉。明治日本の産業革命の礎となった貴重な遺構だ。
    花崗岩を積み上げた高炉の跡。周辺では発掘作業が続く
  • spot 12
    碁石海岸
    遊歩道を散策しながら青い海と碁石浜の絶景を楽しもう
    岩手県大船渡市松崎町にある海岸線は、「碁石海岸」と呼ばれる日本有数の海岸景勝地。海岸線が見渡せる松林に整備された遊歩道は、起伏が少なく誰もが気軽に楽しめる散策路だ。
    インフォメーションセンターから徒歩数分のところにある「雷岩・乱曝谷(かみなりいわらんぼうや)展望台」
  • spot 13
    碁石海岸レストハウス
    全国有数のサンマ水揚げ港、大船渡のご当地グルメ「大船渡さんまら-めん」
    全国有数のサンマ水揚げ港である岩手県大船渡市。大船渡市には、新鮮な大船渡産のサンマを使い、市内の飲食店がそれぞれに創意工夫を凝らして提供しているご当地ラーメンがある。それが「大船渡さんまら-めん」。この名は、大船渡ブランド化推進会議が商標登録しているもの。「岩手県大船渡市内の飲食店」「岩手・大船渡で水揚げされたサンマを使用」「価格は750円」という3つの条件のもと、市内7店舗で提供されている。ここ「碁石海岸レストハウス」では、醤油ラーメンに丼からはみ出すほどのサンマのみりん干しが載せられている。上手な食べ方は、はじめにスタッフからも説明があるとおり、ラーメンとサンマを最初は別に食べ、徐々にサンマの身をほぐしてスープに溶かすようにしていただくこと。この方法だとスープに少しずつ甘みが加わり、コクも増していく。サンマの調理法は、竜田揚げ、すり身、甘露煮、つくねなど店によりさまざま。各店オリジナルの味を巡ってみるのも楽しそうだ。
    「大船渡さんまら-めん」750円。サンマのうまみとコクがラーメンスープと相性抜群
  • spot 14
    奇跡の一本松
    高田松原に立つ、東日本大震災の復興のシンボル
    陸前高田市は、隣接する大船渡市同様、東日本大震災で被害の大きかった町。東日本大震災の津波によって高田松原の砂浜と7万本の松林が流失したが、そのなかでたった1本残ったのが「奇跡の一本松」だ。広く国内外に知られる奇跡の一本松は現在、「高田松原津波復興祈念公園」内の国営追悼・祈念施設にその姿を見ることができる。この公園は、東日本大震災からの復興の象徴となる施設として整備され、奇跡の一本松のほか、「東日本大震災津波伝承館 いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル」や「道の駅高田松原」があり多くの人が訪れている。いわてTSUNAMIメモリアルは、災害と向き合い乗り越えるためのメッセージを発信する施設。道の駅高田松原は、陸前高田はじめ三陸沿岸各地の特産品、お土産品を数多く取りそろえている。三陸の新鮮な海産物を使った食事もできるので、奇跡の一本松見学のあとに立ち寄ってみよう。
    今なお津波の爪痕が残る高田松原の復興の象徴。道の駅高田松原の駐車場から徒歩5分ほど
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旅のヒント

  1. その1

    東日本大震災から10年目の2021年(令和3)12月、ついに悲願の三陸沿岸道路が全線開通。これまで岩手県北の種市町から、南の陸前高田市まで約5時間以上を要していたのが、およそ半分ほどの時間で縦断できる。これによって岩手県沿岸部の観光が、さらに身近なものになった。

  2. その2

    鉄道においても、2019年(平成31)、JR山田線の宮古-釜石間がJR東日本から三陸鉄道に移管された。これにより三陸鉄道北リアス線と南リアス線が一体となり、盛駅から久慈駅間で直通運転されている。

  3. その3

    東日本大震災とその後の「令和元年台風」の被害により、復旧が遅れている道路や営業が再開できない、あるいは規模を縮小している施設もある。目的地の営業状況を事前に確認しておこう。

  4. その4

    日々、町や道路が復興に向けて変わっている。車移動の際は最新地図で道路状況をチェックしよう。

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