岩手

花巻・遠野

HANAMAKI / TONO

宮沢賢治を生んだ花巻と、民話の里・遠野。岩手が誇る文学エリア

花巻といえば、やはり宮沢賢治。「宮沢賢治童話村」「宮沢賢治記念館」など賢治をテーマにした施設は、ぜひ訪れたい。『銀河鉄道の夜』をはじめとする童話だけでなく、詩、教育、農業、科学、天文学など幅広い分野で活躍した賢治。現存する資料や展示から、尽きない好奇心と想像力、何より人と自然との調和を願った温かいまなざしを感じるだろう。また、賢治もこよなく愛した「花巻温泉郷」やレトロな「マルカンビル大食堂」も一緒に巡りたい。そして、花巻と隣り合う遠野市は、カッパや座敷わらしなど、不思議な話が語り継がれてきた民話の里。「カッパ淵」でカッパとの出合いを期待したり、「伝承園」で娘と馬の悲恋に涙したり。遠野全体が、まるで民話の舞台のようにも感じる。「遠野ふるさと村」や「とおの物語の館」では、遠野が培ってきた自然のなかでの暮らしを当時のまま残しており、年齢問わず、懐かしくて心地良い時間を過ごせるだろう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    宮沢賢治童話村
    宮沢賢治の童話世界をモチーフにした体感型の展示館
    宮沢賢治の童話世界をテーマにした施設。夢のある童話世界を、テーマ別に楽しく学び「楽習」できる。子どもはもちろん、大人も童心に帰り、賢治の童話ワールドにどっぷり浸ろう。
    宮沢賢治の世界へのプロローグとなる不思議空間のファンタジックホール
  • spot 02
    宮沢賢治記念館
    宮沢賢治の故郷を訪ね、作品世界に触れる
    岩手が生んだ詩人・童話作家、宮沢賢治の生涯にわたる多彩な活動と世界観を紹介する記念館。建物の外にも賢治の作品をモチーフにしたオブジェがいっぱい。賢治が生まれ育った花巻の地で、作品世界に近づいてみたい。
    作品との関連や、賢治が実際に訪れた地名を収録したガラスの地図
  • spot 03
    花巻温泉郷
    東北有数の温泉の街、花巻でゆっくりと温泉に浸かる
    花巻温泉郷は東北有数の温泉郷。奥羽山脈の渓谷沿いに「花巻12湯」と呼ばれる温泉地が点在し、大型リゾートホテルから旅館、自炊ができる温泉宿までさまざまな特色ある宿がある。
    花巻温泉ホテル紅葉館の「紅葉の湯」も日帰り入浴が楽しめる
  • spot 04
    花巻レトロな街並み
    宮沢賢治の故郷、花巻で賢治の時代を探す
    宮沢賢治の故郷、岩手県花巻市。賢治が生まれ育ち、暮らした大正時代のレトロな趣を感じられる花巻の街。その豊かな自然、受け継がれてきた郷土芸能の数々に触れ、作品世界により深く浸りたい。
    立派なたたずまいの岩手軽便(けいべん)鉄道鳥谷ケ崎(とやがさき)駅跡の倉庫
  • spot 05
    マルカンビル大食堂
    箸で食べる!? そそり立つ山のような10段巻きソフトクリーム
    マルカンビル6階にあり、花巻の中心街を一望できるレトロなレストラン。定番メニューはもちろん、内装、食器なども含めて1973年(昭和48)の開業当時の雰囲気をそのままに、2017年(平成29)に復活をした。名物メニューは、ピリ辛あんかけの「マルカンラーメン」や、ナポリタンととんかつとサラダがワンプレートになった「ナポリかつ」。そして、ここに訪れる人の多くは、ソフトクリームを何よりも楽しみにしている。人気の理由は、10段巻きという圧巻の高さ。運ばれてきたときに、大人も子どもも驚きの声がついつい出てしまうほどだ。直接口にするのは難しいので、割り箸で少しずつ削るように食べていくのがおすすめ。休日には、入店待ちの列ができるので、時間に余裕をもって出かけよう。
    これぞ、名物「10段巻きのソフトクリーム」。このボリュームでなんと230円
  • spot 06
    ワインシャトー大迫
    岩手産ブドウにこだわった日本ワインの醸造所
    昭和20年代からブドウ栽培に取り組んできた大迫(おおはさま)エリア。ブドウの生産者とワイナリーが一体となって、オリジナルワイン造りに力を注いできた。この地ならではの日本ワインに、さらに注目が集まっている。
    手前がワイナリー直売店。奥の建物は、2階に見学コーナーを併設した醸造施設。ともに入場無料
  • spot 07
    カッパ淵
    カッパ淵で、キュウリをエサにしてカッパ釣りに挑戦!?
    柳田國男の『遠野物語』にも登場するカッパ。カッパが棲むというカッパ淵には、今もカッパを捕まえようとする人が全国から訪れる。「カッパ捕獲許可証」を入手し、カッパ捕獲にチャレンジしよう。
    うっそうとした木々に囲まれるカッパ淵。本当にカッパが出てきてもおかしくない雰囲気
  • spot 08
    伝承園
    千体のオシラサマを祀る御蚕神堂(オシラ堂)は必見
    遠野の生活文化、風習などを受け継いでいくために造られたのが「伝承園」。民俗学者・柳田國男が記した『遠野物語』の世界は、遠野の地に今も確かに受け継がれている。
    旧家の家屋を改装した乗込長屋(のりこみながや)が受付や売店を兼ねている
  • spot 09
    乗込長屋
    卵の形のような団子に熱い汁をかけた郷土料理「けいらん」
    南部曲り家として有名な旧菊池家住宅のある「伝承園」。その受付と売店を兼ねている「乗込長屋」は、1850年(嘉永3)頃に建てられた農家の納屋を移築したもの。かつては物置や作業場として使われ、玄関や門の役割も担っていたといわれている。乗込長屋の右側奥は食事処へとつながっており、そこでは遠野の伝統的な料理を提供している。「けいらん」もそのひとつ。その名のとおり、鶏卵のような形の団子をお椀に入れ、熱い茹で汁を注いだ甘味だ。団子はこし餡を米粉の皮で包み茹であげている。そのまま食べてもいいし、団子に箸を入れ、中から出てくるこし餡を湯に溶かして飲んでもいい。ほっとするような温かさとやさしい味わいが、体中に広がる郷土料理だ。
    けいらん390円。米粉で作られる真っ白な団子は、まさに鶏の卵のよう
  • spot 10
    遠野ふるさと村
    日本の原風景、どこか懐かしい遠野の山里を再現した村
    豊かな自然あふれる遠野の里山にある「遠野ふるさと村」。江戸中期から明治中期の茅葺き屋根の曲り家が移築されている。田んぼや畑が広がる集落にたたずみ、小川のせせらぎ、水車の音、鳥のさえずりに耳を傾けてみよう。
    春から夏にかけて、村内では青々とした田園風景も見られる
  • spot 11
    とおの物語の館
    『遠野物語』の昔話の世界を映像と音声で体感できる
    『遠野物語』の昔話の世界を、映像や音声で体感し楽しめる施設。遠野の語り部による昔話を聞いたり、伝統的な郷土芸能を見たりすることができる。『遠野物語』の世界に触れてみよう。
    エントランスを入ってすぐ、独特の世界観に引き込まれる
  • spot 12
    滝観洞
    3億年前の石灰岩の中にできた国内屈指の鍾乳洞を探検する
    3億年前の石灰岩を地下水が削り出すことで生まれた、ダイナミックな滝観洞。全長4kmにも及び、今も調査が続けられている。観光洞窟として開放している約800m区間で探検気分を味わおう。
    歩いてたどり着ける最終地点「天の岩戸の滝(男滝)」。この奥にもまだまだ神秘の世界が続いている
  • spot 13
    北上市立鬼の館
    悪か善か、神か妖怪か。日本と世界の鬼をたどる博物館
    角のない鬼の面を着けて舞う「鬼剣舞」の発祥の地であり、鬼にまつわる逸話が数多く残る当地ならではの博物館。恐ろしい鬼から、愛すべき鬼まで、得体の知れない鬼の世界をディープに知ることができる。
    入館者を出迎えてくれるのは、民俗芸能「鬼剣舞(おにけんばい)」の高さ約3mもある大きな面
  • spot 14
    みちのく民俗村
    岩手県内の古民家を移築して展示。歴史と文化をたどる野外博物館
    谷間と丘陵地からなる約7万平方メートルの村内に、岩手県の真ん中を流れる北上川沿いにあった古民家を移築展示。入場無料で、江戸時代を中心とした岩手の文化や暮らしを年中体験することができる。
    明治から大正時代に日用品を販売していた商家「旧今野家住宅」。まずはここで受付して入場を
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旅のヒント

  1. その1

    岩手県内の復興支援道路は無料で通行できるが、花巻市と遠野市を結ぶ「東北横断自動車道釜石秋田線」のうち、花巻-東和間は有料区間。間違えないように注意しよう。

  2. その2

    花巻市と遠野市は、文化や伝統などの面で似通った部分が多い地域。共通項を探して旅をするのもおもしろいかも知れない。

  3. その3

    花巻市と釜石市を結ぶJR釜石線は、岩手軽便鉄道の後継とされる路線。花巻市や遠野市、住田町には岩手軽便鉄道の遺構が数多く残っているので、遺構を訪ね歩くドライブ旅もオススメだ。

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