盛岡市・雫石町・小岩井

MORIOKA CITY / SHIZUKUISHI TOWN / KOIWAI

時間がゆったり流れる盛岡レトロと岩手山麓の景色を楽しむ

盛岡は「レトロ」という装飾をつけられることが多い。名匠たちが手がけた「盛岡八幡宮」「盛岡城跡公園」、明治期の洋風建築の残る「岩手銀行赤レンガ館」「もりおか啄木・賢治青春館」など、歴史を感じさせる建物が点在し、ときには、路地裏に小さなカフェが隠れていたりもする。街にさまざまな表情があり、「盛岡じゃじゃ麺」「福田パン」「わんこそば」などの食文化も含めて、何層にも重なる時代を感じさせてくれるところが盛岡の魅力なのだ。その盛岡から北西方面へ車を30-40分走らせると、盛岡の街なかからも見えていた岩手山が、重みを増したようにぐっと迫ってくる。岩手山の絶景ポイントを探すなら「小岩井農場まきば園」周辺がおすすめ。テレビドラマのロケ地として人気の高い「小岩井の一本桜」も見ておきたいスポットだ。また、活火山でもある岩手山のふもとには「鶯宿温泉」を筆頭に多くの温泉が湧いているので、雄大な景色を眺めつつ湯に浸かり、旅の思い出を深めたい。

recommend spot

エリアの見どころ

  • spot 01
    盛岡城跡公園
    400年の時を経た石垣が今なお残る、城跡の散策を楽しもう
    盛岡藩二十万石の居城であった盛岡城。東北三名城と称された名城の名残を今に伝える石垣や池、庭園が公園として美しく整備され、市民の憩いの場として親しまれている。
    盛岡市内の中心部に位置する、盛岡城、別名「不来方(こずかた)城」跡の公園
  • spot 02
    もりおか歴史文化館
    南部家が築き上げた城下町盛岡の歴史と文化を知る
    盛岡藩の歴史と文化がわかりやすく紹介されており、観光情報も入手可能。周辺は盛岡の観光スポットが集中するエリアで、そぞろ歩きを楽しみながら、盛岡市内観光や盛岡のグルメも満喫できる。
    盛岡城跡公園に隣接する施設。目の前の広場から公園に直接アクセスできる
  • spot 03
    白龍
    一度食べたらとりこになる、盛岡発祥の名物グルメ「じゃじゃ麺」
    「白龍」は盛岡じゃじゃ麺の元祖の店。初代の高階貫勝(たかしなかんしょう)さんが戦前に旧満州で食べた炸醤麺(じゃーじゃーめん)をベースに、盛岡のお客さんの好みに合うようにと工夫を重ね作り上げられたのが「じゃじゃ麺」だ。今では盛岡三大麺のひとつに数えられる盛岡名物となった。もちもちの平打ち麺に、ゴマ、シイタケなど十数種類もの材料を使った秘伝の肉味噌がたっぷりと載る。酢、ラー油、ニンニクなどをお好みで加え、麺と肉味噌をしっかりと混ぜ合わせて食べる。最後も大事で、じゃじゃ麺の麺を少し残し、卓上の生卵を器に割り入れる。店員さんに頼むと、そこに麺の茹で汁を注ぎ、ネギと肉味噌を載せて渡してくれる。これにお好みでコショウ、ラー油、味噌などを加え、しっかりとかき混ぜれば絶品スープ「ちいたんたん」(追加50円)のできあがり。初心者や女性客は小から食べることをオススメしたい。小といえども十分に満足できる量だ。
    白龍の「じゃじゃ麺」。肉味噌と麺をかき混ぜて食べるのが盛岡流。盛りは小(510円)、中(610円)、大(710円)の3種類で写真は小
  • spot 04
    岩手銀行赤レンガ館
    東北地方で唯一現存する、辰野金吾による洋館
    盛岡にはノスタルジックな風景が数多く残る。東京駅の設計者、辰野金吾による100年を経た洋館、岩手銀行赤レンガ館もそんな風景のひとつ。赤レンガの洋館でレトロ気分を満喫しよう。
    バランスの取れた美しいたたずまい。撮影する観光客が多いスポット
  • spot 05
    肉の米内
    最高級和牛を取扱う老舗精肉店自慢の絶品冷麺
    中津川に架かる上の橋(かみのはし)のたもとにある「肉の米内」は、創業1899年(明治32)の老舗の精肉店。昭和50年代に開業した併設の焼肉店で提供される冷麺が人気で、麺、スープ、キムチ、トッピングの味付け肉、すべてが店の手作り。牛骨スープは透明でうまみたっぷり。コシのある手打ちの太麺はかみごたえ、のどごしともに抜群だ。味付け肉は一口でぎゅっと詰まった肉の味が口中に広がる。冷麺の本当のおいしさを知るには、ぜひとも「辛み別」で注文しよう。最初はキムチを入れずに、まず牛骨スープのコクをじっくり味わう。そして徐々に好みの辛さにしていくのが、ツウの食べ方だ。もちろん精肉店だけあって、焼肉メニューも絶品。精肉店では岩手が誇るブランド牛・前沢牛はじめ極上の肉から家庭料理向けの肉まで幅広く並ぶ。ボリューム満点の弁当、総菜の販売は地元でも大人気なので、こちらも味わってみよう。
    名物の自家製冷麺900円。透き通った牛骨スープのうまみを、たっぷりと味わってほしい
  • spot 06
    東家本店
    盛岡に来たならば、絶対チャレンジしたい名物わんこそば
    長野の戸隠そば、島根の出雲そばと並び「日本三大そば」と称される岩手のわんこそば。ご当地盛岡では「盛岡三大麺」のひとつとして愛されている。その特徴は食べ方。お椀に盛られた一口サイズのそばを食べると、給仕さんが「はい、じゃんじゃん」「はい、どんどん!」という威勢のいい掛け声とともに次々とおかわりのそばを入れてくれる。満腹になったらお椀に蓋をするのが終了の合図。蓋をしようとすると、給仕さんが絶妙のタイミングでお椀にそばを投げ込んでくる。そんな掛け合いもとても楽しい。わんこそばの起源は諸説あるが、そのひとつが宴席の最後にそばを振る舞う風習によるもの。大勢のお客さんに一度に温かいそばを出すのは難しい。そのため、通常の一人前の量ではなく、お椀に小分けに出すことでいったん全員に提供し、その後少しずつおかわりをしてもらったのが始まりとも。東家は15杯でかけそば1杯分、100杯以上食べると手形をもらえる。
    一口ほどに小分けされたそばを、さまざまな薬味とともにいただく
  • spot 07
    福田パン本店
    ここでぜひ食べたい、盛岡市民のソウルフード
    盛岡市長田町にある「福田パン」は、盛岡市民のソウルフードを販売する、地元では知らない人はいないといわれるパン屋さん。地元の常連客のみならず、県内外から多くの観光客が訪れるため、開店前から行列ができることも珍しくない。本店は小さなとんがり屋根のある、かわいらしい建物が目印だ。店に入ると、ガラスケースに50種類ほどの具材がずらりと並ぶ。ここから好みのものを選び、目の前でふわふわのコッペパンに挟んでもらおう。ジャム、クリームなどのスイーツ系から、スパゲティ、たまご、照焼きチキンなどの総菜系まで、具材はバラエティ豊か。1種類だけでなく、好きなクリームや具材を合わせ技でオーダーするのが地元流の食べ方だ。不動の人気No.1は、あんことバターを組み合わせた「あんバター」。営業時間は17時までだが、売り切れ次第閉店となるので早めの来店がおすすめ。
    人気のホイップクリーム+あん(左)169円と、チキンミート(右)300円
  • spot 08
    い~はと~ぶアベニュー材木町
    古き良き時代の風情が残る、宮沢賢治ゆかりの町
    江戸期、木場として賑わった北上川の春木場が川の対岸の木伏(きっぷし)にあり、材木商が多かったことからここが材木町と呼ばれるようになった。肌に感じる川風と澄んだ空気が心地いい、宮沢賢治ゆかりのスポットだ。
    宮沢賢治をかたどったブロンズ像『石座』
  • spot 09
    材木町よ市
    土曜日の午後は、材木町よ市に行こう!
    40年以上の歴史をもつ、盛岡のストリートマーケット。県内各地から新鮮な季節の野菜、果物、加工品、雑貨などさまざまなものが集結し、観光客も気軽に地元の食や買い物を楽しめる。
    午後3時を迎えると徐々に通り全体がソワソワした雰囲気に包まれる
  • spot 10
    光原社
    ファン必見、材木町にある宮沢賢治ゆかりのスポット
    い-はと-ぶアベニュー材木町にある「光原社」は、宮沢賢治の代表作『注文の多い料理店』の出版元だったところ。光原社の名は賢治の命名による。現在は、民芸品店として国内外の工芸品、南部鉄器、雑貨、岩手の食品などを取り扱っている。光原社の敷地内にある「マヂエル館」では『注文の多い料理店』初版本や賢治の直筆原稿、写真などの関連資料を展示(入館無料)。中庭には宮沢賢治記念碑、「注文の多い料理店出版の地」と刻まれた石柱、「雨ニモ負ケズ」などの詩が書かれた白壁などが並び、賢治ファンにはたまらない。中庭の雰囲気は抜群で、旅番組や雑誌などでも紹介されることもしばしば。時間が許すなら、中庭にある落ち着いた雰囲気のカフェ「可否館(こーひーかん)」でひと休みしよう。中庭の奥からは、かつて賢治も目にしていたであろう、北上川と岩手山のある風景を見渡すことができる。
    全国的にも名品を取り扱うクラフトショップとして有名な「光原社」
  • spot 11
    もりおか啄木・賢治青春館
    盛岡で暮らした石川啄木と宮沢賢治の青春時代に思いを馳せる記念館
    中津川の河畔近くに立つ洋館、旧第九十銀行本店。優美かつ重厚感漂う建物は国の重要文化財に指定。現在は、石川啄木、宮沢賢治の若き日の記憶を留め置く観光施設となっている。
    ロマネスク様式の重厚な造りは、岩手銀行赤レンガ館とともに近隣のシンボルに
  • spot 12
    盛岡八幡宮
    県内随一の大社、盛岡八幡宮に参拝してみよう
    藩政時代に藩主南部家により建立された盛岡の総鎮守「盛岡八幡宮」。一年を通じてさまざまな行事、祭りが行われ、参拝者が集まる県内随一の大社。今も盛岡の人々に「お八幡さん」と親しまれている。
    絢爛豪華な拝殿は1997年(平成9)に宮大工・菊池恭二氏によって大改修された
  • spot 13
    神子田朝市
    盛岡の伝統的朝市、市民の台所を訪ねる
    盛岡市民の台所として年間300日も営業する「神子田朝市」。地元の新鮮な野菜、果物、山菜やキノコなどをお手頃価格で購入できるとあって連日多くの人が訪れる。懐かしい郷土菓子や郷土料理など、食べ歩きも楽しい。
    多くの人たちで毎日のように賑わいを見せる神子田朝市
  • spot 14
    木偶の坊
    一日のスタートは神子田朝市の「ひっつみ」で
    「ひっつみ」とは、岩手の代表的な郷土料理のひとつ。水で練った小麦粉を手で薄く引き伸ばし、ちぎって湯で茹でる。それを野菜、油揚げなどの具材とともに醤油味の汁で食べる素朴な料理だ。「ひっつかんでちぎる」から「ひっつみ」の名がついたともいわれるが、県内各地で「はっと」「つめり」「きりばっと」など名前が異なるのもおもしろい。神子田朝市で「噂のひっつみ」と書かれたのぼりがはためく「木偶の坊」は、客足が途絶えないひっつみの店。ささがきしたニンジンとゴボウ、干しシイタケと油揚げがたっぷりの汁に、コシがある茹でたてのひっつみが入っている。すべての具材から良いだしが出て、朝ごはんにぴったりの一杯だ。テイクアウトも可能で、店で平らげたあとで、持ち帰りを注文する強者もいるほど。一度食べたら止められない滋味深い味わい、神子田朝市に来たらぜひ試してみて。
    ひっつみ500円。他店と比べて大きめのひっつみが入るのがこの店の特徴
  • spot 15
    岩手県立美術館
    公園のなかにたたずむ、建物そのものがアートな美術館
    盛岡市中央公園そばにあり、周辺のさまざまな施設と連動して観光がしやすい美術館。郷土ゆかりの美術家たちの作品群を中心としたコレクションは、非常に見ごたえがあると評判だ。
    緑のなかに立つコンクリートの建物。それでいて冷たさは感じられない
  • spot 16
    盛岡手づくり村
    地元密着、盛岡エリアならではの体験プログラムを楽しめる
    盛岡の伝統工芸を集め、体験できる施設。手づくり工房ゾーンで経験豊かな職人さんの手ほどきを受けながら、ホームスパン、木工、冷麺づくりなどさまざまなものづくり体験にチャレンジしよう。
    御所(ごしょ)湖畔にたたずむレンガ調タイルの外観が目をひく
  • spot 17
    岩鋳鉄器館
    一度は訪ねてみたい、南部鉄器のトップメーカー
    岩手が誇る伝統工芸品、南部鉄器のトップメーカー「岩鋳」が運営する、鉄器について学べる工房兼ショップ。南部鉄器の産地ならではの品ぞろえなので、お気に入りの鉄器を探してみよう。
    赤い柱が目印にもなる岩鋳鉄器館。入り口は奥のほうにある
  • spot 18
    小岩井農場
    東北有数の農場でのんびりと大自然を満喫したい
    2021年(令和3)に創業130周年を迎えた歴史ある農場。国重要文化財に指定された牛舎や、一般には非公開のエリアを巡るガイドツアーが人気。雄大な岩手山の姿を眺めながら過ごそう。
    国指定重要文化財が現存する「上丸牛舎」エリア。この景色だけで癒やされそうだ
  • spot 19
    小岩井農場まきば園
    自然豊かな農場ならではの体験やアクティビティを楽しもう!
    小岩井農場内にある人気の観光エリアが「小岩井農場まきば園」。岩手山麓に広がる大自然に囲まれて、さまざまな体験プログラムや自慢の農場グルメ、乳製品を満喫しよう。
    ゲートをくぐってすぐの撮影ポイント「のびのび広場」では岩手山を望める
  • spot 20
    山麓館農場レストラン
    小岩井農場ならではのメニューを味わえるまきば園内のレストラン
    「小岩井農場まきば園」の入り口からほど近い場所にある「山麓館農場レストラン」。レストラン名に「農場」とついているように、小岩井農場で生産された乳製品、牛肉や野菜を素材として使っており、豊かな味わいのビーフシチューやオムライス、ビーフカレーなどの洋食メニューが並ぶ。また、ジンギスカン鉄板で肉を焼いて楽しむ「ラムジンギスカンセット」「小岩井牛肉ジンギスカンセット」などの、ジンギスカンメニューも好評。それぞれ焼き野菜、ご飯、味噌汁付き。自分好みに肉が焼けたら、自家製タレをつけて豪快に味わおう。ガラス張りの大きな窓の向こうには、雄大な岩手山とまきば園の丘が織りなす穏やかな景色が広がる。小岩井農場自慢の料理を味わいつつ、のどかな風情も楽しもう。
    小岩井農場の定番メニューともいえる「ラムジンギスカンセット」1400円
  • spot 21
    小岩井農場の一本桜
    テレビドラマのロケ地で一躍有名になった牧草地の一本桜
    小岩井農場内にあり、秀峰・岩手山を背景に一本だけたたずむエドヒガンザクラの木。詳細は不明だが、おそらく明治40年代に植えられ樹齢は100年以上といわれている。一本桜がある牧草地は現在、牛のエサとなる牧草を収穫する畑になっているが、昔は牛の放牧地だった場所。暑さが苦手な牛のために、夏の強い日差しから牛を守る「日陰樹(ひいんじゅ)」として桜が植えられたものと考えられている。牛の世話をする人しか知らない場所だったが、広域道の整備が進み、1978年(昭和53)に一本桜前に農道が完成してからは、一般にも広く知られるようになった。さらに、NHK連続テレビ小説『どんど晴れ』のロケ地になってからは全国的にその名が知られ、季節を問わず多くの観光客が訪れている。牧草地のため桜の近くまでは寄れないものの、観覧スペースからは美しい景色を撮影できる。
    いちばんの見頃は4月下旬-5月上旬。満開の桜と残雪の岩手山のコントラストは絶景
  • spot 22
    鶯宿温泉
    開湯450余年、渓谷にある岩手の名湯・秘湯
    御所湖に注ぐ鶯宿川の山あいにあり、旅館、ホテル、民宿、自炊旅館もある落ち着いたたたずまいの温泉街。盛岡市内からほど近くアクセスしやすいため盛岡市民にも人気だ。
    旅情を誘う渓谷沿いの温泉地の風情に旅心がかき立てられる
  • spot 23
    岩手県立御所湖広域公園
    御所湖の美しい景観と自然のなかで遊ぶ
    御所湖は雫石川をせき止めて造られたダム湖。その湖畔にさまざまなレジャー施設が点在し、ファミリーでも友人同士でも楽しめるスポット。周囲の自然と、岩手山を望む湖の景色の美しさに魅了される。
    週末ともなると多くの人で賑わっている
recommend spot

人気スポット

recommend spot

旅のヒント

  1. その1

    盛岡市中心部には一方通行や進入禁止が多く、地理に詳しくない人には難易度が高めだ。また駐車場も狭いところが多いので、中心部から少し離れた辺り(特にJR盛岡駅西側)の広い駐車場に車を停め、JR盛岡駅から市内中心市街地バス「でんでんむし」で移動するのがオススメ。

  2. その2

    本州一の面積を誇る岩手県は、同じ市町村内でも移動の大変なエリアもある。特に盛岡市の端から端への移動は日中なら1時間半、冬季なら2時間を要することもあるので、心して計画を立てよう。

  3. その3

    盛岡から下り方面の新幹線を利用する場合、連結していた秋田行き車両と青森行き車両が盛岡駅で切り離され、それぞれ別方面へ出発するので、乗る車両を間違えないよう注意が必要。

  4. その4

    雫石町、小岩井方面へ向かう国道46号は、道幅の広さなどからついスピードを出しがち。急がず慌てず、余裕をもって法定速度を守り楽しい観光を。

recommend spot

関連記事

記事一覧
recommend spot

モデルプラン

岩手のその他のエリア

+ -
back
open

盛岡市・雫石町・小岩井エリア