群馬

県央エリア

CENTRAL AREA

日本三大うどんに伊香保温泉、アート・文学に親しむ街

群馬県のほぼ中央に位置する県央エリア。県庁は当初、高崎市にあったが、生糸で財を成した明治期の前橋市の経済人が私財を投じて移転させた経緯がある。赤城山と背比べするように建つ県庁は33階建て、高さ153m。県内最長、都道府県庁では都庁に次ぐ高さを誇る。32階の展望室からは雄大な上州の山々、利根川の流れ、関東平野を一望できる。県庁付近には都市公園や歴史的な建造物、文化施設が点在し、ゆっくりと散策を楽しめる。前橋市街地から赤城山に向かうルートはドライブに最適。登山やキャンプ、釣り、サイクリングも楽しめる。伊香保温泉は都心からのアクセスが良く、観光客で賑わう。名湯に浸かり、日本三大うどんの水沢うどんを味わい、レジャー施設で遊べる。世界遺産に登録されている伊勢崎市の田島弥平旧宅は利根川を挟んで埼玉県側にある飛び地にある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    伊香保温泉
    万葉集に歌われ、多くの文人墨客に愛された名湯
    榛名山東側の中腹、標高600~800mに広がる伊香保温泉。万葉集の東歌に歌われているほど古い歴史がある。黄金の湯と白銀の湯、2つの温泉。そして365段の石段がシンボルだ。
    上ノ山公園から見た伊香保温泉全景
  • spot 02
    伊香保温泉石段街
    伊香保温泉のシンボル。365段の階段
    山形県山寺、香川県金毘羅と並び、日本三大名段と呼ばれる伊香保温泉石段街。石段の真ん中には温泉が流れ、両脇には老舗旅館や土産物屋、射的場、食堂などがずらり。伊香保温泉を象徴する景観をつくり出している。
    石段街の登り口。中央に湯滝が見える
  • spot 03
    伊香保ロープウェイ
    壮大な絶景のなかを行く約4分間の空中散歩
    伊香保温泉街から山頂まで約500mを結ぶ「伊香保ロープウェイ」。木々の間から広がる美しい眺望を楽しんだあと、山頂には、伊香保の自然を満喫できる展望台や広大な公園が待っている。
    高低差約200mを登るゴンドラの窓からは360度の絶景が
  • spot 04
    伊香保神社
    365段の石段を登ってたどり着く、温泉街を見守る神社
    石段街の最上段に、伊香保温泉を守護するように鎮座する伊香保神社。その始まりは紀元前ともいわれ、上野(こうずけ)三宮にも数えられる由緒あるお社だ。縁結びや健康などの神様を祀り、人々の信仰を集めている。
    夕方になると内部や提灯に明かりが灯り、幻想的な雰囲気に
  • spot 05
    清芳亭
    「湯の花まんじゅう」発祥の地・伊香保を代表する人気店
    「湯の花饅頭」の歴史は明治時代にまでさかのぼる。伊香保温泉の土産物にと、伊香保温泉の褐色の湯の色にちなんで考案された。清芳亭は、1936年(昭和11)に創業。なにより素材にこだわり、あんこには、北海道産のあずきを使用。皮には、サトウキビから不純物を取り除いた香り豊かな「赤糖」を使い、飽きのこない味に仕上げている。昔ながらの製法を今も守り続けるその味は「どこにも負けない」と胸を張る。\湯の花饅頭とのコントラストが鮮やかな、白い「和栗饅頭」もおすすめ。白餡に細かく刻んだ栗が入り、ほくほくとした食感を楽しめる。そのほか、どら焼きや栗ようかん、水羊羹など、品ぞろえはバラエティー豊かで、観光客だけでなく地元の人もたびたび訪れる人気店だ。
    定番の「湯の花饅頭」(6個入り700円)と「和栗饅頭」(9個入り1000円)。ぜひ食べ比べを
  • spot 06
    水沢うどん街道
    日本三大うどん。あめ色に輝く至高の麺
    水澤観世音に向かう途中、約4kmにわたって、うどんの名店が10数店、軒を連ねる。良質な小麦、清らかな水と熟練の技が織りなすうどんは、香川県の讃岐うどん、秋田県の稲庭うどんと並び日本三大うどんと称される。
    大きな看板が立ち並ぶ水沢うどん街道
  • spot 07
    水澤亭
    オリジナルメニューが豊富
    サラダうどん、豚汁うどん、うどん屋さんの釜めし……。おおよそ、水沢うどん街道にある店には見られない独創的な品書きが目立つ。開店は1994年(平成6)と水沢うどん商標登録店加盟店(13店)のなかでは新しい店。\うどんひとつとっても、通常の真っ白な水沢うどんに加え、コラーゲン入りの「絹のささやき」、100日かけて栽培したマイタケを練り込んだ「まいたけうどん」の3種類を用意している。いちばん人気の「水澤御膳」(1750円)は、盛りうどん、天ぷら、笹おこわ、五目和え、梅ジュースにデザートなどが入った豪華版。うどんがおいしいのはもちろんのこと、数々の小鉢も気が利いている。\特筆すべきは天ぷら。大きくてぷりぷりのエビ、そしてこんにゃくの天ぷらは食感がおもしろい。
    2種のつけ汁でいただく水澤御膳
  • spot 08
    原美術館ARC
    現代アートと東洋古美術の多彩な表現を紹介するミュージアム
    1950年代以降の現代美術約1000点から成る「原美術館コレクション」、国宝・重要文化財を含む東洋古美術の「原六郎コレクション」を中心に多彩な表現を紹介。草間彌生や奈良美智の作品も常設展示されている。世界的な建築家・磯崎新による建築も見どころのひとつ。緑豊かな敷地のなかで独創的なアートやスイーツを楽しもう。
    エントランス前には、ジャン=ミシェル オトニエルの作品『Kokoro』(2009)
  • spot 09
    伊香保 おもちゃと人形自動車博物館
    リピート率50%以上、国内最大級のアミューズメントスポット
    延べ床面積、約3000㎡という広い館内に、異なる13テーマの博物館が凝縮。私設ミュージアムとして年間入館者数No.1を記録し、「プロが選ぶ人気観光施設100選」に1999年(平成11)から連続して選ばれ続ける、国内唯一の「愛されミュージアム」だ。
    「楽しさ満載」というのが一目瞭然の出発ホール
  • spot 10
    水澤観世音
    伊香保観光でぜひ訪れたい約1300年前に創設された名刹
    前橋市街地から伊香保温泉を訪れる途中にある水澤観世音。正式名称は五徳山 水澤寺。約1300年前、推古天皇、持統天皇の祈願を受けて、高麗の高僧・恵灌(えかん)僧正によって創設されたといわれている。
    坂東十六番霊場と記された入り口の岩
  • spot 11
    伊香保グリーン牧場
    雨の日でも楽しめる、遊び尽くせる観光牧場
    伊香保グリーン牧場は、榛名山のふもとにある観光牧場。動物たちに直接触れたり、牧羊犬によるショーを見られたり、名物のソフトクリームを頬張ったり。美術館や伊香保温泉も近く、みんなで遊べるスポットだ。
    入り口にあるかわいい羊の看板にテンションアップ
  • spot 12
    楽歩堂前橋公園
    前橋市で最初の公園として市民に長く愛される憩いの場
    群馬県庁の北側に広がる総面積18万5000平方メートルの広大な公園。芝生広場や遊園地など、エリアごとに多彩な表情を見せ、シーンに合わせて楽しみ方自由自在の魅力あるスポットだ。
    前橋城址の土塁頂部から見下ろす「さちの池」
  • spot 13
    前橋市中央児童遊園「るなぱあく」
    日本一安いノスタルジックな遊園地で思い出づくり
    前橋界隈の子どもたちの遊び場といったら、ここ。小さいけれど、れっきとした遊園地だ。100円玉1枚あれば、たっぷり遊べる驚きの安さと、昭和レトロの懐かしさが大人気! 『木馬』は国の登録有形文化財。
    園内に配置された楽しい乗り物は子どもたちに大人気
  • spot 14
    臨江閣
    明治時代のレトロな風情が漂う国指定重要文化財の近代和風建築
    県庁近くの前橋公園内にたたずむ近代和風の歴史ある建物「臨江閣」。明治時代に、来客などをもてなすために建てられた本館(迎賓館)と別館(貴賓館)、茶室からなり、国の重要文化財に指定されている。
    重厚ななかに近代和風の洒脱な雰囲気が漂う別館入り口
  • spot 15
    原嶋屋総本家の焼きまんじゅう
    群馬といえば「焼きまんじゅう」まずはここで食したい
    群馬の名物は?と聞けば県民なら誰しもが「焼きまんじゅう」と答えるだろう。しかし、その様相は他県の人にはなかなか理解しがたいものらしい。まんじゅうといっても通常、中にあんこは入っていない。「焼きまんじゅう」は小麦粉に麹を混ぜて膨らませたまんじゅうに、甘じょっぱい味噌だれを付けて焼いたものである。\その「焼きまんじゅう」ひと筋の老舗有名店が、前橋市にある1857年(安政4)創業の「原嶋屋総本家」だ。臨江閣からは歩いて5分ほど。店構えも初代の建物を復元して貫禄があり、店内には囲炉裏もあり落ち着いた純和風の雰囲気。代々続く秘伝の味噌だれを何度も付けて焼き上げる焼きまんじゅうは、外側がカリッと香ばしく、中はふっくらと焼き上がっている。甘じょっぱいたれとふんわりしてほんのり甘いまんじゅうが何ともおいしく、いくつでも食べられそうだ。県内外から多くのファンが訪れる名店。群馬には多くの焼きまんじゅう屋があるが、まずはおすすめしたい伝統の味である。
    赤味噌にザラメ、水飴などを混ぜて作る秘伝のたれがツヤツヤと美しい原嶋屋の焼きまんじゅう(1串240円)
  • spot 16
    アーツ前橋
    街とともにある身近な美術館
    アーツ前橋は、前橋市の中心市街地に位置する、前橋市管轄の公立美術館である。地元作家の作品や近現代美術作品を収蔵し、定期的に展覧会を開いている。1階には資料を閲覧できるアーカイヴ、カフェ、ミュージアムショップが開放されており、誰でも利用することができる。地域や街とともに文化を楽しみ、育てる役割も担っている。
    白いパンチングメタルの外壁が特徴的なアーツ前橋
  • spot 17
    萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち 前橋文学館
    前橋生まれの詩人・萩原朔太郎の生涯を知る 文学の拠点
    前橋市は「近代詩のふるさと」といわれるほど多くの詩人を輩出してきた。大正時代に口語自由詩を確立した萩原朔太郎(1886〜1942)のほか、同じく前橋生まれの平井晩村、伊藤信吉など当時の詩人の足跡をたどることができるのが前橋文学館である。
    前橋文学館の外観。朔太郎が憧れた西洋文化の象徴でもあるガス灯が設置され、レトロな風情を醸し出している
  • spot 18
    敷島公園
    日本の都市公園百選のひとつ 緑と水に囲まれた市民の憩いの場
    1922年(大正11)に創設された敷島公園は、前橋市民の憩いの場。総面積36万6000平方メートルという広い園内はさまざまな顔を持ち、一日のんびりと過ごすのにうってつけだ。
    手入れの行き届いた「ばら園」
  • spot 19
    赤城山
    美しい姿、群馬でいちばん愛される山
    上毛三山のなかでも最も群馬県を代表する名山。標高は1828m。中央のカルデラに大沼や覚満淵(かくまんぶち)、小沼があり、周囲を山々が取り囲む。登山やキャンプに利用され、自転車で登るヒルクライムの聖地にもなっている。
    前橋市街地から赤城山へ。最初に見えてくる大鳥居
  • spot 20
    赤城温泉郷
    都会の喧騒を忘れさせてくれる宿 美人の湯でのんびりと
    赤城南麓にひなびた温泉郷がある。1400年代には存在していたとの資料があり、現在は5軒の宿が残る。温泉は「美人の湯」といわれる炭酸水素塩泉で肌をなめらかにしてくれる。「嫁いで24年、風邪をひいたことがありません」と笑顔で話すのは「赤城温泉ホテル」の女将、東宮香織さん。地元で採れる山菜や川魚、上州牛などを使った創作料理は個室や食事処でいただける。\ほかの4軒もそれぞれに趣のある一軒宿。1689年(元禄2)創業と最古の「御宿総本家」は温泉郷の最奥にある。「湯之沢館」は全5室の小さな宿で露天風呂を楽しめる。国定忠治の名を屋号にした「忠治館」は江戸時代の民家を再現。「滝沢館」は川に面した露天風呂と低温の源泉をかけ流しにした壺湯があり、交互に入ると温泉効果を高められる。どこも華やかな温泉街はなく、人里離れた自然のなかで心と体を癒やすのに最適。車で行くしか方法はないが、細くカーブがあるので注意を。
    周囲を森に囲まれた赤城温泉ホテル
  • spot 21
    赤城神社
    美しき姫が神様に――女性の願い叶える神社
    赤城山のいただき、大沼湖の東岸、小鳥ヶ島に鎮座する赤城神社。1300年代に京都の「安居院」で全国の著名神社の由緒をつづった本「神道集」が編纂され、赤城神社の歴史や伝説が記されている。\そのひとつに赤城姫の伝説があり、たいへん美しい姫が赤城山と湖の神である赤城大明神のもとに召され、女神となった話だ。この女神に願うと女性の願いは必ず叶えられ、子授けを願うと美しい子どもを授かると伝えられている。赤城神社では、女性を護り、願いを叶える「姫守り」が有名で、全国から参拝者が訪れる。\境内には「一掬(すくい)千金」に値するというご神水が湧き、朝廷や幕府に献上されたと伝えられる。四季折々に装いを変える赤城山、その外輪山を小鳥ヶ島から一望できる。\赤城神社では、年間を通しておごそかな祭事が斎行されている。赤城山は神住む山、この祭事は古代の山岳信仰に端を発し、その祭祀と信仰を現代に伝えているのだ。また、赤城山を望む地域には、赤城山の神様「赤城神社」が祀られている。群馬県内をはじめ、全国で80数社ある。
    群馬のパワースポットのひとつ
  • spot 22
    田島弥平旧宅
    日本の近代化を支えた絹産業、その礎となった蚕種製造技術の改新の場
    利根川の群馬県側と埼玉県側にまたがる境島村。この小さな地域が養蚕のもとになる蚕種(蚕の卵)製造技術により日本の近代化を支えた。2014年(平成26)には「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として、田島弥平旧宅は世界遺産リストに登録された。
    立派な表門が目をひく
  • spot 23
    竹久夢二伊香保記念館
    伊香保と榛名(はるな)を愛した夢二の足跡。美人画から半襟図案までを幅広く展示
    1981年(昭和56)、伊香保温泉入り口に生まれた記念館。大正ロマンの森のなかに竹久夢二の作品を数多く収めた洋館が立つ。自由に見学するのもよいが、解説付きで「蔵座敷」の特別観覧もできるコースを利用するとより楽しさが増す。
    まぶしい緑のなかに建つ本館「黒船館」
  • spot 24
    渋川スカイランドパーク遊園地
    関東平野を一望できる観覧車や、保護者同伴で3歳から乗れるジェットコースターが人気
    渋川市街地から伊香保温泉へ行く途中の、高台に造られた遊園地。大きな観覧車をはじめ16種類の乗り物とアスレチック、巨大迷路、水遊びのできる噴水があり、多くのファミリーが訪れる。
    遊園地のシンボルは観覧車はなまる
  • spot 25
    群馬ガラス工芸美術館
    緑のなかでガレやドームの作品を鑑賞。ガラスの体験にも挑戦
    伊香保温泉街から車で5分。19世紀末から20世紀初め、エミール・ガレやドーム兄弟などフランス・ナンシー地方の作家の作品を中心に、アール・ヌーヴォーのガラス工芸品を展示。ガラス絵付けやグラスクレイ体験、シルバーアクセサリー体験もできる。
    ガラスの器に絵付け。細い筆でていねいに描いていく
  • spot 26
    林牧場群馬県馬事公苑
    触れ合い、ポニー引き馬、乗馬体験で馬と一緒の時間を楽しもう
    入会金不要で1回だけの乗馬体験から、本格的なレッスンまで受けられる県の乗馬施設。見た目より運動量の多い乗馬は、健康にもリフレッシュにもぴったり。乗馬をしなくても、馬に会いに行くだけでもOKという気軽さもいい。
    カッコイイ乗馬風景。乗馬は要予約。ポニーの引き馬は予約不要
  • spot 27
    世界の名犬牧場
    世界各国の犬たちとの触れ合いを楽しみ、心癒やせる安らぎスポット
    70種約300頭の犬たちが暮らしている「犬と人との触れ合い」がテーマのコミュニティパーク。犬と触れ合え、「我が子」とともに楽しむだけでない、犬と人とが共生できるやさしい社会実現のために一度は訪れたい。
    犬たちが方々から集まって大歓迎してくれる屋外の「わんわんふれあい広場」
  • spot 28
    赤城自然園
    多種多様な木々や草花、鳥や虫たちの命が息づく癒しの森
    赤城山麓西面に広がる広大な森「赤城自然園」は、多様な植物や小さな動物たちの息吹に満たされた、まさに「命の森」。いつ訪れてもそのときどきの美しさが感じられ、多くのハイカーが訪れる。
    水辺で育つ山野草の「クリンソウ」。小川に沿って群生している
  • spot 29
    大胡ぐりーんふらわー牧場
    大きなオランダ型風車が目印。よくばりな時間を過ごせる道の駅
    赤城南麓の国道353号線沿いにある広大な道の駅・大胡(おおご)ぐりーんふらわー牧場。新鮮野菜の並ぶ農産物直売所での買い物や、芝生広場でのピクニック、動物との触れ合いなど、ファミリーで楽しめるエリアが充実している。
    雄大な赤城山の稜線を背負って立つオランダ型風車
  • spot 30
    赤城南面千本桜
    樹齢60年を超えるソメイヨシノ。桜のトンネルを楽しもう
    赤城南麓の国道353号線を車で走っていると、赤城南面千本桜の看板が見える。そこから北へ。約1.3kmに渡り続く桜並木と、隣接する「みやぎ千本桜の森公園」とあわせて約1100本の桜を楽しめる。1956年(昭和31)から3年かけて、地元の人が荒廃した土地を耕し植林した桜は、樹齢60年を超え、幹は太く、枝ぶりも大きくなった。「日本さくら名所100選」に選ばれ、今では県下有数の桜の名所だ。見頃は4月上旬から中旬。見事な桜のトンネルをつくり上げる。前橋市街地よりも約1週間遅れで咲くため、長い期間桜を楽しめるという意味でも魅力的。開花時期には「赤城南面千本桜まつり」が開かれ、多くの観光客で賑わう。国道353号線は渋滞となるのでご注意を。祭りの期間中はJR前橋駅南口から毎日、周遊バスが運行される。土・日曜のみ、上毛電鉄赤城駅からも運行。また、みやぎ千本桜の森公園では、春には菜の花や芝桜、秋には彼岸花なども楽しめる。
    のんびり散策するには平日がオススメ
  • spot 31
    富士見温泉見晴らしの湯ふれあい館
    開放感満点! 高台にある天然温泉でレジャーも楽しめる複合施設
    赤城山麓の南面にある高台の日帰り温泉施設。前橋市内を見下ろす景色を楽しみながら入れる露天風呂が最大の魅力だ。温泉は、地下1500mから湧き出る大深度源泉。塩分濃度が高く、体を深く温め、冷え性や肩こり、皮膚病などの改善にも効果的という。ゆっくり湯に浸かったあと、レストランでこだわりの料理を堪能する間も身体はポカポカ。湯冷めしにくい温泉効果を実感できる。貸し切りの個室も完備され、ゆったりとした時を過ごせる。人工の川で天然石を発掘できる「トレジャーゾーン」やキッズコーナーなど、子ども向けの遊びスペースも用意され、休日のお出かけにうってつけ。また、敷地内に完備されたBBQ場は、開放的なロケーションのなか、アウトドア気分を楽しめると家族連れに人気だ。手ぶらでも参加できる手軽さもうれしい。このほか、ヨガやエアロビクスなどで汗を流せるフィットネス施設や、ヒップホップやフラダンスのキッズスクールも併設している。
    露天風呂に浸かりながら広がる青空と見渡す景色を満喫できるぜいたく
  • spot 32
    林牧場 福豚の里 とんとん広場
    口の中で脂がとろける。赤城の自然がはぐくんだ上質な豚肉
    赤城南麓にある「林牧場」のブランド豚「福豚」を味わえるレストラン。純白で固く締まった脂身、きめ細かい霜降り、色味の濃い赤身。ストレスの少ない環境にこだわって育てられた豚のなかでも、この3つの基準を満たしたものだけが「福豚」として認められるという。人気は「厚切りとろかつセット」。かつを口に運んだ瞬間、脂がとろりと溶けてうまみが口いっぱいに広がる。赤身もしっとりやわらかく歯切れがよい。250gのボリュームながらペロリと食べられる。「とろ」とはリブロースのことで、1頭から10枚ほどしかとれない希少部位。もう1つの人気メニュー「とろステーキ」とともに1日に提供できる数が限られているため、確実に食べたい人は開店時間を目指して来店を。食後は併設のショップでお買い物。福豚や、ドイツ仕込みの職人技が光る生ハムブランド「HUTTE HAYASHI(ひゅってはやし)」の加工品がそろう。車で30分ほどの赤城公園ビジターセンター内にオープンした「HUTTE HAYASHI CAFE」も注目のスポットだ。
    「厚切りとろかつセット」(2250円)。味噌汁には自家菜園で育てた野菜がたっぷり
  • spot 33
    あいのやまの湯
    遊んで食べて、お風呂でゆったり。楽しみ方自由自在のエンタメ温泉
    前橋市街を見下ろす赤城山のふもと、約1万6000株のアジサイで知られる「荻窪公園」に隣接する日帰り温泉施設。地下1200mの地下から湧き出す天然温泉を楽しめる。ゆったりリラックスできる開放的な露天風呂とフィンランド式サウナを備えた大浴場のほか、源泉かけ流しのぜいたくな内風呂付個室など、充実した設備が魅力だ。特に個室には旅館のような風情があり、庭付きでプライベート感たっぷり。ファミリーや気の合う仲間同士でくつろぎながら宴を楽しむのにうってつけ。20mコースのプール、子供たちが喜ぶすべり台のある子供用プール、お手軽エクササイズを楽しめる水中ウオーキング専用プール、ジャグジーも完備。そのほか、広い芝生の庭、アミューズメントコーナー、キッズルーム、カラオケやイベント、卓球もできる多目的ホールなど、日帰り温泉の枠を超えた幅広いレジャーを提供している。レストランは地元で人気の飲食店が運営し、地産地消のこだわり料理を味わえる。丸一日いても飽きないこと間違いなし!
    広がる青空の下、開放感あふれる露天風呂でリラックス
  • spot 34
    華蔵寺公園
    高さ北関東一の大観覧車が目印。遊園地や公園が併設された人気スポット
    伊勢崎市を代表する名所「華蔵寺公園」は、約27万平方メートルの広大な敷地に、公園と遊園地、スポーツ施設、水生植物園を擁する複合施設。遊園地のアトラクションに乗ったり、公園の芝生でピクニックを楽しんだり、遊び方は自由自在!
    大観覧車と満開の桜。春は花見の名所として賑わう
  • spot 35
    妙ちくりん
    こだわりのおいしさをギュッ!と詰め込んだ、絶品大福
    「元祖コーヒー大福」の店「妙ちくりん」。弾力のある大福をひと口頬張ると、香ばしいコーヒーの香りが広がる。生クリームのほどよい甘さとコクのあるコーヒーのハーモニーは、まさに絶妙。長く愛されるのも納得の逸品だ。ほかにないこの味は、和菓子屋に生まれた創業者がパティシエとして修業を積み、和と洋の融合を模索して生み出した。1998年(昭和63)の創業以来、客足の途絶えることのない人気の秘密は、時代のニーズにあわせて味を調整し、つねに進化し続けていること。素材にもこだわり、餅は新潟産の餅米「わたぼうし」を米粉ではなく米から蒸かしてつき、風味豊かでコシのある餅に仕上げている。現在、コーヒー大福のほか、「濃厚ティラミス」や「ショコラ」といった洋の味と、「おぐら」や「まっちゃ」などの和の味、あわせて8種類をラインアップ。果実をそのまま使ったフルーツ大福など、季節ごとに限定メニューも登場し、ファンを飽きさせることがない。
    甘さ控え目で上品な味わい。餡と生クリーム、餅の絶妙なバランスがおいしさの秘密
  • spot 36
    聖酒造
    晩酌から特別な日の酒まで。試飲して納得の1本を探そう
    1841年(天保12)創業の老舗の造り酒屋。「関東の華」の名で親しまれてきたが、「かんとうのはな」と平仮名で表記、瓶や包装紙もデザイン性を重視し時代を先取りした酒蔵へと変貌を遂げている。安全性のため工場見学をやめて以来、酒蔵を小さくしたような直売所は消費者との重要な接点の場となっている。直売所は大きく3つのコーナーに分けられる。1つは、毎日の晩酌で気軽に楽しめるものから特別な日のための日本酒を集めたコーナー。吟醸や純米大吟醸といった良質な酒を4合瓶で1100円から販売している。「別誂(べつあつらえ)純米大吟醸」は一升瓶で1万1000円。大切な人への贈り物や自分へのご褒美に購入する人が多いという。2つ目は冷蔵庫にある火入れしない生酒。季節ごとに入れ替え、夏はフレッシュなガス感のある酒、秋からは深みのある酒を提供する。3つ目は焼酎とリキュールが並ぶ。女性にも人気の梅酒は4種類。甘口の飲みやすいタイプから酒粕を蒸留した度数の高い「大人の梅酒」までそろう。取り扱っている酒はすべて試飲できるので納得できる1本を探そう。強靭な木綿の前掛けやエコバッグ、マスクといったオリジナルグッズも人気。お土産にいい。
    青い暖簾と杉玉が目を引く
  • spot 37
    赤城フーズ
    カリカリ梅の開発メーカー。直販店で多種類の試食を楽しもう
    梅漬けはやわらかいものという既成概念を打ち破ったカリカリ梅。日本で初めてカリカリ梅の開発、商品化に成功したのが赤城フーズだ。同社は1893年(明治26)、漬物、佃煮、煮豆の製造小売業として創業。工場に隣接する直販店の敷地には、当時の名残の大樽が飾られている。カリカリ梅が誕生したのは1971年(昭和46)。全国第2位の生産量を誇る群馬県産の梅を中心に、厳選した国産の青梅を原料に生産している。「ぐんまの甘梅」「あかぎのカリカリ梅」などオーソドックスなものから、甘みを加えてスイーツ感覚で楽しめる「梅ジェンヌ」、発売当初の味を守る「懐かしのカリカリ梅」などラインナップは約10種。2022年(令和4)3月には種を取り出し4つ割りにした「ひとくちで食べられる国産カリカリ梅」を新発売。直販店では常時7~8種類の試食が用意されているので、いろいろな味を試して購入するといいだろう。同社の社長、遠山昌子さんは元タカラジェンヌ。タカラジェンヌ当時を感じさせられる一角もある。
    入り口の大きな木樽が印象的な直販店
  • spot 38
    しんとうワイナリー
    国産ブドウをギュッと絞った、おいしい手作りワインの里
    榛名山の東の裾野に広がる榛東村は、北関東有数のブドウの産地として知られる。日当たりがよく、夏も涼しい気候で育つ芳醇でみずみずしいブドウを求め、毎年、多くの観光客がブドウ園を訪れる。そんな榛東村のブドウ農家が出資し1965年(昭和40)に設立した「群馬葡萄酒株式会社」が「しんとうワイナリー」の始まり。国産の生食用のブドウを使い、添加物を加えずに新鮮なブドウのおいしさをそのまま感じることのできるワインを年間2万本製造している。ワイナリーでは、そんな工場の様子をガラス越しに見学できる。ワインのラインナップは8種類。限定の「巨峰ワイン」は、榛東村特産の巨峰ブドウを使用した数量限定の品。自然の甘酸っぱさを堪能できる。そのほかマスカットを使った白ワインやデラウエアを使ったものなど、食事や好みにあわせて選べる。また、群馬特産のウメや桑の実のワインも並ぶ。ショップでは試飲もできるので、心ゆくまで味わい比べてみよう。
    爽やかな風が吹く榛名山麓の雄大な大自然のなかに立つワイナリーで、おいしいワインに出合って
  • spot 39
    卯三郎こけし
    生産量日本一!創作こけしの里で絵付け体験に挑戦!
    創作こけし生産量全国一位の群馬県。そのなかでも創業1950年(昭和25)の「卯三郎(うさぶろう)こけし」は、代表的な存在。かわいらしいおかっぱ頭の女の子のこけしのほか、『ドラえもん』や『ONE PIECE』などといった人気キャラクターのコラボこけしや、干支こけしなどオリジナリティあふれる創作こけしが大人気!国内はもとより世界各国に出荷している。工房では、こけしの絵付け体験ができると聞き、早速挑戦してみた。いくつかある無地のこけしから好きなものを選んで、まずは鉛筆で下書きをする。猫の顔を描くことにした。何とか描き終えたら次は色付け作業だ。色付けでは、絵具を調合し好きな色を作れる。薄い色から塗っていくのが失敗しないコツとアドバイスしてもらい、薄い黄色から慎重に塗っていく。次はオレンジ、茶色と色を重ねていく。木が絵具を吸ってしまうので何度か重ね塗りし、最後に細い絵筆で輪郭線を描く。丸みのある木に筆で線を描くのは難しく、見本のような出来栄えには到底及ばない。しかし、それもよい経験に。40分ほどでなんとか完成し、最後に記念写真を撮った。大切に持ち帰って旅の思い出の品にしよう。
    かわいいこけし、おもしろいこけし、美しいこけしの並ぶショールーム
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    大澤屋第一店舗
    透明感のあるコシの強いうどん。舞茸天ぷらとの相性バツグン
    水沢うどん街道で最大級の店。広い玄関では人の手を模した赤と青の二対の巨大な椅子が待ち受ける。なんと岡本太郎の作品だ。創業者である先代、大河原盛之さんとは家族ぐるみの付き合いがあり、手の椅子以外にも広間には多数の作品が展示されている。いちばん人気はざるうどんに舞茸天ぷらが2個付いた「楓」(1485円)。うどんは刺身のような透明感がある。しっかりしたコシ。つるつるした喉越し。材料は小麦と塩、それに水沢の水だけ。生地の熟成にこだわり、温度や湿度にあわせて熟成の具合を決める。茹で時間にも細心の注意を払い、釜場の職人は麺の状態を見極め、10秒単位で変えている。舞茸は香りが強く、肉厚で水分が少ないものを生産者に特注している。カラッと揚がった天ぷらはうどんをさらにおいしくしてくれる。汁は醤油の「返し」と白出汁、魚介系の出汁が加わり、すっきりした味に仕上がっている。264円で追加できるごま汁も秀逸。お客さんに出すまでに6年の歳月を要したという。ショウガを入れると、さっぱりいただける。近隣に第二店舗(渋川市伊香保町水沢198)があるほか、伊香保石段店(渋川市伊香保町伊香保45)とカレーうどんの游喜庵(渋川市伊香保町伊香保544-130)も人気となっている。(価格は2022年9月1日時点)
    ワサビを麺にちょこんと付ければ、まさに刺身のよう
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    うどん茶屋水沢万葉亭
    水沢の清涼な水で作るうどんと国産大豆のざる豆腐
    1990年(平成2)にオープンした、水沢うどん街道のなかでは比較的新しい店。持ち帰り用の半生麺はモンドセレクション最高金賞を13年連続で受賞している実力店だ。レストランには小上がりとテーブル席があり、200人程度収容できる。いちばん人気は「万葉御膳」(1650円)。出汁の利いた醤油味のつけ汁でいただくつるつると喉ごしのよいざるうどん。季節の野菜や舞茸の天ぷらのほか、3種の珍味が付いてボリュームたっぷりだ。ドライブイン並みに広い売店をもっているのもこちらの店舗の特徴。お土産にぴったりなのが自家製のざる豆腐「あわ雪」(660円)。原材料は、伊香保の清涼な水と大豆(国産大豆のみ)、天然にがりだけ。大豆の甘みをダイレクトに感じるまろやかな豆腐は、塩でさっぱりといただきたい。手作りで手間がかかるため、1日20食ほどしか作れない。うどんを切って手揚げした「あげうどん」(540円)は6種の味をそろえている。「のり塩味」「マヨネーズ味」が特に人気だという。
    カラッと揚がった天ぷらがうどんとよくあう
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    桑風庵本店
    赤城そば街道の最奥。野趣あふれる粗挽きのそば
    市街地から赤城山へ向かう赤城県道沿いはそば屋が軒を連ねる「赤城そば街道」と呼ばれる。その最奥にある人気店、桑風庵本店。風情のある門をくぐり、緑豊かな庭園のなかを歩いて店内へ。自慢の手打ちそばは大きな円形の器で提供される。サイズは「五合」(2人前1800円)、「七合」(3人前2700円)、「一升」(4人前3600円)の3種類。赤城山麓で栽培された玄そばを、そば殻や甘皮を残したまま粗挽きにし、星(甘皮の粒)の残る、香り豊かなそばが桑風庵の特徴だ。独特なコシの強さもそば好きを唸らせる。\そばのお供には、地場産の野菜天ぷら(900円)や大ぶりな舞茸天ぷら(900円)が人気。春には山菜をカラリと揚げる山野天ぷら(時価)も味わえる。窓の多い店内は、居ながらにして四季の移ろいを感じられる絶好の空間。アンティークなインテリアに囲まれ、ゆったりした時間の流れを楽しもう。
    やや緑がかった太目のそば
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    白井屋ホテル
    ホテルが丸ごと現代アート。上州の新たな食文化を発信
    前橋市中心街をドラスチックに変えたホテルと名高い。建築、芸術、美食を堪能しよう。300年の歴史が刻まれた白井屋旅館を6年半の歳月をかけて再生したヘリテージタワーと新たに造った緑の丘のようなグリーンタワーの2棟からなる。全体設計は建築家、藤本壮介氏が手がけ、国内外で活躍している美術家やデザイナーをはじめ多数のクリエイティブ分野の専門家らが協力。建築物としても一見の価値がある。ホテル内のどこででも現代アートに出合える。巨大な吹き抜けのあるラウンジからはアルゼンチン出身のレアンドロ・エルリッヒ氏による配管を模したインスタレーションが目に入る。フロントやロビー、各部屋には美術館に展示するような絵画や写真がさりげなく飾られている。料理もぜひ味わいたい。イノベーティブなフランス料理を提供する「ザ・レストラン」はフランス発祥のレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』2022年版に前橋市内の飲食店で初めて掲載され、2023年も再びランクアップして掲載。地元の良質な食材を使い「上州キュイジーヌ」をコンセプトに掲げ、新しい郷土料理を創り上げている。オールデイダイニングの「ザ・ラウンジ」で食べられるハンバーガーやビストロ料理もひと味違う。
    敷地内、馬場川通り沿いにはカフェやベーカリー
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旅のヒント

  1. その1

    公共交通があまり整備されておらず、車での移動がおすすめ。東京方面からは関越自動車道を利用、前橋市街地や赤城山は前橋IC、渋川市や伊香保温泉は渋川・伊香保IC、伊勢崎市は伊勢崎ICで下りる。

  2. その2

    高崎駅方面から前橋駅にはJR両毛線で約15分。前橋駅から県庁までは徒歩で約20分。バスやタクシーの利用も可能。また、市内33か所にポートのあるシェアサイクル「コグベ」は15分25円から借りられるので街なかの移動に便利。

  3. その3

    赤城山へは前橋駅からバスが出ているが本数が少ないので利用の際には事前に確認を。レンタカーの利用が便利。

  4. その4

    渋川駅から伊香保温泉、榛名山へはバスがある。伊香保榛名口行きは1時間1-2本、伊香保温泉行きはそれよりもひんぱんに出ている。

  5. その5

    伊勢崎駅はJR両毛線で前橋駅から約12分。

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