群馬

沼田利根エリア

NUMATA-TONE AREA

美しい水に恵まれた利根川源流 遥かな尾瀬や真田三代も魅力

利根川の上流部に位置する沼田利根エリアは自然と温泉に恵まれた観光地。利根川源流のみなかみ町は谷川岳を抱える。登山やスキーをはじめ、川を使ったラフティングやキャニオリング、湖でのカヌーや雪道を歩くスノーシューと一年を通してアクティブにスポーツを楽しめる。水上温泉郷には「みなかみ18湯」と呼ばれる泉質の異なる温泉があり、疲れた体を癒やしてくれる。片品村は「夏が来れば思い出す」尾瀬の群馬県側の玄関口。夏山シーズンになるとハイカーで賑わう。「はげ盛」と題した超大盛料理を提供する飲食店があり、スタミナをつけて尾瀬を攻略したい。沼田市は真田氏の居城、沼田城の城下町として栄えた。付近の岩櫃城(東吾妻町)、名胡桃城(みなかみ町)の城跡とともに訪れたい。国の天然記念物「吹割の滝」は「東洋のナイアガラ」と称される。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    吹割の滝
    豪快な水しぶき。「東洋のナイアガラ」の異名を持つ奇勝
    「吹割」は「ふきわれ」と読む。群馬県の名所旧跡を詠んだ『上毛かるた』では、「た」の札で「滝は吹割片品渓谷」と詠まれている。片品渓谷を流れる片品川の一部の底が広く割れて、まるでナイアガラの滝のように豪快に流れ落ちているのだ。
    荒々しくも美しく流れ落ちる吹割の滝
  • spot 02
    生ゆば処 町田屋
    トロトロでおいしい できたてゆばを味わうぜいたく
    吹割の滝から関越自動車道沼田ICへ向かって車で15分ほど走ると左側にある「生ゆば処 町田屋」。1950年(昭和25)に創業以来、国産大豆を使用してゆばや豆腐を作り続けている。ここでは作りたてのゆばを食べられるとあって多くの観光客で賑わう。「ゆばすくい体験」や「ゆば食べ放題」を楽しめる。ゆばは豆乳を温めたときに表面に張る膜のことで、作りたてのゆばを食べられる店は全国でも珍しい。日本最大級といわれるゆば窯で、湯気が上がるなか、トロトロのゆばをすくい上げるのは楽しい体験だ。すくったゆばは用意してある調味料やお好みのタレをかけて食べることができる。店内ではゆばの加工品のほか、作りたての豆腐や地元の名産品などを買うことができる。豆腐は国産大豆と地元沼田の清冽な天然水を使って作られている。お土産にいかがだろう。「ゆばすくい体験」や「ゆば食べ放題」は通常予約なしでも体験できるが、念のため、前もって電話で確認しておくと安心だ。
    「ゆばすくい体験」はコツをつかんでチャレンジして
  • spot 03
    尾瀬国立公園
    湿原と数々の名峰が広がる国内有数の景勝地
    2000m級の山々と山岳湿地が広がる。2007年(平成19)8月に群馬、福島、新潟、栃木の4県にまたがる国立公園として、日光国立公園から分離独立して誕生した。尾瀬ヶ原などの特別保護地区には木道が整備され、さまざまな世代が手つかずの自然と触れ合える。
    至仏山中腹から望む尾瀬ヶ原。燧ヶ岳(ひうちがたけ)を背景にまるで箱庭のようだ
  • spot 04
    至仏山
    お花畑と壮大なパノラマを堪能
    至仏山(標高2228m)は尾瀬ヶ原の西側に位置し、なだらかな山の形をした、尾瀬のシンボル的な存在だ。山頂は360度展望が開け、天気が良ければ、燧ヶ岳(ひうちがたけ)の両側に会津駒ヶ岳や帝釈山など尾瀬国立公園の山々を望むことができる。なんといっても、中腹や山頂から望む尾瀬ヶ原の眺望がすばらしい。キラキラ光る湿原や屛風のようにそそり立つ燧ヶ岳の景観は見ていてすがすがしい。希少なオゼソウやホソバヒナウスユキソウなどが咲く高山植物の宝庫とされている。山頂近くの「高天ヶ原(たかまがはら)」や小至仏山近くに広がる「お花畑」も名所のひとつ。登山道は、鳩待峠(標高1591m)からの往復コースと尾瀬ヶ原・山ノ鼻(標高1400m)からの上り専用コースがある。日帰り登山のコースだが、できれば麓の山小屋で前泊し、昼頃までには山頂に到着できるよう予定を立てたい。山体を構成する蛇紋岩は滑りやすく、岩場も多いため、一歩一歩、足元をよく確認しながら歩こう。
    尾瀬ヶ原から望む至仏山。植物が育ちにくい蛇紋岩(じゃもんがん)でできているため、標高1700m付近で森林限界を迎える
  • spot 05
    尾瀬ヶ原
    広大な山岳湿地が繰り広げる景観に息を飲む
    尾瀬ヶ原(標高1400m)は、群馬県片品村と福島県檜枝岐村(ひのえまたむら)、新潟県魚沼市にまたがる本州最大の湿原だ。尾瀬の風景を歌った名曲『夏の思い出』を知る人は、尾瀬といえば尾瀬ヶ原をイメージするのではないだろうか。
    広い尾瀬ヶ原を貫くように延びる木道。尾瀬の木道は右側通行となっている
  • spot 06
    谷川岳
    日本百名山のひとつ、登山家たちを魅了する山
    2017年(平成29)、ユネスコエコパークに登録されたみなかみ町を象徴するのが谷川岳。日本百名山のひとつで、標高1963mのトマノ耳、標高1977mのオキノ耳という2つのいただきを持つ。高山植物の宝庫、ロッククライミングの聖地などさまざまな顔がある。
    アルピニストの憧れの的・一ノ倉沢
  • spot 07
    谷川岳ロープウェイ
    360度の大パノラマ、空中散歩を楽しもう
    土合口駅から天神平駅まで。全長2400m、標高差約570mを約15分(最速7分)で結ぶ谷川岳ロープウェイ。安定感のある複式単線自動循環式ゴンドラで、快適に空中散歩を楽しもう。
    近未来的なロープウェイ乗り場
  • spot 08
    湯檜曽川
    清流で川遊びやキャンプをしよう
    透き通った水と周囲の森林が美しいハーモニーを奏でる利根川の支流。写真スポットとしては、湯檜曽橋がオススメだ。真っ赤な橋と上越線の鉄橋を一度に撮れる。ただし、上越線は本数が少ないため、通過時刻を調べていくことが必要。近くには、「その奥に谷川岳の雪ひかり、半ば若葉にかくれたる橋」と刻まれた与謝野鉄幹の石碑が立つ。\川に沿って北上すると、いかにも湯治場といった風情の湯檜曽温泉街と六角形の足湯が現れる。足湯の利用者は100円の募金が必要。近くには谷川岳山麓オートキャンプ場もある。親子や友達同士で自然を満喫するのにピッタリなスポットだ。
    緑のなか、朱色の橋が目をひく
  • spot 09
    水上温泉
    谷川連峰の麓、利根川の渓谷沿いに広がる温泉地
    みなかみ町には水上温泉郷9湯、猿ヶ京三国温泉郷5湯、月夜野・上牧温泉郷4湯の合計18湯があり、「みなかみ18湯」と呼ばれている。水上温泉郷の玄関口にあるのが水上温泉だ。昔ながらの温泉街が広がり、浴衣姿でそぞろ歩きする人も見られる。
    JR水上駅前には飲食店や土産物店が並ぶ
  • spot 10
    土合駅
    進化する日本一のモグラ駅
    三角屋根が目をひくJR上越線土合駅は通称「日本一のモグラ駅」。下りホームと駅舎の高低差は70.7mあるため、改札から486段もの階段を下るのだ。巨大なトンネル状の地下空間は一見の価値あり。\駅舎内にはカフェ「駅茶mogura(エキッサモグラ)」がある。駅の事務室を改装したレトロな空間で、ハンドドリップコーヒーやホットサンドなどをいただける。テイクアウトもOK。\駅直結のグランピング場「DOAIVILLAGE(ドアイヴィレッジ)」も話題のスポット。敷地内は宿泊者以外立ち入り禁止。まさに自然をひとり占めできる。白いマシュマロのようなインスタントハウスに宿泊し、BBQやフィンランド式サウナを楽しもう。星空の美しさもぜひ体験して。
    「関東の駅百選」認定駅のひとつ
  • spot 11
    宝川温泉 宝川山荘・汪泉閣
    利根川の最上流にある一軒宿「天下一の露天風呂」を楽しもう
    奥利根を流れる宝川の渓流沿いに広がる宝川温泉は「天下一の大露天風呂」が自慢。4つある露天風呂は合わせて470畳(857平方メートル)。4種類の自家源泉をブレンドした源泉かけ流しの湯は毎分1800ℓという豊富な湯量を誇る。四季の風景を目で楽しみ、川のせせらぎを聞きながら、24時間入浴を楽しめる。女性専用の「摩耶の湯」を除くと、すべて混浴。男女とも宝川温泉専用湯浴み着を着けることになっているので、安心して楽しめる。最大の「子宝の湯」は200畳。温泉の流れ出る場所から遠くなるにつれ、温度が変わっていくのがわかる。宝川温泉には日帰り入浴施設「宝川山荘」と旅館「汪泉閣」がある。露天風呂・庭園は両者共通。宝川山荘は、そのほか、男女別の大浴場と75畳(136平方メートル)の大休憩室を完備している。
    大自然に囲まれた宝川温泉の露天風呂
  • spot 12
    法師温泉 長寿館
    三国峠の谷間にたたずむ一軒宿 湯舟の底から湧き出す豊富な湯
    玉石が敷かれた湯舟の底からボコボコと新鮮な湯が湧いてくる。新潟県との境、三国峠の谷間にひっそりとたたずむ一軒宿の長寿館。明治期の鹿鳴館風の建物で、この宿の最大の名物である「法師乃湯」はややぬるめ。時を忘れゆったりと湯に入っていられる。創業は1875年(明治8)。与謝野晶子や川端康成ら文人にも愛された秘湯だ。法師乃湯や本館などは国登録有形文化財となっている。\宿を一躍全国区にさせたのは1980年代の旧国鉄の「フルムーン」のCM。女優、高峰三枝子さんと俳優、上原謙さんが湯舟を仕切る丸太を挟んで湯に浸かった姿が話題を呼んだ。6代目の当主、岡村興太郎さんによると、撮影に当たり「宿の名前を出さないようお願いした」という。どこの温泉なのか話題になり、2、3年かかって知られるようになった。SNSの普及した現代では信じられない、のんびりした、でもうらやましい時代だった。\立ち寄り入浴は11-14時。入浴のみのほか、食事付きのコースもある。
    風情ある渡り廊下が印象的
  • spot 13
    レストラン諏訪峡
    ダムの形に合わせて3種類 ダムカレーの放流を楽しもう
    利根川源流のみなかみ町には首都圏の水がめとなる主要5ダムがある。「ダムの聖地」だ。そのダムをかたどって名物として売り出したのがダムカレー。レストラン諏訪峡や水紀行館などで味わえる。諏訪峡ではダムの形状に合わせて3種類を提供する。アーチ式、ロックフィル式、重力式の種類ごとにダム、すなわちライスの盛り方を変える。トッピングは季節により異なり、ワカサギフライやみなかみ名産のマイタケ、野菜の素揚げなど種類も豊富。カレールーにはダムに浮く藻に見立てたパセリを浮かべるほどの気配りだ。スプーンもおもしろい。なんとスコップ型。ライスの反対側に縦長に置かれた福神漬けが放流されるルーの通り道になっており、この先をほじくるとルーが一気に流れ出す。この時、「放流」と声をかけるのが決まりとか。おいしくなるおまじないだ。
    関越自動車道・水上ICから車で約5分
  • spot 14
    ロックハート城
    ヨーロッパの古城を復元 ここはロマンティック異次元空間
    群馬県高山村の森に広がる10万㎡の広い敷地に建つ「ロックハート城」。スコットランドの本物の古城を移築・復元し、1993年(平成5)に完成した石のテーマパークだ。敷地内には中世ヨーロッパの異次元空間が広がり、ゴージャスな雰囲気にたっぷり浸ることができる。
    荘厳な雰囲気で数々の映画やドラマのロケ地としても利用されるロックハート城
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旅のヒント

  1. その1

    どの観光スポットも車での移動がおすすめ。関越道から昭和、沼田、月夜野、水上の各ICから最も近いICで下りる。

  2. その2

    新幹線は上毛高原駅がある。ここから谷川岳ロープウェイ、沼田市内、猿ヶ京温泉、たんばらラベンダーパークなどへバスが運行されている。

  3. その3

    在来線の上越線は岩本、沼田、後閑、上牧、水上、湯檜曽、土合に停車する。沼田駅からは尾瀬や猿ヶ京温泉方面にバス路線がある。ただ、タクシーは待機台数が少なく、予約が必要。

  4. その4

    バスタ新宿から尾瀬・沼田方面の高速バスも出ている。深夜に出て、早朝到着するので尾瀬ハイクに利用されている。

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