群馬

沼田利根エリア

NUMATA-TONE AREA

美しい水に恵まれた利根川源流 遥かな尾瀬や真田三代も魅力

利根川の上流部に位置する沼田利根エリアは自然と温泉に恵まれた観光地。利根川源流のみなかみ町は谷川岳を抱える。登山やスキーをはじめ、川を使ったラフティングやキャニオリング、湖でのカヌーや雪道を歩くスノーシューと一年を通してアクティブにスポーツを楽しめる。水上温泉郷には「みなかみ18湯」と呼ばれる泉質の異なる温泉があり、疲れた体を癒やしてくれる。片品村は「夏が来れば思い出す」尾瀬の群馬県側の玄関口。夏山シーズンになるとハイカーで賑わう。「はげ盛」と題した超大盛料理を提供する飲食店があり、スタミナをつけて尾瀬を攻略したい。沼田市は真田氏の居城、沼田城の城下町として栄えた。付近の岩櫃城(東吾妻町)、名胡桃城(みなかみ町)の城跡とともに訪れたい。国の天然記念物「吹割の滝」は「東洋のナイアガラ」と称される。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    吹割の滝
    豪快な水しぶき。「東洋のナイアガラ」の異名を持つ奇勝
    「吹割」は「ふきわれ」と読む。群馬県の名所旧跡を詠んだ『上毛かるた』では、「た」の札で「滝は吹割 片品渓谷」と詠まれている。片品渓谷を流れる片品川の一部の底が広く割れて、まるでナイアガラの滝のように豪快に流れ落ちているのだ。
    荒々しくも美しく流れ落ちる吹割の滝
  • spot 02
    生ゆば処 町田屋
    トロトロでおいしい できたてゆばを味わうぜいたく
    吹割の滝から関越自動車道沼田ICへ向かって車で15分ほど走ると左側にある「生ゆば処 町田屋」。1950年(昭和25)に創業以来、国産大豆を使用してゆばや豆腐を作り続けている。ここでは作りたてのゆばを食べられるとあって多くの観光客で賑わう。「ゆばすくい体験」や「ゆば食べ放題」を楽しめる。ゆばは豆乳を温めたときに表面に張る膜のことで、作りたてのゆばを食べられる店は全国でも珍しい。日本最大級といわれるゆば窯で、湯気が上がるなか、トロトロのゆばをすくい上げるのは楽しい体験だ。すくったゆばは用意してある調味料やお好みのタレをかけて食べることができる。店内ではゆばの加工品のほか、作りたての豆腐や地元の名産品などを買うことができる。豆腐は国産大豆と地元沼田の清冽な天然水を使って作られている。お土産にいかがだろう。「ゆばすくい体験」や「ゆば食べ放題」は通常予約なしでも体験できるが、念のため、前もって電話で確認しておくと安心だ。
    「ゆばすくい体験」はコツをつかんでチャレンジして
  • spot 03
    尾瀬国立公園
    湿原と数々の名峰が広がる国内有数の景勝地
    2000m級の山々と山岳湿地が広がる。2007年(平成19)8月に群馬、福島、新潟、栃木の4県にまたがる国立公園として、日光国立公園から分離独立して誕生した。尾瀬ヶ原などの特別保護地区には木道が整備され、さまざまな世代が手つかずの自然と触れ合える。
    至仏山中腹から望む尾瀬ヶ原。燧ヶ岳(ひうちがたけ)を背景にまるで箱庭のようだ
  • spot 04
    至仏山
    お花畑と壮大なパノラマを堪能
    至仏山(標高2228m)は尾瀬ヶ原の西側に位置し、なだらかな山の形をした、尾瀬のシンボル的な存在だ。山頂は360度展望が開け、天気が良ければ、燧ヶ岳(ひうちがたけ)の両側に会津駒ヶ岳や帝釈山など尾瀬国立公園の山々を望むことができる。なんといっても、中腹や山頂から望む尾瀬ヶ原の眺望がすばらしい。キラキラ光る湿原や屛風のようにそそり立つ燧ヶ岳の景観は見ていてすがすがしい。希少なオゼソウやホソバヒナウスユキソウなどが咲く高山植物の宝庫とされている。山頂近くの「高天ヶ原(たかまがはら)」や小至仏山近くに広がる「お花畑」も名所のひとつ。登山道は、鳩待峠(標高1591m)からの往復コースと尾瀬ヶ原・山ノ鼻(標高1400m)からの上り専用コースがある。日帰り登山のコースだが、できれば麓の山小屋で前泊し、昼頃までには山頂に到着できるよう予定を立てたい。山体を構成する蛇紋岩は滑りやすく、岩場も多いため、一歩一歩、足元をよく確認しながら歩こう。
    尾瀬ヶ原から望む至仏山。植物が育ちにくい蛇紋岩(じゃもんがん)でできているため、標高1700m付近で森林限界を迎える
  • spot 05
    尾瀬ヶ原
    広大な山岳湿地が繰り広げる景観に息を飲む
    尾瀬ヶ原(標高1400m)は、群馬県片品村と福島県檜枝岐村(ひのえまたむら)、新潟県魚沼市にまたがる本州最大の湿原だ。尾瀬の風景を歌った名曲『夏の思い出』を知る人は、尾瀬といえば尾瀬ヶ原をイメージするのではないだろうか。
    広い尾瀬ヶ原を貫くように延びる木道。尾瀬の木道は右側通行となっている
  • spot 06
    谷川岳
    日本百名山のひとつ、登山家たちを魅了する山
    2017年(平成29)、ユネスコエコパークに登録されたみなかみ町を象徴するのが谷川岳。日本百名山のひとつで、標高1963mのトマノ耳、標高1977mのオキノ耳という2つのいただきを持つ。高山植物の宝庫、ロッククライミングの聖地などさまざまな顔がある。
    アルピニストの憧れの的・一ノ倉沢
  • spot 07
    谷川岳ロープウェイ
    360度の大パノラマ、空中散歩を楽しもう
    土合口駅から天神平駅まで。全長2400m、標高差約570mを約15分(最速7分)で結ぶ谷川岳ロープウェイ。安定感のある複式単線自動循環式ゴンドラで、快適に空中散歩を楽しもう。
    近未来的なロープウェイ乗り場
  • spot 08
    湯檜曽川
    清流で川遊びやキャンプをしよう
    透き通った水と周囲の森林が美しいハーモニーを奏でる利根川の支流。写真スポットとしては、湯檜曽橋がオススメだ。真っ赤な橋と上越線の鉄橋を一度に撮れる。ただし、上越線は本数が少ないため、通過時刻を調べていくことが必要。近くには、「その奥に谷川岳の雪ひかり、半ば若葉にかくれたる橋」と刻まれた与謝野鉄幹の石碑が立つ。\川に沿って北上すると、いかにも湯治場といった風情の湯檜曽温泉街と六角形の足湯が現れる。足湯の利用者は100円の募金が必要。近くには谷川岳山麓オートキャンプ場もある。親子や友達同士で自然を満喫するのにピッタリなスポットだ。
    緑のなか、朱色の橋が目をひく
  • spot 09
    水上温泉
    谷川連峰の麓、利根川の渓谷沿いに広がる温泉地
    みなかみ町には水上温泉郷9湯、猿ヶ京三国温泉郷5湯、月夜野・上牧温泉郷4湯の合計18湯があり、「みなかみ18湯」と呼ばれている。水上温泉郷の玄関口にあるのが水上温泉だ。昔ながらの温泉街が広がり、浴衣姿でそぞろ歩きする人も見られる。
    JR水上駅前には飲食店や土産物店が並ぶ
  • spot 10
    土合駅
    進化する日本一のモグラ駅
    三角屋根が目をひくJR上越線土合駅は通称「日本一のモグラ駅」。下りホームと駅舎の高低差は70.7mあるため、改札から486段もの階段を下るのだ。巨大なトンネル状の地下空間は一見の価値あり。\駅舎内にはカフェ「駅茶mogura(エキッサモグラ)」がある。駅の事務室を改装したレトロな空間で、ハンドドリップコーヒーやホットサンドなどをいただける。テイクアウトもOK。\駅直結のグランピング場「DOAIVILLAGE(ドアイヴィレッジ)」も話題のスポット。敷地内は宿泊者以外立ち入り禁止。まさに自然をひとり占めできる。白いマシュマロのようなインスタントハウスに宿泊し、BBQやフィンランド式サウナを楽しもう。星空の美しさもぜひ体験して。
    「関東の駅百選」認定駅のひとつ
  • spot 11
    宝川温泉 宝川山荘・汪泉閣
    利根川の最上流にある一軒宿「天下一の露天風呂」を楽しもう
    奥利根を流れる宝川の渓流沿いに広がる宝川温泉は「天下一の大露天風呂」が自慢。4つある露天風呂は合わせて470畳(857平方メートル)。4種類の自家源泉をブレンドした源泉かけ流しの湯は毎分1800ℓという豊富な湯量を誇る。四季の風景を目で楽しみ、川のせせらぎを聞きながら、24時間入浴を楽しめる。女性専用の「摩耶の湯」を除くと、すべて混浴。男女とも宝川温泉専用湯浴み着を着けることになっているので、安心して楽しめる。最大の「子宝の湯」は200畳。温泉の流れ出る場所から遠くなるにつれ、温度が変わっていくのがわかる。宝川温泉には日帰り入浴施設「宝川山荘」と旅館「汪泉閣」がある。露天風呂・庭園は両者共通。宝川山荘は、そのほか、男女別の大浴場と75畳(136平方メートル)の大休憩室を完備している。
    大自然に囲まれた宝川温泉の露天風呂
  • spot 12
    法師温泉 長寿館
    三国峠の谷間にたたずむ一軒宿 湯舟の底から湧き出す豊富な湯
    玉石が敷かれた湯舟の底からボコボコと新鮮な湯が湧いてくる。新潟県との境、三国峠の谷間にひっそりとたたずむ一軒宿の長寿館。明治期の鹿鳴館風の建物で、この宿の最大の名物である「法師乃湯」はややぬるめ。時を忘れゆったりと湯に入っていられる。創業は1875年(明治8)。与謝野晶子や川端康成ら文人にも愛された秘湯だ。法師乃湯や本館などは国登録有形文化財となっている。\宿を一躍全国区にさせたのは1980年代の旧国鉄の「フルムーン」のCM。女優、高峰三枝子さんと俳優、上原謙さんが湯舟を仕切る丸太を挟んで湯に浸かった姿が話題を呼んだ。6代目の当主、岡村興太郎さんによると、撮影に当たり「宿の名前を出さないようお願いした」という。どこの温泉なのか話題になり、2、3年かかって知られるようになった。SNSの普及した現代では信じられない、のんびりした、でもうらやましい時代だった。\立ち寄り入浴は11-14時。入浴のみのほか、食事付きのコースもある。
    風情ある渡り廊下が印象的
  • spot 13
    レストラン諏訪峡
    ダムの形に合わせて3種類 ダムカレーの放流を楽しもう
    利根川源流のみなかみ町には首都圏の水がめとなる主要5ダムがある。「ダムの聖地」だ。そのダムをかたどって名物として売り出したのがダムカレー。レストラン諏訪峡や水紀行館などで味わえる。諏訪峡ではダムの形状に合わせて3種類を提供する。アーチ式、ロックフィル式、重力式の種類ごとにダム、すなわちライスの盛り方を変える。トッピングは季節により異なり、ワカサギフライやみなかみ名産のマイタケ、野菜の素揚げなど種類も豊富。カレールーにはダムに浮く藻に見立てたパセリを浮かべるほどの気配りだ。スプーンもおもしろい。なんとスコップ型。ライスの反対側に縦長に置かれた福神漬けが放流されるルーの通り道になっており、この先をほじくるとルーが一気に流れ出す。この時、「放流」と声をかけるのが決まりとか。おいしくなるおまじないだ。
    関越自動車道・水上ICから車で約5分
  • spot 14
    ロックハート城
    ヨーロッパの古城を復元 ここはロマンティック異次元空間
    群馬県高山村の森に広がる10万㎡の広い敷地に建つ「ロックハート城」。スコットランドの本物の古城を移築・復元し、1993年(平成5)に完成した石のテーマパークだ。敷地内には中世ヨーロッパの異次元空間が広がり、ゴージャスな雰囲気にたっぷり浸ることができる。
    荘厳な雰囲気で数々の映画やドラマのロケ地としても利用されるロックハート城
  • spot 15
    玉原高原
    大自然を感じながら、さまざまな森歩きコースを堪能
    玉原高原(たんばらこうげん)は「小尾瀬(こおぜ)」とも称される自然あふれるエリア。手つかずの自然を気軽に体感できるうえ都心からのアクセスもよいとあって、ハイキングや森林浴のスポットとして隠れた人気を誇る。
    木道の敷かれた玉原湿原は気軽な散策コース
  • spot 16
    玉原湖
    大自然に包まれる、玉原高原の絶景湖
    玉原高原エリアの中心となっているのが玉原湖(たんばらこ)だ。玉原湿原から流れ出す清流の受け皿となっている人造湖で、下流域は利根川に合流する。湖の南にある玉原ダムは揚水式の発電を行うダムで、下部にある藤原ダムから水を引き揚げ、その落差を使って発電を行う。有効落差518m、揚水時の全揚程559mは、世界最長クラスというから驚きだ。湖の北東にあるセンターハウスを起点に1周約4.3kmのサイクリングコースがあり、歩いてまわると約2時間で周遊できる。途中は舗装されていない道も多いため、サイクリングの場合は走破性の高いマウンテンバイクなどでまわるのがおすすめ。玉原湿原では4月から5月にかけて咲くミズバショウやワタスゲが見頃を迎えるほか、10月上旬から下旬までは紅葉が見頃となる。近くのたんばらラベンダーパークは最盛期には多くの人で混み合うが、玉原湖は人もまばらで静かな穴場。ゆっくり自然を楽しみたい人にはぴったりのスポットだ。
    玉原湿原から流れ出る清らかな水をたたえる湖面
  • spot 17
    たんばらラベンダーパーク
    夏の輝く太陽の下、ゲレンデいっぱいに花が咲く
    毎年7月上旬から8月下旬の間の期間限定で約5万株のラベンダーが咲き誇る、たんばらラベンダーパーク。冬には多くのスキーヤーが彩るゲレンデだが、ラベンダーの時期になると辺り一面が鮮やかな花畑に。開花の状況次第では、ラベンダーの摘み取りも体験できる。同パークの中心となっているのが、高原の風を感じながら山の中腹まで空中を散歩できる全長700mの夏山リフト。また、子どもたちが気軽に楽しめるボルダリングなどの遊具も多く設置されており、小さい子ども連れでも一日中遊びまわることができる。さらに、愛犬とも同伴して入場できるため、のびのびとお散歩させられる穴場スポットにもなっている。ふもとの施設内には、ラベンダーの花にちなんだラベンダーの化粧水や石鹸などのコスメはじめとしたオリジナル商品が充実していて、お土産選びには困らない。豊富な食べ物メニューのなかでも2人に1人が食べるといわれるラベンダーのソフトクリームは必食。
    冬はスキーヤーで賑わうコース上を花々が彩る
  • spot 18
    老神温泉
    神々の伝説が残る場所でいくつもの泉質を楽しむ
    東洋のナイアガラと称される名爆「吹割の滝」から近く、山あいにひっそりとある老神温泉(おいがみおんせん)。宿ごとに異なるバラエティに富んだ泉質で、通い甲斐のある温泉地として温泉ファンに人気だ。
    ゲートをくぐると温泉の気分がいっそう盛り上がる
  • spot 19
    老神温泉朝市
    地元の味をお得に堪能、温泉の朝のお楽しみ
    老神温泉の宿に泊まる際の楽しみのひとつが、観光会館前で開催されている朝市へのおでかけ。春から秋まで、毎朝6時から7時半の間に出店され、湯治客の朝の散歩ついでの楽しみとして定着しつつある。地元の生活のなかではぐくまれてきた食文化を、気軽なショッピングという形で楽しめるのが醍醐味で、「おばあちゃんが作った」というふれこみの漬け物や総菜などが瓶詰めされた加工品など、スーパーなどでは決して手に入らない各家庭の味を食べ比べるような楽しさがある。また、旬の食材や地域独特の食文化などについて、直接生産者から聞けることも大きな魅力のひとつ。朝から思わぬ学びや気づきが得られることもうれしい。旬の食材をふんだんに使い、手間ひまかけて作った総菜は、都心の相場と比較すると驚くほどのお買い得品も多く、老神温泉の魅力を気軽に味わってほしいという生産者の想いを感じる。朝の散歩にもぴったりなので、老神温泉に宿泊した際には、ぜひ足を運びたいスポットだ。
    旅館やホテルでの朝食の前などに立ち寄る人が多い朝市
  • spot 20
    花の駅・片品 花咲の湯
    四季折々の花が咲く、自然のなかの癒やしの湯
    栃木県と群馬県の県境にある皇海山(すかいさん)をはじめ、雄大な山々を見渡す露天風呂が自慢の片品 花咲の湯(かたしなはなさくのゆ)。尾瀬の入り口ともいえる場所にあり、ハイキング帰りなどにも重宝する温泉施設だ。
    自然の魅力を間近で存分に体感できる露天風呂
  • spot 21
    かかし祭り
    古きよき日本の原風景。手作りのぬくもりを感じさせるかかしたち
    田んぼに稲穂が実る10月、花の駅・片品 花咲の湯で毎年「かかし祭り」が開催される。駐車場の入り口では、開催を知らせるコミカルなかかしが出迎えてくれる。尾瀬やスキー場など、観光地としての存在感が大きい片品村だが、もう1つの大きな柱となっている産業が農業だ。高原の気候を生かして作られる夏野菜のほか、村で代々継がれる大白大豆(おおじろだいず)などの農業が盛ん。その農業の伝統文化でもあり、古きよき日本の原風景のひとつでもある「かかし」を後世に残すために、かかし祭りはこれまで20回以上の開催を重ねてきた。会場には村内外から公募した作品が並び、ドライブ途中の観光客の目を楽しませてくれる。2022年(令和4)のテーマは「スポーツをしている人」。地元保育園の園児らが作った大作から、菅元総理がスポーツに興じる姿やスキーやスノーボードのウインタースポーツ姿など、自然と笑顔になってしまうようなかわいらしいかかしが並んだ。人気投票も行われ、応募者にはプレゼント(2022年は入浴券)が当たることもあるので、秋に花咲の湯を訪れた人はぜひチェックしてほしい。
    地域の人々の手作りのかかしが並ぶ
  • spot 22
    ふらいぱん
    地元の老若男女が通う、気軽でおいしい洋食屋さん
    国道120号線沿い、沼田の市街地から日光へと向かう途中にある「ふらいぱん」。レジャー客のみならず気軽に洋食を味わえる店として地元に住む人からも人気が高い。特におすすめなのが洋食の決め手ともいえるデミグラスソースを使った料理。赤ワインのほのかな酸味を残しつつ、長時間をかけてコク深く仕上げられたビーフシチューは、一度は試してみる価値あり。また、隠れた名物となっているのが、セットにも付くサラダのドレッシング。自然のうまみが凝縮されており、野菜がいっそうおいしく感じられるので、野菜嫌いな子でも「ふらいぱんのドレッシングなら野菜を食べられる」と大人気。そのほかにも、ハンバーグやポークカツレツなど、選ぶのに迷ってしまうほどの魅力的なメニューが並び、繰り返し訪れたくなるお店だ。長年にわたり地域での信頼を築いてきた同店。2020年(令和2)10月にはオーナーのご子息が、沼田の市街地に2号店となる「レストラン ふらいぱん」を開業した。新店でも引き継がれる伝統の味を、ぜひ味わってほしい。
    手間と時間をかけてつくりあげたデミグラスソースが味の決め手
  • spot 23
    道の駅 白沢 望郷の湯
    大自然がつくる河岸段丘の湯から豊かにうるおう郷を望む
    群馬県内から日光へと抜ける日本ロマンチック街道沿い、道の駅 白沢にある日帰り温泉施設が望郷の湯。アルカリ単純泉の源泉かけ流しで、美肌効果があるといわれ、レジャー帰りの人々を中心に人気の日帰り温泉施設だ。
    河岸段丘を見通せる絶景が楽しめる露天風呂
  • spot 24
    道の駅 あぐりーむ昭和
    食べる、触れる、くつろぐ群馬の真ん中「やさい王国」へ
    首都圏から約80分という好立地にありながら、日本有数の高原野菜の生産地である群馬県昭和村。「やさい王国」を名乗る同村で採れたおいしい野菜の集まる道の駅が、あぐりーむ昭和だ。
    関越自動車道の昭和ICからすぐの好立地にある
  • spot 25
    ノルンみなかみスキー場
    自然をバックに思いっきり遊ぶ、一年中楽しめるアウトドアリゾート
    群馬県水上ICから近く、都心からもアクセスしやすいことから、気軽にスキーを楽しみたいという人に人気のノルンみなかみスキー場。長年ウインタースポーツファンからの支持を得てきた同所だが、今や一年中楽しめる施設に進化を遂げている。
    春から夏は、高原に爽やかな風が吹き抜ける
  • spot 26
    月夜野びーどろパーク
    ものづくりの感性をはぐくむ、芸術・創作体験の集合施設
    月夜野びーどろパークは、国内で最も大きな手作りガラス工場のひとつ。熟練の技術をもつ職人たちが、食器などのガラス製品製造のほか、高級ホテルの調度品の制作や寺社仏閣の修復・復元などで腕を振るっている。
    小学生以上であれば誰でも吹きガラスを体験できる
  • spot 27
    奥利根ワイナリー
    見学や試飲を楽しめる赤城高原の老舗のワイナリー
    オープンから20年以上の時を重ねてきた奥利根ワイナリーは、地域で最も古い老舗ワイナリーのひとつ。その土地の個性を表すともいわれるワインは、毎年のブドウの生育状況などによって大きくそのできが異なる。2013年(平成25)に生産されたワインが傑作であったとのことで、その後も日々試行錯誤しながら、おいしいワイン造りに取り組んでいる。事前に申し込めば1グループ2000円でワイナリー見学が可能。見学のあとはテイスティングルームで、醸造家からワインの物語を聞きながら試飲を楽しむことができる。また、併設されたレストランでは、地元の新鮮野菜を使った料理とともにワインを楽しめる。そして、ブドウをはぐくむ高原の気候をさらにたくさんの人に感じてもらいたいとの想いから、園内には3組限定のキャンプサイトがオープン。ブドウ畑の真ん中で、高原の風を感じられる珍しい体験として注目を集めている。レストランのテイクアウトも利用できるので、手間をかけずにゆっくり過ごしたいという人にもうれしいスポットだ。
    じっくりと樽で熟成されるワイン
  • spot 28
    原田農園
    フルーツの楽園でいろんな「おいしい」収穫体験を
    豊かな自然環境を生かして、フルーツ狩りやきのこ狩りなどの味覚収穫体験のできる「原田農園」は、一年を通して体験メニューが用意されていることが特徴。たとえば6月にはサクランボ、7月にはブルーベリー、8月はブドウ、9月はリンゴ、というように、最盛期は月替わりでさまざまなフルーツ狩りを楽しめるのがうれしい。各コースとも予約がオススメだが、アポなしの立ち寄りも可能で、空きがあればいつでも味覚狩りを体験することができる。そのほかにも、旬の果実を使ったパフェ作り体験やフルーツバイキングなど、果物好きにはたまらない体験・食事メニューがそろっている。お土産類も豊富で、もちろん旬の採りたてフルーツを全国に発送できるほか、売り場には畑で採れる新鮮フルーツを使ったオリジナル製品(自家製フルーツやドライフルーツなど)が数多く並ぶ。店内併設の林檎菓子工房では、自慢のリンゴをふんだんに使った菓子の製造を行っている。なかでも人気なのがリンゴを丸々1個使った自家製アップルクーヘン。店内工房で製造工程が見える安心感も重なり、原田農園ならではのお土産として高い人気を誇る。
    予約なしでも年間を通してさまざまな味覚狩りを楽しめる
  • spot 29
    迦葉山龍華院弥勒寺
    そのスケールに驚く、迦葉山の大天狗
    「ぐんま百名山」にも数えられる迦葉山。秋には紅葉を目当てに多くの登山客で賑わう。その登山口でもあり、長い歴史のなかで民衆の信仰をはぐくんできたのが、迦葉山龍華院弥勒寺(かしょうざんりゅうげいんみろくじ)だ。京都の鞍馬寺、東京の高尾山薬王院とともに「日本三大天狗」として数えられている。沼田市街地から30分ほど山中へと進むと、巨大な十一面観音菩薩が迎えてくれる駐車場に着く。迦葉山に参詣する際の習わしは、初参拝の際に天狗面を借り、次回の参詣の際にその面を持参し、茶店で新たな面を購入して奉納するというもの。境内の中峯堂には天狗の巨大なお面が安置されている。「大きい」という形容詞では表しきれない6mにも及ぶ巨大な面を、初めて見た人はその迫力に圧倒されるだろう。10年に一度の御開帳では、御神体を拝むことができる(次回の御開帳は2025年)。交通安全を祈願して作られた天狗面にちなみ、交通安全や家族の無事を祈祷する人も多い。御祈祷は毎日数度行われているので、旅の途中で交通安全を祈願してみるのはどうだろうか。
    思わず息をのむ巨大な天狗の面が奉納されている
  • spot 30
    ティア・ツリー
    遠くに赤城山を望みながら、果樹園カフェで創作スイーツを楽しむ
    背後には武尊山(ほたかやま)をはじめとした山々、ひらけた南側に目を向けると、川場村と沼田市の街並、さらに遠くには赤城山の雄大な眺望が広がる。ずっと見とれていたくなる絶景を望む場所にあるのが果樹園カフェの「ティア・ツリー」だ。お店で出される料理にも使われるリンゴの畑に囲まれた店舗。その周りでは、鮮やかに咲く季節の草花がお出迎え。四季折々の花や果物が入店前から気分を盛り上げてくれる。食事は、自家農園のご飯や地元産の野菜を使った季節のランチコースが人気。旬のスイーツとお茶のセットもおすすめで、自家果樹園で収穫されるフルーツを使ったケーキは絶品。果樹園を間近にゆっくりくつろぐことができるテラス席もあり、心地よい季節に何度も通いたくなる店だ。実際に、新緑や紅葉の時期にあわせて、ドライブ途中の目的地として遠方から来店する人も多いという。雪深い地域のため、冬には休業期間もあるので、立ち寄る前に問い合わせて予約するのがおすすめ。
    プルーンのコンポートを焼き込んだタルトは、滋味深い果実感を味わえる逸品
  • spot 31
    洋菓子工房樫の木
    ていねいに手で焼くバウムクーヘン
    洋菓子工房樫の木は、じっくりていねいに手作業で焼き上げたバウムクーヘンが人気のお店。もともとは洋菓子屋としてスタートした同店だが、こだわりの手焼き生産、ラム酒をしっかりとなじませたしっとりしたバウムクーヘンが、某有名人の間で評判になり、口コミで広がっていった。厳選された高級原材料を使用して、おいしさを追求するこだわりの「手焼き限定生産」のため、手間暇が込められている。市場のバウムクーヘンより価格が少し高く感じられるかもしれないが、そのぶんおいしさへの強いこだわりがある。いちばん人気はチョコがコーティングされたバウムクーヘン(スタンダード2200円)。パリッとしたチョコレートがコク深く風味豊かな生地とよくあう。店舗前には自動販売機があり、営業時間外でも時間を気にせず購入できるので安心だ。自宅で楽しむお茶菓子として、友人・知人宅を訪れる際の手土産として、さらには観光で訪れた人がお土産として買っていくケースも増えているという。自動で焼き上げられる大量生産品とはひと味違うバウムクーヘンをぜひ味わってほしい。
    いちばん人気のチョコ付きバウムクーヘン。コーヒーや紅茶ともよくあう
  • spot 32
    県立ぐんま天文台
    宇宙に想いをめぐらす星降る山の天文台
    群馬県高山村を代表する観光スポットが「県立ぐんま天文台」。1999年(平成11)に、群馬県の人口200万人突破を記念し子持山の山腹に造られて以来、ここでしか見られない美しい星空を求めて全国から天文ファンが訪れている。
    山の上に立つ2つの大型望遠鏡が印象的な天文台
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旅のヒント

  1. その1

    どの観光スポットも車での移動がおすすめ。関越道から昭和、沼田、月夜野、水上の各ICから最も近いICで下りる。

  2. その2

    新幹線は上毛高原駅がある。ここから谷川岳ロープウェイ、沼田市内、猿ヶ京温泉、たんばらラベンダーパークなどへバスが運行されている。

  3. その3

    在来線の上越線は岩本、沼田、後閑、上牧、水上、湯檜曽、土合に停車する。沼田駅からは尾瀬や猿ヶ京温泉方面にバス路線がある。ただ、タクシーは待機台数が少なく、予約が必要。

  4. その4

    バスタ新宿から尾瀬・沼田方面の高速バスも出ている。深夜に出て、早朝到着するので尾瀬ハイクに利用されている。

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