世界の名犬牧場

犬たちが方々から集まって大歓迎してくれる屋外の「わんわんふれあい広場」

小型犬、中・大型犬に分かれた専用ドッグラン

犬を飼っている人もそうでない人も、そして犬たちも楽しめる世界名犬牧場。約3万平方メートルという広大な敷地内にドッグラン、カフェ、ショップなどが点在する。エントランスを入って目の前に広がるのが、1.5万平方メートルという国内最大級の面積を誇る広大なドッグラン。手入れの行き届いた芝生が敷き詰められているうえ、小型犬専用と中・大型犬専用と2つのエリアに分かれているので犬もオーナーも安心だ。注目したいのは、約10mという高低差のある点。起伏に富んだ地形にわんちゃんたちは大喜び。いつもとは違った動きや表情を見ることができる。夏には各ドッグラン内にプールがオープン。水が苦手なわんちゃんのために「初めてのプールレッスン」も開かれる。また、ビギナーズランも用意。本格的なドッグランデビュー前の練習にぴったりだ。中央広場では、わんわん50m走やディスクゴルフゲーム、日本のトッププレイヤーによる「スーパーディスクドッグショー」など多彩なイベントが開かれる。

日本最大級のドッグランは国内でも珍しいアップダウンが特徴

自然生薬の黄柏(おうばく)を入れたサプリメントプール。殺菌力が強く衛生的

わんちゃんまみれで幸せの絶頂

「ふれあいコーナー」ではわんちゃんたちが、目をキラキラ、尻尾フリフリさせながら大歓迎。小型犬、中型犬、大型犬と部屋が分かれていて、それぞれ「わんちゃん初級者」「中級者」などと目安が記されている。早く触れ合いたい気持ちを抑えて、まずは部屋の前に記されたそれぞれのわんちゃんの種類、名前、特徴などをチェック。わんちゃんたちは人なつっこくて甘えん坊な子たちばかりで、部屋に入ると我先にと駆け寄ってきてくれる。あっという間にわんちゃんまみれに！至福のひとときだ。手入れが行き届いているのでにおいもなく、毛並みもつやつや。犬を飼うことを考えている人は、犬種による違いを確認するのもよい。お気に入りの子を散歩させられ、飼育経験のない人もうれしい経験ができる。愛らしいわんちゃんたちに触れると、自分のなかに眠っている動物愛が目覚めるよう。わんちゃんたちをかわいがりながら、自分自身が癒やされるのを感じる。県内だけでなく県外からのリピーターが多いというのも納得だ。

「どんな子がいるのかな？」入り口前に犬種と名前が記されたプレートがある

雨の日でも触れ合える「わんわんふれあいルーム」

犬のことを知って「ドッグコミュニケーター」になろう

かわいいわんちゃんたちが、年を重ねたらどうなるのかは気になるところ。支配人の岡田尚之さんによると、6歳になった頃あたりから名犬牧場を卒業し、里親のもとで新たな「犬生」を送るという。今まで大勢の人を楽しませ、安らぎを与えてくれたわんちゃんたち。それだけに里親探しは慎重に行われる。何度も話し合いを重ね、そのわんちゃんにふさわしい家族が選ばれる。岡田さんは「里親ファミリーにかわいがられ、再び訪ねてきてくれるのがうれしい」と笑顔で話す。また、群馬動物専門学校の第二キャンパスでもある同牧場。月に一度の割合で、小学生以上を対象に「ふれあい教室」を開く。わんちゃんとの接し方やリードの持ち方など基本的なものから、しつけなども教えてくれ、最後には認定試験を実施。合格すると「ドッグコミュニケーター」の資格が与えられ、入場料やわんちゃんとの散歩が割引になる特典もある。知っているようで知らなかったわんちゃんのことや、仲よくなるコツなどがわかっておもしろい。

名犬牧場のゲート。駐車場が広くて停めやすい

子育てルームは必見。レストランでは一緒に食事を

ぜひ、のぞいてみたいのは「子育てルーム」。母犬が子育てをしている様子をガラス越しに見ることができる。子育て中の母犬のストレスになるのでは？との心配はご無用。このガラスは、マジックミラー。わんちゃんたちからは見えない仕組みになっているので、子犬が無邪気に遊ぶ姿や、母犬と一緒に安心しきって眠る自然の姿が見られる。ひと休みするには、愛犬と一緒に食事ができるレストランへ。パスタやハンバーガーなどの軽食や、飼い主さんと一緒に食べられるデザート、わんちゃん用のプレートランチなどが豊富にそろう。レストランに隣接するギフトショップには、わんちゃんをモチーフにしたグッズが並ぶ。フリスビーやマスクなどオリジナルグッズも多数。なかでも、「ふれあいコーナー」にいるわんちゃんたちの缶バッジは人気だ。お気に入りの子やお散歩した子のバッジは、一緒に時間を過ごした思い出になる。おもちゃやリードなどのグッズやプレミアムペットフードも豊富にそろうペットショップもある。

子育てルームの母犬と子犬。子育ての様子を間近で見られる

人気の缶バッジ。こんなにかわいらしい表情で見つめられると……