群馬ガラス工芸美術館
緑のなかでガレやドームの作品を鑑賞。ガラスの体験にも挑戦
静かなBGMが流れる心落ち着く空間
1998年(平成10)に誕生した群馬ガラス工芸美術館。入り口を入ると左手に大きな窓が広がり、深い竹林や小川を見渡せる。それらもすべて敷地の一部だという。開放的で磨き抜かれたロビーは、静かなBGMの流れる心落ち着く空間。ときにはここでコンサートや読書会などが開かれるという。奥に進むと、復元されたガレの工房の門。フランス語で「我の根源は森の奥にある」と刻まれ、自然を愛するガレの想いが伝わってくる。ここから展示が始まる。アール・ヌーヴォー、ナンシー派の年表が飾られているため、そちらに目を通してから出発するのがオススメだ。
美しいデザイン、緻密な工法に魅了される
まず出迎えてくれるのは、クレマチスを描いたグリュベールのステンドグラスだ。淡くやさしい色調が印象的。続いて、フランスのアール・ヌーボー様式を代表する家具作家、マジョレルの書斎。19世紀末の世の中を想像しながら、イチョウの葉をモチーフにした彫刻が施された重厚な家具を見て回る。特に興味深かったのはガレの部屋だ。日本人画家、高島北海と出会い、大きな影響を受けたガレの作品には日本の花や風景をモチーフにしたものが多い。また漆器の工法から、いくつかの色の層を重ねたグラスを削るという技法を考案。フランスと日本の文化を融合させたすばらしいアーティストであることを再確認する。隣のドームの部屋では、ガレの弟子であるドーム兄弟の繊細な作品がずらり。見比べてみるのも興味深いだろう。出口付近にはガレの代表作である「滝風景文ランプ」も展示され、圧倒的な存在感を放っている。
オリジナルのガラス製品作りに挑戦
展示室の鑑賞で心が豊かになったあとは、ガラス絵付けやシルバーアクセサリー作り、グラス・クレイの体験をしてはどうだろう。ガラス絵付け(600円~)は花瓶やコップなどにガラス専用の絵の具でデザインを施し、乾燥させればできあがり。所要時間は20~30分だ。シルバーアクセサリー作り(3100円~、所要時間80分~)はシルバークレイという粘土を使って、指輪やペンダントヘッドを製作する。粘土がやわらかい状態でスタンプを押したり、楊枝で絵付けをしたり。その後、電気窯で焼いて完成となる。珍しいのはグラスクレイ体験(1000円~、所要時間15~40分)。ガラスのグラスや器に樹脂の粘土を貼り付けてデザインを作る。この粘土、薄く伸ばすと光を通すため、ガラスの中にロウソクを入れるとランプのようになるのだ。帰りにはミュージアムショップをのぞいてみよう。日本最高級といわれる「カガミクリスタル」の商品や地元の作家の作品が並び、見ているだけでも楽しい。
スポット詳細
- 住所
- 群馬県渋川市渋川4204 地図
- エリア
- 県央エリア
- 電話番号
- 0279201101
- 時間
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平日9:30-16:00(最終受付15:45)
土日祝9:30-16:30(最終受付16:15) - 休業日
- 水、不定休(時期により変更あり)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- ちょっと期待はずれ
- 箱根にあるガラスミュージアムや草津のガラス工房などに比べると、無料で入れるショップがちょっと寂しい印象でした。併設されたカフェなどもありませんでした。入場料が高いためショップのみ利用で、ガラス細工の一輪挿しの花は安価で色々な種類もあり、お土産には喜ばれます。カフェがあるとよかったな➰。因みにショップのみは入場料無料です。
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- ガラス
- の置物や小物が妻は大好きなので、初めて伺いましたが品数が少なく少々がっかりしました。もうすこし、商品を増やすとよりいいと思います
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- エミール・ガレの作品がある美術館
- 伊香保温泉へ行った際にツアークーポンについていたので立ち寄りました。おもっていたより小規模で10分で見終えてしました。ガラス工芸作品はきれいでした。普通に入館料払っては個人的には行かないと思います
TripAdvisorクチコミ評価
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