群馬
吾妻エリア
AGATSUMA AREA
日本の名湯・草津へようこそ。四万、沢渡、万座、まだまだあります
日本一の自然湧出量を誇る草津温泉を筆頭に、温泉王国・群馬でも最も良質な温泉が集まっている地区だ。「恋の病以外はすべて効く」といわれた草津は湯畑周辺が開発され、観光地として磨きがかかってきた。また、時間に余裕があれば試してほしいのが「草津の上がり湯」。強酸性の草津の湯に浸かったあとには、肌にやさしい温泉に入るのが湯治のあり方。四万(しま)や沢渡(さわたり)のひなびた温泉や、白濁の万座温泉、ほかにも一軒宿の温泉など隠れた名湯がある。草津周辺では白根山の湯釜にはぜひ足を運びたい。エメラルドグリーンの湖水は神秘的だ。造るかやめるかで話題になった八ッ場ダムはすでに完成、観光スポットとなった。水陸両用のバスや、湖水に身を投げ出すバンジージャンプに挑戦しよう。上毛かるたで「浅間のいたずら」と詠まれた鬼押出し園も見ごたえ十分だ。
エリアの見どころ
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積善館
- 昔ながらの湯治体験ができる\日本最古の湯宿建築
- 日本最古の木造湯宿建築として知られる「積善館」。1691年(元禄4)に建てられた「本館」、国の登録有形文化財である「山荘」、伝統と現代性が融合した「佳松亭(かしょうてい)」の3棟からなり、朱塗りの「慶雲橋(けいうんばし)」から眺める本館のたたずまいは、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の世界観をほうふつとさせる。本館は江戸時代に病や傷の治療を目的に長期滞在する湯治場(とうじば)として賑わった歴史を引き継いでおり、湯治体験をできるのも特徴。お弁当形式での食事と必要最小限の接客サービスでじっくりと湯を堪能できる。\2020年(令和2)には、慶雲橋の手前に「薬膳や 向新(むこうしん)」がオープン。昭和初期の木造建築を改装したレトロモダンな空間で、薬膳粥をはじめ、薬膳を用いたドリンクやスイーツをいただける。四万の湯と合わせて楽しめば、体の奥から元気が漲ってくること間違いなしだ。
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積善館
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奥四万湖
- 色の変化に注目!見る人を魅了する神秘の「四万ブルー」
- 吸い込まれるようなコバルトブルーの水面に心を奪われる。四万温泉の最奥に位置する奥四万湖は、四万川(しまがわ)ダムによって形成された人造湖。「四万ブルー」と称される、美しい水の色が最大の特徴だ。どうして青く見えるのか?その謎は解明されていないが、温泉の成分を含む湖水の中に青色の光を散乱させる微粒子が存在するためと推測される。一年を通して美しい青色を見ることができるうえ、太陽の位置や季節によって微妙に色が変化するのも楽しみのひとつ。雪どけ水の流れ込む春先は水量が多く透明度も高いため、最も青みを増す。湖畔は一周約4㎞で、公園や見晴台が整備されている。車で一周できるため、ドライブを楽しみながら色々な角度から湖を眺めてみよう。豊かな自然を満喫できるカヌーも人気のアクティビティだ。
- スポットの詳細
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奥四万湖
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沢渡温泉
- 山間にひそむ情緒あふれる秘湯\美肌の湯をじっくり楽しむ
- JR中之条駅からバスで約20分。四万温泉と草津温泉に挟まれた山間に、知る人ぞ知る名湯がある。無色透明の硫酸塩泉は肌ざわりなめらか。「一浴玉の肌」といわれ、肌がつるつるになると評判だ。温泉街には温泉を治療に利用している病院もあり、泉質の良さは折り紙つき。かつては暮坂峠を越えて草津温泉へとつながる幹線道だったことから、酸性度の高い草津の湯で荒れた肌を癒やす上がり湯として湯治客で賑わい、蘭学者・高野長英(たかのちょうえい)や詩人・若山牧水(わかやまぼくすい)ら多くの著名人も訪れた。\1935年(昭和10)に大水害、1945年(昭和20)に大火災に見舞われ、一度は壊滅状態に陥ったが復活。現在、温泉街には坂道に沿って約10軒の旅館が立ち並ぶ。歓楽的な賑わいはないが、ひなびた雰囲気が心地良く、純粋に温泉を楽しみたい人におすすめだ。温泉街の真ん中には、地元の人も多く利用する共同浴場がある。
- スポットの詳細
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沢渡温泉
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千代の湯・白旗の湯・地蔵の湯
- 無料の共同浴場を巡って豊富な源泉を堪能!
- 草津温泉街には、地区ごとに共同浴場があり、「千代の湯」と「白旗の湯」「地蔵の湯」の3つは、観光客にも無料で開放されている。いずれも湯畑から歩いて行ける距離にあり、しかもそれぞれに異なる源泉から湯を引いている。温泉街を散策しながら、はしご入湯するのも楽しい。湯畑を下ってすぐの「千代の湯」の源泉は湯畑。当たりのやわらかい泉質だ。「白旗の湯」の湯は、源頼朝が発見したと伝わる白旗源泉。草津の豊富な源泉のなかでも泉質が特に良いとの呼び声が高く、白濁しているのが特徴。そして「地蔵の湯」は、眼病に効くといわれる地蔵源泉を楽しめる。浴場の前には足湯もあり、ゆったりとくつろげる。\共同浴場は、地区の人の厚意で入浴できる。利用の際は、きれいに使うなどの配慮を忘れずに。
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千代の湯・白旗の湯・地蔵の湯
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松むら饅頭
- 自家製餡が自慢の創業75年の老舗
- 湯畑から1本入った路地を行くと、風情ある店先から、蒸したてのまんじゅうの香りが漂ってくる。店頭では、職人によるまんじゅう作りの様子が見える。タイミングが良ければ、できたてのまんじゅうをその場で味わうこともできる。温かい湯気の立つまんじゅうをひと口頬張ると、口どけが良く黒糖の香ばしい皮と上品な甘さの自家製餡とが混ざり合い、口の中で絶妙なハーモニーを奏でる。できたての味はいうまでもなく絶品だが、冷めてもおいしいのが同店の自慢。1945年(昭和20)の創業以来、手作りの味を守り続けている。特に餡は北海道産のあずきにこだわり、こし餡と粒餡をほど良くブレンド。なめらかななかにあずきの触感を感じられる。まんじゅうと同じ餡を使った「塩ようかん」もおすすめだ。
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松むら饅頭
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万座しぜん情報館
- 暖炉を囲んでゆったり休憩、万座の地質や生物を学べる案内・展示施設
- 万座・草津地域の自然を紹介するために平成30年にオープンした自然案内・展示施設。入り口で出迎えてくれるかわいらしいクロサンショウウオをはじめに、鳥や自然に関する研究者・著者でもある石塚館長が工夫を凝らした館内では、万座周辺の植物や動物の生態、さらには万座温泉の歴史までを楽しみながら学ぶことができる。豊かな自然フィールドを使ったオリジナルの探訪ツアーが年間通じて開催されており、「春のサンショウウオ探検」「モリアオガエルを見に行こう」などのツアーは、キャンセル待ちがでるほどの人気。同館には、観光案内窓口が設けられているほか、企画展や講演会などに使用できる多目的ホール、寒い季節には暖炉を囲んで座れるスペースもあり、周辺散策のスタート地点やドライブ途中の休憩スポットとしてもオススメ。
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万座しぜん情報館
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万座プリンスホテル
- 万座エリアを見渡す高原に悠然と建つ温泉リゾート拠点
- 標高1,800mのロケーションを生かし、斜面に沿って建てられた万座プリンスホテル。パウダースノーを楽しめる万座温泉スキー場のゲレンデに直結しており、温泉とウインタースポーツの両方を近くで味わえる貴重な施設でもある。そのロケーションを生かした絶景が大きな魅力で、雄大な山々を眺めながら露天風呂に入ることができる。夏には新緑、秋には紅葉、行くたびに違う景色が広がり、季節や気候条件などが揃えば眼下にひろがる雲海に出会えることもあるのだとか。特に冬、乳白色のお湯と溶け合うような雪景色のなかで入る冬の露天風呂は人気。心と体が自然と一体になった気分で、日頃の疲れを一気に忘れさせてくれる。
- スポットの詳細
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万座プリンスホテル
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万座温泉 日進館
- 温泉だけでなく、食事や運動を楽しみながら健康を叶える
- 本館内にある長寿の湯では、源泉100%の「姥湯(うばゆ)」や屋根付き露天風呂に熊笹を浮かべた「ささ湯」など、6つの湯船を楽しめる。本館から少し歩くと大自然に囲まれた展望を楽しめる露天風呂「極楽湯」があり、天気の良い昼間は雄大な山々、夜は満点の星空を堪能できる。また、食事や運動も含めた心と体の健康維持を大切に考えたイベントを数多く実施。ロビーなどのスペースを使い、自由に参加できる健康プログラムやカルチャーライブも頻繁に開催されている。日帰り入浴はフェイスタオル付きなので、ハイキングやドライブの途中に疲れた体を癒やすのにはぴったり。さらに、飲食店が少ない万座エリアにあって、好きな料理を自分で選ぶランチセットも食べられる貴重な場所でもある。
- スポットの詳細
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万座温泉 日進館
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万座ホテルジュラク
- 万座の名勝「空吹(からぶき)」を見ながら入る唯一無二の露天風呂
- 万座の名勝である空吹(からぶき)から立ち昇る蒸気を眺めながら入れる露天風呂のある万座ホテルジュラク。眼前いっぱいに広がる青空と硫化水素ガスにより白くなった岩肌を眺めていると、異世界に迷い込んでしまったような不思議な感覚に。ホテルの800m先から引く、専有の源泉「法性の湯」は、日本一硫黄含有量が多いとされており、さらなる特別感を演出してくれる。大浴場のすぐ隣にあるのが、湯上りの火照った体で涼むのにちょうどいい、空吹を一望できるテラス。夜には満点の星空を楽しめるように、過剰な灯りをつけない配慮がなされている。室内には無料で利用できるマッサージチェアがあり、疲れた体をさらに癒やしてくれる。
- スポットの詳細
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万座ホテルジュラク
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人気スポット
旅のヒント
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その1
草津温泉には東京の新宿駅南口のバスタ新宿をはじめ、東京駅、練馬区役所前から直行バスが出ている。乗り換えなしで行けるので便利だ。
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その2
在来線を利用する場合は、上野駅から出ている特急草津号で長野原草津口駅に向かう。そこからはJRバスに乗り換える。
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その3
いちばん早いのは新幹線で高崎駅まで行き、在来線に乗り換える方法。高崎駅では名物の「だるま弁当」を買い、旅情を楽しみたい。
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その4
移動には車が便利。首都圏からは関越道の渋川伊香保IC、または上信越道の碓井軽井沢ICで下りる。早く着くのは関越道ルートだが、途中に立ち寄る観光スポットで選択したい。