伊香保温泉

温泉/温泉浴場

万葉集に歌われ、多くの文人墨客に愛された名湯

榛名山東側の中腹、標高600~800mに広がる伊香保温泉。万葉集の東歌に歌われているほど古い歴史がある。黄金の湯と白銀の湯、2つの温泉。そして365段の石段がシンボルだ。

上ノ山公園から見た伊香保温泉全景} 上ノ山公園から見た伊香保温泉全景

水澤寺、榛名神社の参拝客の湯治場として

伊香保温泉はJR渋川駅からバスで25~35分。本数は少ないがJR高崎駅からもバスが出ているので、アクセスは良好だ。車で訪れる場合は関越自動車道・渋川伊香保ICから15分ほど。伊香保の湯の発見は1900年前とも1300年前ともいわれている。温泉街が形成されたのは1576年(天正4)。木暮氏、千明氏、岸氏ら七氏が湯元から温泉を引き、傾斜地を利用して石段や街を造ったのが始まりといわれている。当初は12軒の旅館があったが、そのうち今も残るのはホテル木暮、千明仁泉亭、岸権旅館の3軒だ。江戸時代には、水澤寺や榛名神社を参拝し、温泉で湯治をする人が増え、伊香保は黄金期を迎える。1893年(明治26)には宮内省の御用邸が造られ、毎年、皇族が来遊するように。また、明治30年代、日本駐在のハワイ国総領事だったロバート・ウォーカー・アルウィン氏が伊香保に構えた別荘は現存し、見学することができる。

三国街道・裏往還の要所として設けられた伊香保関所} 三国街道・裏往還の要所として設けられた伊香保関所

男女別の浴槽と休憩室がある「石段の湯」} 男女別の浴槽と休憩室がある「石段の湯」

色も効能も違う2種類の温泉

伊香保の湯には、「黄金の湯」と「白銀の湯」の2種類あることをご存じだろうか。黄金の湯は、もともとは無色透明。湯の中に含まれる鉄分が空気に触れて酸化し、鉄さびのような茶褐色になるのだ。やわらかい肌触りで、血行を促進させ、体を芯から温めてくれる。別名「子宝の湯」ともいわれている。
白銀の湯は1996年(平成8)に発見された新しい源泉。無色・無臭のやさしい温泉で天然の保湿成分・メタケイ酸を豊富に含むため、つるつるの肌になる。また高齢者や病後の回復、疲労回復に適しているという。
観光客が気軽に伊香保の湯を楽しむなら、湯元源泉地にある「伊香保露天風呂」がおすすめだ。木々に囲まれた心地良い環境で、かけ流しの黄金の湯を堪能できる。近くには飲泉所もあるので、外と内から温泉三昧しよう。石段街にある蔵づくりの「石段の湯」も日帰り入浴可能だ。

源泉から近く、新鮮な温泉に浸かれる伊香保露天風呂} 源泉から近く、新鮮な温泉に浸かれる伊香保露天風呂

温泉と水、2つの蛇口がある飲泉所} 温泉と水、2つの蛇口がある飲泉所

絶好の紅葉スポット・河鹿橋(かじかばし)

伊香保温泉は群馬県内でも有数の紅葉スポットとして知られる。特に美しいのは河鹿橋周辺だ。黄金色の温泉が流れる川と真っ赤な紅葉のコントラスト。シーズンになるとライトアップも行われ、幻想的な光景を目にすることができる。自然豊かな環境にありながら、賑やかな石段街を抱え、とびきりの温泉ももつ。伊香保温泉は徳冨蘆花や竹久夢二など、多くの文人墨客に愛されてきた。温泉街にある「徳冨蘆花記念文学館」や「竹久夢二伊香保記念館」を訪れれば、彼らと伊香保との深い関わりを知ることができる。

河鹿橋付近の紅葉の見頃は例年10月下旬~11月中旬} 河鹿橋付近の紅葉の見頃は例年10月下旬~11月中旬

「徳冨蘆花記念文学館」には蘆花が永眠した千明仁泉亭の部屋を移築} 「徳冨蘆花記念文学館」には蘆花が永眠した千明仁泉亭の部屋を移築

スポット詳細

更新日:2024.04.20

住所
群馬県渋川市伊香保町伊香保 map map 地図
エリア
県央エリア
電話番号
0279723151
泉質
[黄金の湯]硫酸塩泉
[白銀の湯]温泉法上の温泉(メタケイ酸の項目で該当)等
効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、動脈硬化症、五十肩、打ち身、慢性消化器病、切り傷、やけど、慢性皮ふ病、痔疾、婦人病等
泉温
約42℃(黄金の湯)
源泉数
9
湯量
3500-5000リットル/分
共同浴場数
2
日帰り温泉施設数
3

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 鉄の味
    3.0 投稿日 : 2022.08.23
    飲める温泉ということで飲んでみましたが、文字通り、鉄の味がします。ほんとに体にいいのか?と思ってしまうぐらいの強烈な鉄分の味です。
  • 温泉を味わえます
    4.0 投稿日 : 2022.01.09
    源泉と露天風呂に向かう途中にあります。伊香保温泉は飲泉できる温泉です。この飲泉所では自由に温泉が飲めます。味は錆びた鉄のような味がしました。
  • 温泉水飲めるようです
    3.0 投稿日 : 2021.05.17
    伊香保神社から伊香保露天風呂に行くまでの間に赤い河鹿橋があり、その近くに温泉水が飲める場所があります。この温泉水を飲んだ後に飲んではいけない物があるため、念のため飲むのは辞めました。事前にこれらを調べてから飲んだ方が良いと思います。

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アクセス

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