原美術館ARC(アーク)
現代アートと東洋古美術の多彩な表現を紹介するミュージアム
遊び心あふれる展示方法。みんなが夢中に
同館の展示室は4つ。現代アートを展示する3室のほか、特別展示室「觀海庵(かんかいあん)」では東洋古美術と現代アートの競演が楽しめる。年に2〜3回ほど企画展を開催。同館が所蔵している作品から、テーマに合うものを選んでいる。現代アートでは、草間彌生、奈良美智という日本を代表するアーティストの作品が、通年長期展示されている。草間氏の作品は、同館所蔵となったのち、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展にも出品された『ミラールーム(かぼちゃ)』。奈良氏の作品は、アトリエをイメージしたインスタレーション。奈良氏が時折、会場を訪れては配置やオブジェを変えていくという。今までトイレとして使われていた空間も森村泰昌の作品になっているので、忘れずにチェック。ちょっと刺激的でドキッとするに違いない。
和ろうそくの明るさ、書院造を参照した「和」の空間
特別展示室「觀海庵」へ向かう長い廊下は、異空間へと続くタイムトンネルのよう。扉を開くと、今までの明るさの影響で暗く感じる。これは、和ろうそくに近い明るさという。室内は書院造をモチーフにした和風空間。立っている人の視線の高さが、畳に座って鑑賞する時の目線と同じ高さになるよう、展示作品の位置に配慮している。円山応挙や狩野派など、古美術に詳しくない人でも知っているような有名作家の作品が並ぶ。
入ったときは、よく見えなかった入り口正面の作品が、目の慣れた展示室から出るときは、光が差したように浮かび上がってゾクゾクするほど感動する。
天気の良い日には、渡り廊下から赤城山がよく見え、まるで額縁に入った絵のよう。芝生広場周辺には桜の木がめぐらされており、春は桜の名所となる。
屋外まで展示スペース。カフェで食事やスイーツも
館内を鑑賞し終わったら、屋外へ。芝生が敷かれた広い屋外には、アンディ・ウォーホルの巨大なスープ缶『キャンベルズトマトスープ』や、ジャン=ミシェル・オトニエルのハートのオブジェ『Kokoro』などの作品が点在。舗装された通路を歩きながら鑑賞できる。
美術館の建物そのものも堪能したい。設計は、磯崎新氏。カフェ ダール前が絶好のビュースポットだ。館内にはミュージアムショップがあり、オリジナルグッズなども扱っている。優れたデザインの商品も多数あり、見ているだけでも豊かな気持ちになる。
別棟の「カフェ ダール」では、県産食材を使ったメニューや、企画展をモチーフにしたスイーツを提供。屋外展示作品や遠くに見える赤城山を見ながら、至極のときを過ごせる。
アート+温泉で心と体をふっくら豊かに
伊香保グリーン牧場に隣接している同館。天気の良い日は、馬車がポクポク通る様子を見られる。両方楽しめ、割引の適用される共通入場券があるので活用しよう。
気軽に何度でも訪れたいなら「メンバーシッププログラム」がおすすめ。1年間のフリーパスポートで、会期中は会員本人と同伴者1人の入館が無料(シングル会員は本人のみ)になるだけでなく、ミュージアムショップやカフェでは5%割引となる。このあたりは、3km以内に群馬ガラス工芸美術館、竹久夢二伊香保記念館、伊香保切り絵美術館、保科美術館と4つの美術館があるアート密集エリア。時間をとって、ゆっくりと美術館巡りをしたい人にぴったりだ。また「日本の名湯」伊香保温泉まで、車で5分。温泉とセットで楽しみたい。
スポット詳細
更新日:2023.12.09
- 住所
-
群馬県渋川市金井2855-1
地図
- エリア
- 県央エリア
- 電話番号
- 0279246585
- 時間
- 9:30-16:30(最終入館16:00)
- 休業日
- 木(祝、8月は除く)、展示替期間、1/1、冬季
- 料金
-
【入館料】
[一般]1,100円
[高大生]700円
[小中生]500円 - 駐車場
-
あり(50台)
※無料 - クレジットカード
- 可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- ベジタリアンセレクション
- 要相談
- ハラル対応
- 要相談
- 英語メニュー
- あり
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン