青森

青森市

AOMORI CITY

オシャレな雰囲気のベイエリアを拠点に、地元のグルメや文化に触れる

青森県のほぼ中央に位置し、県内各地への交通の要所として便利なエリア。陸、海、空のすべての交通手段で他県からのアクセスが可能で、陸路は車や在来列車に加え、新幹線も停車する。U字型のなだらかな陸奥湾を市の東西で挟み、陸奥湾ではホタテの養殖場やナマコ、ヒラメなどの漁場が広がる。陸奥湾で獲れた新鮮魚介を使った海鮮グルメを味わえるほか、古くから市民のソウルフードとして親しまれている「煮干しラーメン」も、2000年以降、注目株へと成長。青森港周辺はウォータフロント再開発によって整備され、JR青森駅周辺は青森市観光の重要拠点になっている。また世界遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺産群のなかでも、最大規模の「特別史跡 三内丸山遺跡」と、隣接する「青森県立美術館」も、欠かすことのできないスポットだ。さらに東北最大級の祭りとされる「青森ねぶた祭」は全国にも知れわたり、期間中の6日間だけで約280万人もの観光客が訪れる。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    青森ベイエリア
    新旧が融合するノスタルジックなウォーターフロント
    JR青森駅からすぐ、ベイブリッジと三角形の青森県観光物産館「アスパム」をシンボルに、ノスタルジックな風景が広がる青森ベイエリア。ミュージアムあり、ショッピングスポットありと、見どころ満載だ。
    写真左が「A-FACTORY」、右が「ワ・ラッセ」。中央奥に見えているのが「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」
  • spot 02
    ねぶたの家 ワ・ラッセ
    青森ねぶた祭を体感できる施設
    日本有数の火祭りとしても名高い「青森ねぶた祭」を象徴する、赤色の外観が特徴的な「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。巨大な人形灯籠が街中で躍動する熱い夏祭りの世界観を、一年を通じて感じることのできる施設だ。
    カナダ人建築家がデザインした、ルーバーを用いて光と影を巧みに生み出す外観
  • spot 03
    魚っ喰いの田 ワ・ラッセ店
    県民食ともいえる煮干しラーメンに舌鼓
    「ねぶたの家 ワ・ラッセ」でねぶたの世界に浸ったあとは、グルメでひと息つこう。ワ・ラッセ1階の土産物店に隣接した「魚っ喰いの田」では、本場・青森の煮干しラーメンがメインメニューだ。この店の自慢は、厳選した国産煮干しを使った自家製オリジナルスープ。煮干しの頭や内臓をていねいに取り除き、肉厚の鶏ガラとたっぷりの野菜を入れてじっくりと煮込み、出汁のうまみを引き出している。和食の職人が手がけるさまざまなメニューのうち、「あっさり煮干し中華そば」は、煮干しをしっかりと感じながら化学調味料をいっさい使わない、やさしい味わい。ちなみに、地元の人には煮干しの酸味や苦味も感じる「濃口煮干し中華そば」が人気。ほかに「ほたてバター塩煮干し中華そば」「にんにく味噌煮干し中華そば」もあるが、煮干しラーメンを初めて食べるなら、「あっさり煮干し中華そば」がオススメとのこと。
    「あっさり煮干し中華そば」780円。透き通るスープが中太縮れ麺にからむ
  • spot 04
    A-FACTORY
    シードル工房とマルシェが融合した複合施設
    「A-FACTORY」は、青森県産リンゴで造るシードルの工房と、選りすぐりの青森土産や特産品が並ぶマルシェからなる複合施設だ。ベイエリアの散策後は、ここでショッピングやグルメを満喫しよう。
    三角屋根の連なる外観が印象的な「A-FACTORY」
  • spot 05
    青森県観光物産館アスパム
    日本有数の強風地帯で北端の旅情を感じてみよう
    青森ベイエリアで目をひく正三角形の建物が「青森県観光物産館アスパム」。県内最大級の品ぞろえを誇るお土産コーナーや、青森観光を楽しくサポートする施設が満載。青森市を観光するなら、まずはここから始めよう。
    青森(AOMORI)の「A」文字をイメージした正三角形の建物が目印
  • spot 06
    360°3D映像シアター
    臨場感あふれる一周360度の映像で、青森の美しさを体感できる
    青森を映像で紹介する、青森県観光物産館アスパム 2階の「青い森ホール」。2019年(令和元)のリニューアルで、高さ6m、直径18m、全周56.5m、360度の継ぎ目のないシームレスな日本最大級のスクリーンを導入。大迫力の最新デジタル映像を体感できる施設に新しく生まれ変わった。360°カメラを搭載したドローンで青森の四季を撮影した映像は、美しさ、迫力、臨場感とどれを取っても圧巻のクオリティで、映像美に思わず引き込まれてしまう。特に、3Dバージョンの「青森祭りの魂」と、秋の紅葉の映像が評判。実際に見ないとわからないと思っていたねぶた祭りも、目の前に現れる巨大なねぶたの山車、臨場感のある音が相まって、まるで祭りのなかに放り込まれたような気分になれる。時間によって上映内容が変わるので、上映スケジュールを事前にチェックしておこう。
    日本最大級の「360°3D映像シアター」を導入した「青い森ホール」
  • spot 07
    青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
    80年に及ぶ「航跡」を後世に伝えるミュージアム
    津軽海峡を渡り、街と人の架け橋だった日々の面影を今に残す「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」。かつて青森と函館を約4時間で結んだ青函連絡船の歴史が、船内の記念館に凝縮されている。
    青森港に係留されている青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
  • spot 08
    青森魚菜センター
    ネタを載っけて作る自分だけの青森グルメ
    のっけ丼は、2009年(平成21)に誕生した名物グルメ。市場で買った青森ならではの食材を、好きなだけ丼に載っけて作る楽しさで人気となった。青森魚菜センターの前に立つと「のっけ丼」と書かれた大きな看板が目に入る。まずは、入り口すぐにある「のっけ丼案内所」でチケット(10枚綴り1500円、5枚綴り750円)を購入しよう。ここからのっけ丼作りがスタートだ。ご飯の入った丼を持って、各店舗へ。マグロ、ホタテ、ボタンエビ、ソイ、アブラメ、ウニなど、その時期の新鮮な魚がのっけ丼用に並べられていて、目移りしてしまう。食べたい具材を選びチケットを出すと、店の人が丼に載せてくれる。白いご飯が見えなくなるまで好きな具材をたっぷり載せたら、自分オリジナルの「のっけ丼」の完成! どこから箸をつけようか、迷うのも楽しいはず。刺身だけでなく、焼き魚や玉子焼き、イカメンチなど、郷土の総菜や漬物に汁物もあるので、定食風にするのもオススメだ。
    お好みの具を盛り付けて完成した自分だけの「青森のっけ丼」
  • spot 09
    特別史跡 三内丸山遺跡
    世界遺産を構成する縄文遺跡群のなかで、規模最大級のスポット
    2021年(令和3)に世界遺産登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」。構成する北海道、北東北にある計17遺跡のうち、最大級を誇るのが「特別史跡 三内丸山遺跡」だ。大規模な集落跡を保存・復元した縄文のムラで、悠久の時の流れを感じよう。
    三内丸山遺跡のシンボル的存在、復元された大型掘立柱建物(手前)と大型竪穴建物(左奥)
  • spot 10
    青森県立美術館
    縄文文化が根付く土地で、アートシーンを体験する
    魅力あるアートセンターが点在する青森県。「青森県立美術館」は、青森の芸術と郷土文化を発信する代表的な美術館だ。棟方志功、成田亨、奈良美智など郷土の作家のコレクションや、シャガールの舞台背景画の常設展示のほか、多彩な企画展を実施している。
    隣接する「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想を得た建築。青木淳(あおきじゅん)氏の設計による、真っ白な外観が印象的だ
  • spot 11
    浅虫温泉
    気軽な足湯スポットや日帰り入浴で人気の温泉街
    約800年以上の歴史がある浅虫温泉は、湯治場から観光温泉地へと様変わりしてきた。街を散策すると、そこかしこに温泉情緒を感じられる。歴史と自然、そして温泉を、若者から年配者まで楽しめる。
    国道4号沿いにホテルや旅館の並ぶ浅虫温泉街
  • spot 12
    青森県営浅虫水族館
    イルカパフォーマンスが大人気。陸奥湾を望む本州最北端の水族館
    「青森県営浅虫水族館」は、自然に恵まれた青森県に生息する多様な水生動物を約300種8000点展示している本州最北端の水族館。オープンは1983年(昭和58)で、40年近く地元で愛されている。見どころのひとつは、陸奥湾をテーマにした長さ15mの巨大トンネル水槽だ。縦横無尽に泳いでいるアジやさばのほか、ほたての養殖風景もあり、青森県の海の中に飛び込んだかのような光景が広がっている。もうひとつの目玉となっているのが「イルカプール」でのイルカパーフォーマンスだ。津軽三味線やねぶた囃子など青森らしいリズムに合わせたパフォーマンスは、家族連れに大人気。
    浅虫温泉街の山側にある浅虫水族館は地元の子どもたちにも人気
  • spot 13
    鶴亀屋食堂
    浅虫温泉にきたら食べるべき、人気の盛々マグロ丼
    県内外から多くの客が詰めかけるドライブイン「鶴亀屋食堂」。観光客の目当ては、あまりにも有名なマグロだ。看板メニューは、マグロがタワーのように何枚も折り重なったデカ盛りの「マグロ丼」。マグロ丼には中・小・ミニサイズがあるが、ミニでも相当なボリュームなのだ。70年の歴史があるこの店を継いだ佐藤勇さんの、あふれるサービス精神が生む一杯だ。佐藤さんは、10年ほど前からマグロの一本買いを始めた。マグロを端から端までを知り尽くした佐藤さんの目利きは見事。さらに、生で扱う丼ものには、特においしい部位だけを見極めて提供するというこだわりぶりだ。ボリュームだけでなく、味の評価が高いというのもうなずける。浅虫を訪れたらぜひ味わって、至福のひとときを楽しみたい。
    トロもぜいたくに載るマグロ丼。これでミニサイズ。価格は時期やマグロの種類によって変わる。この日は津軽海峡産の本マグロで2750円
  • spot 14
    三内丸山遺跡・体験工房
    見学当日でも参加OK。縄文遺跡で土偶作りに挑戦
    世界遺産に選ばれた北海道・北東北の縄文遺跡群を構成する三内丸山遺跡は、土偶の出土点数日本一でも知られている。遺跡併設のミュージアムで、縄文時代の出土品を参考にしながら縄文グッズ制作を体験しよう。
    初心者でも簡単に作れるミニ土偶。自由な発想で装飾し、オリジナルの土偶を生み出そう
  • spot 15
    青森公立大学 国際芸術センター青森
    豊かな自然と調和した、現代アートが生まれる聖地
    国際芸術センター青森は、アーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)、展覧会、教育普及を3つの柱として、多彩なアートプログラムを発信する場だ。八甲田山麓の自然とともに現代アートに親しもう。
    展覧会会場となる展示棟は、上から見ると馬蹄状になっている。安藤忠雄氏の設計だ
  • spot 16
    廣田神社
    青森開拓の大恩人が祀られた、市内随一のパワースポット
    創建から1000年以上の歴史を刻む廣田神社。青森市民の産土神(うぶすながみ)としての伝統を紡ぐと同時に「明るい未来をここから産み出そう」という、神社にまつわる人々のエネルギッシュなパワーが満ちている。
    近くには青森県庁や青森地方裁判所などがあり、行政や司法の中心地に位置している
  • spot 17
    三内縄文ベリーランド
    自然本来の環境で育てられた絶品ベリーの収穫体験
    シーズンごとに4種類のベリーが実る「三内縄文ベリーランド」。なかでも、健康や美容にうれしい成分がいっぱいのブラックベリーが大人気だ。ここでは愛情と手間暇かけて育てられたベリーの収穫体験を楽しめる。
    人気の農園だけあって、午前中に食べ頃の果実が取り尽くされてしまうことも。早い時間の訪問がおすすめ
  • spot 18
    北洋硝子
    日本の四季を閉じ込めた、ハンドメイドガラスの津軽びいどろ
    厳しい冬に閉ざされる青森では、人々は四季の彩りを強く意識するという。春の桜、夏の祭り、秋の紅葉、冬の雪景色。津軽びいどろは、そんな青森の豊かな四季を閉じ込めた色彩と繊細なデザインで、国内外から評価されるガラス工芸ブランドだ。手掛ける北洋硝子は、もともと漁業用の浮玉メーカーだった。型を使わずに息を吹きこんで成形する「宙吹き」の卓越した技術を工芸品製造に転用し、テーブルウエアや花器などを手掛けるようになった。現在では青森の伝統工芸品に指定されている。すべての商品が職人によるハンドメイドで、100種以上の色ガラスの原料も、すべて自社調合だ。予約しておけば工場見学もできる。1500℃にもなる窯の中で真っ赤にトロリと溶けたガラスは、職人の手により、息をゆっくりと吹き込むことで膨らんでいく。さまざまな色、形があるが、定められた規格にそろえられていくその職人技は、見ていて圧巻だ。大切な人への贈り物にはもちろん、自分自身の大切な時間を彩るアイテムとしてもぴったり。ぜひ手に入れよう。
    津軽びいどろのオイルランプ(3300円~)はリラックスアイテムとしてだけでなく、防災用品としても利用できる。実用的と喜ばれる品だ
  • spot 19
    ねぶた屋
    ねぶたの技法を使ってオリジナルライト作りに挑戦
    ねぶた専門店のねぶた屋で青森の思い出作りにチャレンジ! 実際のねぶたで使われていた素材を使い、ねぶた制作のエッセンスを学びながら、自分だけのオリジナルランプを作ってみよう。
    「ねぶたdeライト」の完成品。インテリアのアクセントになること間違いなし
  • spot 20
    まるかいラーメン
    シンプルをとことん極めた実力派の津軽ラーメン
    津軽ラーメンといえば、煮干しから出汁をとった醤油味が王道。まるかいラーメンは、その煮干し出汁の「醤油らーめん」1本だけで勝負する。ラーメンのメニューは、大盛(だいもり)700円と中盛650円のみ。具材は豚の内モモ肉を用いた自家製のやわらかいチャーシューと、たっぷりのネギ、シナチクだけだ。スープをひと口すすると、イワシの風味がしっかりと感じられるが、臭みやえぐみはいっさいない。うまみが口いっぱいに広がった。魚介系が苦手な人でも、抵抗なく食べられる味だろう。あっさりしたスープは、自家製麺の小麦の風味も引き立てている。「食べたあと『さっぱりしたぁ』ってよく言われるんですよ」と話すのは、創業者一家の伴寿和さん。祖父が屋台からスタートさせたこの店を、父と弟とともに切り盛りする。人気店となったがこれ以上拡大する予定は今のところはなく、ここでずっと暖簾を守りたいという。この地でしか食べられない、とっておきの味だ。
    キラキラと輝くスープ。シンプルな具材は味への自信の表れだ
  • spot 21
    麺やゼットン
    煮干し出汁の粋を極めた、究極の津軽ラーメン
    麺やゼットンは、煮干し出汁に特化したラーメン店だ。中華そば(750円)やチャーシュー麺(1,100円)などのポピュラーなメニューもあるが、すべてに煮干し出汁が使われており、メニューごとに使用する煮干しも変えているというこだわりよう。看板メニューの「デス煮干し」は、イワシの焼き干しやサンマなど5種類の煮干しをブレンドしている。デス煮干しは、ひと口食べると濃厚でしっかりした味わいなのに、スープを飲み干しても喉が渇かないくらいあと味があっさりしている。「デス煮干しはまだ初心者向け」と店主。地元の人はデス煮干しでは飽き足らず、出汁を取ったあとの煮干しをまるごとミキサーにかけて加えた「ドロ煮干し」(880円)を目当てに訪れるという。ドロ煮干しは、毎日限定100食。ひと口ごとに鼻腔をくすぐる強い煮干しの風味がクセになると評判の逸品だ。これだけ濃くても臭みを感じない。地元の人が「さすが」と舌を巻く自慢の味、ぜひ味わってみよう。
    麺やゼットンいちばん人気の「デス煮干しラーメン」(950円)。煮干し出汁と豚骨ベースのスープを使用
  • spot 22
    味の札幌 大西
    味噌×カレー×牛乳×バターの不思議なベストマッチ
    メニューの名前を聞くと「味噌にカレーに牛乳とバターのラーメン?」と首をかしげたくなるが、ひと口食べれば「うまい」と納得の組み合わせ。味噌ベースのスープに、カレーのようなほのかなスパイス感があり、牛乳がすべてをまろやかにまとめている。店名からわかるとおり、ここは札幌味噌ラーメンから派生した店。このメニューの誕生は今から40年ほど前、1980年代にさかのぼる。「味の札幌 大西」の前身だった店にはたくさんの中高生が訪れ、ラーメンにケチャップやマヨネーズなどを加えてカスタマイズするのが流行していた。そんな子どもたちの自由な発想から生み出されたのが「味噌カレー牛乳ラーメン」という奇跡のコラボレーションだった。現在のいちばん人気は、バターを載せた「味噌カレー牛乳ラーメンバター入り」だ。バターを溶かしていくとコクが増し、まろやかさがいっそう高まる。ちなみに、常連さんの間では納豆を入れて食べるのが流行しているそう。納豆好きであればチャレンジしてみては?
    味噌カレー牛乳ラーメンバター入り(980円)。バターはお好みでスープに溶かしながら、味わいの変化を楽しもう
  • spot 23
    三ノ月舎
    青森の「ステキ」がいっぱい詰まった雑貨店
    JR青森駅の駅ビルLOVINA(ラビナ)の2階のすみっこに、青森の名産品をたくさん集めた宝箱のような雑貨店がある。それが三ノ月舎だ。扱う商品は文房具、アクセサリー、アパレルなど多岐にわたるが、その一つひとつにストーリーを感じられるのが特徴だ。青森の伝統工芸品として注目される「津軽びいどろ」、市内の工房で手作りされる布草履の「津軽花ぞうり」、弘前に伝わる下川原焼(したかわらやき)土人形の鳩笛など、目にも美しい品々は眺めているだけでも楽しい気分になる。店主・山口志麻さんは「青森には品質もよくデザインも優れた品がたくさんあるのに、地元の人にもまだまだ知られていないのでは?」という想いがあり、店のオープンにいたったという。イチオシをたずねると「今なら、香木として知られる青森ヒバの雑貨ですね。抗菌力に優れ、リラクゼーション効果もありますよ」とのこと。ここなら、贈った相手に心の底から喜んでもらえるような特別なお土産が見つかるはずだ。
    「センスがいい」とほめられるお土産がたくさんそろっている
  • spot 24
    一八寿司
    地元の人も足繁く通う青森市の寿司の名店
    風格ある店構えの一八寿しは、数か月前から予約が入るほどの人気店。「一から始まって、末広がりの八まで」というのが一八寿しの名の由来だそう。「でもイチかバチかって気持ちもあったんだよ」と茶目っ気たっぷりに笑うのは創業者の西村力さん。注文に迷ったら観光客でも安心のにぎりのセットを注文しよう。もちろんお好みで一貫から握ってもらうこともできる。カウンターに座れたら板前さんの握りの技をじっくり拝見。「ネタはもちろん、とにかくシャリはおいしくとこだわっています」と話すのは若女将の西村真樹さん。新鮮なネタと、口の中でほろりとほどけるシャリを味わえば、至福のひとときだ。豊富な一品メニューと合わせて、青森の味覚をゆっくり楽しめる。その日のおすすめを聞きながら注文するのがいちばんだが、入荷があればホヤの水物やシャコはぜひお試しを。一か八かで大成功した一八寿しで食事ができたら、運気も上がりそうだ。
    赤身から巻物まで堪能できる「松にぎり」は2420円
  • spot 25
    おきな屋 新町店
    そのままでもおいしい名産品が職人の技で上品和菓子に大変身
    1918年(大正7)に創業した「おきな屋」。同社の看板菓子「薄紅」は、輪切りした紅玉を砂糖蜜がたっぷり入った大釜で煮込んで、24時間乾燥させたもの。紅玉は酸味の強い品種として有名だが「薄紅」はびっくりするほどリンゴの甘みが感じられ、とてもやわらかい。「リンゴの水分と砂糖蜜を置き換える特殊な処理をしています。紅玉は加工しても煮崩れしにくく甘みが出るうえに、酸味も香りも残りやすいんです。諸説ありますが、紅玉は日本にリンゴが伝来した原種に近いといわれていますよ」と語るのは現社長で5代目の阿部淳之輔さん。輪切りにしたリンゴの最も甘みの強い部分を使うため、1個の紅玉から「薄紅」は2~3枚分しかとれないそうだ。この「薄紅」を、さらに洋酒に漬け込んでからパイ仕立てにしたのが和風アップルパイ「たわわ」だ。挟み込んでいるリンゴのプレザーブ(果実の形を残したまま、砂糖などで煮込んだもの)は「薄紅」よりも甘さ控えめで、しっとりとやわらかなパイとよくなじみ、食べやすいサイズ感もあってついつい「もうひとつ」と手が伸びてしまう。名産品を銘菓に変えた「おきな屋」でなら、懐かしくも新しい味に出合えるはずだ。
    左から和風アップルパイ「たわわ」1個270円。「薄紅」(うすくれない)1枚324円
  • spot 26
    お食事処 おさない
    これぞ漁師メシ!青森の郷土料理をおなかいっぱい味わおう
    青森の漁師料理が始まりとされるほたて貝焼き味噌は、本来、貝殻を鍋代わりに、貝の身から出ただしに味噌を溶いて調理するものだ。「でもせっかくだから、たくさん食べてほしいなって思ってね」と、話すのは3代目の佐藤英夫さん。貝焼きのイメージを残した大きなほたて型の鉄板で、貝焼きを提供することにした。Lサイズの卵2個でとじられたほたてが、鉄板の上にゴロゴロ載っている。「単品もいいけど、ご飯に汁ごとかけて食べてみて」と佐藤さん。卵とご飯にほたてのだしがたっぷりしみ込み、これだけでご飯が何杯でも食べられる。ちなみに、地元で人気が高いのは「お魚定食」(価格はシーズンにより変動)。仕入れや仕込みの状況を見ながら、1日のうちでも提供する魚が変わる。地元で暮らす単身者が、こぞって毎日訪れるというのも納得の店だ。立地はJR青森駅からすぐで、朝早くからオープンしているのもうれしい。丼や定食、新鮮な魚介を使った一品料理も豊富なので、青森滞在中の3食のどこかで一度は訪れたい店だ。
    「ほたて貝焼みそ」は単品で900円。ご飯、味噌汁、小鉢付きの定食にすると1100円。刺身でも食べられる新鮮な活ほたてを使用している
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旅のヒント

  1. その1

    青森市内には、鉄道だと東北新幹線、青い森鉄道、JR津軽線、JR奥羽本線が乗り入れている。フェリーや空港も整備されているが、鉄道のほうがアクセスはいい。新幹線の停車駅「新青森駅」と市内中心部はかなり離れているので、新幹線利用の場合は在来線でJR青森駅へ戻る必要がある。

  2. その2

    青森東ICまたは青森中央ICから高速道路に乗ると、青森IC付近の特別史跡 三内丸山遺跡方面へは行けない。特別史跡 三内丸山遺跡に行くなら、高速道路ではなく青森環状道路を利用すること。

  3. その3

    車で青森市を走行する際、市内中心部は一方通行や右左折禁止箇所が多いので注意が必要だ。また、冬季は雪の壁ができるため、外側の一車線はほぼ通行不能になる。

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