青森
十和田・八甲田
TOWADA / HAKKODA
自然が生んだ造形美とアートに触れ、心が安らぐ癒やしに満ちあふれたエリア
青森県のほぼ中央にある奥羽山脈の北端、八甲田火山群から南の十和田湖周辺までの、津軽地方と南部地方をつなぐ自然に恵まれたエリア。十和田周辺はもともと南部藩に属し、岩手県と関係の深い文化が根付いている。巨大な噴火によって誕生したカルデラ湖の「十和田湖」から、十和田市方面に流れる渓流沿いの散策路「奥入瀬渓流」は、一年を通じて訪れる人が絶えない人気の観光地。新緑、紅葉、雪景色と季節によって移ろう、景観や空気感の違いが人気の秘密だ。十和田市内はアートな町づくりを進め、芸術性の高い町並みが話題となっている。十和田市から津軽地方に抜ける最短ルートが、八甲田ルートとなる。18もの山々からなる火山群の八甲田には、たくさんの湿原があることから、ほかの高山にはない独特の景観を生んでいる。そんな景観を楽しめるよう、ハイキングコースやロープウェイも整備されており、自然と戯れるアクティビティが充実したエリアだ。
エリアの見どころ
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FORESTONツアー(奥入瀬ネイチャーガイド)
- 自然と戯れるツアーで奥入瀬渓流を100倍楽しむ
- 奥入瀬渓流では、自然豊かな奥入瀬ならではの、さまざまなネイチャーツアーを楽しむことができる。まずは「奥入瀬渓流館」にあるネイチャーガイドカウンター、「FORESTONツアー」の窓口で相談してみよう。ここはガイド常駐のインフォメーションセンターとして、さまざまなツアーの紹介をしてくれる。「樹木ツアー」や「シダ植物観賞ツアー」「コケさんぽ」など、ふだんは注目しない特定の植物にスポットを当てるものもあって、とてもおもしろい。周辺の地層のあらましや、植物の解説、苔にまつわるトリビアなど、ネイチャーガイドのウィットに富んだ話を聞きながらまわると、通常1時間ほどで行ける距離に数時間かかることも。それでも新しい発見が楽しくて、あっという間に感じてしまう。ルーペで苔をのぞき双眼鏡で木々を眺める。そんなゆったりしたツアーから、希望時間に希望するエリアをガイドする、完全オーダーメイドのツアーなど、ツアーも多彩。最近ではSNS効果もあってか、キノコを探して撮影するツアーも人気沸騰中だとか。
- スポットの詳細
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FORESTONツアー(奥入瀬ネイチャーガイド)
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司 十和田バラ焼き大衆食堂
- ご当地グルメで有名になった「十和田バラ焼き」を味わおう!
- 十和田市民の間で食されてきた、牛のバラ肉と玉ねぎを甘辛い醤油ダレで炒める「バラ焼き」。そのバラ焼きをご当地グルメの祭典で優勝に導いた市民団体、「十和田バラ焼きゼミナール」が運営するのが「司 十和田バラ焼き大衆食堂」だ。十和田市民にはなじみの料理だったバラ焼きが、市外ではほとんど認知されていないと知った人々が、2008年(平成20)、「十和田バラ焼き」を観光の呼び水にしようと立ち上がった。以来、地道な活動やご当地グルメの祭典に出展を続け、2014年(平成26)の第9回「B-1グランプリ」で優勝を獲得。この店は、「タワー焼き」と呼ばれる焼き方が特徴。鉄板に敷いたタマネギの上に、タワー状にした牛バラ肉を置き、玉ねぎから出る水分で肉を蒸し焼きにする。ゆっくりと火を通すため、肉がやわらかく仕上がるという。最後は肉と玉ねぎ、タレをからめて汁気が飛ぶまで炒めよう。甘辛くてご飯が進むだけでなく、酒のつまみにもピッタリの味だ。
- スポットの詳細
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司 十和田バラ焼き大衆食堂
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八甲田ロープウェー
- 四季を通して雄大な八甲田山系の美しさに感動
- 青森市の中心部から、車で約45分。標高667mに位置する八甲田ロープウェー山麓駅から、八甲田の代表的なトレッキングコースの玄関口、田茂萢(たもやち)岳山頂公園駅(標高1314 m)までを結ぶロープウェイ。101人乗りの大型ゴンドラで、標高差約660 mの山頂公園駅まで約10分の空中散歩が楽しめる。出発して間もなく眼下に広がるのが、ブナの落葉広葉樹林。次第にダケカンバやアオモリトドマツの混交林となり、山頂付近ではハイマツが生育。標高差によって植生の変化が楽しめる。また、ゴンドラから眺める八甲田山系の雄大な美しさは感動的だ。山頂公園駅の屋上展望 デッキからは、北に青森市、むつ湾を囲む津軽半島と下北半島が広がり、目を西に転じると遠く岩木山も望める。冬には山頂公園駅を基点としたスキー場がオープン。全長3.5kmのダイレクトコース、5kmのフォレストコースがあり、樹氷を身近に眺めながらスキーを楽しめる。
- スポットの詳細
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八甲田ロープウェー
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十和田サウナ
- 十和田湖を水風呂として利用する、大自然のアウトドアサウナ
- サウナで体中から汗が吹き出したら、クールダウンに水風呂へ。これが一般的なサウナの楽しみ方だが、ここ「十和田サウナ」の水風呂は、十和田湖だ。誕生のきっかけは「十和田の大自然と、もっと距離を縮めるにはどうしたらいいのか?」という想いからだったそう。サウナを堪能し十和田湖に足を浸すと、じわじわと水の冷たさが伝わってくる。思いきって首まで浸かり、落ち着いてから深呼吸すると、湖を囲む外輪山の緑が目に飛び込む。そして湖畔のサウナチェアに身を委ねると、葉擦れの音、湖畔に打ち寄せる波、肌をなでる風、土のにおいが体を包む。水分補給に用意されているのは、十和田のブナの森からしみ出したミネラルウォーターだ。研ぎ澄まされた五感で十和田の自然を感じると、まるで心臓の音まで静かになったような気がする。これこそ「ととのう」という感覚だろう。「何も考えず、今の時間をただ味わってください」という管理人さんは、安全管理も含めて適度な距離感でサポートしてくれる。十和田湖一帯は山岳信仰の霊場だ。聖地の一角をなす十和田湖にある十和田サウナは、世界一ぜいたくで神秘的なアウトドアサウナかもしれない。
- スポットの詳細
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十和田サウナ
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十和田ビジターセンター
- 工夫いっぱいの見ごたえある展示物を通じて、十和田の自然を学ぼう
- 国立公園には散策時に知っておいてほしい魅力や特徴、ルール・マナーがある。それらを学び、自然に親しめるよう各公園にはビジターセンターが設置されている。十和田ビジターセンターは体験展示が充実した楽しいスポットだ。
- スポットの詳細
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十和田ビジターセンター
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十和田市観光物産センター
- おいしいドリンクも楽しめる、十和田観光の情報発信基地
- アートステーショントワダ内にある十和田市観光物産センターは、お土産の購入はもちろん、観光についての相談にものってもらえる旅行者の強い味方だ。お土産は十和田の名物を中心に、食べ物から工芸品まで青森の名産品がズラリ。一般社団法人 十和田奥入瀬観光機構が運営しているだけあり、市内のアート関連施設や奥入瀬・十和田湖のレジャー情報など、十和田近辺の情報充実度は抜群。十和田のソウルフード「十和田バラ焼き」の取扱店舗を示すマップなど、街歩きにもってこいのオリジナルリーフレットが各種用意されている。ここで、観光客以上に地元の人から支持されているのが、期間限定でオープンするバナナジュースの店「サンキューバナナ十和田店」だ。センターのスタッフが運営しており、濃厚でフレッシュなバナナジュースを味わえる。スタッフのイチオシはイチゴをふんだんに使用した「サンキューいちご」(580円)。酸味と甘さのバランスが絶妙だ。地元民のお墨付きドリンクを片手に、ここで観光プランをじっくり練ってみては?
- スポットの詳細
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十和田市観光物産センター
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暮らしのクラフトゆずりは 奥入瀬店
- 東北の繊細かつ優美な手仕事を集めたアートギャラリー
- 東北の工芸品を扱う「暮らしのクラフトゆずりは」は、星野リゾート奥入瀬渓流ホテルの真向かいにある。平屋の風情ある建物内には、東北の手仕事を紹介して30年以上という店主・田中陽子さんの審美眼で「奥入瀬渓流でこそ紹介したい」と集められた品々が並ぶ。ここに店を構えたのは「美しい自然を見つめたばかりのその眼差しで、東北の優れた工芸品も眺めてほしい」という想いからだ。東北の工芸品は、厳しい気候風土に向き合う暮らしの知恵によって育まれてきたものを現代の暮らしに生かすことで今日(こんにち)まで伝え残ってきた。たとえば、麻布の織りの目を埋め尽くすようにして、木綿の糸を刺す青森伝統のこぎん刺しの手法は、「薄い麻布でも、暖かく丈夫に身につけられるように」という、家族を想う深く豊かな愛情から生み出されたものだ。「こぎん刺し模様が『美しい』と評価されるのは、家族を想う深い愛情がにじみ出ているからではないかなと感じるのです」と田中さん。奥入瀬店ではアート寄りの作品を、十和田湖畔にある姉妹店では日常使いできる身近な商品を扱う。東北の工芸品の奥深さを知ることができるだろう。
- スポットの詳細
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暮らしのクラフトゆずりは 奥入瀬店
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あら、りんご。青森 奥入瀬店
- 青森産リンゴ本来の甘さが生きた、本格派スイーツカフェ
- リンゴの生産量は青森県が全国1位。その青森のリンゴをふんだんに使ったスイーツやドリンクを楽しめるのが「あら、りんご。青森 奥入瀬店」だ。奥入瀬渓流館の一角にあり、渓流散策とあわせて立ち寄る人が多い。イチオシは店内で焼き上げる「りんごパイ」410円。同店では、甘さや酸味などリンゴの各品種がもつ特徴を生かしたレシピを開発しているという。アップルティーで使われることで有名な紅玉という品種を使用した「アップルティーの薔薇タルト」など、そのシーズンだけの特別スイーツも登場する。観光施設併設のカフェとしては、かなり力を入れているという印象を受けるだろう。それもそのはず、「あら、りんご。」の本店は「世界一の栽培技術で、愛情たっぷりに育てられた青森リンゴの魅力を伝えたい」との想いのもと、スイーツ激戦区・神戸で誕生した青森リンゴスイーツの店。その店がリンゴ王国青森・十和田に凱旋したのだ。店頭にはリンゴのポテンシャルを最大限に引き出した多彩なスイーツが並び、ゆっくりできるイートインスペースもある。散策の休憩スポットとしてだけでなく、わざわざ訪れたくなるハイレベルなカフェだ。
- スポットの詳細
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あら、りんご。青森 奥入瀬店
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十和田市馬事公苑・駒っこランド
- 馬と親しみ、馬と遊んで、馬に詳しくなる馬事公苑
- 古くは馬産地として発展してきた十和田。十和田市馬事公苑は、馬に触れ合ったり、馬文化の歴史を学べたりと、充実度抜群の馬にまつわる施設だ。子どもが遊べる遊具も多く設置されており、家族連れも楽しめる。
- スポットの詳細
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十和田市馬事公苑・駒っこランド
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Towadako Guidehouse 櫂
- 大自然・十和田湖に漕ぎ出すカナディアンツアー
- 十和田湖のウォーターアクティビティのなかで、自然との一体感が味わえると人気なのがカヌーツアーだ。宇樽部(うたるべ)キャンプ場を拠点とするTowadako Guidehouse 櫂では、初心者も楽しめるカナディアンカヌーツアーを実施している。
- スポットの詳細
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Towadako Guidehouse 櫂
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大昌園
- おなかいっぱいまで箸が止まらない!甘辛醤油ダレのバラ焼き
- バラ焼きは、青森のなかでも十和田や三沢の限られた地域でしか食べられていないという超・ご当地グルメ。十和田市にある大昌園は、地元の人が宴会で使うこともあれば、観光客1人での来店も多く、どんな時間帯でも気軽に入れる店だ。バラ焼きは、スライスされた玉ねぎと牛バラ肉を鉄板で焼くところから始まる。大昌園では各テーブルに焼き方の手順が設置してあるので、それを見ながら自分で焼き上げていこう。材料を炒め始めて、徐々に汁気が出てきたら強火に。玉ねぎがアメ色になれば食べ頃だ。「強いて言えばプルコギに似ているかな」と教えてくれるのは店主の金さん。バラ焼きは甘辛い醤油味なので、すき焼きのように卵(55円)にくぐらせたり、白菜キムチ(220円)と合わせたりしてもおいしい。大昌園のキムチは種類も豊富。辛さは控えめだが、そのぶん、香りの豊かな本格派だ。ぜひ一緒に注文を。バラ焼きは1人前からオーダーできる。「仕事帰りの若い子なら、ビール片手に3人前を1人で平らげるかな?」と金さん。バラ焼きを食べてもおなかに余裕があるなら、豚タン(605円)など、ご当地焼肉メニューも追加してみては?
- スポットの詳細
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大昌園
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田子町ガーリックセンター
- 日本有数のニンニク産地・田子町にあるニンニク好きの聖地
- 「田子町ガーリックセンター」は、田子町のニンニクPR拠点だ。ニンニクを使った絶品料理を楽しめるレストランと、珍しいニンニクのお土産が一堂にそろうギフトショップがあり、ニンニク好きの必訪スポットとなっている。
- スポットの詳細
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田子町ガーリックセンター
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人気スポット
旅のヒント
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その1
公共交通機関でのアクセスは良くないので、車移動がベストなエリア。ただし東北道、八戸道の高速道路最寄りICから十和田市内、奥入瀬渓流、八甲田まで30分超-1時間半を要する。時間に余裕をもって計画を立てよう。
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その2
車移動で十和田湖・奥入瀬渓流散策をするのなら、焼山の無料駐車場に駐車して、レンタサイクルか徒歩とバスを組み合わせて散策するのがオススメ。
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その3
十和田湖一周のドライブを試みるのなら、細心の注意を払おう。いくつも続くヘアピンカーブに加え、想像を遥かに超えた高低差に、思った以上の時間と労力がかかる。しかしそのぶん、途中にある展望台からの眺めは感動的。
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