青森

八戸・下北半島

HACHINOHE / SHIMOKITA PENINSULA

別名「まさかり半島」と呼ばれる下北半島の絶景と、大間のマグロなど、新鮮な海の幸を味わえる

東北屈指の漁港がある、青森県の南東から北東部一帯のエリア。イカとさばが有名な八戸市は、南部地方最大の町。漁港と工業港が入り混じり、町のイメージはクッキリと二分される。漁港の水揚げ量は豊富で、観光客と市民の台所の巨大市場や、巨大朝市など活気にあふれた港町のイメージは健在だ。まさかりのように鎌首をもたげたような形の下北半島にも、有名なマグロの産地「大間港」があり、最高級のマグロが食べられる店も点在している。本州最北の3つの海がぶつかり合う過酷な環境が、おいしいマグロを育んでくれる。その過酷な環境ゆえに、景色も格別な下北半島。まさに絶景と呼ぶにふさわしい、自然が創り出す神秘的な美しさや、ダイナミックな景観の連続だ。下北には古くから信仰の対象であった山々があり、霊場として開山された「恐山」もあるなど、見どころもグルメも充実している。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    館鼻岸壁朝市
    毎週日曜に出現する日本最大級の巨大朝市
    八戸港の館鼻岸壁で開かれる「とにかくデカい」朝市。新鮮魚介や名物グルメに加え、ピザやケーキに骨董品など、ちょっと朝市ではお目にかかれないようなものまでが並んでいる。早起きして出かけてみよう。
    全長800m、店が立ち並ぶ朝市の全景。テントがひしめき合う様子をうかがえる
  • spot 02
    八食センター
    食材のテーマパーク!どでか市場
    八戸港で水揚げされた新鮮魚介を筆頭に、青果に山の幸、加工食品などのバラエティ豊かな店舗が、およそ60店もひしめき合う巨大な市場。八戸の美味が勢ぞろいする八食センターで、旬の味覚を手に入れよう!
    威勢の良い声が響く、独特な市場の雰囲気にテンションも上がる
  • spot 03
    七厘村
    獲れたて新鮮魚介を炭火焼きで味わえる市場のグルメ処
    八戸のグルメがたくさん揃う八食センターのなかでも、特筆すべき魅力のひとつが「七厘村」だ。市場内で購入した魚介類や肉を、その場で炭火焼きにして食べることができるとあって、平日でもおひとり様から家族連れ、地元のランチ客、観光客など続々とお客さんがやってくる。システムは簡単。受付で1名400円(小学生150円)を払い、市場で「七厘村で食べる」といって買い物するだけ。あとは自由に好きな食材を炭火焼きで思う存分味わおう。天候も気にしなくていいし、まさに「手ぶらで楽しめるBBQ」。手軽に利用できるところが人気の理由だろう。また八戸の名物「せんべい汁」やおにぎり、ライス、ドリンク類も別料金で追加注文可能。凝った料理もいいが、食材そのものの味を楽しみたい派なら、ぜひ七厘村へ足を運ぼう。
    購入したばかりの食材を七厘で炭火焼きにして味わえる
  • spot 04
    みろく横丁
    26の屋台が連なる八戸名物の屋台村横丁
    昭和の世界に迷い込んだような、レトロな横丁文化が根付く八戸市。そのなかで最も規模の大きい「みろく横丁」は、横丁ビギナーや観光客でも入りやすく、八戸市きっての名物スポットとして連日賑わいを見せている。
    誰でも気軽に入れる雰囲気が、みろく横丁の特徴でもある
  • spot 05
    お台どころ ねね
    五戸町出身の店長が、唸るほどうまい馬肉を厳選
    八戸市の西に位置する五戸町は、「馬肉といえば五戸」と謳われるほど、全国的な馬肉の産地として知られている町。そんな五戸町出身の店長・上沢富士子さんが厳選した馬肉料理を味わえるのが「お台どころ ねね」だ。上沢さんの小気味良いしゃべりと人なつっこい接客に、足繁く通うファンはあとを絶たない。名物の馬肉料理は、馬肉本来のプリプリした食感としっかりした肉の味わいを感じられ、何度でも食べたくなる。上沢さんは八戸でも数人しかいない「せんべい汁ゴールドマイスター」の資格も持っている。ねねでは通常のせんべい汁のほかに、名物の馬肉を使用した味噌味のせんべい汁も提供。濃厚な味噌味のつゆが、淡泊な馬肉の香りを引き立てて、肉のうまみを倍増させる。人気メニュー「馬肉三昧」と一緒に、ぜひとも味わいたい逸品だ。
    馬肉のうまみをしっかりと味わえる「馬肉三昧(1800円)」
  • spot 06
    ととや烏賊煎
    うまみが凝縮された汁を吸った、せんべいのやさしい味にほっこり
    「イカの町」として名高い八戸市で、活イカと新鮮魚介料理を提供する「ととや烏賊煎」。活イカが名物だが、この店で本当に食べてもらいたいのは、八戸市の家庭料理である「せんべい汁」だ。せんべい汁とは、小麦で作った薄焼きせんべいを、根菜やキノコなどと一緒に煮込む八戸の伝統料理。ご当地B級グルメブームの生みの親としても知られている。この店のせんべい汁は、ホテルの和食店で料理長を務めたオーナー兼料理長の木村健一さんが、「渾身の一品」という自信作だ。複数の食材から出た出汁が絶妙にからみ合ったつゆだけでもおいしいのに、この店のせんべい汁は、自家製のイカカマボコがさらに味に深みを与えてくれる。鍋料理ではあるものの、八戸では一年中味わえる定番グルメ。ぜひ一度、味わってもらいたい。
    薄口醤油と素材のうまみがたっぷりのだしを吸ったせんべい汁(770円)
  • spot 07
    宝船
    貝殻を使った素朴で滋味深い八戸の伝統料理
    青森県には昔から数々の名物や伝統料理が存在する。南部藩と津軽藩でも特色が違うのだが、ほぼ全域で親しまれてきたのが、「味噌貝焼き」である。浜料理を起源とする料理で、大ぶりなホタテの貝殻を器に、魚介や野菜、出汁で練った味噌を加えて煮込み、卵でとじるシンプルで素朴な料理だ。ホタテの貝殻の入手が難しいこともあり、徐々に提供する店が減ってきているが、みろく横丁の「宝船」では昔ながらのスタイルで、素朴な味を提供してくれる。熱を加えた味噌の香ばしさと、卵でふんわり包み込まれた魚介のやさしい味は、酒にもご飯にもとてもよく合う。まるで地元の通な常連客になったような、そんな気分にさせてくれる料理だ。この店では、ほかに炭火焼き料理も評判。うまい地酒や炭火焼きとともに、八戸名物貝焼きを味わってみよう。
    昔ながらの伝統的な作り方を守っている「ホタテみそ貝焼き(700円)」
  • spot 08
    種差海岸
    天然芝生と奇岩怪石や砂浜が広がる、絶景の海岸線
    砂浜と三陸特有の荒々しい磯浜に、天然の芝生地が入り混じる、独特の景観が楽しめる種差海岸。変化に富んだみちのくの海岸線を、潮風に抱かれながら、のんびり散策しよう。
    種差海岸の主役ともいえる「種差天然芝生地」。晴れた日はここで一日中過ごしたくなる
  • spot 09
    磯料理 芝亭
    ウニとアワビを「うまいとこ取り」した郷土料理を味わおう
    「いちご煮」と聞くとスイーツと思う人もいるかも知れない。磯料理だといわれても、どのような料理か想像しにくいのでは。八戸市の郷土料理として伝わる、アワビとウニの吸い物のこと。名の由来は、朝つゆのなかに浮かぶ野生の木イチゴに見えたからだとか。塩と薄口醤油で味付けしただし汁にウニをくぐらせ、アワビのスライスを入れた椀に注ぐ、いたってシンプルな料理だ。いつから八戸の郷土料理として定着したかは定かではないが、起源は漁師たちの浜料理だといわれている。シンプルゆえにごまかしがきかない味。そんな伝統料理が看板メニューとなっている「磯料理 芝亭」では、ていねいな調理法により、素材のうまみが凝縮されたいちご煮を提供してくれる。目の前が種差海岸という絶好のロケーションのなかで食す、昔ながらのシンプルな郷土料理をご堪能あれ。
    名物のいちご煮1880円。青じその香りがいいアクセントになっている
  • spot 10
    蕪嶋神社
    八戸市が誇るパワースポット・蕪島にたたずむ神社
    青森県八戸市、種差海岸の最北に位置する蕪島(かぶしま)。「蕪島ウミネコ繁殖地」として国の天然記念物に指定されている場所だ。その蕪島から街を見守る「蕪嶋神社」は、数々のご利益があると定評がある。
    島全体がパワースポットといわれ、この階段の上に社殿が建っている
  • spot 11
    櫛引八幡宮
    女子旅の人気も高い青森県屈指のパワースポット
    700年を超える長い歴史をもち、「八幡山」として親しまれる南部藩の総鎮守が、ここ八戸市にある「櫛引八幡宮」だ。国宝や河童の伝説が残る、八戸一の由緒正しき神社とされ、参拝客や観光客が数多く訪れるパワースポットとして知られている。
    おごそかな空気に包まれる櫛引八幡宮の拝殿。見事な装飾にも目を奪われる
  • spot 12
    八戸まちなか広場 マチニワ
    八戸市の街中に現れた「庭」のようなコミュニティ空間
    八戸市の中心街にオープンした、ガラス張りの屋根付き広場。中心部でのショッピングやグルメの中継スポットや休憩利用はもちろん、全天候型イベント広場としても活躍。より便利で快適な空間を目指し、周辺スポットとの連携が進んでいる。
    落ち着いた木目とガラス張りのコントラストで、明るくやさしい印象の広場
  • spot 13
    八戸ポータルミュージアム はっち
    観光客から地元市民まで幅広くフォローする情報発信拠点
    八戸市が守り続けてきた伝統文化や地域資源を、さまざまな活動を通じて新しい魅力として発信する交流施設。観光客や地域住民を丸ごと包み込む懐の深さは、何度でも訪れたくなること必至!
    3階まで吹き抜けになっている「はっちひろば」。休憩スペースやイベント会場としても活躍
  • spot 14
    KANEIRI Museum Shop
    青森の工芸品がたくさんそろうセレクトショップ
    『アオモリは、おもしろくて、かっこいい』をテーマに、青森県の工芸品やクリエイターの作品、雑貨、書籍などを厳選し、2011年(平成23)にオープンした「メイド・イン・アオモリ」のセレクトショップ。現在は青森にとどまらず、東北のものづくりの力を集約し、郷土の魅力発信に努めている。店内に並ぶ品は、南部裂織(なんぶさきおり)の伝統工芸士・井上澄子氏や、八戸焼の渡辺真樹氏など、20名ほどのクリエイターや作家の手によるもの。最新のデザイン雑貨から「八幡馬」「南部裂織」「南部菱刺し」などの伝統的な工芸品まで品ぞろえは豊富だ。郷土の工芸品が現代まで愛されている理由、その本当の良さや魅力を後世に伝えたいという、クリエイターたちの思いが、商品のラインナップから伝わってくる。
    津軽地方から南部地域にいたる、青森をはじめ東北の工芸品が所狭しと並ぶ
  • spot 15
    TOHOKU EMOTION
    絶景の三陸路を走るレストラン列車
    2013年(平成25)、JR東日本が「移動するレストラン」をコンセプトにスタートさせたレストラン列車。運行開始からその人気は衰えることなく、今も東北の新しい旅をサポートし、多くの利用客に感動を与え続けている。
    三陸の湾岸線を往復約2時間弱で走り抜ける白いレンガ調の車両
  • spot 16
    青森県立三沢航空科学館
    航空機と宇宙、航空科学のテーマパーク
    全国でも有数の航空施設がある三沢市には、大空と飛翔をテーマに、日本の航空史や航空科学を楽しく学ぶことができる施設がある。青森県にゆかりの深い実機や復元機など、迫力の航空機と触れ合おう。
    青森県立三沢航空科学館前に広がる「大空ひろば」屋外展示航空機は無料で見学できる
  • spot 17
    尻屋崎
    白亜の灯台と寒立馬が待つ本州最北東端の地
    三方向を海に囲まれた下北半島は、地形や海によって見せる表情が異なる魅力的なエリア。なかでも、伸びやかな湾岸道路と草原地帯が広がる尻屋崎は、牧歌的な印象を与えるスポットだ。日常を忘れて寒立馬(かんだちめ)とのんびり過ごそう。
    尻屋崎を象徴する牧歌的な景色。寒立馬(かんだちめ)にぜひ会いに行こう
  • spot 18
    大間崎
    マグロの一本釣りで知られる本州最北端の地
    本州最北端にあって、北海道とわずか17.5kmしか離れていない青森県の大間崎。ここはマグロの一本釣りでも知られ、名物グルメも見逃せない魅惑の地。さあ、津軽海峡の雄大さと絶品グルメを思う存分味わおう。
    晴れた日に見る青森の海は、とても濃い青色をしている
  • spot 19
    大間海峡荘
    大間のマグロをぜいたくにぶつ切り丼でいただく
    大間崎の「本州最北端の碑」から東側に歩いて行くと、鮮やかなグリーンの店が見える。それが民宿とマグロ料理の店「大間海峡荘」だ。店は小上がりがメインの本館と、テーブル席中心とした別棟がある。マグロ料理を中心にサンマやウニなどの海産物も味わえるが、やはり「マグロ丼」が圧倒的人気の看板メニュー。マグロはもちろん大間で水揚げされたもの。ぜいたくに、赤身・中トロ・大トロの3種を使用、刺身というより「ぶつ切り」と呼ぶにふさわしい厚切りのマグロが、ご飯を覆い尽くすように盛られている。赤身、中トロ、大トロのグラデーションも美しい。歯切れが良くプリプリ食感の赤身、マグロのうまみと甘味が凝縮された中トロ、舌の上でトロリと溶ける濃厚な甘味の大トロと、3種のハーモニーが口の中いっぱいに広がる。「ほっぺたがおちる」という慣用句がぴったりの、マグロ本来のおいしさを味わえる至極の丼。大間に来たらぜひ味わってほしい。マグロが入荷しない日は休業となるので、事前に確認を。
    大間のマグロのおいしさを味わうなら、マグロ丼(3000円)がオススメ
  • spot 20
    仏ヶ浦
    秘境の地と呼ばれる、海辺にたたずむ異形の断崖群
    自然の力によって生み出された、ダイナミックな奇岩断崖群が連なる、下北半島随一の景勝地「仏ヶ浦」。切り立った岩々に囲まれた神秘的な景観は、秘境と呼ぶにふさわしい自然美を見せてくれる。
    圧巻の情景がおよそ2kmにわたって続いている。まさに極楽浄土のようだ
  • spot 21
    仏ヶ浦ドライブイン
    ウニ本来の味が楽しめる佐井村の名物を味わおう
    下北半島の景勝地「仏ヶ浦」から北に6-7kmほどの海辺に、ぽつんと小さな集落がある。ここは福浦漁港という、ウニやタコ漁が盛んな港町。ここで人気のグルメが、地元漁師が営む「仏ヶ浦ドライブイン」の「うに丼」だ。一般的に流通されているウニは、型崩れ防止のためミョウバンを溶かした海水にウニを漬けるのだが、そのせいで生臭さが誘発され、ウニ自体の味が落ちてしまう。しかし、この店はミョウバンを使わず自然に近い状態のウニを惜しみなく提供。プリプリした食感を失わず、かつ今まで味わったことがないようなとろけるほど甘いウニを味わえるとあって、うに丼目当てに全国から客が訪れる。この丼のファンで、遠く九州から毎年食べに来る人もいるとか。うに丼は定食形式。副菜も地元で獲れた魚介を使った漁師料理で、こちらも好評だ。ドライブインというだけあって、駐車場も広く利用しやすい。
    新鮮だからこそ一粒ひと粒が存在を主張するウニ。写真は「うに丼」2000円
  • spot 22
    霊場恐山
    死者の魂が集まるといわれる、日本三大霊場のひとつ
    比叡山・高野山と並ぶ日本三大霊場のひとつ、霊場恐山。まるで地獄のような荒涼とした風景と、極楽浄土のような美しさが広がる非日常の世界に触れながら、この世のものとは思えない絶景を散策しながら楽しもう。
    1989年(平成元)に建立された山門。左右に阿形仁王像、2階には五百羅漢が収められている
  • spot 23
    釜臥山展望台
    下北の最高峰から半島をぐるりと一望できる
    下北半島の最高峰といえば、むつ市にある釜臥山(かまふせやま)。山頂付近には2階建ての展望台が整備、「日本夜景遺産」にも選ばれたことで日夜問わず多くの人が訪れる。
    右側のアーチ状の海岸線は陸奥湾。まさかりの形がよくわかる
  • spot 24
    北の防人大湊 安渡館・海望館
    海軍の町・むつ市らしい景観を楽しめる観光交流施設
    明治時代、旧日本海軍の要港として発展したむつ市大湊地区。ここに、かつて実在した海軍庁舎をイメージした交流センター「北の防人大湊 安渡館」と展望台「海望館」があり、むつ市の「北の防人(さきもり)大湊」整備事業の一環として、周辺の公園とともに魅力発信に取り組んでいる。
    小高い山の中腹に公園やさまざまな施設とともに整備された安渡館
  • spot 25
    長宝丸
    大間崎の目の前で、黒いダイヤ「大間まぐろ」を堪能しよう
    北海道と本州を隔てる津軽海峡。この津軽海峡で水揚げされる本マグロ(クロマグロ)のなかでも、大間町で水揚げされるものは「大間まぐろ」ブランドで知られる最高級品だ。大間フェリーターミナルからすぐのところにある「長宝丸」は、大間のマグロを中心に、津軽海峡の海の幸を楽しめる店だ。いちばん人気は大トロ、中トロ、赤身の食べ比べができる「まぐろづくし丼」。脂がのった大トロ・中トロはもちろん、赤身もやわらかく上品な味わいで、さすが大間のマグロだと感心することだろう。長宝丸で楽しめるのは、すべて同店の持ち船である第11長宝丸が獲ったものだ。かつて大間のマグロは、そのほとんどが東京に出荷されてしまい、地元で食べられているのは本マグロの幼魚であるメジマグロばかりだった。そこで長宝丸は「水揚げされた大間で、大間マグロを食べてほしい」と店を開くことにしたという。ちなみに、本州最北端の大間崎には、大間で水揚げされた最大級サイズ、440kgのマグロのモニュメントがある。何を隠そうこの巨大マグロを釣り上げた船こそが長宝丸なのだ。
    大トロ、中トロ、赤身を楽しめる「まぐろづくし丼」3980円
  • spot 26
    松楽
    青森の県魚、ヒラメ尽くしのご当地グルメを下北半島で!
    青森県の魚に制定されているヒラメ。東通(ひがしどおり)村では、村内数店舗でご当地グルメ「東通天然ヒラメ刺身重」を提供中。ウニ丼で有名な「松楽」でもそのヒラメ料理を楽しめる。「今までにないヒラメの食べ方をしてもらいたい」と考案された料理は、フルコースを模して3段階で提供される。この日は、まずじゃがいもとほうれん草のポタージュスープと前菜の茶碗蒸しから。茶碗蒸しの上には、品評会で上位に入る黒毛和種・東通牛の煮こごりと特産品のそばが添えられる。東通村のそばは稲作より歴史が古いといわれ、豊かな香りが特徴だ。次にヒラメの刺身と鍋料理、ご飯ものが到着。刺盛りは「活〆」「神経〆」「昆布〆」「地場野菜巻き」「エンガワ」の5種を、土佐醤油、ヒラメ刺身専用醤油、昆布塩で。少しずつ異なる味わいを比べて食べるのが楽しい。鍋はヒラメとタコのアクアパッツア。ご飯を入れてリゾットにもできる。ご飯ものは「ちらし寿司」「ヒラメの塩辛重」「ヒラメの味噌カツ重」の3皿。ヒラメの塩辛は、生きたまま5時間以上漬け込むという凝りようだ。松楽はウニとアワビがメインのお店。「あわび丼」3000円など、自慢の海鮮丼もおすすめだ。
    「東通天然ヒラメ刺身重」1900円。スープに始まり、ブルーベリーアイスクリームまでフルコース風に提供される。前日までに要予約
  • spot 27
    八戸屋
    南部地方のソウルフード・南部煎餅の手焼きにチャレンジ
    南部煎餅は、南部氏が藩主を務めていた八戸藩一帯を中心としたソウルフード。そのまま食べるのはもちろん、汁ものの具材にもなる万能食材だ。南部煎餅を製造する八戸屋では「せんべい手焼き体験」を実施している。
    落花生と煎餅生地を型に詰め、両面を焼く。体験は小学生から可能だ
  • spot 28
    むつ科学技術館
    本物の原子炉を誰でも見学できる、世界で唯一の施設
    実際に稼働した原子炉を見学できるのは、世界広しといえども、ここ「むつ科学技術館」だけ。サンフランシスコの人気科学館を参考にした体験型展示をそろえ、大人から子どもまで、体を動かしながら科学に親しめる。
    むつ科学技術館の外観は、原子力船「むつ」を模したもの
  • spot 29
    八戸市埋蔵文化財センター 是川縄文館
    まるで出土品の美術館。国宝もじっくり鑑賞できるスポット
    世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である是川石器時代遺跡は、出土品の美しさで知られている。これらを見学したいと思ったら、遺跡に隣接する是川縄文館に足を運ぼう。国宝「合掌土偶」も鑑賞できる。
    館内には「縄文カレー」や「せんべい汁」などのメニューが提供されるカフェ、ミュージアムショップも併設されている
  • spot 30
    八戸市美術館
    アートを通じて100年後の八戸を創造していく美術館
    2021年(令和3)にリニューアルした八戸市美術館。「出会いと学びのアートファーム」をテーマに、来館者がさまざまな形でアートに触れ、親しめるような工夫が各所に施されている。
    美術館の「オクニワ」。ベンチでくつろぎながら館内の様子を眺めることもできる
  • spot 31
    南部民芸料理 蔵
    風情ある蔵のなかで、南部の郷土料理に舌つづみを
    南部地方とは江戸時代に南部氏の所領だった地域のこと。1966年(昭和41)創業の「南部民芸料理 蔵」では、この南部地方を代表する料理が味わえる。青森県の東半分から、岩手県や秋田県にまたがる南部地方は、夏に吹く冷たい風の山背(やませ)の影響から米が育たず、そばや小麦などの雑穀類を主食としてきた。その代表料理の1つが、せんべい汁。この店のせんべい汁は、青森の名産品であるゴボウや鶏肉など、シンプルな具材をかつお節でとっただしで煮込む。小麦粉で作られた南部煎餅は、だしを吸うとやわらかくなるが、コシは残ったまま。嚙むたびにジュワッと口いっぱいにうまみが広がる。このほかにも、磯の香りが漂うウニとアワビの「いちご煮」1850円や、薄く伸ばしたそばを特製味噌につけて食べる「ソバカッケ」1100円などもおすすめ。店の場所は「さくらの百貨店」や「八戸ポータルミュージアムはっち」に面した通りを西に進み、十三日町の交差点を過ぎた左側。ビルの1階通路をずっと奥まで進むと突き当たりにある。味はもちろんのこと、蔵を改装した風情ある店のたたずまいも人気の秘訣だ。
    「せんべい汁」880円。煎餅は3つ割りにして入れるのが「せんべい汁にはちょうどよい」そう
  • spot 32
    史跡 根城の広場
    南部地方の郷土玩具「八幡馬」の絵付けに挑戦しよう
    約300年もの長い間、八戸の中心だった根城。その史跡公園では、郷土玩具などを手作りできる体験工房が開かれている。八戸の歴史や文化に触れつつ、旅の思い出にオリジナルグッズ作りに挑戦しよう
    体験工房では、八戸民俗芸能「えんぶり」のミニチュア烏帽子(左)作りや、八幡馬(右)のデコレーションなどにチャレンジできる
  • spot 33
    八戸酒造
    世界No.1酒蔵の秘密に迫る、試飲付きの蔵見学
    八戸酒造には、文化庁登録有形文化財などに指定されている5つの建造物がある。これらをまわりながら酒造りの現場も見られる蔵見学は、試飲タイムもあり建築マニアはもちろん、お酒好きにも大人気だ。
    伝統的な木造軸組工法で造られた主屋。入ってすぐのところに直営ショップがあり、買い物だけでも利用できる
  • spot 34
    たちばなせんべい店
    パッケージもキュートでかわいい!新しいスタイルの南部煎餅
    1947年(昭和22)創業の「たちばなせんべい店」。創業当時から変わらず伝統的な南部煎餅を作り続けてきたが、近年は若い世代をターゲットに、新しい南部煎餅の商品開発に力を入れている。そのなかでも注目を浴びているのが、煎餅の片面に「胡麻」「生姜」「抹茶」「珈琲」という4種類のフレーバーペーストが塗られた「ハイカラせんべい」だ。それぞれの素材の風味が、小麦粉を原料とした南部煎餅のほのかな甘みとよくマッチしている。見た目も味も洋菓子のような雰囲気に生まれ変わり、コーヒーや紅茶にも合うと評判だ。パッケージには「Dressing up is a key to saying yes to life(おめかしは人生にYESを言う鍵)」というメッセージが、ピンクの文字で書かれている。そのメッセージどおり、フレーバーペーストでおめかしした「ハイカラせんべい」。新しい味わいと見た目のキュートさで、お土産にしても喜ばれるはずだ。
    「ハイカラせんべい」6枚入り480円。「胡麻・生姜セット」(左)、「抹茶・珈琲セット」(右)の2種類。各フレーバーが3枚ずつ入っている
  • spot 35
    尾形 五戸本店
    馬肉生産量全国3位の青森が誇る、老舗の桜肉料理店
    青森県内でも「馬肉といえば五戸」といわれる五戸町。馬の産地である青森南部地方では、豚肉や鶏肉と同じように、古くから馬肉を食べる文化があった。ここに本店を置く「尾形」は、桜肉、つまり馬肉をおもに扱う精肉店として1947年(昭和22)に創業。精肉の販売のほかレストランが併設されており、お盆や年末年始には故郷の味を求める帰省客で大賑わいだ。「九州の桜鍋は醤油仕立てが多いけれど、東北は味噌仕立て。当店では地元の大豆を使った、鍋にあう味噌を特別に作ってもらっています」と話すのは尾形千代子さん。味付けはもちろん、馬肉の切り方も料理それぞれにあうよう少しずつ変えるという。桜鍋のシメにはうどんもいいが、せっかくなので地元の味の「かやき煎餅」330円をチョイスしよう。南部地方の郷土料理であるせんべい汁用の「かやき煎餅」は、鍋の汁を吸うとモチモチとした独特の歯ごたえになる。尾形では郷土料理を守り伝えるだけでなく、新メニューも続々と生み出している。桜肉のひき肉をたっぷり載せた「馬肉入りピザ」840円はその筆頭格。定番の馬刺しや桜鍋とあわせて、ぜひ注文を。
    南部鉄器の鍋に、馬肉とたっぷりのキャベツが入った桜鍋は1人前1,380円~(写真は2人前)
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旅のヒント

  1. その1

    下北半島の玄関となるむつ市が、鉄道の本州最終地点。それより先は車移動が原則となる。むつ市を拠点にすれば周辺の各市町村まで、およそ1時間前後で移動が可能。

  2. その2

    地図アプリやカーナビで案内されたルートが、天候や工事で一時的に通行不能になった場合、下北エリアでは迂回路がないところもあるので最新の道路事情はつねにチェックしておこう。

  3. その3

    八戸市は朝市と朝風呂の町。市内の複数か所で開かれる朝市の周辺には、朝風呂に入れる銭湯がいくつもある。郷に入っては郷に従えと、朝風呂に入るのもオツなもの。

  4. その4

    八戸と下北半島は近いようでかなりの距離がある。ここを移動する際は、あらかじめ移動で半日近く要すると覚悟しておこう。

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