山形
置賜エリア
OKITAMA AREA
上杉家の歴史遺産や米沢牛をはじめ、ワイナリーなど見どころ満載
米沢牛や上杉鷹山による改革でその名が知られている米沢市をはじめとする置賜エリア。城下町米沢はかつて上杉家が統治していたが、9代目藩主となった上杉鷹山は、米沢藩の財政立て直しを実現した藩主として知られており、上杉家統治の名残が残されている。また、日本三大和牛のひとつとしても数えられる米沢牛をはじめとするグルメも見逃せない。米沢の周辺には東北の伊勢とも呼ばれる熊野大社が立地する南陽市や、山形県を代表するワインの産地である高畠町など、歴史と食を楽しめるエリアだ。
エリアの見どころ
-
spot 01
-
spot 02
-
上杉伯爵邸
- 歴史ある邸宅で優雅な庭園を愛でながら米沢グルメを
- 上杉神社の南隣りに位置する上杉伯爵邸は、明治時代に上杉家の14代目当主の邸宅として建てられた。大正時代に一度焼失したが、その後再建され、国の登録有形文化財に指定されている。館内では上杉鷹山(うえすぎようざん)公が編纂した「かてもの」という食の手引書を受け継いだ伝統的な郷土料理や、米沢牛料理を堪能できる。東京の浜離宮に倣って造園された美しい庭園を眺めながら食事をいただこう。14時以降の利用は要予約となるため、ぜひ営業状況を確認してから訪れたい。敷地内には昼間帯に利用できる甘味喫茶や、米沢織の着付け体験が可能な和風カフェもあり、散策の休憩スポットとしても利用価値が高い。
- スポットの詳細
-
上杉伯爵邸
-
spot 03
-
上杉神社稽照殿
- 上杉家由来の刀や甲冑など多数の重要文化財を収蔵展示する宝物殿
- 上杉神社に併設されている稽照殿(けいしょうでん)は、大正時代に米沢大火で焼失した上杉神社再建に際し、宝物殿として創設された。1923年(大正12)に開館した稽照殿は米沢市出身の建築家伊東忠太(いとうちゅうた)が設計し、神殿と調和を保つ日本風の外観を見せた重層建築が特徴だ。上杉謙信(うえすぎけんしん)公の遺品を中心に、初代米沢藩主の上杉景勝(うえすぎかげかつ)公、景勝公の家老として支えた直江兼続(なおえかねつぐ)公、中興の名君上杉鷹山(うえすぎようざん)公ゆかりの刀や甲冑、絵画などを展示し、歴史ファン必見のスポットとなっている。ほかにも、平安時代から明治期にわたる重要文化財・重要美術品・山形県指定文化財を含む収蔵品もあり、国の登録有形文化財に認定されている。施設内は撮影禁止のため、しっかりと目で堪能してほしい。毎年11月下旬から3月下旬にかけては休館となるほか、休館日が設けられているので、事前に営業状況を公式サイトなどで確認しよう。
- スポットの詳細
-
上杉神社稽照殿
-
spot 04
-
米沢牛 登起波
- 山形が誇るブランド牛、米沢牛を老舗牛肉店で堪能
- 日本三大和牛といえば、松坂牛、神戸牛、そして米沢牛だ。米沢牛を名乗るには、肥育期間32か月以上、出産を経験していない雌牛であることなど、厳格な基準が定められている。寒暖差の激しい気候と山々からの雪どけ水などの自然豊かな飼育環境が米沢牛を育んでいる。上杉神社から車で5分、徒歩20分も北に進んだ中心市街地に立地する「登起波(ときわ)」は、1894年(明治27)創業の、米沢市でいちばんの米沢牛の老舗。1階で販売されている登起波名物の、酒粕と熟成した地味噌に米沢牛を漬け込んだ「登起波漬」は、大正時代には皇室献上品であったほど。2、3階部分にある食事処では米沢牛のすき焼きやしゃぶしゃぶ、ステーキといった贅を尽くした料理を味わうことができる。霜降りが利いた、雌牛ならではのやさしい味わいの肉は、口に運んだ瞬間に溶けてうまみが口いっぱいに広がる。夜は要予約。
- スポットの詳細
-
米沢牛 登起波
-
spot 05
-
spot 06
-
spot 07
-
ジェラートエン
- 山形・南陽の「おいしい」がぎゅっと詰まった味わい深いジェラート
- 熊野大社参道隣りにある「ジェラートエン」は、2020年(令和2)4月にオープンしたこだわりあふれる手作りジェラート専門店。卵は使っていない。フレーバーは常時16種類ほどが並べられており、いちばん人気は近隣の牧場の牛乳を使った「放牧ミルク」。このほか、山形を代表するブランド米「つや姫」やアスパラガス、リンゴ、桃、ブドウなど、地元の農家から仕入た旬の野菜や果物を使用した魅力的なジェラートが数多くそろう。ダブル(450円)を注文する人が多いが、トリプル(520円)をシェアするのも楽しい。また、冬季限定(11-3月頃)でつぼ焼き芋も販売されていて、芋焼きジェラートや焼きリンゴジェラートといったぜいたくなメニューも登場する。旬を大切にしているからこそ、そのときどきでラインナップの変わるジェラートは、訪れる季節を変えて何度でも味わいたい。
- スポットの詳細
-
ジェラートエン
-
spot 08
-
spot 09
-
spot 10
-
spot 11
-
米沢城跡
- 堀や土塁(どるい)が残る絶好のフォトスポット
- 米沢城は「松岬城(まつがさきじょう)」と「舞鶴城(まいづるじょう)」という2つの別称をもっていた。明治になると御殿や隅櫓(すみやぐら)が取り壊され、本丸跡は松が岬公園(まつがさきこうえん)と上杉謙信(うえすぎけんしん)公を祀る上杉神社となった。松が岬公園の入り口には、舞鶴城に由来する1886年(明治19)竣工のアーチ式石橋である「舞鶴橋」があり、地元では「めがね橋」とも呼ばれ親しまれている。舞鶴城と呼ばれたのは、米沢城下を上から眺めると鶴のような形をしていたからだという。明治の近代化政策を象徴する橋であり、国の登録有形文化財に指定されている。舞鶴橋を公園方面に進むと、上杉謙信公があつく信仰した毘沙門天の「毘」と「龍」の文字が大きく昇り旗に書かれているのが印象的だ。橋に並ぶ石灯籠とも合わせて写真映えし、訪れる人を魅了する。
- スポットの詳細
-
米沢城跡
-
spot 12
-
酒造資料館 東光の酒蔵
- 伝統と革新が息づく、みちのくの造り酒屋に触れる
- 東北最大級といわれるほど広大な酒造資料館である東光の酒蔵。かつての酒造りをしのばせる空間で、その歴史に浸りながら、ここでしか味わえない日本酒の試飲体験などを楽しんでみては。
- スポットの詳細
-
酒造資料館 東光の酒蔵
-
spot 13
-
icho cafe
- 熊野大社境内にある地元素材にこだわったカフェ
- 熊野大社(くまのたいしゃ)の入り口にあるイチョウの木のそばにある一見茶屋のような外観。なかに入ると、落ち着いた雰囲気で洗練された空間が広がる。地域のまちづくりのために誕生したカフェで、メニューはこだわりの地元食材を使用しながらもリーズナブルなラインナップ。観光客はもちろん、地元の人たちも足を運ぶ人気店である。近郊の牧場から仕入れた牛乳を使用し、低温でじっくりと焼き上げたフレンチトースト(500円)はいちばんの人気メニューのため売り切れることも。ドリンクは、地元で焙煎された豆を使用したコーヒー(450円)や、地元産の果物や野菜を使用し、時期によって中身が変わるスムージー(600円)がおすすめ。ランチタイムには地元産のはちみつを使用したはちみつドライカレーや、地元の酒粕がほんのり香るナポリタン(各800円、サラダ付き)をぜひ。
- スポットの詳細
-
icho cafe
-
spot 14
-
spot 15
-
spot 16
-
spot 17
-
夕鶴の里
- 民話『鶴の恩返し』発祥の地を知る資料館
- 民話『鶴の恩返し』を開山縁起として伝えられる鶴布山珍蔵寺(かくふざんちんぞうじ)の近くにある夕鶴の里は、民話を後世に残していくことを目的とした施設で「語り部の館」と「資料館」からなる。民話はテレビのない時代、農家が夜にいろりを囲んで語っていたという。語り部の館では予約なしで『鶴の恩返し』『白竜湖の琴の音』『真心の一文銭』『十二支ばなし』『くもとはち』など、およそ30の民話や昔話を聞かせてくれる。語ってくれるのは地元の「民話会ゆうづる」の会員14人で、ゲストの希望や好みにあわせて話を選んでくれる。リズムカルな方言で奏でる民話は、聞いていて心地よく自然と引き込まれていくと好評だ。1人でも利用可能。また資料館には、『鶴の恩返し』の原型となった米沢藩の公式文書などが展示されており、発祥の地であることを伝えている。ほかにも資料館がある一帯は南陽市内で最も絹糸の生産が盛んな地区で、輸出された絹糸が海外でも最高級の評価を受けていた様子が、臨場感をもって紹介されている。
- スポットの詳細
-
夕鶴の里
-
spot 18
-
NIPPONIA 白鷹 源内邸
- 蔵屋敷をリノベーションした「きものリトリートホテル」
- 朝日連峰に囲まれた山形県南部の白鷹町にひっそりとたたずむ「NIPPONIA 白鷹源内邸」。この地に伝わる暮らしや文化を感じながら、忙しい日常から離れてゆったりと自分を取り戻せる場所だ。
- スポットの詳細
-
NIPPONIA 白鷹 源内邸
-
spot 19
-
鷹山堂 Fabric & Coffee
- 織物メーカーが営む自家焙煎珈琲と米沢織のアイテムがそろう店
- 米沢市の小野川温泉(おのがわおんせん)近くにある鷹山堂は、自家焙煎の本格コーヒーを味わえるカフェと、約100年の伝統を誇る織物工場直販のバッグや小物が並ぶコンセプトショップだ。
- スポットの詳細
-
鷹山堂 Fabric & Coffee
-
spot 20
-
spot 21
-
長井ダム・ながい百秋湖
- 東北屈指の規模を誇る、自然と調和した重力式コンクリートダム
- 2011年(平成23)に完成した「長井ダム」。洪水調節、灌漑用水、河川環境保全、水力発電、水道用水といった多くの役割を担う。また建設の際にできた湖「ながい百秋湖」でのボートツーリングも人気を集めている。
- スポットの詳細
-
長井ダム・ながい百秋湖
-
spot 22
-
Retreat plus
- 長井ダムの絶景とフルーツタルトを楽しもう
- 長井ダム展望所の施設内にある「Retreat plus(りとりーとぷらす)」は、2021年(令和3)にオープンしたスイーツを中心としたお店。店内にはさまざまな種類のタルトやドリンクなどのメニューが並ぶ。おもに山形の旬の果物を使ったタルトは、カスタードと生クリームの自家製クリームがよりフルーツのおいしさを引き立てる。ドリンクはその日によって種類が異なるため、店の黒板をチェックしよう。テイクアウトはもちろん、店内のイートインスペースは8席を備えている。店頭で販売されている、山形県のブランド米「雪若丸(ゆきわかまる)」の玄米を焙煎したオリジナルの玄米珈琲はお土産にもおすすめ。またカウンターなどには、カラフルなイラスト「タルト娘」ちゃんが描かれており、写真映えも抜群だ。なくなり次第終了となっているため、スイーツ狙いなら早めの時間に行くのがおすすめ。電話での取り置きも可能だという。冬季期間は雪のため休業となるためご注意を。期間限定のタルトなど、最新情報はお店のインスタグラムをチェックしよう。
- スポットの詳細
-
Retreat plus
-
spot 23
-
spot 24
-
野生酵母Pizzeria桜丸
- 手造り酵母、手造り石窯から生み出す一期一会のピッツァ
- 南陽市の隠れ家的な場所にある「野生酵母Pizzeria桜丸」は、石窯からピッツァ、薪まですべてに山形県の資源を使い、手作りにこだわるピッツェリア。オーナーシェフ自ら選ぶ地元産の緑野菜や、畑からその日の朝に収穫してきたトマトなど旬の素材をふんだんに使った「山形ピッツァ」を楽しめる。店の代表的メニューとなっているのが、地元の伝統野菜「おかひじき」をたっぷりと載せた「おかひじきジェノベーゼ」。濃厚なバジルソースとおかひじきのさっぱりした味のハーモニーがたまらない。石窯は地元の石材を使いオーナーが造り上げた。石窯でじっくりと焼き上がった天然酵母ピッツァはまさに絶品だ。さらに生地の発酵に欠かせない酵母も手作りというから驚きである。地元の果物や野菜など約20種類の酵母をオーナー自らが2週間ほどかけて育て、生地発酵に使用。手造りの天然酵母を使うことでイースト菌の香りが消え、生地のおいしさが増すという。究極の地産地消ピッツァをぜひ味わってみよう。また南陽市には6つのワイナリーがあり、個性的で高品質のワインが造られている。お店ではおもに無添加ワインを取り扱っているため、ピッツァとともにぜひ。
- スポットの詳細
-
野生酵母Pizzeria桜丸
-
spot 25
-
よねおりかんこうセンター
- 置賜地方を中心に山形県内の特産品やお土産、グルメが勢ぞろい
- 置賜(おきたま)地域の生産品を中心として、山形県内の農産物や特産品、絶品の名物グルメまで一気に楽しむことができる「よねおりかんこうセンター」。楽しい旅の思い出作りに立ち寄ってみよう。
- スポットの詳細
-
よねおりかんこうセンター
-
spot 26
-
西吾妻スカイバレー
- 県境まで続くつづら折りの道
- 西吾妻スカイバレーは桧原湖の北にある早稲沢(わせざわ)地区と山形県白布温泉を結ぶ全長17.8kmの山岳道路だ。東鉢山の山麓を走り、道路の最高峰である白布峠(標高1410m)を境に福島県と山形県に分かれている。戦国時代、山形県の米沢藩と会津藩で合戦が行われたときは、この峠を徒歩や馬で越えていったという。スカイバレーの特徴は、高低差約600mある山並みを一気に上って、一気に下るところだ。そのため、早稲沢地区から走り始めて数キロは緑に囲まれたまっすぐな道が続くが、しばらくすると、急に坂道に差しかかり、道路もヘアピンカーブが続く。ヘアピンカーブで有名なところが「東鉢山七曲り」だ。眼下にはつづら折りの道が続き、正面には磐梯山と桧原湖を見渡すという、絶好の展望スポットにもなっている。駐車スペースもあるので、ドライブ途中でその景色を眺める観光客も多い。さらに進むと県境の白布峠が見えてくる。峠は園地になっており、広々とした駐車場に、休憩スペースが設けられている。天気がよければ、吾妻連峰、飯豊連峰などを見渡せ、裏磐梯の景色とはまた違った風景を楽しめる。また、秋にはブナやダケカンバなどが美しく色づき、紅葉を楽しみに多くの観光客が訪れる。
- スポットの詳細
-
西吾妻スカイバレー
人気スポット
旅のヒント
-
その1
米沢市内にある観光スポットは比較的まとまっているので、歩くか、米沢駅起点の循環バスが便利である。米沢駅や米沢城址ではレンタサイクルを利用できる。そのほかの観光スポットはそれぞれやや離れたところに立地しているが、鉄道駅から徒歩でのアクセスが可能。しかし、電車は本数が限られているのであらかじめスケジュールを組んでおくのが良い。
-
その2
観光の拠点は山形新幹線の停車駅である米沢駅、高畠駅、赤湯駅が中心となる。
-
その3
17時あるいはそれより早く閉め、かつ定休日のある施設が多いので、行きたい店があればあらかじめ調べておこう。
-
その4
ランチやディナーは、席数が限られていたり臨時休業していたりする場合に備えて、事前に営業状況を確認しておくのがおすすめ。
関連記事
モデルプラン
山形のその他のエリア
-
- 村山エリア
-
-
御釜
-
蔵王温泉
-
蔵王ロープウェイ
- ...etc
-
-
- 庄内エリア(北)
-
-
鳥海ブルーライン
-
十六羅漢岩
-
丸池様
- ...etc
-
-
- 庄内エリア(南)
-
-
六十里越街道
-
鶴岡市立加茂水族館
-
白山島
- ...etc
-