山形
庄内エリア(北)
SHONAI AREA (NORTH)
かつて北前船で栄え当時の文化が色濃く残る港町酒田をはじめ、豊かな自然や食を満喫できる観光エリア
江戸時代から明治にかけて北海道と関西を結ぶ北前船が寄港し、米の積出港としておおいに栄えた酒田をはじめとする庄内エリア(北)。港町酒田は北前船と山形を代表する河川である最上川との結節点とであったことから、舟運で発展し、北前船によってもたらされた京都の文化を盛んに取り入れ、その影響が随所に残されている。山居倉庫という米の保管倉庫や、日本一の豪商と呼ばれた本間家の旧本邸のほか、かつての料亭文化を象徴する相馬樓で酒田舞子の踊りを楽しめば、その歴史を実感することができるだろう。また、当地のシンボルである鳥海山の豊かな恵みがもたらす新鮮な日本海の魚介類や、ラーメン王国山形を代表する酒田ラーメンなどのグルメも魅力的だ。
エリアの見どころ
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酒田夢の倶楽
- グルメ、お土産選びをしながらミュージアムも楽しめる観光物産館
- 山居倉庫2棟を改装して2004年(平成16)にオープンした「酒田夢の倶楽(くら)」。入り口にあるイートインスペースでは、オリジナルのつや姫ソフトクリームや旬の地元食材を使ったジェラート、地酒のワンショット、川かに汁など、酒田らしいグルメを楽しめる。ショップには地酒、銘菓、民芸品など多種多様な地元の特産品が並ぶ。ミュージアム「華の館」では、酒田の豪商本間家三代光丘が1765年(明和2)京都から運ばせたという常設の亀笠鉾や、地元に伝わる見事なお雛様など季節に合わせた展示を行っていて、酒田の歴史や文化を目で楽しめる。「芳香亭(ほうこうてい)」は本格的な料亭料理を味わえる食事処。落ち着いた雰囲気のなか、酒田の海や山の幸をたっぷり堪能できる。オープンテラスで、けやき並木を眺めながらくつろぐのもおすすめ。
- スポットの詳細
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酒田夢の倶楽
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ワンタンメンの満月
- 酒田のラーメンの名店で雲を呑むような極薄ワンタンを
- 2020年(令和2)に創業60周年を迎えた「満月(まんげつ)」本店は、極薄ワンタンが人気の酒田のラーメンの老舗。1990年(平成2)に発足した酒田のラーメンの技術向上や他方への広報活動を行う「酒田のラーメンを考える会」に創立当初から在籍する。初代店主が「雲を呑むようなワンタンを作りたい」と試行錯誤を重ねて作ったワンタンは裏側が透けて見えるほど薄い皮が特徴。魚介の香りがひき立つスープに極薄皮のワンタン、プチっと歯切れの良い自家製麺は相性抜群だ。麺とワンタンには食用シルクを配合し、茹で伸びや崩れを防ぎ、なめらかな口当たりを楽しめる。不動のメニューであるワンタンメンのほかに、あっさりしたスープで食べやすい塩ワンタンメン、まろやかな香りにピリッとした辛味のスタミナワンタンメンなどバリエーション豊か。伝統を受け継ぎながらも時代に応じて進化を続ける満月は何度でも訪れたくなる。
- スポットの詳細
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ワンタンメンの満月
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花鳥風月本店
- 酒田ラーメンへの思いと歴史が込められた絶品海老ワンタンメン
- 名物の海老ワンタンメンを求め県内外から多くの人が訪れる人気ラーメン店。2006年(平成18)に創業した花鳥風月のこだわりは、あっさり魚介系スープに地元産の小麦粉を使用した自家製麺、「つるっ」「ふわっ」食感のワンタンである。3~4日間熟成したコシのある多加水麺、薄皮の海老ワンタンはのどごしも滑らかで、香り高い上品なスープによくからむ。ほかにも具をすべてトッピングした花鳥風月ラーメン、本店限定メニューの海老ワンタンメン「ゆず塩味」、季節限定ラーメンも人気だ。創作メニューもワンタンや魚介の風味にこだわり、先代たちにより守られてきた酒田のラーメンを受け継ぐ。営業時間は11時~20時30分、ラストオーダー20時(1月中頃~2月末は19時)だが、スープがなくなり次第終了となる。
- スポットの詳細
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花鳥風月本店
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平田牧場とんや酒田店
- やわらかくうまみたっぷり、酒田のブランド豚
- 酒田はさまざまな食材に恵まれている場所だが、豚肉もそのひとつだ。なかでも、1964年(昭和39)の創業以来、品種開発や飼育から加工・販売まですべてを自社で行っている平田牧場のブランド豚である「三元豚」はぜひ味わってほしい一品。日本の米を食べ、広い豚舎でのびのびと育つ平田牧場三元豚は、やわらかくもしっかりとした肉質と上質な脂が特徴といわれている。その三元豚を味わえるのが、平田牧場のとんかつ豚肉専門店「とんや酒田店」だ。シンプルだが豚のうまみをしっかり味わえるとんかつはもちろん、カレーやハンバーグ、さらに季節ごとの限定メニューなど、多彩なチョイスがある。また、ディナー限定でしゃぶしゃぶコースも提供されている。とんや酒田店から徒歩3分ほどの場所にある平田牧場本店では、三元豚の精肉や加工品、総菜や弁当を購入できる。お土産やギフト用の商品もそろっているので、とんや酒田店での食事を兼ねて寄ってみるのはいかが。
- スポットの詳細
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平田牧場とんや酒田店
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オランダせんべいFACTORY
- 家族で楽しむおせんべいのエンターテインメントスポット
- 山形県の銘菓のひとつ、「オランダせんべい」。薄焼きのサラダ味は、食べ飽きないおいしさで年齢問わず人気が高い。酒田市にある観光工場は、見学だけでなくカフェやショップなどトータルで楽しめるスポットだ。
- スポットの詳細
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オランダせんべいFACTORY
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カートソレイユ最上川
- 家族でレーサー気分を楽しめる東北最大のカート場
- 庄内町の最上川沿いに位置する「カートソレイユ最上川」。トップレーサーが腕を競う全日本選手権の開かれる本格コースであると同時に、カートをレンタルして家族で気軽に楽しむこともできるスポットだ。
- スポットの詳細
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カートソレイユ最上川
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フランス風郷土料理「ル・ポットフー」
- 「食の都庄内」を満喫できる酒田フレンチの老舗
- 創業から45年以上の歴史をもち、2020年(令和2)にリニューアルオープンした「ル・ポットフー」。庄内地方のみならず日本全国からその味を求めてやってくる人々があとを絶たない酒田フレンチの名店だ。
- スポットの詳細
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フランス風郷土料理「ル・ポットフー」
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レストラン Nico
- 素材から味、見た目まですべての工程にこだわる酒田フレンチ
- 地産地消のフレンチを味わえる人気店「レストラン Nico(ニコ)。」訪れた人に笑顔になってほしいという想いが店名の由来だ。オープン以来、庄内の食材や在来野菜をふんだんに使った料理は地元民のみならず、観光で訪れる人を虜にしている。Nicoのオーナーシェフを務める太田舟二氏はフランスでの2年間の修行期間や酒田市の「フランス風郷土料理レストラン欅(けやき)」等で経験を積み、独立。フランス料理が有名であった酒田において、伝統を守りながらも「新しい酒田フレンチ」を模索するべく2008年(平成20)にNicoをオープンした。魚介や肉、野菜、調味料まで使用する食材のほとんどは地元庄内産のもの。料理はもちろん、パンからデザートにいたるまですべて自家製にこだわる。開店以来のスペシャリテとなっているのが「庄内産黒バイ貝のコロッケ」。食感や味はもちろん、洗練された料理のプレゼンテーションやカトラリーとのコーディネートは視覚的にも楽しめる。ランチ、ディナーともにコースが基本。1人で訪れる人も多いという。予約をしてから行こう。
- スポットの詳細
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レストラン Nico
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酒田柳小路屋台村北前横丁
- ローカル気分を味わえる夜のグルメスポット
- 酒田市中心街にあり、日和山(ひよりやま)公園へ向かう道の一角にあるのが「酒田柳小路屋台村北前横丁」。ノスタルジックな「北前横丁」という看板が訪れる人を出迎える飲食店のアミューズメントスポットのようなこの場所は、小規模の店舗が集まる屋台村。庄内エリアの名物はもちろん、個性ある複数の店舗が軒を連ねる。地元の人の利用も多く、週末の夜になるとどこからともなく屋台村へ向かう人で賑わう。特に夏場は店の外にもテーブルが出ていっそう華やいだ雰囲気となる。うれしいのは、1つの店にいながら屋台村内の別の店舗の料理も注文できること。どこかの店に腰を据えるのもよいが、はしごをするのもまた楽しい。どの店もカウンター形式で10人も入らないようなサイズだけに、店主やほかの客との会話も自然と弾む。一人でも気軽に利用できるが、大人数で行くときは席が空いているか店に確認するのがベター。赤ちょうちんに誘われ、常連気分で暖簾をくぐってみるのはいかが。
- スポットの詳細
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酒田柳小路屋台村北前横丁
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カフェeジェラート モアレ
- 地元庄内の素材を使ったジェラートを堪能
- 酒田市役所から徒歩5分ほど、中通り(なかどおり)商店街の一角にある「カフェeジェラートモアレ」は、手作りジェラートやシャーベットを提供する地元で愛されている人気店。開放感あふれる店内に設置されたショーケースには定番から期間限定のフレーバーを含め、厳選された素材を使用したジェラートが常時16~18種類並ぶ。「アスパラ」や「だだちゃ豆」、ブランド米「つや姫」など、旬の食材や地元庄内の特産品を使ったフレーバーもまた魅力だ。シングル、ダブル、トリプルのほか、ぜいたくに5種類を味わえるスペリオールも。ジェラートはコーンかカップを選べ、イートインでもテイクアウトでも楽しめる。ジェラートのほか、ランチタイムにはもちもちの生パスタや自家製ピザを求めて多くの人が訪れる。季節の素材を使用した週替わりのパスタにも注目だ。またランチメニューにはジェラート付きのお得なセットがあるのもうれしいところ。酒田の中心市街地にあるため、市内散策の途中に立ち寄ってみてはいかが。
- スポットの詳細
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カフェeジェラート モアレ
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酒田駅前交流拠点施設 ミライニ
- 駅前再開発エリアに誕生した、酒田らしさあふれる複合型施設
- 2022年(令和4)にグランドオープンを迎えた、酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」。まちの賑わいを創出する場として、駅前再開発エリア「光の湊(ひかりのみなと)」にオープンしたこの建物には、酒田市立中央図書館、酒田駅前観光案内所、立体駐車場などの公共施設のほか、ホテルやレストラン、バンケットホール、マンション、広場等の民間も併設されている。採光の重視された開放的な建物内部には、明るい空間が広がる。観光案内所では、酒田市内をはじめ庄内地域の観光情報が手に入るほか、市民と観光客が情報を提供しあえる「まちなかウォールマップ」が設置されており、酒田の魅力発信にひと役買っている。案内カウンターでは観光自転車の無料レンタルも行う。家具や書棚に酒田産の木材が使用されるなど酒田らしさが詰まった図書館には、豊かな蔵書もさることながら、子どもたちが遊べる「木玉プール」や、靴を脱いでフローリングの上でゆったりと読み聞かせのできる「おはなしの部屋」といった子連れにうれしいスペースも。縁側ベンチや閲覧用ソファーが設置されており、ゆっくりと読書を楽しめる滞在型の図書館となっている。
- スポットの詳細
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酒田駅前交流拠点施設 ミライニ
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釜磯海岸
- 砂浜で真水と海水が混ざり合う不思議な海水浴場
- 遊佐町吹浦に位置する釜磯海岸。夏は海水浴場としても親しまれるこの海岸は「鳥海山・飛島ジオパーク」のジオサイトのひとつで、砂浜や岩場の間から真水が湧き出ることで知られている。釜磯海岸はおよそ60万年前の鳥海山の火山活動で流れ出た溶岩により形成されたもの。冷えて固まった溶岩がフィルターのような役割を果たし、現在でも鳥海山に降った雨や雪どけ水が長い歳月をかけ、その隙間を通って釜磯の海岸に湧き出ているという。海岸だけでなく、沖合5kmほどの海底からも湧き水が確認されているというから驚きだ。特に夏場に浜辺の水が湧いている箇所に手や足を浸してみると、周りの海水との温度差がよくわかる。ポコポコと肌に当たる気泡の心地よさもさることながら、真夏の炎天下であってもひんやりと冷たい真水が湧き出るさまは、まさに自然の神秘といえるだろう。少しだけ湧き出る水を味わってみれば、海岸にあるにもかかわらず塩気がないということに自然の不思議さを感じるだろう。
- スポットの詳細
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釜磯海岸
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ギャラリー&ティールームSui
- 開放的な窓から鳥海山を望むぜいたくなティータイム
- 鳥海山のお膝元である遊佐町にある「ギャラリー&ティールームSui」。その名のとおり、喫茶店兼ギャラリーとして、地元の人たちからも慕われている。かつては横浜に住み、遊佐の自然に魅了され移住したオーナー夫妻が選んだ作品が置かれたギャラリーはもとより、売りはなんといってもカフェから見えるその眺望だ。北向きに開かれた窓からは、鳥海山とそのふもとに拡がる田んぼを一望することができる。カフェの周囲の森や庭も、オーナーの手によるもの。向かいの森には、カフェの壁面にも絵画を描いたアーティストの作品を飾った「作家の遊び場」が設置されるなど遊び心もいっぱい。広々とした敷地内には何か所にもベンチが設置され、座ってゆっくりと美しい景観を望める。カフェのメニューには、有機栽培された原材料を使用したドリンクやスイーツなど心にも体にもやさしいものが並ぶ。忙しい旅の途中に立ち寄って、ほっとひと息つくには絶好の場所だ。窓の外の鳥海山を眺めながら、ティータイムを過ごしてみてはいかが。
- スポットの詳細
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ギャラリー&ティールームSui
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道の駅 鳥海 ふらっと
- 鳥海山のふもとに地元の名物グルメが集まる道の駅
- 山形県最北の遊佐町にあり、日本海側を走る国道7号線沿いに位置する道の駅。鳥海山の恵みを受けた山海の産物を味わうことができる食堂や地元の新鮮食材を販売する産直施設などが人気で、常に多くの人で賑わう。
- スポットの詳細
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道の駅 鳥海 ふらっと
人気スポット
旅のヒント
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その1
市街地にある観光スポットは比較的まとまっているので、歩くか、市内を回る「るんるんバス」ほかが便利である、酒田駅や主要なホテルなどでレンタサイクルを借りるのがよい。そのほかの観光スポットはそれぞれやや離れたところに立地しているため、徒歩での観光は不向き。バスは本数が限られているのであらかじめスケジュールを組んでおくのがよい。
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その2
観光の拠点はJR羽越本線の酒田駅。同駅は新潟と結ぶ特急いなほの停車駅であるほか、東京の羽田空港との空路を有する庄内空港からバスで約30分程度でアクセス可能。
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その3
17:00あるいはそれより早く閉め、かつ定休日のある施設が多いので、行きたい店があればあらかじめ調べておこう。
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その4
ランチやディナーは、席数が限られていたり臨時休業していたりする場合に備えて、事前に営業状況を確認しておくのがおすすめ。
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