山形

庄内エリア(北)

SHONAI AREA (NORTH)

かつて北前船で栄え当時の文化が色濃く残る港町酒田をはじめ、豊かな自然や食を満喫できる観光エリア

江戸時代から明治にかけて北海道と関西を結ぶ北前船が寄港し、米の積出港としておおいに栄えた酒田をはじめとする庄内エリア(北)。港町酒田は北前船と山形を代表する河川である最上川との結節点とであったことから、舟運で発展し、北前船によってもたらされた京都の文化を盛んに取り入れ、その影響が随所に残されている。山居倉庫という米の保管倉庫や、日本一の豪商と呼ばれた本間家の旧本邸のほか、かつての料亭文化を象徴する相馬樓で酒田舞子の踊りを楽しめば、その歴史を実感することができるだろう。また、当地のシンボルである鳥海山の豊かな恵みがもたらす新鮮な日本海の魚介類や、ラーメン王国山形を代表する酒田ラーメンなどのグルメも魅力的だ。

recommend spot

エリアの見どころ

  • spot 01
    鳥海ブルーライン
    日本海付近から鳥海山の標高1150mまで一気に駆け上がる
    秋田県にかほ市と山形県遊佐町(ゆざまち)を結ぶ観光道路。総延長34.9kmで最も高い地点は標高1150m。海抜0mからヘアピンカーブを登り、上空に向かって駆け上がる高揚感を体験できる人気のドライブコース。
    まるで空に向かってドライブしているような高揚感と見事な眺望を楽しめる5合目付近
  • spot 02
    十六羅漢岩
    荒波の日本海と大きな岩に刻まれた22体の石像群
    日本海に面した巨岩に刻まれた十六体の羅漢像や釈迦三尊を間近で見ることのできるスポット。荒波を受けながら静かにたたずむ石像群は、やさしく穏やかな表情で見る人の心を落ち着かせてくれる。
    青空をバックに眺める石像群は迫力満点!
  • spot 03
    丸池様
    原始林に囲まれたエメラルドグリーンの神秘的な池
    鳥海山(ちょうかいさん/ちょうかいざん)  のふもとにある直径約20m、水深約3.5mのエメラルドグリーンの池は透明度の高い湧き水で満たされ、木立が池を取り囲む幻想的な空間が広がる。
    季節や天気、光の加減によって色合いを変える
  • spot 04
    玉簾の滝
    山形県内随一の高さを誇る滝
    高さ63mの断崖絶壁から上がる壮大な水しぶきは、北庄内の三大瀑布に数えられ、県内外から多くの観光客が訪れる。特に滝壺近くからの眺めは迫力満点だ。
    高さ63m、幅5mを誇る名瀑
  • spot 05
    山居倉庫
    湊酒田の歴史を伝える米倉庫群とケヤキ並木
    かつて北廻り航路で繁栄を極めた港町酒田。季節とともに表情が移ろうケヤキ並木に囲まれた倉庫群は、その佇まいに今はその歴史を伝えている。ほのかに香る潮風を感じながら散策すれば、当時の面影が目に浮かぶ。
    ケヤキ並木の続く山居倉庫の西側は人気のフォトスポット
  • spot 06
    酒田夢の倶楽(酒田市観光物産館)
    グルメ、お土産選びをしながらミュージアムも楽しめる観光物産館
    山居倉庫2棟を改装して2004年(平成16)にオープンした「酒田夢の倶楽(くら)」。入り口にあるイートインスペースでは、オリジナルのつや姫ソフトクリームや旬の地元食材を使ったジェラート、地酒のワンショット、川かに汁など、酒田らしいグルメを楽しめる。ショップには地酒、銘菓、民芸品など多種多様な地元の特産品が並ぶ。ミュージアム「華の館」では、酒田の豪商本間家三代光丘が1765年(明和2)京都から運ばせたという常設の亀笠鉾や、地元に伝わる見事なお雛様など季節に合わせた展示を行っていて、酒田の歴史や文化を目で楽しめる。「芳香亭(ほうこうてい)」は本格的な料亭料理を味わえる食事処。落ち着いた雰囲気のなか、酒田の海や里の幸をたっぷり堪能できる。オープンテラスで、けやき並木を眺めながらくつろぐのもおすすめ。
    庄内地方のお土産が多数そろう
  • spot 07
    本間美術館
    庄内の自然と酒田の歴史を感じられる美術館
    本間家から寄贈された日本・東洋古美術品を中心とした美術館、本間家旧別荘の「清遠閣(せいえんかく)」、国指定名勝の庭園「鶴舞園(かくぶえん)」と、1か所に見どころが集まっている。
    四季折々の姿が美しい、国指定名勝の庭園「鶴舞園(かくぶえん)」
  • spot 08
    本間家旧本邸と別館「お店」
    酒田の豪商・本間家の歴史が息づく武家屋敷
    豪商でありながら「日本一の大地主」と呼ばれた本間家の屋敷は、質素な暮らしぶりに、人々の尊敬を集めた本間家の歴史を感じられる場所である。
    「門かぶりの松」ともいわれる、樹齢400年以上の雄々しいアカマツ
  • spot 09
    土門拳記念館
    土門拳の作品群と庭園やオブジェが調和し共鳴する写真専門美術館
    酒田市街地から4kmほど離れた飯森山(いいもりやま)公園内に位置する「土門拳記念館」。写真家・土門拳の圧倒的な作品群はもちろんのこと、建物と自然環境が見事に調和した美しいたたずまいも必見。
    自然に囲まれた土門拳記念館
  • spot 10
    相馬樓
    酒田舞娘の演舞は必見! 往時の酒田をしのぶ雅な料亭建築
    江戸時代より酒田を代表する料亭を前身にもつ「相馬樓(そうまろう)」。現在は観光施設としてオープンし、酒田舞娘の演舞見学や食事・喫茶が楽しめる施設として、酒田観光の目玉のひとつとなっている。
    湊町酒田の料亭文化を代表する存在ともいえる酒田舞娘
  • spot 11
    さかた海鮮市場
    日本海の新鮮な魚介が買える・味わえる魚市場
    酒田港のすぐ近くに位置する「さかた海鮮市場」。毎朝水揚げされる日本海の海の幸が並ぶ鮮魚店、新鮮な魚介類を使ったメニューを提供する食堂などがあり、地元民にも大人気の場所だ。
    日本海の海の幸が集まる「さかた海鮮市場」はいつも活気にあふれている
  • spot 12
    酒田のラーメン
    自家製麺率日本一! ノスタルジックでほっとする味
    ラーメン消費量日本一の山形県。なかでも有名なのが「酒田のラーメン」だ。魚介類ベースの出汁から作られるすっきりとした醤油味のスープは、シンプルながら食べ飽きない味わいで長年人々に愛されている。
    クラシックな見た目の酒田のラーメン
  • spot 13
    ワンタンメンの満月
    酒田のラーメンの名店で雲を呑むような極薄ワンタンを
    2020年(令和2)に創業60周年を迎えた「満月(まんげつ)」本店は、極薄ワンタンが人気の酒田のラーメンの老舗。1990年(平成2)に発足した酒田のラーメンの技術向上や他方への広報活動を行う「酒田のラーメンを考える会」に創立当初から在籍する。初代店主が「雲を呑むようなワンタンを作りたい」と試行錯誤を重ねて作ったワンタンは裏側が透けて見えるほど薄い皮が特徴。魚介の香りがひき立つスープに極薄皮のワンタン、プチっと歯切れの良い自家製麺は相性抜群だ。麺とワンタンには食用シルクを配合し、茹で伸びや崩れを防ぎ、なめらかな口当たりを楽しめる。不動のメニューであるワンタンメンのほかに、あっさりしたスープで食べやすい塩ワンタンメン、まろやかな香りにピリッとした辛味のスタミナワンタンメンなどバリエーション豊か。伝統を受け継ぎながらも時代に応じて進化を続ける満月は何度でも訪れたくなる。
    フワッととろけるような食感の絶品薄皮ワンタン
  • spot 14
    花鳥風月本店
    酒田ラーメンへの思いと歴史が込められた絶品海老ワンタンメン
    名物の海老ワンタンメンを求め県内外から多くの人が訪れる人気ラーメン店。2006年(平成18)に創業した花鳥風月のこだわりは、あっさり魚介系スープに地元産の小麦粉を使用した自家製麺、「つるっ」「ふわっ」食感のワンタンである。3~4日間熟成したコシのある多加水麺、薄皮の海老ワンタンはのどごしも滑らかで、香り高い上品なスープによくからむ。ほかにも具をすべてトッピングした花鳥風月ラーメン、本店限定メニューの海老ワンタンメン「ゆず塩味」、季節限定ラーメンも人気だ。創作メニューもワンタンや魚介の風味にこだわり、先代たちにより守られてきた酒田のラーメンを受け継ぐ。営業時間は11時~20時30分、ラストオーダー20時(1月中頃~2月末は19時)だが、スープがなくなり次第終了となる。
    看板メニューの海老ワンタンメン(900円)
  • spot 15
    平田牧場とんや酒田店
    やわらかくうまみたっぷり、酒田のブランド豚
    酒田はさまざまな食材に恵まれている場所だが、豚肉もそのひとつだ。なかでも、1964年(昭和39)の創業以来、品種開発や飼育から加工・販売まですべてを自社で行っている平田牧場のブランド豚である「三元豚」はぜひ味わってほしい一品。日本の米を食べ、広い豚舎でのびのびと育つ平田牧場三元豚は、やわらかくもしっかりとした肉質と上質な脂が特徴といわれている。その三元豚を味わえるのが、平田牧場のとんかつ豚肉専門店「とんや酒田店」だ。シンプルだが豚のうまみをしっかり味わえるとんかつはもちろん、カレーやハンバーグ、さらに季節ごとの限定メニューなど、多彩なチョイスがある。また、ディナー限定でしゃぶしゃぶコースも提供されている。とんや酒田店から徒歩3分ほどの場所にある平田牧場本店では、三元豚の精肉や加工品、総菜や弁当を購入できる。お土産やギフト用の商品もそろっているので、とんや酒田店での食事を兼ねて寄ってみるのはいかが。
    壁面の大きなとんかつの写真が目印だ
  • spot 16
    山王くらぶ
    酒田の湊町文化が体感できる元老舗料亭
    かつて湊町酒田を代表する料亭として栄華を極めた山王くらぶ。現在は市の観光施設として一般公開されている。特に2階大広間に常設展示されている「傘福(かさふく)」には一見の価値があり、見る者を幻想的な世界に誘っている。
    日本三大つるし飾りの「湊町酒田の傘福(みなとまちさかたのかさふく)」を展示
  • spot 17
    日和山公園
    日本海に沈む夕陽は必見! 港町・酒田の歴史が詰まった場所
    高台に位置する広々とした日和山公園には、北前船交易の歴史を感じる遺物や遊歩道、日本海や最上川を一望できる展望台など見どころがたくさん。また、日本海に沈む夕陽を見られる絶景スポットでもある。
    酒田港繁栄の歴史を感じるとともに絶景を楽しめる
  • spot 18
    砂高山 海向寺
    即身仏が2体同時に祀られる日本で唯一のお寺
    「砂高山 海向寺」は、約1200年前に真言宗開祖である空海(くうかい)によって開かれたといわれる歴史深い寺。市内中心部に近い場所で全国的にも珍しい即身仏を2体同時に参拝することができる。
    海向寺境内。向かって左側の建物に即身仏が祀られている
  • spot 19
    オランダせんべいFACTORY
    家族で楽しむおせんべいのエンターテインメントスポット
    山形県の銘菓のひとつ、「オランダせんべい」。薄焼きのサラダ味は、食べ飽きないおいしさで年齢問わず人気が高い。酒田市にある観光工場は、見学やおせんべい作り体験、ショップなどトータルで楽しめるスポットだ。
    酒田米菓のオランダせんべいは山形のソウルフード
  • spot 20
    總光寺
    往時の面影を伝える静寂に包まれた壮麗な庭園
    開山630年の歴史をもつ名刹。国指定の庭園「蓬莱園」(ほうらいえん)やケヤキ造りの山門、参道のきのこ杉並木など見どころが満載で、写仏や写経、座禅などマインドフルネスな体験も楽しめる。
    樹齢約400年のきのこ杉は山形県指定天然記念物
  • spot 21
    カートソレイユ最上川
    家族でレーサー気分を楽しめる東北最大のカート場
    庄内町の最上川沿いに位置する「カートソレイユ最上川」。トップレーサーが腕を競う全日本選手権の開かれる本格コースであると同時に、カートをレンタルして家族で気軽に楽しむこともできるスポットだ。
    遠くに風力発電機を望む、開放的なコース
  • spot 22
    ハナブサ醤油
    伝統と昔ながらの製法を現代に伝える老舗造り醤油屋
    庄内町にあるレトロな外観の「ハナブサ醤油」。現在でも伝統的な手法での醤油、味噌、「しょうゆの実」造りが行われている。また、庄内地方独特の発酵食品「しょうゆの実」はお土産にもピッタリ。
    赤い外壁とクラシカルな煙突が印象的なハナブサ醤油外観
  • spot 23
    日和山小幡楼
    かつての旧割烹小幡(おばた)が姿を変えたおしゃれなカフェ
    酒田市中心街から徒歩で日和山公園に向かう途中の坂道にあった割烹「小幡楼」がリニューアルオープン。酒田港を見下ろす開放的なカフェや、焼きたてパンを買えるベーカリーなど、散策中にぜひ立ち寄りたい場所だ。
    リニューアルし生まれ変わった外観
  • spot 24
    一ノ滝・二ノ滝
    四季を楽しみながら迫力満点の滝を間近で見られるスポット
    山形県遊佐町を走る県道60号線の終着地点にある滝。鳥海山(ちょうかいざん)の中腹にあり、水量豊富で落差のある雄大な滝を間近に見られるとあって人気の高いスポット。雪深いエリアにあるため、冬場は凍結することでも有名だ。
    二股の勇壮な二ノ滝は圧巻のひと言
  • spot 25
    飛島
    日本海に浮かぶ不思議が詰まった小さな離島
    山形県の最北西に位置する離島の「飛島」。酒田港から定期船で訪れることができるこの小さな島は、日本有数の野鳥の中継地であり、釣りや絶景のポイントとして人気が高い。
    周辺の海は透明度が非常に高い。夏には海水浴を楽しむ多くの人が訪れる
  • spot 26
    フランス風郷土料理「ル・ポットフー」
    「食の都庄内」を満喫できる酒田フレンチの老舗
    創業から45年以上の歴史をもち、2020年(令和2)にリニューアルオープンした「ル・ポットフー」。庄内地方のみならず日本全国からその味を求めてやってくる人々があとを絶たない酒田フレンチの名店だ。
    店舗はJR酒田駅前の「酒田駅前交流拠点施設ミライニ」2階にありアクセスしやすい
  • spot 27
    レストラン Nico
    素材から味、見た目まですべての工程にこだわる酒田フレンチ
    地産地消のフレンチを味わえる人気店「レストラン Nico(ニコ)。」訪れた人に笑顔になってほしいという想いが店名の由来だ。オープン以来、庄内の食材や在来野菜をふんだんに使った料理は地元民のみならず、観光で訪れる人を虜にしている。Nicoのオーナーシェフを務める太田舟二氏はフランスでの2年間の修行期間や酒田市の「フランス風郷土料理レストラン欅(けやき)」等で経験を積み、独立。フランス料理が有名であった酒田において、伝統を守りながらも「新しい酒田フレンチ」を模索するべく2008年(平成20)にNicoをオープンした。魚介や肉、野菜、調味料まで使用する食材のほとんどは地元庄内産のもの。料理はもちろん、パンからデザートにいたるまですべて自家製にこだわる。開店以来のスペシャリテとなっているのが「庄内産黒バイ貝のコロッケ」。食感や味はもちろん、洗練された料理のプレゼンテーションやカトラリーとのコーディネートは視覚的にも楽しめる。ランチ、ディナーともにコースが基本。1人で訪れる人も多いという。予約をしてから行こう。
    竹墨パウダーを使用した黒いコロッケは、見た目にも驚きあふれる一品
  • spot 28
    酒田柳小路屋台村北前横丁
    ローカル気分を味わえる夜のグルメスポット
    酒田市中心街にあり、日和山(ひよりやま)公園へ向かう道の一角にあるのが「酒田柳小路屋台村北前横丁」。ノスタルジックな「北前横丁」という看板が訪れる人を出迎える飲食店のアミューズメントスポットのようなこの場所は、小規模の店舗が集まる屋台村。庄内エリアの名物はもちろん、個性ある複数の店舗が軒を連ねる。地元の人の利用も多く、週末の夜になるとどこからともなく屋台村へ向かう人で賑わう。特に夏場は店の外にもテーブルが出ていっそう華やいだ雰囲気となる。うれしいのは、1つの店にいながら屋台村内の別の店舗の料理も注文できること。どこかの店に腰を据えるのもよいが、はしごをするのもまた楽しい。どの店もカウンター形式で10人も入らないようなサイズだけに、店主やほかの客との会話も自然と弾む。一人でも気軽に利用できるが、大人数で行くときは席が空いているか店に確認するのがベター。赤ちょうちんに誘われ、常連気分で暖簾をくぐってみるのはいかが。
    酒田市中心街の一角に位置する北前横丁。週末などは多くの人で賑わう
  • spot 29
    眺海の森
    ビュースポットとしても人気、大自然に囲まれた森林公園
    「眺海の森」は、楽しみながら自然と触れ合い、野外学習やレクリエーション、スポーツを通じて県民の想像力や未来への活力を養う目的で造成された森林公園。広大な敷地にはさまざまなアウトドア施設や学習施設、多目的広場やキャンプ場が点在する。多目的広場にはグラウンドゴルフの常設コースがあり、大会が開かれることも。「森林学習展示館」では、「庄内の自然と暮らし」の常設展示のほか、土・日曜、祝日には木工教室や森の案内人による森林散策も開催される。そのほか、森に親しむことを目的とした「森林教室」が、開館期間である4月から11月の間、月1回程度行われている。予約が必要となるので、参加したい場合は日程を確認のうえ申し込みをしよう。\酒田市松山エリアにある外山山頂、標高270mの場所に位置する「眺海の森」はその名のごとく鳥海山(ちょうかいざん)を仰ぎ、また庄内平野から日本海へと流れ出る最上川や、遠く月山(がっさん)までを一望できる景勝地として人気が高い。特に、晴れた夕方、庄内平野を赤く染めながら日本海に沈む夕日は圧巻の景色だ。
    眼下に広がる庄内の景色が美しい
  • spot 30
    カフェeジェラート モアレ
    地元庄内の素材を使ったジェラートを堪能
    酒田市役所から徒歩5分ほど、中通り(なかどおり)商店街の一角にある「カフェeジェラートモアレ」は、手作りジェラートやシャーベットを提供する地元で愛されている人気店。開放感あふれる店内に設置されたショーケースには定番から期間限定のフレーバーを含め、厳選された素材を使用したジェラートが常時16~18種類並ぶ。「アスパラ」や「だだちゃ豆」、ブランド米「つや姫」など、旬の食材や地元庄内の特産品を使ったフレーバーもまた魅力だ。サイズはシングル、ダブル、トリプルの3種類で、ジェラートはコーンかカップを選べ、イートインでもテイクアウトでも楽しめる。ジェラートのほか、ランチタイムにはもちもちの生パスタもある。季節の素材を使用した週替わりのパスタにも注目だ。またランチメニューにはジェラート付きのお得なセットがあるのもうれしいところ。酒田の中心市街地にあるため、市内散策の途中に立ち寄ってみてはいかが。
    ジェラートを3種類選ぶことができるトリプル(500円)
  • spot 31
    酒田駅前交流拠点施設 ミライニ
    駅前再開発エリアに誕生した、酒田らしさあふれる複合型施設
    2022年(令和4)にグランドオープンを迎えた、酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」。まちの賑わいを創出する場として、駅前再開発エリア「光の湊(ひかりのみなと)」にオープンしたこの建物には、酒田市立中央図書館、酒田駅前観光案内所、立体駐車場などの公共施設のほか、ホテルやレストラン、バンケットホール、マンション、広場等の民間も併設されている。採光の重視された開放的な建物内部には、明るい空間が広がる。観光案内所では、酒田市内をはじめ庄内地域の観光情報が手に入るほか、市民と観光客が情報を提供しあえる「まちなかウォールマップ」が設置されており、酒田の魅力発信にひと役買っている。案内カウンターでは観光自転車の無料レンタルも行う。家具や書棚に酒田産の木材が使用されるなど酒田らしさが詰まった図書館には、豊かな蔵書もさることながら、子どもたちが遊べる「木玉プール」や、靴を脱いでフローリングの上でゆったりと読み聞かせのできる「おはなしの部屋」といった子連れにうれしいスペースも。縁側ベンチや閲覧用ソファーが設置されており、ゆっくりと読書を楽しめる滞在型の図書館となっている。
    酒田駅前にある交流施設、ガラス張りで明るい日差しが注ぐ
  • spot 32
    釜磯海岸
    砂浜で真水と海水が混ざり合う不思議な海水浴場
    遊佐町吹浦に位置する釜磯海岸。夏は海水浴場としても親しまれるこの海岸は「鳥海山・飛島ジオパーク」のジオサイトのひとつで、砂浜や岩場の間から真水が湧き出ることで知られている。釜磯海岸はおよそ60万年前の鳥海山の火山活動で流れ出た溶岩により形成されたもの。冷えて固まった溶岩がフィルターのような役割を果たし、現在でも鳥海山に降った雨や雪どけ水が長い歳月をかけ、その隙間を通って釜磯の海岸に湧き出ているという。海岸だけでなく、沖合5kmほどの海底からも湧き水が確認されているというから驚きだ。特に夏場に浜辺の水が湧いている箇所に手や足を浸してみると、周りの海水との温度差がよくわかる。ポコポコと肌に当たる気泡の心地よさもさることながら、真夏の炎天下であってもひんやりと冷たい真水が湧き出るさまは、まさに自然の神秘といえるだろう。少しだけ湧き出る水を味わってみれば、海岸にあるにもかかわらず塩気がないということに自然の不思議さを感じるだろう。
    真水が湧き出る場所に手や足を浸してみよう
  • spot 33
    ギャラリー&ティールームSui
    開放的な窓から鳥海山を望むぜいたくなティータイム
    鳥海山のお膝元である遊佐町にある「ギャラリー&ティールームSui」。その名のとおり、喫茶店兼ギャラリーとして、地元の人たちからも慕われている。かつては横浜に住み、遊佐の自然に魅了され移住したオーナー夫妻が選んだ作品が置かれたギャラリーはもとより、売りはなんといってもカフェから見えるその眺望だ。北向きに開かれた窓からは、鳥海山とそのふもとに拡がる田んぼを一望することができる。カフェの周囲の森や庭も、オーナーの手によるもの。向かいの森には、カフェの壁面にも絵画を描いたアーティストの作品を飾った「作家の遊び場」が設置されるなど遊び心もいっぱい。広々とした敷地内には何か所にもベンチが設置され、座ってゆっくりと美しい景観を望める。カフェのメニューには、有機栽培された原材料を使用したドリンクやスイーツなど心にも体にもやさしいものが並ぶ。忙しい旅の途中に立ち寄って、ほっとひと息つくには絶好の場所だ。窓の外の鳥海山を眺めながら、ティータイムを過ごしてみてはいかが。
    大きな窓からの眺望が自慢
  • spot 34
    胴腹滝
    水汲みの人が一年中絶えず訪れる鳥海山中腹の神秘の滝
    鳥海山(ちょうかいざん)の伏流水があちこちから湧き出ることで有名な遊佐町のなかでも、年間を通して水汲みに訪れる人が絶えない「胴腹滝」。山の中腹から湧き出る左右2つの滝の清水を味わえる。
    森の奥に鎮座する胴腹滝不動堂。安産の守り神として地元の人たちに親しまれている
  • spot 35
    道の駅 鳥海 ふらっと
    鳥海山のふもとに地元の名物グルメが集まる道の駅
    山形県最北の遊佐町にあり、日本海側を走る国道7号線沿いに位置する道の駅。鳥海山の恵みを受けた山海の産物を味わうことができる食堂や地元の新鮮食材を販売する産直施設などが人気で、常に多くの人で賑わう。
    ふらっと立ち寄りたくなる魅力満載の道の駅
recommend spot

人気スポット

recommend spot

旅のヒント

  1. その1

    市街地にある観光スポットは比較的まとまっているので、歩くか、市内を回る「るんるんバス」ほかが便利である、酒田駅や主要なホテルなどでレンタサイクルを借りるのがよい。そのほかの観光スポットはそれぞれやや離れたところに立地しているため、徒歩での観光は不向き。バスは本数が限られているのであらかじめスケジュールを組んでおくのがよい。

  2. その2

    観光の拠点はJR羽越本線の酒田駅。同駅は新潟と結ぶ特急いなほの停車駅であるほか、東京の羽田空港との空路を有する庄内空港からバスで約30分程度でアクセス可能。

  3. その3

    17:00あるいはそれより早く閉め、かつ定休日のある施設が多いので、行きたい店があればあらかじめ調べておこう。

  4. その4

    ランチやディナーは、席数が限られていたり臨時休業していたりする場合に備えて、事前に営業状況を確認しておくのがおすすめ。

recommend spot

関連記事

記事一覧
recommend spot

モデルプラン

山形のその他のエリア

+ -
back
open

庄内エリア(北)