埼玉
秩父周辺
AROUND CHICHIBU
絶景やパワースポット、名物グルメも楽しめる県内屈指の観光地
東京都心から気軽に行ける観光地として多くの人が訪れる秩父エリア。春は梅や桜の名所、夏はホタルや荒川でのウォータースポーツ、「秋の七草寺巡り」と紅葉、冬は「氷柱」など、一年を通して豊かな自然を満喫できる。また近年は雲海を見られる絶景スポットも注目を集めている。パワースポットとして人気の三峯神社をはじめ、由緒ある寺社や史跡も多く、歴史や文化に触れるのも楽しい。古くから景勝地として知られる長瀞(ながとろ)は、秩父観光のハイライト。荒川沿いの「岩畳」の散策をはじめ、川下りやラフティング、宝登山ハイキング、温泉など、さまざまな楽しみ方ができる。秩父名物の「わらじカツ」、長瀞の天然氷を使ったかき氷も味わってみよう。
エリアの見どころ
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安田屋
- 秩父の名物グルメ、わらじカツの老舗
- 秩父を訪れたら、ぜひ食べてみたい名物グルメが「わらじカツ丼」。トンカツがわらじのように大きく、ひとつの丼に2枚載っていることから、この名前で呼ばれるようになったとか。また、カツを卵でとじず、甘辛いタレをからめているのが特徴だ。秩父にはわらじカツ丼を売りにした店が数多くあるが、なかでも元祖として有名なのが「安田屋」。本店は秩父市街から車で30分ほどの小鹿野町(おがのまち)にあり、地元の人はもちろん全国からお客さんの訪れる人気店だ。また、日野田(ひのだ)店は秩父の表玄関、西武秩父駅から歩いて10分ほどの場所にあるので、電車利用の人でも気軽に立ち寄れるのがうれしい。メニューはわらじカツ丼のみという潔さが、老舗の自信を感じさせる。
- スポットの詳細
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安田屋
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秩父今宮神社 (八大龍王宮)
- 神秘的なパワーに満ちた「秩父霊場発祥の地」
- 西暦100年前後にこの地に湧き出る武甲山(ぶこうざん)からの霊泉に水神(すいじん)を祀ったのが始まりとされる、日本有数の古社。江戸時代には「今宮坊」と称され、神仏習合の一大霊場として発展した。
- スポットの詳細
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秩父今宮神社 (八大龍王宮)
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秩父ジオグラビティパーク
- 荒川渓谷でハラハラドキドキのアドベンチャーを満喫!
- 奥秩父の荒川渓谷にある「重力(グラビティ)系アクティビティパーク」。大自然に包まれながら、スリル満点のジップラインやバンジージャンプ、ここでしか体験できない渓谷スイングを楽しもう!
- スポットの詳細
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秩父ジオグラビティパーク
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やまとーあーとみゅーじあむ
- 棟方志功の作品を中心とするユニークな美術館
- 版画の世界で独自の境地を拓き、20世紀を代表する芸術家として知られる棟方志功(むなかたしこう)。日本をはじめ世界的にもファンが多いその作品を、自然に囲まれた美術館で心ゆくまで鑑賞できる。
- スポットの詳細
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やまとーあーとみゅーじあむ
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埼玉県立自然の博物館
- 「日本地質学発祥の地」で埼玉の自然について学ぶ
- 博物館がある長瀞は、明治時代に地質研究の舞台となり、「日本地質学発祥の地」と呼ばれる。秩父地方の自然のみならず、埼玉県の多様な生き物に触れられる、子どもから大人まで楽しめる博物館だ。
- スポットの詳細
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埼玉県立自然の博物館
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長瀞ファーム
- 自然豊かな長瀞でブルーベリー狩りを楽しもう!
- 長瀞の中心地にあるブルーベリーファーム。長瀞駅から徒歩10分ほどの便利な場所に位置し、気軽にブルーベリー狩りを楽しめる。シーズンはその年の気候によって多少異なるが、だいたい7月20日頃から8月末まで。料金は30分間で大人1100円、子ども600円。ファームでは、ラビットアイ系やハイブッシュ系など10種類ほどのブルーベリー約1000株を栽培している。農薬を使っていないので、実を摘み取りながらその場で食べてもいいし、専用のパックに入れて持ち帰ってもいい。長瀞の豊かな自然の恵みを受けて育ったブルーベリーは、甘くてみずみずしく、いくらでも食べられてしまう。小さな子どもも参加できるので、家族で楽しむのもおすすめだ。予約はファームを運営する「楓庵」へ。「楓庵」では手打ちそばのほか、ファームで採れたブルーベリーを使ったスムージーやかき氷を味わうことができる。
- スポットの詳細
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長瀞ファーム
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宝登山小動物公園
- 長瀞の自然のなかで動物たちと触れ合う
- 標高497mの宝登山にある、自然豊かな動物園。宝登山ロープウェイの山頂駅から徒歩7分ほど。ちなみに、ロープウェイの2台のゴンドラは「もんきー号」と「ばんび号」という名前で、宝登山小動物公園の人気者、ニホンザルとシカにちなんでいる。園内では28種類の動物が飼育されており、世界最大のウサギで「フランダースの巨人」という意味のフレミッシュジャイアント、オーストラリアの固有種で世界最小クラスのハトなど、珍しい動物も見られる。なかでも子どもたちに人気なのが、ヤギやラマ、ウサギなどにエサ(ひとつ100円)をあげられる「おやつ体験ゾーン」。また、コールダックが園内を散歩するダックウォーク、モルモットが木道を走って渡るモールウェイといった楽しいイベントも行われるので、公式サイトで時間をチェックしておこう。敷地の奥には山の斜面を利用したサル園やシカ園があり、長瀞の自然を楽しむことができる。
- スポットの詳細
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宝登山小動物公園
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阿左美冷蔵
- 昔ながらの製法で作られる天然かき氷
- 1890年(明治23)創業の阿左見冷蔵は、6代続く天然氷の製造業者。かつて秩父には天然氷の蔵元が10軒近くあったそうだが、今ではここ1軒、日本全国でもわずか5軒という貴重な存在だ。山中の専用池に沢の水を引き込み、人の手と時間をかけて作られた氷は、不純物が少なく、雪のようにふわふわっとしたやわらかい口あたり。一般的なかき氷と異なり、頭がキーンとしないのも特徴だ。店のおすすめは、和三盆を煮つめたシロップが上品な甘さの「蔵元秘伝みつ」。またイチゴやメロン、ブドウなど、季節のフルーツから作る無添加シロップの添えられた「果汁スペシャル」も人気。夏のシーズン中は1-2時間待ちの行列ができることもあるので、混雑を避けたいなら繁忙期を除いた平日に訪れるのがおすすめだ。
- スポットの詳細
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阿左美冷蔵
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寺坂棚田
- 初夏の田植えに秋の彼岸花。郷愁を感じる里山の風景
- 埼玉県内最大級の棚田として知られる横瀬町(よこぜまち)の寺坂棚田(てらさかたなだ)は、秩父盆地の東部、荒川支流の横瀬川と曽沢川(そざわがわ)の合流点に位置する。近くには縄文時代の遺跡があり、古くから人々が居住していたこの土地には、鎌倉時代にはすでに棚田が造られていたとの記録が残る。現在は東西400m・南北250mにわたって田畑が広がり、そのうち約4万平方メートルが水田として利用されている。田植えは5月下旬から6月上旬にかけて。水をたたえた田んぼに周囲の山々が映りこむ光景は、この季節ならでは。7月に入ると稲が青々と生長し、棚田全体がグリーンに染まる。例年7月上旬には「ホタルかがり火まつり」が行われ、かがり火と星空と楽器が協演する幻想的な風景を楽しめる(2022年はコロナ禍により中止)。9月は実りの季節。中旬ともなると稲刈りを終えた田んぼもあり、たばねた稲を棒にかけて乾燥させるはぜ掛けが見られる。朱色の彼岸花があぜ道に沿って咲き乱れ、黄金の稲穂と秋の澄みきった青空とのコントラストが美しい。なお、あぜ道に入ることは禁止されているので、マナーを守って散策を楽しみたい。
- スポットの詳細
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寺坂棚田
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道の駅 果樹公園あしがくぼ
- 道の駅で味わう、秩父名物の「ずりあげうどん」
- 自然豊かな秩父郡横瀬町(よこぜまち)にある道の駅。国道299号線沿いに位置し、西武秩父線芦ヶ久保(あしがくぼ)駅から徒歩約3分と、アクセスも便利だ。農産物直売所には、朝一番で収穫した野菜や果物をはじめ、しゃくし菜漬けや豚の味噌漬け、地酒など秩父の特産品がそろう。横瀬町で無農薬栽培されたコシヒカリから作られるどぶろく「花咲山」、地元産紅茶を使用したクッキーもおすすめだ。また隣接する食堂「あしがくぼ食堂」では、わらじカツ丼や舞茸天ぷらそば、衣をつけて揚げたじゃがいもに甘辛い味噌ダレをかけた「みそポテト」といった秩父の名物料理を味わうことができる。ちょっと珍しいのが、食堂とは別棟の「水辺のうどんそば」でいただける「ずりあげうどん」。秩父地方の家庭料理で、茹で汁とともに供されるうどんをお椀に取り、醤油や卵、かつお節、七味唐辛子、ごま油などを好みで加えて食べる。うどんが茹で上がったら釜からずりずりと引き上げながら麺をすすることから、この名で呼ばれるようになったそうだ。また川の対岸には「横瀬町ブコーさん観光案内所」があり、横瀬町の観光情報のほか、イチゴ、プラム、ブドウなどの味覚狩りのできる果樹農園を教えてもらえる。
- スポットの詳細
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道の駅 果樹公園あしがくぼ
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秩父温泉 満願の湯
- 四季折々の自然に包まれた露天風呂で心身を癒やす
- 埼玉県有数の観光地として知られる長瀞(ながとろ)から車で約15分。「秩父温泉 満願(まんがん)の湯」は、荒川に流れ込む日野沢川のほとりにある日帰り温泉施設。さらに2kmほど上流には秩父札所巡礼の「結願寺(けちがんじ)」34番水潜寺(すいせんじ)があり、ここにお参りして満願成就したあと、疲れを癒やすため温泉に入りにやってくる人も多いそうだ。水潜寺のふところに地下数百mから湧出するお湯は、水素イオン濃度9.3という国内有数の高いアルカリ性が特徴で、美肌・疲労回復・神経痛などさまざま症状に効果があるとされる。またこの温泉の魅力は、なんといっても自然豊かな露天風呂。目の前に流れ落ちる「満願滝」を眺め、渓流のせせらぎを聴き、木々や水が発するマイナスイオンに包まれながら、五感で奥長瀞の自然を堪能できる。お風呂上がりには、食事処「満彩」や個室(別料金)でゆったりと食事を楽しむのもおすすめ。ここでしか食べられない「黄金(こがね)めし」は、かつて秩父で食べられていた雑穀などが入ったご飯を再現したもの。このほか秩父名物のわらじかつ丼や豚味噌丼、温泉水から作る自家製かき氷(4~9月)など、多彩なメニューがそろっている。
- スポットの詳細
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秩父温泉 満願の湯
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MAHOLLO BAR(まほろバル)
- レトロ感あふれる秩父神社の表参道で地ビールを味わう
- 秩父市は日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーなど、数多くの醸造所を有する埼玉屈指の酒処。そこに秩父初のビールとして加わったのが、2017年(平成29)に醸造を開始した「秩父麦酒」だ。シロクマをモチーフにしたかわいらしいラベルと、クラフトビールが初めての人でも飲みやすいフルーティーな味わいにファンも多い。その秩父麦酒のビールを昼間から楽しめるのが、オフィシャルタップルームの「MAHOLLO BAR」。最大20種のタップのうち秩父麦酒10タップを常設するほか、国内外のゲストビールも提供している。定番は、苦みが少なくまろやかな口あたりの「シロクマ」、クリアで爽快な「波乗り熊」、しっかりとしたモルトのボディとチョコレートの香りが特徴の「黒熊のスタウト」など。また期間限定ビールや新作も登場するので、訪れる度に新しい味に出合えるのがうれしい。秩父鉄道御花畑(おはなばたけ)駅から徒歩5分ほど。秩父神社へと続く番場(ばんば)通りにあり、周りには大正から昭和初期にかけて建てられたレトロな建物も多い。タイムスリップしたかのような古きよき街並みを散策しながら、秩父の地ビールを味わってみよう。
- スポットの詳細
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MAHOLLO BAR(まほろバル)
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本格手打わへいそば
- 秩父名物の田舎そばを、香り豊かな「くるみ汁」で味わう
- 古くからそばの産地として知られる秩父地方。昼夜の寒暖差が大きな土地で、荒川上流部の澄んだ水を利用して栽培されたそばは、コシが強く、風味も豊か。昔は祝事のご馳走やおもてなし料理として、どこの家庭でもそば打ちが行われ、郷土の味として親しまれてきた。秩父では店ごとに特徴あるそばを提供しており、そのなかの1軒が「本格手打わへいそば」。秩父生まれの2代目店主は、老舗料亭などで修業し、数々の料理コンテストでの受賞歴をもつ実力派だ。店の看板メニューは、秩父で昔から食べられていた「くるみそば」。甘皮を一緒に挽き込んだ昔ながらの田舎そばを、秩父産の山クルミをすり入れた汁で味わう。クルミは飽和脂肪酸が低く、生活習慣病を予防する働きもあるそうだ。また地元の味を楽しむなら、「みそポテト」「そば豆富」「しゃくし菜」を盛り合わせた「秩父銘選3点盛り」がおすすめ。2022年(令和4)8月現在、感染症対策・混雑緩和のため、3つのセットメニューから選ぶ方式を取っており、そばやうどんなど単品での注文はできないので注意したい。
- スポットの詳細
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本格手打わへいそば
人気スポット
旅のヒント
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その1
西武池袋駅から西武秩父駅まで飯能乗換で約1時間45分、特急「ラビュー」を利用すると乗換なしで約1時間20分。
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その2
西武秩父駅または秩父鉄道秩父駅を起点にした市街中心部だけなら、徒歩や自転車で観光できる。両駅間は歩いて約15分。
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その3
西武秩父駅前の「秩父観光情報館」、長瀞駅前にある「長瀞町観光情報館」などで自転車をレンタルできる(1時間300円-)。
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その4
三峯神社へは路線バスで西武秩父駅から1時間15分、または秩父鉄道三峰口駅から50分。車があれば秩父湖や中津峡も合わせてドライブを楽しめる。
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その5
雲海が発生しやすいシーズンは春と秋。なかでも11月がピーク。