埼玉

秩父周辺

AROUND CHICHIBU

絶景やパワースポット、名物グルメも楽しめる県内屈指の観光地

東京都心から気軽に行ける観光地として多くの人が訪れる秩父エリア。春は梅や桜の名所、夏はホタルや荒川でのウォータースポーツ、「秋の七草寺巡り」と紅葉、冬は「氷柱」など、一年を通して豊かな自然を満喫できる。また近年は雲海を見られる絶景スポットも注目を集めている。パワースポットとして人気の三峯神社をはじめ、由緒ある寺社や史跡も多く、歴史や文化に触れるのも楽しい。古くから景勝地として知られる長瀞(ながとろ)は、秩父観光のハイライト。荒川沿いの「岩畳」の散策をはじめ、川下りやラフティング、宝登山ハイキング、温泉など、さまざまな楽しみ方ができる。秩父名物の「わらじカツ」、長瀞の天然氷を使ったかき氷も味わってみよう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    安田屋
    秩父の名物グルメ、わらじカツの老舗
    秩父を訪れたら、ぜひ食べてみたい名物グルメが「わらじカツ丼」。トンカツがわらじのように大きく、ひとつの丼に2枚載っていることから、この名前で呼ばれるようになったとか。また、カツを卵でとじず、甘辛いタレをからめているのが特徴だ。秩父にはわらじカツ丼を売りにした店が数多くあるが、なかでも元祖として有名なのが「安田屋」。本店は秩父市街から車で30分ほどの小鹿野町(おがのまち)にあり、地元の人はもちろん全国からお客さんの訪れる人気店だ。また、日野田(ひのだ)店は秩父の表玄関、西武秩父駅から歩いて10分ほどの場所にあるので、電車利用の人でも気軽に立ち寄れるのがうれしい。メニューはわらじカツ丼のみという潔さが、老舗の自信を感じさせる。
    丼からはみ出しそうなカツ。2枚入り1100円、1枚入り880円
  • spot 02
    中津峡
    紅葉の名所として知られる、奥秩父随一の景勝地
    中津川によってつくられた、高さ100mもの断崖絶壁や奇岩が連なる渓谷。新緑や紅葉、冬の氷壁など、四季それぞれの景観を楽しめる。秩父多摩甲斐国立公園の区域内にあり、埼玉県の名勝地に指定されている。
    荒川の支流である中津川。渓谷と緑の山々のコントラストが美しい
  • spot 03
    秩父湖
    奥秩父の雄大な風景に抱かれた、自然豊かなダム湖
    荒川の本流を二瀬ダムによってせきとめてできた人造湖で、秩父多摩甲斐国立公園の区域内にある。10月下旬~11月下旬の「紅葉の見頃」の期間中は、ダムが美しくライトアップされる。
    標高545mに位置する秩父湖。周辺は紅葉の名所として知られる
  • spot 04
    秩父今宮神社 (八大龍王宮)
    神秘的なパワーに満ちた「秩父霊場発祥の地」
    西暦100年前後にこの地に湧き出る武甲山(ぶこうざん)からの霊泉に水神(すいじん)を祀ったのが始まりとされる、日本有数の古社。江戸時代には「今宮坊」と称され、神仏習合の一大霊場として発展した。
    神仏習合(しんぶつしゅうごう)の伝統を色濃く残す境内
  • spot 05
    秩父ジオグラビティパーク
    荒川渓谷でハラハラドキドキのアドベンチャーを満喫!
    奥秩父の荒川渓谷にある「重力(グラビティ)系アクティビティパーク」。大自然に包まれながら、スリル満点のジップラインやバンジージャンプ、ここでしか体験できない渓谷スイングを楽しもう!
    荒川渓谷の絶景を生かしたロケーション。新緑や紅葉など四季折々の風景を楽しめる
  • spot 06
    秩父神社
    秩父市の中心部に鎮座する、秩父地方の総鎮守
    三峯神社・寳登山神社とともに秩父三社のひとつに数えられる関東屈指の古社。350年以上の歴史をもつ年に一度の大祭「秩父夜祭」は、ユネスコの無形文化遺産にも登録され、広くその名を知られる。
    秩父地方開拓の祖神・知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)をはじめ4柱をお祀りする
  • spot 07
    ちちぶ銘仙館
    伝統の絹織物「秩父銘仙」の歴史と技を伝承する
    銘仙とは平織りの絹織物の総称で、古くから知られる秩父の名産品のひとつ。昭和初期に建てられたレトロな資料館では、秩父銘仙にまつわる資料が展示され、型染めや手織りなどの体験もできる。
    昭和レトロな建物も一見の価値がある
  • spot 08
    聖神社
    日本最古の流通貨幣「和同開珎」に由来がある銭神様
    美の山(蓑山=みのやま)のふもとに鎮座する聖神社は、元明天皇(げんめいてんのう)の勅命により和銅をご神体として創建された。金運アップの銭神様として広く人気を集め、遠方からも祈願に訪れる人があとを絶たない。
    和同開珎(わどうかいちん)の巨大模型が置かれた本殿
  • spot 09
    和銅遺跡
    日本最初の流通貨幣「和同開珎」ゆかりの和銅採掘跡
    律令時代の708年(慶雲5)、武蔵国秩父から和銅が献上され、これを喜んだ元明天皇(げんめいてんのう)は年号を「和銅」と改元し、和同開珎(わどうかいちん)を発行した。その銅を採掘した跡が、今もなお残されている。
    採掘場跡に建つ和同開珎の巨大モニュメント
  • spot 10
    羊山公園
    高台に広がる花の名所から秩父市街と武甲山を一望する
    秩父市の東側に位置する、丘陵地を利用した公園。桜をはじめとする季節の花々、新緑や紅葉を楽しめる自然豊かな園内は、市民の憩いの場となっている。特に芝桜が見頃の季節は多くの観光客で賑わう。
    「芝桜の丘」から秩父のシンボル武甲山(ぶこうざん)を望む
  • spot 11
    武甲山資料館
    秩父のシンボル、武甲山の全貌を後世に伝える
    秩父盆地の南東にそびえる武甲山は、日本二百名山のひとつにも数えられる名峰。資料館では、石灰岩の採掘によって姿を変えつつある山の姿を、さまざまな資料を用いて解説している。
    さまざまな角度から武甲山について紹介している
  • spot 12
    やまとーあーとみゅーじあむ
    棟方志功の作品を中心とするユニークな美術館
    版画の世界で独自の境地を拓き、20世紀を代表する芸術家として知られる棟方志功(むなかたしこう)。日本をはじめ世界的にもファンが多いその作品を、自然に囲まれた美術館で心ゆくまで鑑賞できる。
    木立に囲まれたレンガ造りの建物。隣には「武甲山資料館」がある
  • spot 13
    武甲酒造
    秩父の豊かな自然と名水、伝統によってはぐくまれた銘酒
    江戸時代中期から270年近くにわたって酒造りの伝統を守る、秩父を代表する醸造元。秩父の名峰、武甲山(ぶこうざん)の伏流水で仕込まれた日本酒は、数多くの品評会で受賞の栄誉に輝いている。
    江戸時代に建てられた建物が現在も店舗として使われている
  • spot 14
    三峯神社
    標高1100mの山上に鎮座する、強い「氣」に満ちた神秘的な神社
    秩父三社のひとつに数えられる古社。近年は「関東屈指のパワースポット」として有名になり、全国各地から多くの参拝者が訪れる。高所にあるため霧がかかりやすく、霧に包まれた境内も神秘的。
    1800年(寛政12)建立の拝殿。両脇には2本の杉の御神木がそびえ立つ
  • spot 15
    長瀞
    荒川の渓谷美で知られる、県内有数の観光スポット
    絶景で知られる岩畳(いわだたみ)をはじめ、由緒ある寺社や花の名所など、見どころが満載。埼玉県内はもちろん、東京都心からも電車や車で約2時間とアクセスが良く、年間約300万人の観光客が訪れる。
    渓谷の風景を楽しみながら荒川を下る。秋は紅葉が美しい
  • spot 16
    長瀞ラインくだり
    荒川を舟で下りながら、四季折々の渓谷美を堪能する
    長瀞を訪れたらぜひ体験したい人気アクティビティが、昔ながらの和舟に乗って荒川を豪快に下る「長瀞ラインくだり」。変化に富んだ渓谷の絶景を眺めながら、スリリングな舟旅を楽しもう!
    ポスターや雑誌などでよく見かける急流スポット「小滝の瀬」
  • spot 17
    寳登山神社
    秩父三社のひとつに数えられる、日本神話ゆかりの地
    長瀞町の西側にそびえる、自然豊かな宝登山(ほどさん)。そのふもとに鎮座する寳登山神社は、火災盗難除け・諸難除けの霊験あらたかな神社として知られ、また近年はパワースポットとして人気が高まっている。
    緑のなかに荘厳なたたずまいを見せる社殿。正面を飾る龍の彫刻が見事
  • spot 18
    旧新井家住宅
    養蚕農家の暮らしを今に伝える貴重な建造物
    長瀞町の民俗資料を展示する郷土資料館。その敷地に、江戸時代中期に建てられた旧新井家の建物が移築されている。秩父地方に特徴的な板葺き屋根の民家は、現在ではこの1軒のみという貴重な文化財だ。
    江戸時代のたたずまいを残す旧新井家住宅
  • spot 19
    埼玉県立自然の博物館
    「日本地質学発祥の地」で埼玉の自然について学ぶ
    博物館がある長瀞は、明治時代に地質研究の舞台となり、「日本地質学発祥の地」と呼ばれる。秩父地方の自然のみならず、埼玉県の多様な生き物に触れられる、子どもから大人まで楽しめる博物館だ。
    かつて埼玉の地に生息していたアケボノゾウの骨格復元模型
  • spot 20
    長瀞ファーム
    自然豊かな長瀞でブルーベリー狩りを楽しもう!
    長瀞の中心地にあるブルーベリーファーム。長瀞駅から徒歩10分ほどの便利な場所に位置し、気軽にブルーベリー狩りを楽しめる。シーズンはその年の気候によって多少異なるが、だいたい7月20日頃から8月末まで。料金は30分間で大人1100円、子ども600円。ファームでは、ラビットアイ系やハイブッシュ系など10種類ほどのブルーベリー約1000株を栽培している。農薬を使っていないので、実を摘み取りながらその場で食べてもいいし、専用のパックに入れて持ち帰ってもいい。長瀞の豊かな自然の恵みを受けて育ったブルーベリーは、甘くてみずみずしく、いくらでも食べられてしまう。小さな子どもも参加できるので、家族で楽しむのもおすすめだ。予約はファームを運営する「楓庵」へ。「楓庵」では手打ちそばのほか、ファームで採れたブルーベリーを使ったスムージーやかき氷を味わうことができる。
    摘みたての新鮮なブルーベリーを味わってみよう
  • spot 21
    宝登山小動物公園
    長瀞の自然のなかで動物たちと触れ合う
    標高497mの宝登山にある、自然豊かな動物園。宝登山ロープウェイの山頂駅から徒歩7分ほど。ちなみに、ロープウェイの2台のゴンドラは「もんきー号」と「ばんび号」という名前で、宝登山小動物公園の人気者、ニホンザルとシカにちなんでいる。園内では28種類の動物が飼育されており、世界最大のウサギで「フランダースの巨人」という意味のフレミッシュジャイアント、オーストラリアの固有種で世界最小クラスのハトなど、珍しい動物も見られる。なかでも子どもたちに人気なのが、ヤギやラマ、ウサギなどにエサ(ひとつ100円)をあげられる「おやつ体験ゾーン」。また、コールダックが園内を散歩するダックウォーク、モルモットが木道を走って渡るモールウェイといった楽しいイベントも行われるので、公式サイトで時間をチェックしておこう。敷地の奥には山の斜面を利用したサル園やシカ園があり、長瀞の自然を楽しむことができる。
    入り口の建物では動物に関連するグッズや土産物を販売している
  • spot 22
    阿左美冷蔵
    昔ながらの製法で作られる天然かき氷
    1890年(明治23)創業の阿左見冷蔵は、6代続く天然氷の製造業者。かつて秩父には天然氷の蔵元が10軒近くあったそうだが、今ではここ1軒、日本全国でもわずか5軒という貴重な存在だ。山中の専用池に沢の水を引き込み、人の手と時間をかけて作られた氷は、不純物が少なく、雪のようにふわふわっとしたやわらかい口あたり。一般的なかき氷と異なり、頭がキーンとしないのも特徴だ。店のおすすめは、和三盆を煮つめたシロップが上品な甘さの「蔵元秘伝みつ」。またイチゴやメロン、ブドウなど、季節のフルーツから作る無添加シロップの添えられた「果汁スペシャル」も人気。夏のシーズン中は1-2時間待ちの行列ができることもあるので、混雑を避けたいなら繁忙期を除いた平日に訪れるのがおすすめだ。
    「果汁スペシャル」イチゴ(1200円)。シロップと練乳はお好みで
  • spot 23
    おがの化石館
    日本と世界の古生代から新生代の化石を展示する
    秩父郡小鹿野町(おがのまち)が運営する化石館。「日本の地質百選」に選ばれている「ようばけ」の近くに位置し、海の奇獣「パレオパラドキシア」をはじめ、町内外から出土した化石を多数展示している。
    町内で見つかった「パレオパラドキシア」の骨格復元模型も展示されている
  • spot 24
    丸神の滝
    マイナスイオンを浴びながらミニトレッキングを楽しむ
    埼玉県内で唯一「日本の滝百選」に選ばれている名瀑。落差76mを流れ落ちる姿は迫力満点だ。約1.5kmの遊歩道が整備されており、新緑や紅葉、氷瀑など季節ごとに美しい風景と出合える。
    大自然に包まれた丸神の滝。秋は周囲の木々が赤や黄色に染まる
  • spot 25
    美の山公園
    季節の花が咲く絶景スポットで、美しい夜景と雲海を楽しむ
    秩父市と皆野町(みなのまち)にまたがる蓑山(みのやま)の山頂部に設けられた広大な公園。桜やアジサイなどが植えられた山頂からは秩父盆地を一望でき、夜景や雲海の眺望スポットとしても人気がある。
    美の山公園から見た秩父盆地。武甲山や奥秩父の山々を一望できる
  • spot 26
    秩父まつり会館
    「いつでも見られる秩父夜祭」がテーマの体験型ミュージアム
    日本を代表する祭りのひとつとして知られる秩父夜祭。豪華絢爛な山車や貴重な史料、音と映像によりバーチャル体験できるプロジェクションマッピングなどを通して、迫力あふれる祭りを体感してみよう。
    映像と音で祭りの熱気を体感できる山車展示室。左が笠鉾(かさぼこ)、右が屋台
  • spot 27
    秩父ミューズパーク
    絶景や季節の花スポットも。大自然のなかで一日遊ぼう!
    秩父市と小鹿野町(おがのまち)にまたがる、自然豊かなテーマパーク。丘の上に文化施設やスポーツ施設、広場や展望台などが点在し、さまざまなアクティビティや季節の花々を楽しむことができる。
    乗り降り自由のスカイトレイン(1日400円)で園内を巡るのも楽しい
  • spot 28
    寺坂棚田
    初夏の田植えに秋の彼岸花。郷愁を感じる里山の風景
    埼玉県内最大級の棚田として知られる横瀬町(よこぜまち)の寺坂棚田(てらさかたなだ)は、秩父盆地の東部、荒川支流の横瀬川と曽沢川(そざわがわ)の合流点に位置する。近くには縄文時代の遺跡があり、古くから人々が居住していたこの土地には、鎌倉時代にはすでに棚田が造られていたとの記録が残る。現在は東西400m・南北250mにわたって田畑が広がり、そのうち約4万平方メートルが水田として利用されている。田植えは5月下旬から6月上旬にかけて。水をたたえた田んぼに周囲の山々が映りこむ光景は、この季節ならでは。7月に入ると稲が青々と生長し、棚田全体がグリーンに染まる。例年7月上旬には「ホタルかがり火まつり」が行われ、かがり火と星空と楽器が協演する幻想的な風景を楽しめる(2022年はコロナ禍により中止)。9月は実りの季節。中旬ともなると稲刈りを終えた田んぼもあり、たばねた稲を棒にかけて乾燥させるはぜ掛けが見られる。朱色の彼岸花があぜ道に沿って咲き乱れ、黄金の稲穂と秋の澄みきった青空とのコントラストが美しい。なお、あぜ道に入ることは禁止されているので、マナーを守って散策を楽しみたい。
    秩父のシンボル、雄大な武甲山(ぶこうざん)を背景に約250枚の田んぼが広がる
  • spot 29
    道の駅 果樹公園あしがくぼ
    道の駅で味わう、秩父名物の「ずりあげうどん」
    自然豊かな秩父郡横瀬町(よこぜまち)にある道の駅。国道299号線沿いに位置し、西武秩父線芦ヶ久保(あしがくぼ)駅から徒歩約3分と、アクセスも便利だ。農産物直売所には、朝一番で収穫した野菜や果物をはじめ、しゃくし菜漬けや豚の味噌漬け、地酒など秩父の特産品がそろう。横瀬町で無農薬栽培されたコシヒカリから作られるどぶろく「花咲山」、地元産紅茶を使用したクッキーもおすすめだ。また隣接する食堂「あしがくぼ食堂」では、わらじカツ丼や舞茸天ぷらそば、衣をつけて揚げたじゃがいもに甘辛い味噌ダレをかけた「みそポテト」といった秩父の名物料理を味わうことができる。ちょっと珍しいのが、食堂とは別棟の「水辺のうどんそば」でいただける「ずりあげうどん」。秩父地方の家庭料理で、茹で汁とともに供されるうどんをお椀に取り、醤油や卵、かつお節、七味唐辛子、ごま油などを好みで加えて食べる。うどんが茹で上がったら釜からずりずりと引き上げながら麺をすすることから、この名で呼ばれるようになったそうだ。また川の対岸には「横瀬町ブコーさん観光案内所」があり、横瀬町の観光情報のほか、イチゴ、プラム、ブドウなどの味覚狩りのできる果樹農園を教えてもらえる。
    ずりあげうどん並盛り600円でかき揚げは200円
  • spot 30
    水潜寺
    「水潜りの岩屋」が名前の由来となった秩父34番札所
    秩父三十四所巡りの「結願寺(けちがんじ)」であるとともに、西国・坂東・秩父をあわせた「日本百観音霊場」の結願寺。本堂前のお砂踏みから三体のご本尊を拝むことで、百観音巡礼の功徳をいただけるとされる。
    1828年(文政11)再建の本堂。本尊の千手観音菩薩は室町時代の作と伝わる
  • spot 31
    秩父温泉 満願の湯
    四季折々の自然に包まれた露天風呂で心身を癒やす
    埼玉県有数の観光地として知られる長瀞(ながとろ)から車で約15分。「秩父温泉 満願(まんがん)の湯」は、荒川に流れ込む日野沢川のほとりにある日帰り温泉施設。さらに2kmほど上流には秩父札所巡礼の「結願寺(けちがんじ)」34番水潜寺(すいせんじ)があり、ここにお参りして満願成就したあと、疲れを癒やすため温泉に入りにやってくる人も多いそうだ。水潜寺のふところに地下数百mから湧出するお湯は、水素イオン濃度9.3という国内有数の高いアルカリ性が特徴で、美肌・疲労回復・神経痛などさまざま症状に効果があるとされる。またこの温泉の魅力は、なんといっても自然豊かな露天風呂。目の前に流れ落ちる「満願滝」を眺め、渓流のせせらぎを聴き、木々や水が発するマイナスイオンに包まれながら、五感で奥長瀞の自然を堪能できる。お風呂上がりには、食事処「満彩」や個室(別料金)でゆったりと食事を楽しむのもおすすめ。ここでしか食べられない「黄金(こがね)めし」は、かつて秩父で食べられていた雑穀などが入ったご飯を再現したもの。このほか秩父名物のわらじかつ丼や豚味噌丼、温泉水から作る自家製かき氷(4~9月)など、多彩なメニューがそろっている。
    渓谷の清流と滝を望む露天風呂。新緑や紅葉、冬は雪景色と、季節ごとの景色を楽しめる
  • spot 32
    MAHOLLO BAR(まほろバル)
    レトロ感あふれる秩父神社の表参道で地ビールを味わう
    秩父市は日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーなど、数多くの醸造所を有する埼玉屈指の酒処。そこに秩父初のビールとして加わったのが、2017年(平成29)に醸造を開始した「秩父麦酒」だ。シロクマをモチーフにしたかわいらしいラベルと、クラフトビールが初めての人でも飲みやすいフルーティーな味わいにファンも多い。その秩父麦酒のビールを昼間から楽しめるのが、オフィシャルタップルームの「MAHOLLO BAR」。最大20種のタップのうち秩父麦酒10タップを常設するほか、国内外のゲストビールも提供している。定番は、苦みが少なくまろやかな口あたりの「シロクマ」、クリアで爽快な「波乗り熊」、しっかりとしたモルトのボディとチョコレートの香りが特徴の「黒熊のスタウト」など。また期間限定ビールや新作も登場するので、訪れる度に新しい味に出合えるのがうれしい。秩父鉄道御花畑(おはなばたけ)駅から徒歩5分ほど。秩父神社へと続く番場(ばんば)通りにあり、周りには大正から昭和初期にかけて建てられたレトロな建物も多い。タイムスリップしたかのような古きよき街並みを散策しながら、秩父の地ビールを味わってみよう。
    5種類のクラフトビールを味わえる「飲み比べセット」1650円(3種類は990円)
  • spot 33
    本格手打わへいそば
    秩父名物の田舎そばを、香り豊かな「くるみ汁」で味わう
    古くからそばの産地として知られる秩父地方。昼夜の寒暖差が大きな土地で、荒川上流部の澄んだ水を利用して栽培されたそばは、コシが強く、風味も豊か。昔は祝事のご馳走やおもてなし料理として、どこの家庭でもそば打ちが行われ、郷土の味として親しまれてきた。秩父では店ごとに特徴あるそばを提供しており、そのなかの1軒が「本格手打わへいそば」。秩父生まれの2代目店主は、老舗料亭などで修業し、数々の料理コンテストでの受賞歴をもつ実力派だ。店の看板メニューは、秩父で昔から食べられていた「くるみそば」。甘皮を一緒に挽き込んだ昔ながらの田舎そばを、秩父産の山クルミをすり入れた汁で味わう。クルミは飽和脂肪酸が低く、生活習慣病を予防する働きもあるそうだ。また地元の味を楽しむなら、「みそポテト」「そば豆富」「しゃくし菜」を盛り合わせた「秩父銘選3点盛り」がおすすめ。2022年(令和4)8月現在、感染症対策・混雑緩和のため、3つのセットメニューから選ぶ方式を取っており、そばやうどんなど単品での注文はできないので注意したい。
    もちもちとした食感の田舎そばと、香ばしくまろやかな「くるみ汁」がからみあう
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旅のヒント

  1. その1

    西武池袋駅から西武秩父駅まで飯能乗換で約1時間45分、特急「ラビュー」を利用すると乗換なしで約1時間20分。

  2. その2

    西武秩父駅または秩父鉄道秩父駅を起点にした市街中心部だけなら、徒歩や自転車で観光できる。両駅間は歩いて約15分。

  3. その3

    西武秩父駅前の「秩父観光情報館」、長瀞駅前にある「長瀞町観光情報館」などで自転車をレンタルできる(1時間300円-)。

  4. その4

    三峯神社へは路線バスで西武秩父駅から1時間15分、または秩父鉄道三峰口駅から50分。車があれば秩父湖や中津峡も合わせてドライブを楽しめる。

  5. その5

    雲海が発生しやすいシーズンは春と秋。なかでも11月がピーク。

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