やまとーあーとみゅーじあむ
棟方志功の作品を中心とするユニークな美術館
秩父市を見下ろす羊山公園に建つ美術館
棟方志功の作品を中心に、志功と関係のあった人々の絵画や陶芸作品を収蔵する美術館として、1992年(平成4)に開館。地元秩父地域の蒐集家が約50年間にわたって集めたコレクションを展示し、質・量ともに高く評価されている。美術館のある羊山公園は、春は桜や芝桜、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の風景を楽しめる自然豊かな場所。公園北側の「見晴らしの丘」の一角に建ち、館内に入るとガラス張りのロビーの窓から秩父のシンボル・武甲山を望むことができる。
仏教や詩の世界を表現した独創的な作品
美術館1階には2つの展示室があり、半年ごとに作品の一部が入れ替えられる。志功のコレクションは初期の『星座の花嫁』に始まり、佐藤一英(さとういちえい)の長編詩とコラボレーションした『大和し美わし』などのほか、倭画(肉筆画)・油絵・書を含む35点ほどが展示されている。
なかでも圧巻なのが、文殊・普賢の二菩薩と釈迦(しゃか)の弟子たちを白と黒のコントラストで力強く描いた『二菩薩釈迦十大弟子』。1956年(昭和31)のヴェネツィア・ヴィエンナーレ国際美術展でグランプリの国際版画大賞を受賞した大作だ。豊かな発想力と自由奔放な表現力で独自の世界観を築いた志功の作品は、観る人の心に強烈な印象を残す。
「世界のムナカタ」と呼ばれた木版画の巨匠
1903年(明治36)に青森市に生まれた志功は、18歳のときにゴッホの『ひまわり』の原色版を見て感銘を受け、絵画の道へと進んだ。「わだば(我は)ゴッホになる」と叫んだという話は有名だ。21歳で上京し、油絵を学んだのちに版画に転向。板がもっている性質を大切に扱い、木の魂というものを生み出さなければならないという思いから、自身の作品を「版画」ではなく「板画(いたが)」と称した。また青森時代には「ねぶた凧絵」の名人であるいとこから手ほどきを受けたこともあり、鮮やかな色彩にその影響が感じ取れる。
棟方志功は、思想家・柳宗悦(やなぎむねよし)が興した「民藝運動」に参加したことでも知られる。地下にある小展示室では、こうした民衆的美術工芸品として、益子や古伊万里、萩、有田など、職人の手から生み出された焼き物が陳列されている。
スポット詳細
- 住所
- 埼玉県秩父市大宮6175-1 羊山公園内 地図
- エリア
- 秩父周辺エリア
- 電話番号
- 0494228822
- 時間
- 10:00-16:00
- 休業日
- 火、冬季休館、不定休あり
- 料金
-
【入館料】
[一般]700円
[高校・大学生]500円
[小・中学生]300円 - 駐車場
- あり(10台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
-
- 棟方志功に特化した美術館
- 山の上にあるので秩父駅、西武秩父駅いずれもタクシー利用がおすすめです。棟方志功の二菩薩と十大弟子をはじめ、志功の力作が並んでいます。志功のファンにはたまりません。青森と双璧を並べる美術館です。下りは歩いても山上を楽しみながら駅にすぐ着きました。
TripAdvisorクチコミ評価
もっと見るアクセス
地図最寄り
- NEARBY HOTELS -
周辺のホテル
- NEARBY RESERVED PARKING -
周辺の予約制駐車場
【予約制】akippa 秩父市番場町6-11 秩父パーク
884m
【予約制】akippa 秩父市番場6-14 秩父パーキング
899m