埼玉

さいたま市・中央部

SAITAMA CITY / CENTRAL PART

バラエティ豊かな見どころが集まる商業、行政、文化を担う埼玉の中心部

東京からのアクセスが便利な埼玉中央部は、大宮、浦和、さいたま新都心が主要なエリア。大宮は多くの新幹線や在来線が乗り入れるターミナル駅を擁し、県内最大の繁華街として知られている。古くから武蔵一宮氷川神社の鳥居前町、江戸時代以降は中山道の宿場町として栄えてきた歴史をもつ。ちなみに大宮という地名は「大いなる宮居」と呼ばれた氷川神社を由来としている。鉄道博物館や盆栽村など魅力的なスポットは挙げればきりがない。県庁のある浦和は、行政や文化の中心。美術館、博物館、宇宙科学館などの文化的な見どころが多い。さいたま市営浦和球場や浦和駒場スタジアムなど、スポーツ施設が多いのも特徴だ。2000年(平成12)に町開きが行われたさいたま新都心は、1990年代から大規模な再開発が行われたエリア。官公庁の関東地方出先機関が集まり、駅周辺にはさいたまスーパーアリーナや大型商業施設のコクーンシティがある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    武蔵一宮氷川神社
    時を超えて信仰を集めた武蔵国の一宮
    2400年の歴史をもつ日本屈指の古社。古くから武蔵国の一宮(いちのみや)として関東一円の信仰を集めてきた。広い境内には、楼門や拝殿以外にもぜひ見学したいさまざまなポイントがあるので時間をかけてゆっくりと参拝したい。
    朱塗りの楼門は氷川神社のシンボルとしてもおなじみ
  • spot 02
    大宮公園
    国内屈指の歴史をもつ公園
    明治時代に誕生した大宮公園は、文豪にも愛された緑豊かな公園。博物館や小動物園、児童遊園地などさまざまな見どころが点在している。広大な敷地にはアカマツの林や1000本の桜の木など独自の自然が残され、四季折々の景観も美しい。
    第1公園の池の周りはアカマツの景観が印象的
  • spot 03
    埼玉県立歴史と民俗の博物館
    歴史、民俗、美術工芸を総合的に扱う人文系総合博物館
    大宮公園の一角に立ち、大宮公園駅から歩いてすぐのところにある博物館。埼玉の暮らしや文化について、旧石器時代から現代まで時代ごとに整理して展示されている。国宝に指定されている貴重な収蔵品も必見だ。
    前川國男設計の貴重な近代建築
  • spot 04
    小動物園
    かわいい小動物や鳥類が集まる無料の動物園
    小さな動物たちを観察できる小動物園は、大宮公園の見どころのひとつ。サルの仲間やカピバラ、鳥類などが展示され、動物と触れ合うことのできるイベントも開催されている。
    児童遊園地に面した動物園の入り口
  • spot 05
    鉄道博物館
    大宮に来たら必ず訪れたい人気スポット
    大宮を代表する見どころ、鉄道博物館。ざっと回っても半日、じっくり見れば1日はゆうにかかる巨大な施設で、鉄道好きはもちろん、それほど興味のなかった人でも楽しめる展示や体験プログラムが盛りだくさんだ。
    本館1階にある車両ステーション。毎日15:00からの転車台の回転は必見
  • spot 06
    大宮盆栽村
    世界から熱い視線を注がれる盆栽職人の町
    日本が世界に誇る伝統文化、盆栽。東京から盆栽職人が移住して造られたという大宮盆栽村は、都心から近いこともあり、日本人のみならず多くの外国人が訪れる。個性豊かな園を巡り、独特の美の世界を堪能したい。
    エリアはそれほど大きくはないので歩いて楽しめる
  • spot 07
    さいたま市大宮盆栽美術館
    盆栽の美に触れることができる埼玉屈指の見どころ
    盆栽の町・大宮で必ず訪れたいのが大宮盆栽美術館。盆栽の基本を学び、選りすぐりの優れた盆栽をこころゆくまで堪能することができる。季節ごとに何度でも訪れたくなるすばらしい見どころだ。
    奥深い盆栽の世界へ
  • spot 08
    埼玉県立近代美術館
    美術好きなら訪れたい埼玉随一のアートスポット
    1982年(昭和57)に開館し、MOMAS(The Museum of Modern Art, Saitama)の愛称で人々に愛されている美術館。展示物はもちろん、有名建築家が設計した建物そのものや、野外の彫刻展示など見どころが満載の美術館だ。
    公園内に点在する彫刻作品も見逃せない
  • spot 09
    さいたま市青少年宇宙科学館
    プラネタリウム投影や充実した展示コーナーで宇宙や科学について学ぶ
    駒場運動公園に隣接して立つ青少年宇宙科学館。目玉のプラネタリウム投影のほか、生物や気象、鉱物など多岐にわたる展示を行っている。体験型の企画も行っているので、子供と一緒に科学や宇宙について学びたい。
    階段の上には国際宇宙ステーションの模型が吊られている
  • spot 10
    浦和くらしの博物館民家園
    伝統的な建物を移築・復原した野外博物館
    芝川沿いにあるのどかな風景の野外博物館。倉庫や住居として建てられた7棟の伝統的な建物が敷地内に展示され、昔の人々の暮らしを垣間見ることができる。さまざまな生活用具や民俗資料なども展示され、体験学習として多くの小学生も訪れる。
    手前の旧高野家住宅はせんべい店として営業していたもので、実際にせんべい作りの道具などが展示されている(市指定文化財)
  • spot 11
    さいたま市岩槻人形博物館
    人形の魅力を国内外に発信するミュージアム
    人形をテーマにした博物館は公立のものでは日本初。人形の町として有名な岩槻ならではの見どころで、日本の人形を中心にさまざまな展示を行っている。ほかではなかなか見られないコレクションの数々を堪能したい。
    展示に関するイベントやワークショップも開催される
  • spot 12
    おふろcafe utatane
    北欧スタイルで楽しむモダンな温浴施設
    サウナはもちろん、各施設のデザインまで北欧にこだわった温浴施設。温泉とサウナで疲れをとったあとは、フィンランドの家庭料理を食べられるカフェや、快適なリラックススペースで心行くまでくつろぎたい。
    オーロラ風のレースがきれいな「オーロララウンジ」
  • spot 13
    造幣さいたま博物館
    造幣局の施設で大人も子どもも楽しめる社会見学
    造幣局東京支局が移転し、2016年(平成28)にさいたま支局としてオープン。博物館では、我々がふだん使っている貨幣や記念貨幣、勲章・褒章、古銭などの展示が見られる。工場見学も可能で、実際に貨幣や勲章を製造しているところを目のあたりにすることができる。
    博物館入り口。造幣局のマスコットキャラクター「コインくん」が目印
  • spot 14
    さいたま市立漫画会館
    北沢楽天の偉業を後世に伝える
    日本初の公立漫画美術館。北沢楽天は、日本における近代漫画の先駆者であり、日本初の職業漫画家。18歳(1894年)の頃、オーストラリアの漫画家の漫画から西洋漫画の技法を学び、23歳(1899年)で福沢諭吉創設の新聞社『時事新報社』に入社。29歳(1905年)の時、日本初のカラー漫画雑誌『東京パック』が有楽社から発刊され、漫画家として一躍有名になった。後進の育成にも熱心で、自宅に「三光漫画スタジオ」をつくり漫画家の育成に努めた。晩年は、北澤家ゆかりのさいたま市(旧大宮市)に「楽天居」を構えて暮らした。没後、夫人から市に楽天の作品や遺品とともに楽天居が寄贈され、跡地に漫画会館が開館した。楽天の「晩年の画室」は当時のまま移設されたものだ。常設の展示室ではおもに楽天の生涯や彼の作品に触れることができる。日本の 草創期の職業漫画家であり、楽天が発行した『楽天全集』は幼い頃の手塚治虫に影響を与えたといわれている。漫画会館の落成記念パーティには手塚治虫ほか、藤子不二夫らの著名漫画家も多数訪れている。日本漫画の先駆けともいえる北沢楽天。漫画会館でその偉業に触れてみよう。
    漫画会館の外観
  • spot 15
    さいたま市宇宙劇場
    最新の光学式プラネタリウムによる自然で美しい星空
    大宮駅から歩いてすぐとアクセスの便利なプラネタリウム。宇宙飛行士の若田光一さんが名誉館長を務めるこの施設では、最新式のプラネタリウム投映機と全天周デジタル映像システムが大迫力の星空を映し出し、ほかとはひと味違う天体ショーを楽しむことができる。「星空の時間」というプログラムでは、スタッフによる生解説で季節の星空について学ぶ。宇宙愛あふれるスタッフによる解説はとても楽しく、子どもの学習にも最適だ。「音楽の時間」ではアニメやアーティストなどとコラボし、映像と星空をあわせた独自のプログラムを上映。毎月屋上での天体観望会が開かれるなど、ほかにもイベントが盛りだくさん。ロマンティックな星空と楽しいプログラムで、子どもはもちろん大人も楽しめ、知的好奇心も満たしてくれる施設だ。
    真ん中に見える球体が最新のプラネタリウム投映機
  • spot 16
    岩槻城址公園
    桜の名所として知られる公園
    かつて岩槻城があった場所に整備された公園。岩槻城の遺構が残されているが、現在は市民の憩いの場、春は桜の名所として親しまれている。今はなき岩槻城の歴史と美しい自然を感じながら、のんびりと時間を過ごしたい。
    八ッ橋の架かる菖蒲池はスイレンで覆われている
  • spot 17
    与野公園
    約3000株のバラ、約300本の桜が咲き誇る
    1877年(明治10)、県内3番目に整備された公園で140年を超える歴史をもつ。約3000株を誇るバラ園と約300本の桜で有名で、花の名所として人々に親しまれている。バラ園は公園の北部に位置し、『翔』というタイトルの付いた女性の銅像を取り囲むように約190種、色とりどりのバラが植えられている。春に咲く品種は5月中旬~5月下旬、秋に咲く品種は10月上旬~10月下旬が見頃。春には「ばらまつり」が開催され、さまざまなイベントが行われるのでこの時期に合わせて訪れるといいだろう。桜はソメイヨシノ、八重桜などが植えられ、3月下旬から4月上旬に満開となる。公園内には天祖神社という社もある。天照皇大神(あまてらすおおみかみ)を祀る神社で、与野七福神のひとつ、寿老神も合祀されている。すぐそばの池のほとりには銭洗弁天も鎮座。鎌倉幕府の御家人・畠山重忠が鎌倉へ向かう途中、この霊泉で刀を清め、武勲をあげたことから商売繁盛や財宝の神様としてあがめられるようになったそう。これらもあわせて訪れたい。
    与野公園といえばバラ園。春と秋に見頃を迎える
  • spot 18
    浦和レッズオフィシャルショップRED VOLTAGE
    真っ赤に染まるサッカーの町浦和は公式ショップも熱い
    ファン層の厚さと熱さで知られる浦和レッズのオフィシャルショップがあるのは、JR浦和駅の構内。サッカーの町浦和をイメージして造られた通路「浦和サッカーストリート(URAWA SOCCER STREET)」の途中に位置する。辺りは文字どおり赤一色。浦和×サッカーの歴史は長い。明治時代の師範学校で活動していた蹴球部が始まりで、クラブエンブレムの上部には、師範学校の外観が描かれている。ショップで人気があるのは、毎年新作が発表される公式ユニフォームのレプリカ。例年シーズンの始まりに販売される。ほかにもタオルマフラーや、ロゴの入ったさまざまなウェアが人気だ。生活のなかでもレッズを感じてほしいとの想いからマグカップ、キーホルダー、エコバッグなどの生活雑貨、変わったところではフレグランスジェルやシャンプー&リンスもある。店の外、浦和サッカーストリートのデジタルインフォメーションウォールには壁面を触れることで「埼玉サッカー100年史」「浦和レッズ」などに関する情報を探せるタッチディスプレイや、歴代選手が実際に着用した当時のユニフォームが展示されている。
    応援に行く時はやはり、赤いものを身に付けた方がスタジアムでの一体感も味わえる
  • spot 19
    伯爵邸
    B級グルメ、大宮ナポリタン発祥の店
    大宮で約半世紀。伯爵邸は地元の人々に愛される老舗の喫茶店だ。人気メニューは「伯爵邸大宮ナポリタン」。ナポリタンは大宮のB級グルメとして認知されつつあるが、その発祥の地こそがこの店だ。開業したのは国鉄の企業城下町として発展し、駅周辺に個人経営の店しかなかった時代。夜となく昼となく働いていた鉄道マンに便宜をはかって24時間営業を始め、手頃でおなか一杯になるメニューとしてナポリタンを開発したのが沖縄出身のご主人だった。その後、町おこしの一環で名物グルメをつくろうということになり、大宮のイメージカラーであるオレンジ色をしたナポリタンに白羽の矢がたったのだという。大宮ナポリタン唯一の決まりごとは、埼玉県産の野菜を1種類以上使うこと。伯爵邸では3種類の埼玉県産野菜を使用し、太麺で具だくさんなのが特徴だ。すごいボリュームだが、おいしいのでペロリと食べられてしまう。ナポリタン以外にもメニューはとても豊富。中国、タイ、ネパール、インド、ウイグル料理など数えきれないほどで、味はどれも抜群だ。大宮で50年の歴史を刻んできた名店の味をぜひご賞味あれ。
    ボリューム満点の伯爵邸大宮ナポリタン(サラダ、スープ付き。880円)
  • spot 20
    美楽温泉SPA-HERBS
    種類豊富な風呂+岩盤浴+漫画本で、楽しみながらデトックス
    温泉へ行きたくても泊りがけは難しい。そんなときは、日帰り温浴施設がおすすめだ。なかでもここスパハーブスは、温泉、岩盤浴、リラックススペースと漫画本など、一日いても飽きないほど施設が充実している。
    天然温泉を使った露天エリアのぬる湯の浴槽。いつまでも入っていたくなる
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旅のヒント

  1. その1

    見どころは各地に点在しているので、エリアごとに分けて訪れるのがおすすめ。駅からは離れている見どころも多いので、車があったほうが便利だが、なければバスなどの公共交通機関を使っていくことは可能。

  2. その2

    大宮公園や氷川神社、盆栽村、鉄道博物館など、大宮周辺の見どころはまとめて一度に回りたい。大宮公園から盆栽村へは散歩しながら歩くことができる。

  3. その3

    都心からは浦和や大宮へ楽にアクセスできる。新宿からはJR湘南新宿線、東京からはJR上野東京ライン。岩槻人形博物館へは大宮から東武野田線に乗り換える。

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