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埼玉県名の由来となった古墳群や渋沢栄一ゆかりの地を訪ねる

群馬県との境である利根川と、埼玉県の中央を流れる荒川に挟まれたエリア。水に恵まれ台地に位置する行田市は、古代文明が栄え、今も古墳が数多く残る。なかでも、国の特別史跡に指定されている「埼玉(さきたま)古墳群」は、埼玉県名発祥の地として知られる。古墳公園内には国宝の鉄剣などの出土品を展示する「県立さきたま史跡の博物館」、はにわ作りを体験できる「はにわの館」があり、古代のロマンを感じられる場所として人気だ。行田市の西側にある熊谷市と深谷市は、肥沃な土壌と豊富な水、高い晴天率を生かして、県内有数の農業地帯となっている。古くは養蚕と綿や藍の生産が盛んに行われ、現在は深谷ねぎをはじめとする農産物が有名だ。また、深谷市は「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一の生まれ故郷。「旧渋沢邸(中の家)」や「渋沢栄一記念館」などゆかりの見どころが多く、2024年(令和6)に発行される新一万円札の顔に選ばれたこともあって注目を集めている。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    行田市郷土博物館
    古墳時代から近代まで、行田の歴史と文化をたどる
    城下町として栄えた行田のシンボルであり、豊臣軍による「水攻め」で知られる忍城(おしじょう)。博物館はその本丸跡に位置し、周辺は水と緑が豊かな城址公園として整備されている。
    敷地内には御三階櫓(ごさんかいやぐら)が再建されている
  • spot 02
    行田市はにわの館
    自分だけのオリジナルはにわを作ろう
    「さきたま古墳公園」の敷地内にある、はにわ作りを体験できる施設。公園の駐車場から古墳道路を渡ると、「さきたま史跡の博物館」へと続く並木道の左側に白い建物が見える。9:00から14:30までなら飛び込みでも申し込めるが、休日と夏休みなど学校が休みの期間は混み合うので、予約しておくことをおすすめする。料金は600円(粘土1㎏)、制作時間は2時間ほど。指導員が手助けしてくれるので、子どもでも簡単にはにわ作りを楽しめる。いちばんの人気は「踊るはにわ」だが、作る人によって形や表情が異なり、世界にひとつだけの“マイはにわ”ができあがる。またアニメのキャラクターや動物など、自分の好きなものを作ることも可能だ。完成は1か月半から2か月後。館内で乾燥させたあと、約800℃の窯で7時間ほどかけて焼き上げる。完成品の引き取りは直接来館するか、着払いでの配送もしてもらえる。
    木立の中に建つ、三角屋根の白い建物
  • spot 03
    さきたま古墳公園
    埼玉県名の由来となった、全国でも屈指の規模を誇る古墳群
    行田(ぎょうだ)市にある、5世紀後半から7世紀中頃までに築かれた古墳群を整備した公園。敷地内には出土品などを展示する「さきたま史跡の博物館」、はにわ作りを体験できる「行田市はにわの館」がある。
    日本最大級の円墳、丸墓山古墳はお花見スポットとしても有名
  • spot 04
    埼玉県立さきたま史跡の博物館
    古代史解明の手がかりとなる国宝の鉄剣を展示
    国の特別史跡に指定されている埼玉古墳群。博物館では、これらの古墳から出土した副葬品やはにわなど、貴重な資料を展示する。なかでも国宝の「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」は必見だ。
    埼玉(さきたま)古墳群の出土品を見学できる国宝展示室
  • spot 05
    埼玉県立川の博物館
    「かわはく」の愛称で知られる、川を体感できるミュージアム
    荒川(あらかわ)を中心に、川と水と人々の暮らしをテーマにした体験型の博物館。鉄砲堰や船車などを復元した常設展のほか、ウォーターアスレチック施設を併設し、さまざまな視点から川に触れることができる。
    本館の展望台から、博物館のシンボルである大水車とともに荒川を望む
  • spot 06
    旧渋沢邸「中の家」
    渋沢栄一が生まれ、青年期まで過ごした土地を訪ねる
    深谷(ふかや)市の北部、群馬県との県境に近い利根川の南に、「中の家(なかんち)」と呼ばれる旧渋沢邸がある。「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一の、原点ともいえる場所を訪れてみよう。
    門の前には「青淵翁(せいえんおう)誕生之地」と刻まれた石碑が建っている
  • spot 07
    渋沢栄一記念館
    新一万円札の顔、渋沢栄一の生涯を写真や文物でたどる
    幕末・明治・大正・昭和の4つの時代に活躍し、近代日本経済の礎を築いた人物として、新一万円札の肖像に選ばれた渋沢栄一。その生涯を写真や関連品などの資料で紹介する。
    資料室には渋沢栄一ゆかりの遺墨や写真などが展示されている
  • spot 08
    誠之堂・清風亭
    大正時代に建てられた、渋沢栄一ゆかりの洋風建築
    渋沢栄一の喜寿(77歳)を記念して建てられた英国風の誠之堂。隣接して建つスペイン風の清風亭とともに、建築史上重要な建物として取り壊しの危機を乗り越え、栄一の生誕地である深谷市に移築されている。
    国の重要文化財に指定されている誠之堂。設計は大正期に活躍した建築家の田辺淳吉
  • spot 09
    日本煉瓦製造株式会社 旧煉瓦製造施設
    明治の近代化に貢献した、日本初の機械式レンガ工場跡
    新時代の都市を建設するために、渋沢栄一らによって設立された日本煉瓦製造会社の施設跡。敷地内にはレンガ製造のためのホフマン輪窯・旧事務所・旧変電室が残り、日本の近代化の礎をなした施設を見学できる。
    工場の旧事務所が「煉瓦史料館」として公開されている
  • spot 10
    妻沼聖天山
    御本殿が国宝に指定されている、日本三大聖天のひとつ
    熊谷(くまがや)市の北部、利根川に近い妻沼にある、高野山真言宗の仏教寺院。極彩色の精巧な彫刻が日光東照宮をほうふつとさせる御本殿は、「埼玉日光」ともいわれ、国宝に指定されている。
    国宝の御本殿は、華麗な彫刻が施された江戸中期の貴重な文化財
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旅のヒント

  1. その1

    東京方面から電車なら、JR東京駅発「上野東京ライン」を利用すると速い。行田へ約65分、熊谷へ約70分、深谷へ約85分。また、JR新宿駅からは「湘南新宿ライン」に乗って赤羽で「上野東京ライン」に乗り換えるほか、直通電車も運行されている。

  2. その2

    熊谷へは新幹線も利用できる。JR東京駅から上越新幹線または北陸新幹線で所要約40分。熊谷は行田と深谷の中間に位置し、熊谷からJR高崎線で行田へ4分、深谷へ15-20分。

  3. その3

    車で行く場合は、東北自動車道羽生ICから行田まで約35分、関越自動車道本庄児玉ICから深谷まで約30分。

  4. その4

    行田市内の交通は、JR行田駅前から発車し、古代蓮の里、さきたま古墳公園、忍城などを循環する「観光拠点循環コース」が便利。ほぼ1時間ごとに1日9便運行。

  5. その5

    深谷市内は公共交通があまり整備されていないため、車での移動がおすすめ。JR深谷駅から「渋沢栄一記念館」までタクシーで約16分。「渋沢栄一記念館」から「旧渋沢邸(中の家)」へは徒歩約10分。寄居町へは、JR八高線・秩父鉄道・東武東上線の寄居駅で下車。車なら関越自動車道花園ICから約15分。深谷から秩父・長瀞方面へ抜ける際に立ち寄るのもおすすめ。

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