武甲山資料館
秩父のシンボル、武甲山の全貌を後世に伝える
古くから人々に崇められてきた聖なる山
崇神天皇(すじんてんのう)の時代、知知夫(ちちぶ)国の祖神であった知々夫彦命(ちちぶひこのみこと)の霊をお祀りして以来、神様のこもる山として信仰の対象とされてきた武甲山。堂々とそびえ立つ勇壮な姿は、まさに秩父のシンボルにふさわしい。高純度の石灰石を埋蔵する日本屈指の鉱山でもあり、1917年(大正6)に開発が始まって以来、100年以上にわたって石灰岩の採掘が行われてきた。そのため山頂が削られ、かつて1336mあった標高は、2021年(令和3)時点で1304mと、32mも低くなったそうだ。
眺めの良い丘の上に建つ資料館
武甲山資料館は、秩父市街と武甲山を望む羊山公園内、「見晴らしの丘」の北側に位置する。20-30分あれば見学できるので、公園散策の途中に立ち寄ってみるとよいだろう。展示室の入り口には1960年(昭和35)頃と1998年(平成10)に撮影された武甲山の写真が飾られ、見比べてみるとその変化がよくわかる。写真の台石は、切断した石灰岩を磨いて作ったものだ。また、その前に置かれたタッチパネル式の機械で、武甲山の四季と固有の植物、ハイキングコースなどを映像とともに解説している。
武甲山の歴史と自然を後世に伝える
展示室に入るとまず目に入るのが、中央に置かれた、武甲山を中心とした立体地形を表した模型。その周りに、秩父山地の生い立ち、石灰石の分布と利用法、採掘の歴史などについて解説するパネルや展示物が配置されている。なお、埼玉県の石灰石の生産量は825万8000tで、日本全体の5.2%(2008年)。その約40%はセメントの原料として使われるそうだ。また昭和40年代から関連企業によって武甲山の緑化が行われ、その活動についても紹介している。
武甲山は、信仰の山としてだけでなく、地質・動物・植物など自然科学的にみても貴重な存在として知られる。周辺に生息する動物の剥製、チチブイワザクラやミヤマスカシユリなど石灰岩という特殊な環境下で育つ植物の写真も展示されている。石灰岩の採掘が進み山容が変貌しつつある武甲山の、過去と現在を未来に伝える資料館だ。
スポット詳細
- 住所
- 埼玉県秩父市大宮6176 羊山公園内 地図
- エリア
- 秩父周辺エリア
- 電話番号
- 0494247555
- 時間
- 9:00-16:00
- 休業日
- 火(祝の場合は開館)、年末年始(12/29-1/3)
- 料金
-
【入館料】
[大人]210円
[小、中学生]100円
【団体(25名以上)】
[大人]100円
[小、中学生]50円 - 駐車場
- あり(6台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(展示によっては英語説明あり)
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 入館料210円はチョッと高い気がしました
- 武甲山資料館という名前の通り、武甲山に関する資料が展示されている建物で、展示室は1部屋だけの小さな資料館でした。観光施設というより、石灰の採掘によって変わりゆく武甲山の歴史を後世に残すための施設のような感じがしました。入館者が少ないので入館料が高くなってしまうのはしょうがないかも知れませんが、観光目的の人にはチョッと高いと思いました。
-
- 羊山公園の見晴の丘にあり
- 武甲山資料館は、羊山公園の見晴の丘側の奥の方にあります。ここは秩父のシンボルともいえる「武甲山」を地質、石灰岩、植物、動物、産業の視点で紹介する資料館です。映写室では武甲山に関するDVDの上映も行われています。
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