秩父神社

神社

秩父市の中心部に鎮座する、秩父地方の総鎮守

三峯神社・寳登山神社とともに秩父三社のひとつに数えられる関東屈指の古社。350年以上の歴史をもつ年に一度の大祭「秩父夜祭」は、ユネスコの無形文化遺産にも登録され、広くその名を知られる。

秩父地方開拓の祖神・知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)をはじめ4柱をお祀りする 秩父地方開拓の祖神・知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)をはじめ4柱をお祀りする

町の中心で秩父の歴史を見守ってきた古社

創建は社伝によると、第十代崇神天皇の時代に知知夫国の初代国造に任命された八意思兼命の十世の子孫である知知夫彦命が祖神をお祀りしたことに始まるとされる。秩父神社の表参道を南へ延伸した先に武甲山(ぶこうざん)がそびえていることから、もともとは古墳時代に神山の武甲山を遥拝する聖地であったともいわれている。現在の表参道は「番場通り」と呼ばれ、秩父鉄道の御花畑駅(おはなばたけえき)から約300mにわたって石畳の道が続く。通りには大正から昭和初期にかけての建物が多く残され、国の有形文化財に登録されている商店もある。レトロな雰囲気を味わいながら、大鳥居まで歩いてみよう。

国道299号に面して建つ大鳥居。奥に朱塗りの神門が見える 国道299号に面して建つ大鳥居。奥に朱塗りの神門が見える

清らかな水と気が流れる境内をお参りする

一の鳥居である大鳥居をくぐったら、まず左側の手水舎で手と口を清めよう。この水は、武甲山に降った雨水が地中で濾過されて、市内各所で湧水となって流れ出る伏流水のひとつ。朱色が鮮やかな神門をくぐると、右側に樹齢400年の御神木のイチョウが注連縄(しめなわ)を巻かれて立っている。その根元を流れるのは「柞の禊川(ならのみそぎがわ)」。白紙のおみくじを清流に浸すと運勢が現れる「水みくじ」があり、参拝者に人気だ。

武甲山の伏流水が流れる「柞の禊川」と御神木のイチョウ 武甲山の伏流水が流れる「柞の禊川」と御神木のイチョウ

境内の左側には、秩父宮勢津子妃殿下が1933年(昭和8)にお手植えされたイチョウが育ち、たくさんの気根があたかも女性のふくよかな乳房のように見えることから「乳銀杏」と呼ばれて親しまれている。境内正面の社殿は、旧社殿が甲斐武田軍の侵攻によって焼失したのちに、1592年(天正20)に徳川家康によって建造されたもの。本殿・幣殿・拝殿がひとつにまとめられた権現造で、江戸時代初期の建築様式を留めていることから埼玉県の有形文化財に指定されている。

何本もの枝を伸ばし、力強い生命力を感じさせる「乳銀杏」 何本もの枝を伸ばし、力強い生命力を感じさせる「乳銀杏」

境内には諏訪神社や稲荷神社など数多くの社が祀られている 境内には諏訪神社や稲荷神社など数多くの社が祀られている

本殿の東西南北を彩る極彩色の美しい彫刻

本殿の東側を飾る「つなぎの龍」は、江戸初期の名工、左甚五郎(ひだりじんごろう)の作品。よく見ると極彩色の木彫りの龍が鉄の鎖につながれている。その昔、近くの天ヶ池に住む龍が暴れると翌日にこの彫刻の下に水が溜まっていたことから、試しに木彫の龍を鎖でつないでみたところ池に龍が現れなくなったという伝説がある。本殿北側の中央に彫られた「北辰の梟(フクロウ)」は、体は南の本殿側を向き、頭は北を向いている。秩父神社の主祭神である天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)は、北極星の化身の神とみなされる妙見菩薩と同一神とされ、フクロウはひとつの体で南北の神々を守っているのだ。

東側の「つなぎの龍」。西側には「お元気三猿」、南側には「子宝・子育ての虎」の彫刻がある 東側の「つなぎの龍」。西側には「お元気三猿」、南側には「子宝・子育ての虎」の彫刻がある

ご祭神の妙見様とゆかりの深い瑞鳥とされる「北辰の梟」 ご祭神の妙見様とゆかりの深い瑞鳥とされる「北辰の梟」

毎年12月3日に行われる例祭「秩父夜祭」は、武甲山の男神の蔵王権現が神社に祀られる女神の妙見菩薩と年に一度の逢瀬をする日とされる。提灯できらびやかに飾り付けられた山車が市中を巡る、日本有数の豪華絢爛でダイナミックな祭りだ。京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに、「日本三大曳山祭」のひとつに数えられている。

スポット詳細

住所
埼玉県秩父市番場町1-3 map map 地図
電話番号
0494220262
時間
【神札授与所】
8:30-17:00

【開門時間】
5:00-20:00
[冬季]6:00-20:00
休業日
無休
料金
[拝観料]無料
駐車場
あり(30台)
※無料
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり(CHICHIBU-OMOTENASHI-FREE-Wi-Fi(フリーWi-Fi)/OWNER5068(フリーWi-Fiではありません))
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円
滞在目安時間
0-30分
車椅子での入店
可(スロープ設置)
乳幼児の入店
ペットの入店
抱きかかえるなど配慮の上、可
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

アニメスポット情報

※ナビタイム調べ

このスポットを紹介している記事

クチコミ

  • 秩父では有名な神社
    4.0 投稿日 : 2022.10.11
    街中にあり、アクセスも良い場所にあります。秩父駅から歩いて5分くらいで到着します。ここから御花畑駅に向かう途中の商店街通りはお店もたくさんあり、賑わいがありました。秩父神社の信号向かい側に「まちなか観光案内所」があるので、観光の役に立つと思います。
  • [丁寧に管理された綺麗な境内を持つ関東屈指の古社で、ご本殿にある彫刻の意味を愉しむ]
    4.0 投稿日 : 2022.09.19
    ・秩父鉄道...
  • 修繕中でしたが、側面から立派な本殿を拝めました
    3.0 投稿日 : 2022.05.26
    秩父神社も色鮮やかな神社だなと思いました。本殿は立派で、大きな御神木もあります。歴史を感じられる場所で、町中にある立派な神社です。今後は、本殿の改修が終わってお参りに行きたいと思います。

TripAdvisorクチコミ評価

もっと見る

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました