徳島

鳴門海峡周辺

AROUND NARUTO STRAIT

美しい眺望に恵まれた陸路における四国の玄関口

播磨灘と紀伊水道の間にある鳴門海峡は、国の名勝のほか「日本百景」に選定されている。約1.3kmという狭い幅と複雑な形の海底が生み出す潮流の速度は日本一。その激しい潮流と両岸近くの穏やかな流れとの境界で発生するのが、最大で約20mにも及ぶことがある「鳴門の渦潮」だ。上部には本州と四国を結ぶ大鳴戸橋が架けられており、陸路における四国の玄関口として機能している。橋げたの下部には観潮施設として渦の道が設けられており、約45mの高さから鳴門の渦潮を見下ろすことができる点も見逃せない。鳴門海峡を中心とするこの一帯は瀬戸内海国立公園の一部。大鳴門橋架橋記念館エディや大塚国際美術館など、美しい自然のなかに多くの観光スポットが点在している。

recommend spot

エリアの見どころ

  • spot 01
    大鳴門橋遊歩道 渦の道
    「鳴門の渦潮」を45mの高さから楽しむ海上散歩に出発!
    海面から約45mの高さにある大鳴門橋の下部に設けられた海上遊歩道。その名のとおり、展望室のガラス床からは、真下で轟く自然のスペクタクル「鳴門の渦潮」を眺めることができる。
    「鳴門の渦潮」へ接近する観潮船の様子も見える
  • spot 02
    鳴門公園
    徳島県有数の景観を誇る広大な自然を生かした公園
    日本初の国立公園として指定された瀬戸内海国立公園の一部でもある鳴門公園。「鳴門の渦潮」で有名な鳴門海峡に面しており、国内外から多くの観光客が訪れる。その景観は徳島県でも指折りの美しさだ。
    フォトジェニックな風景が広がる鳴門公園
  • spot 03
    エスカヒル・鳴門
    シースルーエスカレーターで鳴門公園一の絶景を
    エスカヒル・鳴門は全長68m、高低差34mのシースルーエスカレーターを中心とした観光施設。鳴門公園で最も高い場所にある「屋上360度パノラマ展望台」からは、園内全域はもちろん、香川県や和歌山県まで見渡すことができる。
    鳴門山の山頂と直結したシースルーエスカレーター
  • spot 04
    徳島県立大鳴門橋架橋記念館エディ
    楽しく遊びながら学べる!''橋''と''渦潮''の体験型ミュージアム!
    橋と渦潮に関する映像や展示物を通して、大鳴門橋の橋梁技術や渦潮のメカニズムを分かりやすく解説。神戸淡路鳴門自動車道鳴門北ICから約5分の「大鳴門橋架橋記念館エディ」。遊歩道の「渦の道」や観潮船とのセットで訪れたい。
    入り口にはその日の「渦潮・見頃時間」も掲示されている
  • spot 05
    大塚国際美術館
    世界26か国の西洋名画を陶板で原寸大に再現した美術館
    大塚国際美術館は、日本にいながらにして世界のすばらしいアートを体感できる陶板名画美術館。古代から現代にいたる西洋美術史を代表する1000余点の作品を原寸大で展示している。
    圧倒的なスケールで再現された『スクロヴェーニ礼拝堂』の内部(写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです)
  • spot 06
    大谷焼窯元 陶業会館 梅里窯
    土と炎と熟練の技が生み出す「大谷焼」の魅力
    徳島県を代表する伝統工芸品「大谷焼」。発祥の地である鳴門市大麻町の一帯では、大谷焼窯元 陶業会館 梅里窯をはじめとする6軒の窯元が腕を競っており、全国各地の観光客から「大谷焼の里」として人気を集めている。
    県道12号沿いにある大谷焼窯元 陶業会館 梅里窯
  • spot 07
    霊山寺
    「一番さん」の名で親しまれる四国巡礼出発の寺院
    四国八十八ヶ所霊場の第一番札所として、古来より多くの人々から信仰を集めてきた霊山寺。本堂や大師堂、多宝塔や縁結び観音、十三仏などがある境内は、地元で暮らす人々の憩いの場としても愛されている。
    大きな提灯が下げられている本堂の入り口
  • spot 08
    うずしお汽船
    小型高速観潮船で心ゆくまで堪能! 大迫力の「鳴門の渦潮」
    予約不要の小型高速観潮船で、「世界三大潮流」のひとつ「鳴門の渦潮」を体感しよう。手を伸ばせば海面まで届きそうな距離感は、思わず息をのむほどの大迫力。いざ、うずしお汽船のクルージングへ!
    間近で体感する「鳴門の渦潮」の光景に歓声が上がる
  • spot 09
    豊田商店
    迷ったらここへ! 鳴門の「うまいもん」が手に入る土産物店
    信頼できる生産者から仕入れる生鮮品と、こだわりの干物に代表される加工品が自慢の豊田商店(とよたしょうてん)。特に人気なのは、鳴門海峡で獲れた地魚の干物と天然テングサを使ったところてん、そして、それぞれの手作り体験だ。
    大毛海岸沿いにある豊田商店はレンガ色の建物が目印
  • spot 10
    福寿醤油株式会社
    伝統的な製法で職人が生み出す天然醸造醤油
    大麻町の旧撫養(むや)街道沿い、本家松浦酒造場の向かいに立つ福寿醤油は1826年(文政9)の創業。こちらも本家松浦酒造場と同じく「松浦党」の流れを汲む一族で、伝統的な製法を守って、昔ながらの醤油を実直に造り続けている。入り口から食欲をそそる香りが漂うのは、ていねいな仕事の証。福寿醤油株式会社の諸味(もろみ)を1年以上にわたって発酵させた天然醸造醤油は、国産大豆・小麦・天日塩が原料。醤油麹(しょうゆこうじ)を造る製麹(せいきく)から仕込み、圧搾(あっさく)、火入(ひい)れ、ろ過(か)から容器詰めまで、熟練の職人たちが心を込めて行っている。工場内の直売所では、各種醤油はもちろん、味噌やポン酢、ドレッシングや甘酒なども購入可能。徳島の旅でスダチと醤油の組み合わせにはまった人は、ぜひ「すだちしょうゆ」をお土産に選んでほしい。刺身との相性は抜群である。予約制で工場見学も受け付けており、できたばかりの製品を用いたテイスティングなども体験することができる。
    年季の入った大きな暖簾は積み重ねた歴史の証
  • spot 11
    鳴門市ドイツ館
    鳴門の人々とドイツ兵俘虜の交流を伝える資料館
    第一次世界大戦時、鳴門市大麻町にあった板東俘虜(ふりょ)収容所。鳴門市ドイツ館では、そこに収監されたドイツ兵たちの活動や地元の人々との交流の様子を展示している。「奇跡」と呼ばれた歴史の1ページを確かめてほしい。
    中世ドイツ建築様式を取り入れた左右対称のデザインが美しい
  • spot 12
    門前一番街
    四国八十八ヵ所霊場巡礼と寺町巡りの旅立ちの店
    四国八十八ヶ所霊場の第一番札所として、古来より「一番さん」と呼ばれ、多くの人々から信仰を集めてきた霊山寺(りょうぜんじ)。その仁王門の斜め前に建つのが門前一番街である。水琴窟(すいきんくつ)の音がすがすがしい日本庭園を中心に「花・鳥・風・月」と名付けられた4つの建物で構成。「花」では、四国遍路の出発点にふさわしく、ここからスタートする巡礼に必要な白衣(はくえ)や菅笠(すげがさ)をはじめ、金剛杖(こんごうづえ)や輪袈裟(わげさ)、納経帳(のうきょうちょう)といった巡拝用品が一式そろう。隣の「鳥」には、徳島県を中心とした四国各地のお土産が並ぶほか、喫茶スペースでは甘味をいただきながら休憩も可能だ。素朴な粟の風味が人気を集める名物の焼き餅「あわくった」は、阿波晩茶との相性も抜群のオリジナル菓子。お遍路(へんろ)衣装のレンタルによる1時間のお参り体験も行っており、子どもから大人まで本格的な巡礼気分を味わうことができる点も見逃せない。
    県道12号沿いにある門前一番街。駐車場も完備している
  • spot 13
    大麻比古神社
    「阿波國一の宮」として知られる徳島県内一の大社
    古くから地元で「大麻(おおあさ、おわさ)はん」「大麻さん」と呼ばれ、親しまれてきた大麻比古神社。大麻比古大神と猿田彦大神という二柱の御祭神(ごさいじん)が祀(まつ)られており、コロナ禍以前の正月には約25万人もの初詣客が訪れた。
    青空に映える朱色の大鳥居はフォトスポットとしても名高い
  • spot 14
    極楽寺
    子授け・安産と健康長寿を願う人々が参拝する第二番札所
    入り口となる仁王門から奥の三方を山に囲まれた極楽寺(ごくらくじ)。「子授招福大師」や「安産大師」など、子授けや安産祈願のご利益で知られるが、空海のお手植えと伝えられる巨大な「長命杉」も見どころのひとつだ。
    兵火で焼失した本堂は1659年(万治2)に再建された
  • spot 15
    大谷焼窯元 森陶器
    100年を超える長い歴史をもつ「大谷焼」の窯元
    徳島県の特産品である藍染めを支えてきた藍甕(あいがめ)。それは鳴門市大麻町を発祥とする伝統工芸品「大谷焼」で作られたものだ。現在も残る6軒の窯元のうち、日本最大級の「登り窯」を有するのが、大谷焼窯元 森陶器である。
    長い年月に磨かれた風格を感じさせる大谷焼窯元 森陶器の店構え
  • spot 16
    NFT鳴門美術館
    アート作品のNFT化と発展を目指す日本初の美術館
    美術品やアート作品の展示だけではなく、アート作品に関するNFT(Non-Fungible Token)※の発行・審査・販売・流通を可能とした日本初の美術館が、NFT鳴門美術館である。最先端のデジタル技術が切り開く新時代のミュージアムへ足を運んでみよう。
    妙見山公園の一角にある三角屋根が目印のNFT鳴門美術館
  • spot 17
    妙見山公園
    神社と模擬天守が山頂にある夜景と桜の名所
    鳴門市の東側にあるお城が見える山が妙見山(みょうけんさん)。山頂付近を中心に公園として整備されており、夜景スポットや桜の名所としても知られていることから、県内外から多くの人々が訪れる憩いの場所である。
    鳴門市のシンボルにして防災拠点の「トリーデなると」
  • spot 18
    STUDIO N2(スタジオ エヌ ツー)
    伝統的な正藍染めを現代的センスで再構築する工房
    海岸線が美しい大毛島(おおげじま)を抜け、小鳴門橋(こなるとばし)を渡って鳴門市の中心部へ。撫養川(むやがわ)を左手に見ながら国道28号を南下した閑静な住宅街にあるのがSTUDIO N2だ。ここは2019年(平成31)にオープンした阿波藍のデザイン工房。アパレルメーカーに勤めていた根本弘之(ねもとひろゆき)氏・ちとせ氏夫妻がイタリアからIターンし、オリジナルTシャツやアクセサリー、ファッション雑貨、インテリア小物などを製造・販売している。徳島県産の阿波藍を灰汁発酵建て(あくはっこうだて)した染料液にこだわり、正藍染め(しょうあいぞめ)という伝統的な技法で染め上げた製品は、どれも息をのむほど美しい。STUDIO N2では、販売に加えて予約制で藍染め体験を行っており、夫妻の指導のもと、ハンカチ(3000円)やエコバッグ(4500円)、ストール(6500円)やTシャツ(8500円)などを染められる。所要時間は最大で約2時間半。2名1組から貸し切りとなるため、集中して作業に取り組むことができるはずだ。
    この地域独特の外観をもつ古民家。入り口に藍染めの暖簾がかかる
  • spot 19
    活魚料理 びんび家
    海の幸を堪能!鳴門を代表する海鮮料理の名店
    鳴門市北灘町の瀬戸内海に面する国道11号線沿いに、徳島県民の大半が知る海鮮料理の名店がある。朝から夕方の閉店まで、多くの客が訪れる活魚料理 びんび家だ。店名の「びんび」とは、古い阿波弁で「ピンピン跳ねる新鮮な魚」という意味。店頭に設けた大きな生け簀から、獲れたての鯛やハマチを引き上げて手際よくさばき、さまざまな料理を作っていく。大きめの椀に近海で獲れた鳴門わかめのたっぷり入った味噌汁を添えた刺身定食をはじめ、天ぷらの盛り合わせなど、海の幸が好きな人にはたまらない。見逃したくないのは、カウンターの前にある大きなショーケース。鯛のあら煮をはじめ、ヒラメの唐揚げや金目鯛の煮付けなど、その日に仕入れた魚介の皿がバラエティ豊かに並べられる。早い物勝ちのメニューになっているため、入店したら最初にチェックしておきたい。また、食事を終えて帰る前には、入り口の横にある土産物コーナーものぞいてみよう。
    いちばん人気の「はまち刺身定食(2000円)」。鳴門わかめの味噌汁も絶品
  • spot 20
    鳴門市うずしお観光協会 なると物産館
    こだわりの特産品や名産品がそろう鳴門の物産館
    徳島県を本拠地とするプロサッカークラブの名前を冠した「ヴォルティスロード」と国道28号の交差点に立つうずしお会館。その1階で鳴門市の地場産品を中心に、さまざまな土産物を販売しているのが、鳴門市うずしお観光協会 なると物産館である。フロア内の棚には、経済産業大臣指定の伝統的工芸品である「大谷焼」の食器類をはじめ、なると金時を原料とする菓子類や地元で親しまれているソースやお酒など、バラエティ豊かな商品が並ぶ。スダチなど新鮮な青果品も季節ごとに登場するほか、なると金時・焼きいも味が人気の手作りジェラートも、地元の特産品を使ったスイーツとして注目を集めている。入り口には、鳴門市と県内各地の観光情報を集めたパンフレットコーナーもあり、ポカリスエットスタジアムが近いため、観光客だけではなく、全国から訪れるサッカーファンも立ち寄ることが多いという。1日500円で借りられるレンタサイクルも活用したい。
    徳島ヴォルティスの応援バナーが目を引くうずしお会館
  • spot 21
    道の駅くるくる なると
    四国最大級の道の駅「体験型 食のテーマパーク」
    道の駅くるくる なるとは、四国の玄関口である鳴門市に開業した徳島県18番目の道の駅。鳴門金時やレンコンなどの地域特産物をテーマに、鳴門の魅力をさまざまな角度から全国へ発信する「体験型 食のテーマパーク」である。
    エントランス付近には大きい鳴門金時のオブジェがある
  • spot 22
    本家松浦酒造場
    本物だけがもつ深い味わい。鳴門の誇る日本酒の蔵へ
    かつて多くの旅人が行き来していたといわれる大麻町の旧撫養(むや)街道。そこに立つのが本家松浦酒蔵場である。約200年の歴史をもつ日本酒の蔵は国登録有形文化財。阿波の地酒として知られる銘酒「鳴門鯛(なるとたい)」は、ここで生まれる。
    国登録有形文化財のひとつ、長屋門には杉玉が飾られている
recommend spot

人気スポット

recommend spot

旅のヒント

  1. その1

    JR四国を利用して鳴門線で向かう場合は、終着駅である鳴門駅が最寄り駅となる。そこからは路線バスやタクシーなどで移動。平日・休日にかかわらず、上下線ともに1時間に1本しかないため、あらかじめ時間には注意しておきたい。

  2. その2

    路線バスはJR徳島駅前や鳴門駅前、徳島阿波おどり空港などから発着。「大塚国際美術館前」や「鳴門観光港」「鳴門公園」など、行き先や目的に合わせて停留所を選ぶと良い。「野(の)」停留所からは海沿いの道となるため、景色も楽しめる。

  3. その3

    京阪神からは高速バスが便利。徳島バスとJR四国バスの2社が運行しており、どちらも「鳴門公園口」で下車。観光シーズンには混み合い、座席の確保が難しい場合がある。早めに予約しておくと良い。

  4. その4

    自家用車やレンタカーでない場合、鳴門公園から霊山寺や大谷焼窯元 陶業会館 梅里窯方面へ向かうには、基本的にタクシーによる移動となる。片道約20分ほどかかるため、時間の配分を考えておこう。

recommend spot

関連記事

記事一覧
recommend spot

モデルプラン

徳島のその他のエリア

+ -
back
open

鳴門海峡周辺エリア