脇町

WAKIMACHI

歴史の息吹を感じながら散策したい観光スポット

吉野川中流域の北岸に位置する脇町は、徳島藩(現在の徳島県)藩祖、蜂須賀家政(はちすかいえまさ)候により築城された阿波九城(あわくじょう)のひとつ、脇城の城下町として誕生した。阿波藍(あわあい)を中心とする物資の水運集積地として繁栄。江戸中期から昭和初期までの町家が数多く残り、重要伝統的建造物群保存地区に選定された「うだつの町並み」で知られる。特にメインストリートである東西約430mの南町通りはそぞろ歩きだけでも楽しい。徒歩圏内には昭和初期の雰囲気を今に伝える現役芝居小屋、脇町劇場(オデオン座)をはじめ、大谷川上流に「近代砂防の祖」として知られるヨハニス・デ・レイケの名前を冠した公園、彼の指導による砂防堰堤(えんてい)があるなど、一度は訪れておきたい観光スポットだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    うだつの町並み
    藍商人の繁栄を今に伝える重要伝統的建造物群保存地区
    江戸中期から昭和初期までの町家が残る「うだつの町並み」。1988年(昭和63)に全国で28番目の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたほか、2019年(令和元)には日本遺産にも認定。近世・近代に栄えた景観を今に伝えている。
    車の進入は禁止されているため、安心して歩くことができる
  • spot 02
    藍商佐直 吉田家住宅
    「うだつの町並み」で一、二を争う豪商の屋敷
    「うだつの町並み」のメインストリートに面した藍商佐直 吉田家住宅。脇町でも一、二を争う豪商の屋敷であり、時代とともに改修されていった経緯も興味深い。1999年(平成11)からは美馬市指定文化財に指定、一般公開されている。
    商談を行う「帳場」には番頭の人形が設置されている
  • spot 03
    阿波踊り竹人形の里 時代屋
    細やかな手仕事で一つひとつ作られる見事な竹細工
    「うだつの町並み」のメインストリートである南町通り、藍商佐直(さなお) 吉田家住宅の向かいにあるのが「阿波踊り竹人形の里 時代屋」だ。かつてあらもの屋だったとされる店舗は、入ったところが土間になっており、竹で作られた見事な工芸品が所狭しと並べられている。阿波踊り竹人形は、かつて作られていた武者人形などの竹人形をベースに、徳島大学の美術講師である藤田義治(ふじたよしはる)氏が考案したもの。一時は県内全域で作られ、土産物として人気を博したが、現在では2010年(平成22)度に「阿波の名工」表彰を受けた藤澤英文(ふじさわつねふみ)氏と息子の公章(きみあき)氏だけが作業の実演と販売を行う。地元の布袋竹・孟宗竹・真竹・女竹という4種類の竹を組み合わせ、それぞれの形や向きに合った一点物の人形を製作。そのほかにも、美しい耳かきや箸、カマキリやスズムシの竹細工なども作っており、旅の思い出を持ち帰る意味でも、ぜひ立ち寄りたい。
    すべて一点物の阿波踊り竹人形。躍動感のある動きが美しい
  • spot 04
    脇町劇場(オデオン座)
    レトロな雰囲気が色濃く残る徳島県唯一の木造芝居小屋
    昭和初期の創建以来、愛されてきた脇町劇場(オデオン座)。老朽化などを理由に取り壊される予定だったが、映画のロケ地に選ばれたことで文化的価値が見直され、1999年(平成11)に修復。美馬市指定文化財に指定されている。
    雰囲気抜群の2階桟敷(さじき)から舞台を眺める
  • spot 05
    美馬市観光交流センター
    3つの機能で地元の人々と観光客との交流を創出する
    「うだつの町並み」にある美馬市観光交流センターは2016年(平成28)にオープン。観光・歴史・文化などに関する情報発信をはじめ、伝統文化を通じて市民と来訪者との交流を創出するための施設である。
    天然藍の染料を使った藍染体験ができる「藍染工房」
  • spot 06
    美馬市伝統工芸体験館 美来工房
    「うだつの町並み」によく似合う伝統工芸品の製作体験
    かつては「阿波番傘」と呼ばれ、日本全国に出荷されるほどの隆盛を誇った美馬和傘。美馬市伝統工芸体験館 美来工房では、失われかけていた伝統の灯を絶やさぬよう、地元の人々が中心となり、努力を続けている。
    五色の糸を使った糸飾りと藍染の本体が美しい美馬和傘
  • spot 07
    デ・レイケ公園
    「近代砂防の祖」の功績を記念した川沿いの公園
    日本における治水工事の基礎を築いたヨハニス・デ・レイケの功績を記念して整備されたデ・レイケ公園。大谷川沿いに位置し、春には桜やチューリップ、冬にはイルミネーションが美しい公園である。「にし阿波お勧めビューポイント100選」に選定。
    約1万5000本のチューリップが咲き誇る春のデ・レイケ公園
  • spot 08
    大谷川砂防堰堤(デ・レイケの堰堤)
    築造100年を超えて今も機能する明治期の砂防ダム
    大谷川上流に築造された砂防堰堤のうち、ゆるやかな曲線を描くアーチ型の二段石積みの砂防ダムが、国の登録有形文化財であり、土木学会が選奨する土木遺産でもある大谷川砂防堰堤だ。オランダ出身の治水技術者ヨハニス・デ・レイケの指導によることから「デ・レイケの堰堤」と呼ばれ、地元の人に親しまれている。築造当時の高さが3.8m、長さは97mという巨大な堰堤で、河床に粘土を突き固め、松の丸太を並べて基礎を造り、野面石(のづらいし)を積み上げた頑丈な構造。1886年(明治19)に着工し、完成は2年後の1888年(明治21)。100年以上が経過した現在は、長さこそ半分程度まで短くなったが、巧みに水の勢いを弱め、大谷川の河床を安定させ続けている。大谷川砂防堰堤(デ・レイケの堰堤)は、ヨハネス・デ・レイケが指導した吉野川流域における治水事業のうち、唯一現存する土木構造物である。彼が携わった全国各地に残る砂防堰堤のなかでも最大規模のものであり、非常に貴重な土木遺産のひとつだといえる。
    地元の人々から「デ・レイケの堰堤」と呼ばれて親しまれている
  • spot 09
    旧長岡家住宅
    阿波山村の古民家で昔の暮らしに思いを馳せる
    1735年(享保20)に建てられた旧長岡家住宅は築290年近い古民家である。もともとは徳島県の山間部にあった農家であり、当時の暮らしぶりを知るうえでも貴重な存在だといえるだろう。1976年(昭和51)に国の重要文化財に指定されている。
    寄棟造りの茅葺き屋根と土壁が特徴的な旧長岡家住宅
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旅のヒント

  1. その1

    JR四国を利用して徳島線で向かう場合は、最寄り駅は穴吹駅となる。徒歩では少し距離があるため、路線バスやタクシーを使った移動がおすすめ。所要時間は約10分。

  2. その2

    穴吹駅と道の駅「藍ランドうだつ」をつなぐ路線バスは一日3往復。それぞれ8時台・12時台・16時台の発着となる。道の駅にはタクシーが常駐していないので、あらかじめ連絡先を調べておくと良い。

  3. その3

    京阪神からの高速バスを使用する場合は、西日本JRバス、阪急バスともに脇町ICに併設された「脇町バスストップ」で下車。そこからはタクシーで移動しよう。

  4. その4

    自家用車やレンタカーで訪れる場合は、道の駅「藍ランドうだつ」の無料駐車場が便利。ただし、観光シーズンには混み合うため、時期によっては注意が必要。

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