極楽寺

寺院

子授け・安産と健康長寿を願う人々が参拝する第二番札所

入り口となる仁王門から奥の三方を山に囲まれた極楽寺(ごくらくじ)。「子授招福大師」や「安産大師」など、子授けや安産祈願のご利益で知られるが、空海のお手植えと伝えられる巨大な「長命杉」も見どころのひとつだ。

兵火で焼失した本堂は1659年(万治2)に再建された} 兵火で焼失した本堂は1659年(万治2)に再建された

歴史の深さを感じさせる静かな境内と数々の仏像

藍住ICから県道1号を板野町方面へ走り、県道12号に入って鳴門市方面へ向かうと、入母屋造(いりもやづくり)の仁王門が見えてくる。ここが四国八十八ヶ所霊場第二番札所、極楽寺だ。四国八十八ヶ所霊場は、2015年(平成27)に文化庁より「四国遍路」~回遊型巡礼路と独自の巡礼文化~の名前で「日本遺産」に認定。ますます注目を集めている。極楽寺は「子授招福大師」や「子育て地蔵」など、子どもに関する像が多い点も特徴のひとつだ。仁王門をくぐった左手には、真言を唱えて精進努力すれば、不思議なご利益があるとされる「願かけ地蔵尊」。右手には明治時代の俳人、滝佳杖(たきかじょう)の「弥陀の掌にすが里て発ちし蝶の昼」と刻まれた句碑が建立されている。

鮮やかな朱塗りの仁王門は1973年(昭和48)に建て直されたもの} 鮮やかな朱塗りの仁王門は1973年(昭和48)に建て直されたもの

仁王門からすぐの「願かけ地蔵尊」にも多くの人が手をあわせる} 仁王門からすぐの「願かけ地蔵尊」にも多くの人が手をあわせる

本尊の阿弥陀如来坐像は国の重要文化財

極楽寺は、奈良時代の高僧として知られる行基(ぎょうき)が開創(かいそう)したと伝えられている。815年(弘仁6)に、空海がこの地における修法(しゅほう)で、阿弥陀経を読誦(どくしょう)したところ、結願(けちがん)の日に阿弥陀如来の姿を感得(かんとく)。その姿を刻んだ坐像を本尊とした。のちに本尊が発する後光が、鳴門の海まで到達し、魚が獲れなくなった。そこで漁民たちが本堂の前に小山を築き、まぶしい後光をさえぎったことから「日照山」と号したという。本尊の阿弥陀如来坐像は、国の重要文化財に指定。本堂裏手の急斜面を削って造られた収納庫に安置されており、秘仏であることから一般公開はしていない。本堂内部の右脇陣には阿弥陀如来坐像、左脇陣には薬師如来像が配置され、寺宝の「地獄極楽図」が収められている。

44段ある石段を上った先に本堂と大師堂がある} 44段ある石段を上った先に本堂と大師堂がある

斜面の中腹で木々に囲まれた本堂は独特の雰囲気をもつ} 斜面の中腹で木々に囲まれた本堂は独特の雰囲気をもつ

子宝と安産にご利益のある大師堂と長命杉

本堂の右手奥にある大師堂の本尊は、度重なる流産に苦しんでいた難波の女性が、空海の加持祈祷によって、無事に出産できた返礼として寄進したもの。その伝承から「安産大師」とも呼ばれている。そして、大師堂の横に立つのは、明治時代に大阪の女性が寄進した修行大師像である。こちらは夢のお告げに従い、四国八十八ヶ所霊場の巡礼を結願した彼女が、男の子を出産したお礼に建立したという。このような逸話から、子宝と安産にご利益があるとされ、全国各地から多くの女性が参拝に訪れる。また、境内の一角には、空海のお手植えと伝わる「長命杉」が、天に向かって梢を伸ばす。1世紀以上も風雪に耐えてきた巨大な存在の霊気を受けると、健康長寿はもちろん、病気平癒も約束されるとか。周囲6mを超える幹に結ばれた紅白の縄から、おごそかな霊気を感じてみてほしい。

「安産大師」の異名をもつ大師堂も多くの信仰を集める} 「安産大師」の異名をもつ大師堂も多くの信仰を集める

1967年(昭和42)には鳴門市天然記念物に指定されている} 1967年(昭和42)には鳴門市天然記念物に指定されている

スポット詳細

住所
徳島県鳴門市大麻町桧字ダンノ上12 map map 地図
電話番号
0886891112
時間
[納経]7:00-17:00
休業日
無休
料金
[入場料]無料
駐車場
あり(30台)
クレジットカード
不可

情報提供: ナビタイムジャパン

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※ナビタイム調べ

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