大阪

心斎橋・なんば

SHINSAIBASHI / NAMBA

約400年の歴史のなかで発展を遂げた世界最大級の街

道頓堀を中心として東西南北のいたるところに観光名所がある心斎橋・なんばエリア。その歴史は道頓堀ができた400年前に始まり、当時の大阪で唯一の市街地だった船場からみて南の方にあったため、現在も「ミナミ」という愛称で親しまれている。まずは道頓堀を突き抜ける南北に続く戎橋筋商店街・心斎橋筋商店街へ。ハイエンドなファッションブランドを横目にウインドーショッピングを楽しめる一方、お好み焼きや串カツなど定番の大阪グルメも堪能できる。西へ歩けば、サブカルチャーの聖地「アメリカ村」がお出迎え。ファッション・音楽・アートの3本柱で、独自のセンスが光るディープな個人店がズラリ!たこ焼き屋が密集しているので食べ比べもぜひ。続いて、東へ向かうと全長約580mの「黒門市場」が待ち受ける。鮮魚を中心に精肉や野菜、和菓子などの食物販・飲食店が約150店舗も軒を連ね、夏の鱧・冬のふぐが名物だ。ミナミの南側にある千日前エリアには、江戸時代からある食通に人気のグルメスポット「法善寺横丁」や日本最高峰の笑いをライブで堪能できる「なんばグランド花月」も。長い歴史のなかで培われたグルメやサブカルチャーで心ゆくまで満たされて。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    戎橋・道頓堀・心斎橋筋商店街
    大阪観光の集大成!世界最大級の街「ミナミ」の中心地へ
    アメ村・心斎橋・道頓堀・なんばなど、観光名所が集う大阪「ミナミ」。その中心には、道頓堀を境目に南側へ戎橋筋(えびすばしすじ)商店街、北側へ心斎橋筋商店街が1本道のように延びている。ここを通らずして大阪観光を語るなかれ!
    誰もがカメラを構えるグリコの看板
  • spot 02
    中座くいだおれビル
    くいだおれ太郎と記念撮影! 食と笑いのエンターテインメントビル
    アメリカのブロードウェーのような一大芝居町として栄えた道頓堀エリア。特に大きな5つの劇場の中心にあった「中の芝居」が、のちの「中座」と呼ばれるように。1999年(平成11)に惜しまれながらも閉場し、2009年(平成21)に「中座くいだおれビル」としてリニューアルオープン。エントランスでは名物のくいだおれ太郎がお出迎え。大阪観光の思い出を彩る人気のフォトスポットとして、多くのゲストが足を止めている。ビル内には、たこ焼きやお好み焼き、串カツなど定番の大阪グルメが大集合。満腹になるまで堪能して、浪速名物の「食いだおれ」を体験しよう。また、エンターテインメントで賑わいをみせたミナミのDNAを受け継ぎ、ビル内にはお笑い劇場「道頓堀ZAZA」も入る。4000点以上のアイテムがそろう「なにわ名物いちびり庵 道頓堀店」で大阪土産も忘れずに!
    道頓堀の名物キャラ、くいだおれ太郎
  • spot 03
    かに道楽
    道頓堀に「かに道楽」あり! 素材のうまさが際立つ、かにすきを堪能
    「とれとれぴちぴちかに料理」のオリジナルソングでおなじみのかに料理専門店。巨大なかにの看板は、道頓堀のシンボルとして多くの人の目に触れてきた。そして、かに道楽といえば、名物の「かにすき」もお忘れなく。ルーツは魚介や野菜を一緒に鍋にしていた漁師めし。さらに、1960年(昭和35)の創業当時に大阪で流行した「うどんすき」からもアイデアを得た看板メニューだ。味の決め手は代々受け継ぐ秘伝の白醤油だしにあり。絶妙な塩味と甘みのバランスであっさりとした味わいが、かに本来のおいしさをひき立てる。鍋に入れて1-2分後、身がフツフツとしてきたら食べ頃のサイン。だしだけで楽しむも良し、添えられたかに味噌といただくも良し、好みに合わせてご賞味あれ。
    かに道楽発祥の名物「かにすき」
  • spot 04
    道頓堀グリコサイン
    大阪ミナミのシンボルマーク
    ランドマークとして知られる、高さ20m、横幅約10mの巨大な屋外広告「道頓堀グリコサイン」。食品メーカーの江崎グリコが掲出している看板で、ミナミの街に初めて登場したのが1935年(昭和10)。初代看板の大きさは33m。一躍ミナミの名物となりました。その後、時代を追うごとにモデルチェンジが行われ、現在の看板は6代目。道頓堀グリコサインを背景に撮影する旅行者の姿はおなじみとなっている。おすすめの撮影スポットは戎橋(えびすばし)がベター。または、橋の下の遊歩道から見上げるように撮影すると、迫力ある写真に。そして、日没30分後から24時まで(※点灯時間は変更する場合あり)は約14万個ものLEDが点灯されるため、夜のネオン街とのコントラストを生かした撮影にも挑戦してみて。
    道頓堀名物のひとつである道頓堀グリコサイン
  • spot 05
    戎橋
    市民の生活と街の魅力を支える戎橋
    地元の人が利用し、生活に欠かせない重要なインフラであることはもちろん、今では国内外の旅行者が訪れる観光スポットとしてもあまりにも有名な戎橋。歴史は古く、1615年(元和元)に道頓堀川の開削と同時に架けられたとされている。記録では、老朽化などを理由にこれまでに13回もの修理や架替工事が行われており、現在の橋は2007年(平成19)に新しく架けられたもの。ちなみに、橋梁部のデザインには世界を対象に開かれたデザインコンペによって募ったアイデアのなかから、最優秀賞に選ばれたものを採用している。現在の戎橋は、円形を基本とした橋上広場を表現し、広場に沿ったスロープをたどって、橋の下に降りながら周囲の景色を眺められる工夫が取り入れられているのが特徴だ。
    道頓堀通りとの交差点にある戎橋
  • spot 06
    道頓堀くくるコナモンミュージアム
    「コナモン」を知って作って食べる、体験型の食のテーマパーク
    道頓堀商店街は、道にまで飛び出した各店の看板が見どころのひとつ。そのなかでも目をひく、巨大なタコを掲げているのが、大阪名物のたこ焼きやお好み焼きなど粉もんをとことん楽しむ「コナモンミュージアム」だ。この施設を運営する「たこ家道頓堀くくる」は1985年(昭和60)に開店。店頭では実演販売をしており、両手でリズムよくたこ焼きを焼く技は圧巻だ。仕上げに白ワインを注ぎ香りが立つと完成。トロッとしたたこ焼きはアツアツなので、箸で割ってから食べることをおすすめする。また地下1階では、好きな食材を選び、自分でたこ焼きを焼いてみることができる。お店の人がわかりやすく教えてくれるので、初めてでも安心だ。創業時に創作たこ焼きを販売していた同店。なんと、当時のメニュー「グリコのキャラメル」入りも味わえるのだ。さらに3階では、ロウサンプル作りまで体験できる。型にロウを流し込み、具材パーツを加えれば自作の食品サンプルの完成だ。持ち帰れるたこ焼きは、大阪土産としてぴったりだ。
    巨大なタコの看板が目印のコナモンミュージアム
  • spot 07
    道頓堀今井
    大阪うどんの歴史がココに! 戦後から続く老舗で洗練された一杯を
    戦後すぐの1946年(昭和21)、焼け野原の広がる時代に創業した大阪うどんの老舗「道頓堀今井」。先代いわく「日本料理に例えると、コシのある麺を鮮度高く味わう讃岐うどんは『お造り』。一方、大阪うどんは『煮物』。お揚げやネギなどの食材と麺を、出汁で包みこんだ料理です」とのこと。一般的に大阪うどんの出汁はかつお節やさば節でとるが、今井のレシピはひと味ちがう。創業から変わらず北海道産道南黒口浜の天然真昆布を厳選し、八升釜にあふれんばかりに加えていく。その量は200gと通常のお店の約2倍! 目の前に置かれた瞬間、出汁の香りが鼻を抜け、まったりとした甘みが心地良い。もはや気品すら感じる味わいは今井だけの一杯だ。最近は看板メニューのきつねうどんのほか、親子丼もリピーター続出中。うどんの茶碗蒸し「小田巻むし」や風味豊かな「柚子あんそば」など、毎月変わる四季折々のメニューもぜひ。
    名物のきつねうどん880円
  • spot 08
    551蓬莱本店
    関西でしか味わえない、大阪名物の豚まんでおなじみ!
    関西人のソウルフードであり、観光グルメの立ち寄りスポットとして名高い「551蓬莱」。1945年(昭和20)の創業以来、地元の人々に愛され、今や大阪を中心に、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山に61店舗を展開している。あのモチモチとした食感の生地と、肉汁がたっぷり詰まった餡に仕上げるため、全店舗で手作りのできたてを提供。また、独特の食感とうまさを生み出す生地の発酵状態で豚まんをつくるために、関西圏以外での店舗展開を行わないなど、味に強いこだわりを持つ。創業の場所である、本店は2021年(令和3)9月16日にリニューアルオープン。以前と比べ、間口の広い販売エリアと豚まんを手際よく仕上げていく調理風景も間近に楽しむことができるようになった。さらに上階のレストランスペースのなかで3階は、テーブル間の仕切りを閉めることで半個室のように利用できる。お土産や食べ歩きにもピッタリな豚まんを、旅の思い出として味わってみてはいかが。
    自宅用やお土産にも人気が高い豚まん(2個420円) ※イートイン・チルドは価格が異なります。
  • spot 09
    りくろーおじさんの店
    焼きたてのチーズケーキは、行列ができるほど大人気
    南海電鉄・Osaka Metroなんば駅と近鉄難波駅から徒歩3分。行列の絶えない人気店といえば「りくろーおじさんの店」だ。「焼きたてチーズケーキ」は直径18cmのホールサイズながら、1000円でおつりのくる手頃な価格がうれしい。生地にはデンマークから直輸入したクリームチーズや北海道産の牛乳を使用する。卵の力で膨らませて焼き上げ、食感は口の中でシュワッと溶けるほど軽い。底に敷き詰めたレーズンが、チーズの味にアクセントを加えて、飽きずに食べられる味わいになっている。店舗にキッチンを併設し、窯から出してすぐ店頭に並ぶ。ベルの音が聞こえると焼き上がりのサインだ。店頭で焼印が押されていく様子が、おいしさを想像させる。できたてのチーズケーキはどの世代にも人気が高い。常温だと当日中、冷蔵で3日以内が消費期限。電子レンジで温め直せば、焼きたてのようなフワフワ食感も楽しめる。大阪土産にぜひ1つ持ち帰りたい。
    店頭で、焼きたてのチーズケーキに焼印が押される
  • spot 10
    アメリカ村
    世界中の「旬」をブレンドしたサブカルチャーの聖地
    倉庫街から流行の発信地へ。街ができた約50年前から、ファッション・音楽・アートを中心に最先端を走り続けるアメリカ村。もとより根付いていたアメリカンカルチャーのほか、最近は韓国・台湾のトレンドも融合する。
    アメリカ村のシンボル、三角公園付近の光景
  • spot 11
    大阪アメリカ村 甲賀流本店
    ミシュラン掲載の味を体感! アメ村のたこ焼きブームの火付け役
    多くの名店が軒を連ねるたこ焼きのメッカ「アメリカ村」。多くの若者が集うこの街では、安くて気軽につまめるたこ焼きが昔から支持されてきた。特に人気なのはアメリカ村で最も古い歴史をもち、同エリアにたこ焼きブームを引き起こした「大阪アメリカ村 甲賀流本店」。ミシュランビブグルマン3年連続掲載の実力派で、網掛けマヨネーズ発祥の店でもある。肝心のたこ焼きは山芋をたっぷり使ったフワトロ食感がたまらない! フルーティーなオリジナルソースと、酸味を抑えてうまみを引き出した特製マヨネーズは相性抜群。また、直径3.8cmと昔ながらの一口サイズも同店ならでは。軽い口当たりなので女性でも1人前(10個)はぺろりと完食できるはず。メニューには王道の「ソースマヨ」やアメリカ村発祥の「ねぎポン」など5種を用意。その中でも人気急上昇中のブラックペッパーソルト&マヨもおすすめだ。2階のイートインスペースか、目の前にある三角公園で街の空気を感じながら食べてみては。
    美しく仕上げる二刀流のピックさばきが見事
  • spot 12
    三角公園
    大阪カルチャーの発信地「アメリカ村」のランドマークでひと休み
    アメリカ村のちょうど真ん中に位置する同エリアのシンボルへ。多彩なカルチャーを育んできたこの街の歴史は、いつだって三角公園の名とともに刻まれてきた。地図上だけではなく、まさにアメリカ村の中心となる名物スポットだ。ただ、意外と知られていないのは、三角公園の呼び名があくまで愛称だということ。正式名称は御津公園(みつこうえん)。独特な分岐を生み出す三角の形状から「三角公園」と呼ばれるようになったそう。そして今なお、アメリカ村の憩いの場所として、定番の待ち合わせスポットとして、多くの若者が集まっている。さまざまなファッションに身を包む人々を眺めたり、聞こえてくる会話に耳を傾けたり、その場の空気感を味わえるのが三角公園の醍醐味だ。ぜひ気軽に足を運んで、良い意味で雑多な大阪独自のカルチャーを体感してみて。
    大阪イチの待ち合わせスポットとしても有名
  • spot 13
    心斎橋BIGSTEP
    若者が集う、アメリカ村のカルチャー発信拠点
    大阪はもとより、関西中の若者が集うアメリカ村。若者をひきつけるモノ、コト、ヒト、トキに関するショップやカルチャーが点在するこのエリアのなかで、特にサブカルチャー志向が強い若者に支持されているのがファッションビルの「心斎橋BIGSTEP」。1993年(平成5)のオープン以来、ファッション、グルメ、ライブ、シネマといったカルチャーを次々と発信するスポットとして知られ、今ではより先鋭的なカルチャーを楽しめる施設として注目を集めている。若い世代にとっては、レトロ感が逆に新しいと人気なのが3階の「ピンボールアーケード」。70年代のヴィンテージ機から最新機まで、およそ100台以上が並んでいる。また、必ず足を運んでほしいのは地下1階のカプセルトイコーナー。フロア一面に広がる1000種以上のカプセルトイを眺めているだけでも楽しく時間を過ごせる。そして、東京オリンピックの正式種目としても注目されたスケートボードを練習できる屋内施設も。フロアには、アクロバティックな技を決める設備も用意され、都会のど真ん中で気持ち良くスケートボードを満喫できる。
    アメリカ村の雰囲気にマッチした施設デザイン
  • spot 14
    法善寺横丁
    江戸から賑わう横丁で先人が愛したグルメを満喫しよう
    大阪イチの繁華街「ミナミ」で異彩を放つ法善寺横丁。石畳の一本道に都会の喧騒はなく、品格漂うレトロな飲食店がズラリと並ぶ。上方文化を代表する著名人が愛した絶品グルメと合わせて、歴史探訪を満喫しよう。
    狭い通りながら、隠れた名店の並ぶメインストリート
  • spot 15
    法善寺
    仏様に水をかけると願いが叶う!? 浪速情緒あふれるレトロな寺へ
    漂う線香の香り、レトロな街並みを印象づける石畳、そして緑に包まれた不動明王に祈りをささげる人々の姿。千日前の大通りから商店街を通り路地へ進むと、古き良き浪花情緒あふれる法善寺にたどり着く。「水掛け不動さん」の名で親しまれる仏像に、水をかけて、願をかけるのが法善寺の参拝スタイル。1人の女性から始まったこの作法が長年続いたことで、いつしか仏像が苔で覆われるようになったとか。右手の剣と左手の縄で悪い気を断ち切り、険しい表情で見守りながら、人生を正しい方向へ導いてくれる。病気平癒を願うなら、体の悪い部分に。縁結びを願うなら、両脇にいる脇侍(わきじ)にやさしく水をかけるべし。24時間いつでも参拝できるので、法善寺横丁で食事を楽しむときは足を運んでみて。
    あらゆる願いを叶える「水掛け不動さん」
  • spot 16
    夫婦善哉
    小説が映画や舞台化された、おしるこが人気の名店
    1883年(明治16)に、法善寺浮世小路に「お福」という名前で創業した甘味処。その名を一躍有名にしたのは、1940年(昭和15)に大阪を代表する文人、織田作之助が発表した小説『夫婦善哉』だ。物語の主人公である2人が訪れる象徴的なお店として描かれ、小説発表後も、映画化やドラマ化などが何度も行われ、今やすっかり観光スポットの定番となっている。また、小説に登場する夫婦が何度も喧嘩しながらも別れることなく添い遂げる物語の内容から、恋愛成就や縁結びのスポットとして有名で、カップルや夫婦で訪れる人も多いとか。そんな、ファンを魅了するぜんざいは味も格別。大粒でふっくらとした食感と、しっかりした甘さが特徴。高級大豆の丹波大納言を約8時間もかけて炊いたあと、さらに1日寝かせることであずきに砂糖を浸透させ、1粒ごとにハリとコクを生み出すのだとか。口直しに添えられた、専門店で作った特注品の塩昆布のサッパリとしたおいしさも侮れない。
    一人前が2つの茶碗で提供されるおしるこ「夫婦善哉」815円(税込)
  • spot 17
    なんばグランド花月
    日本最高峰の笑いを体感! 画面の先にある「生」のやり取りに爆笑必至
    笑いの殿堂として千日前に君臨する「なんばグランド花月」。NGKの愛称で親しまれ、「本場のお笑いを観たい」と年間約100万人ものゲストが訪れる国内最大級の劇場だ。画面越しでは味わえない生の笑いを体感してみよう!
    木札には貫禄のある吉本芸人の名前がズラリ
  • spot 18
    福太郎 本店
    たこ焼き・お好み焼きに並ぶ大阪粉もんグルメ、ネギ焼きの名店へ
    大阪のソウルフードは「たこ焼き」「お好み焼き」だけではない。だし醤油の芳しい香りとシャキシャキ食感がクセになる「ネギ焼き」も忘れずに。もともとは大阪のお好み焼き屋で振る舞われていたまかない料理で、常連客からのリクエストをきっかけに定番の粉もんグルメとして広まっていったそう。そして、ふっくら仕上げる絶品ネギ焼きで話題を集めるのは、裏なんばのディープな路地にたたずむ「福太郎 本店」だ。高火力で一気に焼き上げ、外カリッ、中フワッな食感がたまらない!卵を混ぜたオリジナルの生地と、5種の醤油・酒・みりんをブレンドした自家製醤油ダレがよく合う逸品。アクセントに絞るレモンもネギの風味をひき立てながら、あっさりとした味わいを演出する。中には6時間煮込んだすじ肉もたっぷり。とろけるやわらかさで、濃厚なうまみがネギ焼きをハイグレードな粉もんへと引き上げる。無駄のない手つきで焼きあげていく職人技にも注目してみて。
    店自慢の「すじねぎ焼き」1380円
  • spot 19
    千日前道具屋筋商店街
    天下の台所を支え続ける、千日前道具屋筋商店街
    飲食店関係者などが使用する、調理器具から厨房道具、さらには、食品サンプルやのぼりまでを扱う専門店が無数に立ち並ぶ大阪を代表する商店街。近年は一般の観光客に向けた、体験にとりくんでいる店もある。例えば、食品サンプル作り、ガラスの模様入れ体験、包丁とぎ実演なども行っており、観光スポットのひとつとなっている。
    料理人の目利きにかなう調理道具類がそろう商店街
  • spot 20
    食品サンプルR&M
    大阪観光地のど真ん中で食品サンプルづくりに挑戦!
    千日前道具屋筋商店街のなかで、観光スポットとして国内外から人気を集めているのが「食品サンプルR&M」。業界で50年以上、飲食店の店先に飾られる料理サンプルはもちろん、野菜や肉などの素材サンプルなども手がける老舗企業が、約10年前からスタートさせたのが「食品サンプル手作り体験」。特殊なロウを使って野菜や天ぷらなどの食品サンプル作りを体験できるコースで、大阪を訪れた観光客に好評を博している。常時開催されているのは、天ぷら(海老+野菜の2品)とレタスを作るAコース(所要時間:20-25分、料金:2200円)、天ぷら(海老+野菜など4品)とレタスを作るBコース(所要時間:25-30分、料金:2750円)などがある。スタッフの指導のもと、実際に作った食品サンプルは旅の思い出として持ち帰ることができるのも人気の理由のひとつだ。
    飲食店に欠かせない食品サンプル。かわいいキーホルダーなども販売している
  • spot 21
    上方浮世絵館
    上方浮世絵の歴史を現代に伝える美術館
    江戸時代の文化文政の頃から1887年(明治20)頃まで、約100年間にわたって制作された上方浮世絵。歴史的に価値のある作品の数々が数10点以上も展示されているのが、こちらの美術館。3か月に1度、さまざまなテーマに沿った企画展という形で作品がお披露目されるほか、「浮世絵摺り(すり)体験」ができるのも人気となっている。
    法善寺の正面にある、上方浮世絵を専門に展示する日本唯一の美術館
  • spot 22
    国立文楽劇場
    江戸から続く日本の宝。ユネスコ無形文化遺産の文楽鑑賞を
    オタク文化の聖地、日本橋から徒歩約1分。古くには上方伝統芸能の生まれた道頓堀・千日前エリアに国立文楽劇場が鎮座する。トレンドも良いが、古典や伝統的な作品を鑑賞して、未体験のおもしろさに触れてみよう。
    視界に飛び込む巨大な外観を目印に
  • spot 23
    黒門市場
    何でもそろう大阪の台所で、安くてうまい鮮魚食べ歩きツアーを
    「黒門、ええもん、ほんまもん」と、質・種類・価格の三拍子がそろう黒門市場。昭和創業の老舗が多く、長年の目利きと独自ルートで上質な鮮魚を安く多彩に取り扱う。気が向くままに食べ歩き、おなかも心も満たされて。
    巨大な赤提灯のあるメインストリート
  • spot 24
    黒門市場 魚一
    味も価格も見た目も良し。SNS映えするインパクト大の海鮮丼
    大阪のシェフお墨付きの新鮮な食材を使った絶品グルメを堪能できる黒門市場。食べ歩き目当てに国内外から大勢のゲストが訪れ、鮮魚を取り扱う飲食店も多く立ち並ぶ。なかでも、1983年(昭和58)創業の「黒門市場 魚一」の海鮮丼が味・価格・見た目の三方良しと話題沸騰中! もともとは北新地の老舗割烹や高級料亭向けの卸問屋から始まった。現在は気軽に本格派の鮮魚を味わえる飲食店へリニューアル。いちばん人気の「サーモンイクラ卵黄丼」は、大粒の岩手県産高級イクラ、脂の乗ったノルウェーサーモン、ブランド卵「龍の卵」が三位一体となった、まさに海鮮の宝石箱! 別添えのバジルソースで味変もでき、鯛のアラでだしをとった赤だしまで付いてくる。インパクト大の一杯はSNS映えすること間違いなし。そのほか、メニューにはマグロやウニ、ほたて、かに、うなぎなどをのせたぜいたくな海鮮丼がずらり。広島県産生牡蠣のお造りや殻まで付いたほたて貝バター醤油などアテも豊富で、クラフトビールなどもそろえる使い勝手の良い店だ。
    人気の海鮮丼「サーモンイクラ卵黄丼」2100円
  • spot 25
    北極星心斎橋本店
    食の都・大阪のソウルフード、オムライス発祥の店
    1922年(大正11)に洋食店として開業、オムライス発祥の店として知られる北極星。京阪神に多くの店舗を展開しているが、観光客に人気なのはやはり心斎橋本店だろう。1950年(昭和25)に建てられた、匠による本格的な数寄屋造の茶寮を北極星が買い取り、ふぐ料理店として経営していたものを、1989年(平成元)からオムライス専門店として運営している。メニューの種類は多いが、定番の「チキンオムライス」(1080円)を筆頭に、「ハヤシオムライス」(1380円)や「明太子とイカのオムライス」(1280円)などの人気が特に高い。またお好みのオムライスに海老フライ2尾と味噌汁が付いたセットメニューもある。ほかにも期間限定メニューなども多く、オムライス専門店といえど何を食べるか迷ってしまうほど。店内は中庭の見える座敷のほか個室も複数あるものの、人気店ゆえお昼どきなどは行列が絶えない。
    「チキンオムライスセット」(1740円)。プリプリの海老フライがオムライスのソースにあう、味噌汁付き
  • spot 26
    自由軒難波本店
    食いだおれの町・大阪を代表する「名物カレー」の名店
    作家・織田作之助が足繁く通った店として知られる、1910年(明治43)創業の老舗西洋料理店。「名物カレー」(800円)は、創業者の吉田四一の考案した看板メニューで、ご飯とカレーが最初から混ざっていて、その上に生卵が載せられた、創業当時から変わらぬスタイルで提供される。炊飯器がなかった当時、ハイカラな食べ物として大人気だったカレーも、ご飯は冷めてしまっているのが普通だったという。しかし熱々のカレーと混ぜることで、ご飯が冷めていても温かいカレーを食べられるようになったのである。「名物カレー」は大阪庶民の味として人気を博し、今も常連さんはもちろん観光客にも愛されているが、通常のご飯とカレーが別々になった「別カレーライス」(750円)や、ハヤシライスならぬ「ハイシライス」(750円)も、伝統的な調理法で作られていて人気が高い。もちろんカレー以外のメニューも豊富で、なかでも「ビーフカツ」(1030円)、「サーロインステーキ」(1250円)の人気が高く、「ミニ名物カレー」付きのセットメニューもある。日本の西洋料理史に名を刻んだ老舗の味をぜひ堪能したい。
    アーケード街である難波センター街商店街に店を構える自由軒難波本店
  • spot 27
    たこ焼道楽わなか千日前本店
    『ミシュランガイド』にも掲載された、たこ焼き店の代表格
    大阪名物・粉もんといえば「たこ焼き」。数あるたこ焼き店のなかでも、「たこ焼道楽わなか千日前本店」は『ミシュランガイド』にも掲載された人気店で、昼夜を問わず行列が絶えない。
    目の前で次々と焼き上げるスタイルに、食欲をそそられる
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旅のヒント

  1. その1

    インバウンド需要の影響もあり、宿泊施設が多いのが特徴。各スポット付近にホテルがあるので、翌日の旅のスタート地点に合わせて宿を決めるのがおすすめ。

  2. その2

    「定番の大阪グルメよりも、知る人ぞ知るグルメを堪能したい」という方は、個人店がひしめく道頓堀エリアの路地がおすすめ。リーズナブルな価格で大阪の食文化に触れられる。

  3. その3

    心斎橋・なんばエリアを車で移動するのはおすすめしない。メイン通りの御堂筋やその付近の道路も交通量が多く、細い路地は運転しづらいからだ。その代わり駐車場は多いので、目的地付近にて長時間でも利用できるコインパーキングを探してみよう。

  4. その4

    電車でのアクセスはしやすい。新幹線で新大阪駅を目指し、Osaka Metro御堂筋線で乗り換えるのがポピュラーな交通経路だ。出発地点によってはコスパの良い近鉄線のアーバンライナーもおすすめ。

  5. その5

    そのほか、全国各地からアクセスできる高速バスもチェックしてみて。飛行機を利用するなら、関西国際空港から天王寺駅を経由するルートが近い。

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