長崎

佐世保

SASEBO

軍港として栄え、恵まれた自然環境と異国情緒あふれる街並みが魅力

長崎県北部地方に位置し、長崎市に次いで人口の多い佐世保市。江戸時代、鎖国が続くなか唯一西洋との交易が許されていた。1889年(明治22)に旧日本海軍佐世保鎮守府が設置され、急速に発展していった。現在では海上自衛隊の基地や米軍基地があり、軍艦が並ぶ港は観光名所にもなっている。九州では人気の観光地として知られる九十九島パールシーリゾートには「九十九島水族館 海きらら」があるほか、遊覧船も出ており絶景の九十九島(くじゅうくしま)のクルージングを楽しむことができる。アクティブ派にはヨットセイリングやシーカヤック体験もおすすめの、家族で楽しめる複合施設となっている。九十九島を上から眺めるなら、180度のパノラマが広がる展望台・展海峰(てんかいほう)を訪れよう。花の季節になると園地にコスモスや菜の花が咲き乱れとても美しい。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    西海橋公園
    日本初の海峡横断橋を有する観光公園。うず潮と桜も魅力
    大村湾と佐世保湾をつなぐ海峡、針尾瀬戸の両側にまたがる県立公園。狭く流れの速い海峡に発生するうず潮と、2本の橋が見どころ。園内には展望台ほか各種レジャー施設が整備されており、春は花見スポットとして人気。
    南側の展望台から見た針尾瀬戸と大村湾。右が西海橋(国道202号)、左が新西海橋(西海パールライン)
  • spot 02
    ハウステンボス
    日本にいながらヨーロッパ旅行気分を味わえるスポット
    「花と光の感動リゾート」で知られる長崎県佐世保市のテーマパーク。ヨーロッパの街並みを再現した場内には季節の花々が咲き誇り、夜を彩るイルミネーションや大迫力の花火など季節ごとのイベントが盛りだくさんだ。
    ハウステンボスのシンボル「風車」
  • spot 03
    展海峰
    コスモスの名所としても有名な九十九島を見下ろす展望台
    長崎県屈指のビュースポットとして知られる日本一密度の高い九十九島。大小さまざまな島と青い海のパノラマを一望できる展望台が展海峰だ。俵ヶ浦半島のほぼ中央部、標高165mに位置している。
    晴れた日は遠くまで見渡すことができる
  • spot 04
    九十九島パールシーリゾート
    海のアクティビティからグルメ、ショッピングまで九十九島を丸ごと楽しもう
    西海国立公園に指定されている九十九島の観光拠点となる複合施設が「九十九島パールシーリゾート」。美しい風景を眺めながら、海のアクティビティから水族館、ショッピング、グルメまで満喫できるため、ファミリーもカップルも楽しめる。
    優雅に九十九島を巡るクルージングやシーカヤックなどアクティビティが充実
  • spot 05
    九十九島水族館 海きらら
    九十九島の海を再現した地域密着型水族館
    九十九島の海中を再現し、魚類やイルカ、クラゲなど約370種、1万6000個体を展示している水族館が九十九島水族館海きらら。西日本最大級のクラゲ展示コーナーや全国でも珍しい屋外型大水槽など見どころ満載だ。
    九十九島近海のさまざまな海の生きものを見られる海きらら
  • spot 06
    九十九島動植物園森きらら
    九十九島の自然と癒しがテーマの動植物園
    九十九島を眼下に望む高台に位置する動植物園。自然豊かな環境でキリンやチーター、レッサーパンダなど、子どもたちに人気の動物を飼育・展示している。バラをはじめとする多種多様な花も見どころとなっている。
    ペンギンの泳ぐ姿を下から眺められる人気の展示
  • spot 07
    九十九島遊覧船パールクィーン
    約50分で九十九島の絶景を楽しめる遊覧船
    西海国立公園九十九島は、複雑に入り組んだリアス海岸と208の島々からなる海域。九十九島パールシーリゾートはその玄関口にあり、大型船から小型船までさまざまな種類の遊覧船が発着している。「九十九島遊覧船パールクィーン」は、九十九島の深緑に映える白亜の船体に木目調の内装を施したシックな雰囲気が特徴の大型遊覧船。また、大型遊覧船以外にもスタッフのガイド付きでゆったりとした遊覧を楽しめる「九十九島リラクルーズ」や、カタマランヨット「99TRITON(くじゅうくとりとん)」などの小型遊覧船があり楽しみ方はさまざま。期間限定の「無人島上陸とエサやり体験クルーズ」や、初心者でも安心して体験できるマリーナ内での「シーカヤック体験」などアクティビティも豊富。九十九島に沈む夕日をぜいたくに眺めることのできる「サンセットクルーズ」は、期間限定で日没に合わせて出航しており、好みの遊覧船で至福のひとときを過ごせる。
    優雅な白い船体のパールクィーン
  • spot 08
    四ヶ町商店街
    日本一長いアーケード商店街でぶらり佐世保散策
    四ヶ町商店街は佐世保市にある全長516mのアーケード商店街だ。さらにアーケードで連続してつながっている三ヶ町商店街を含めると、その長さは日本一を誇る。佐世保ならではの店舗に立ち寄って、散策を楽しもう。
    四ヶ町商店街の入り口。アーケードがずっと奥まで続いている
  • spot 09
    ハンバーガーショップ ヒカリ 佐世保バーガー
    市民に親しまれる佐世保バーガー老舗の味
    佐世保バーガーは、1950年(昭和25)頃、駐留していた米国海軍から教えてもらったレシピをもとに、佐世保の飲食店がハンバーガーを作ったことから始まった。当初は基地に勤務するアメリカ人向けだったが、店が独自にアレンジし、今では佐世保市民に親しまれるご当地グルメのひとつになっている。佐世保市ではハンバーガーショップに認定制度を設け「手作り」「注文を受けてから作り始める」をクリアした店のみが「佐世保バーガー」を名乗ることができる。1951年(昭和26)開業のこの店は、うまみの詰まったパティと外はサクッ、中はふんわりのバンズ、甘めのマヨネーズが特徴で、看板メニューは「ジャンボチキンスペシャルバーガー」。学生に安い値段でお腹いっぱい食べてほしいという思いで作ったという。ボリューム満点だが、さっぱりしたチキンパティと飽きのこないソースでペロリと食べられる。「大きなハンバーガー」のイメージを定着させたこの店の味をぜひ堪能してほしい。
    「スペシャルバーガー(670円)」は具沢山でボリューム満点!
  • spot 10
    黒島天主堂
    潜伏キリシタンの信仰が息づくレンガ造りの教会
    島民の約8割がカトリック信者である黒島の集落にある。明治時代に建てられたロマネスク様式の清楚な聖堂で、島のシンボルとなっている。黒島特産の御影石や有田焼のタイルなど、地元の産物を用いた本格的な教会堂建築だ。
    黒島の静かな一角にそびえる祈りの場
  • spot 11
    石岳展望台
    映画『ラストサムライ』のロケ地にもなった絶景スポット
    長崎県屈指のビュースポットとして知られる九十九島。佐世保湾外から九州本土と平戸島を隔てる平戸瀬戸まで大小208もの島々が連なり、なかでも「九十九島南部」の佐世保近海にはとりわけ美しい島々が集まっている。九十九島を一望する展望台といえば「展海峰(てんかいほう)」が有名だが、ここ石岳展望台からはまた違った角度で絶景を楽しむことができる。駐車場から木立に囲まれた遊歩道を300mほど進むと、急に視界が開けて空と海が広がる。青々とした大海原にいくつもの緑の小島が浮かぶ風景は、まるで1枚の絵画を見ているかのよう。この景色に見覚えがある人もいるかもしれない。2003年(平成15)公開のハリウッド映画『ラストサムライ』の冒頭に登場する、夕焼けに染まった海のシーンはこの場所で撮影された。石岳の頂には3階建ての展望台が立っており、ここに上ると西側に九十九島、東側には佐世保の港と街並みが広がり、360度の大パノラマを堪能できる。また石岳展望台は夕景スポットとしても人気。夕焼けに染まる九十九島を堪能したあとは、佐世保の夜景と美しい星空を楽しもう。
    島が浮かぶ密度は日本一といわれる九十九島(くじゅうくしま)を一望できる
  • spot 12
    蜂の家
    ジャズの流れる街で生まれた名物カレーとシュークリーム
    「蜂の家」の看板メニューは、欧風カレーとシュークリーム。その歴史は1948年(昭和23)、東南アジアでスパイス料理を習得した平倉太刀雄が、弟で先代社長の田渕春雄とともに喫茶店を開業したことに始まる。そこで食事メニューとして提供したのが、日本人の味覚にあうように研究してとろみをつけた欧風カレーだった。また、フランス料理に精通していた先代社長はシュークリームを発売。戦後の食糧難の時代でも、佐世保には米軍基地があったため、バターや小麦粉といった食材が比較的手に入りやすかった。甘いものがまだまだ少なかった当時、焼きリンゴやバナナを入れたシュークリームはたちまち街の話題となり、デートに蜂の家のシュークリームを食べに行こう!というのがステータスだったとか。その味は現在まで引き継がれ、世代を超えて佐世保の人々に愛されている。名物の超巨大な「軍艦シュークリーム」は、蜂の家のシュークリームが大好きなお母さんのために特別に作ってほしいと店を訪れた女性の願いから誕生したそうだ。通常のシュークリーム10個分の大きさで、今では誕生会やパーティー用、贈り物として人気を集めている。
    「蜂の家」自慢のカレーと長崎和牛を一度に味わえる「サイコロステーキカレー」(1518円)
  • spot 13
    万津6区「BRICK MALL SASEBO」
    懐かしさと新しさが交差する、佐世保で注目のおしゃれスポット
    佐世保で話題を集めているエリア、「万津6区」のシンボル的存在が「BRICK MALL SASEBO」。新旧が心地よく混在する街には、流行に敏感なセレクトショップやカフェなどが点在し、散策が楽しい。
    壁に大きく書かれた「万津6区(よろづろっく)」が目印の「BRICK MALL SASEBO」
  • spot 14
    RE PORT
    佐世保の今を感じる、話題の「万津6区」でカフェタイム
    佐世保港にほど近い万津町(よろづちょう)は、昭和から続く朝市や商店が残る商いの街。どこか懐かしさを感じさせる街並みに、近年おしゃれなショップや飲食店がオープンし、「万津6区」と呼ばれ注目を集めている。そのシンボル的存在が、赤レンガ倉庫をリノベーションした複合商業施設「BRICK MALL SASEBO(ぶりっくもーるさせぼ)」。そこから1分ほど歩いた路地にカフェ「RE PORT」がある。ガラス戸を開けて中に入ると、コンクリート打ちっ放しの店内に鮮やかなブルーの絨毯が映え、奥の坪庭には松の木が1本植えられている。グレー・青・緑をベースにした内装は、佐世保の町をイメージしているそう。料理でも佐世保を感じてほしいと、食材はできるだけ地元のものを使用。日替わりランチの特製カレーと旬の野菜を使ったサラダプレートのほか、自家製デザートもそろう。季節のフルーツを使ったシフォンケーキは、クリスマスやバレンタインといったイベント限定バージョンも登場し、おいしいだけでなく写真映えすると人気。オリジナルブレンドの「みなとブレンドコーヒー」や佐世保の銘茶・世知原和紅茶とともに味わってみよう。
    季節のシフォンケーキ(660円〜)。世知原(せちばる)和紅茶(490円)とともに
  • spot 15
    海上自衛隊佐世保史料館
    明治に鎮守府がおかれた佐世保の地で、日本海軍の遺産を継承する
    佐世保の町と港を見下ろすように立つ、別名「セイルタワー」と呼ばれる史料館。模型や写真をはじめとする豊富な史料により、日本海軍の軌跡と、海上自衛隊の歴史や役割について学ぶことができる。
    佐世保港を母港とする海上自衛隊の護衛艦「あしがら」の模型も展示
  • spot 16
    戸尾市場・とんねる横丁
    人情味あふれる、佐世保の変遷を見守ってきた市民の台所
    大正時代から佐世保の台所として市民に親しまれてきた戸尾(とのお)市場と、防空壕跡につくられたとんねる横丁。古きよき昭和の面影を残す商店街では、買い物だけでなく店の人との触れ合いも楽しめる。
    防空壕をそのまま利用した「とんねる横丁」。間口の狭い商店が並んでいる
  • spot 17
    下町の洋食 時代屋
    佐世保の名物グルメを食べに、レモンステーキ発祥の店へ
    1986年(昭和61)創業、先代は佐世保名物レモンステーキの生みの親として知られる。元祖の味にこだわったレモンステーキをはじめ、昔懐かしい心のこもった洋食を提供し、35年以上にわたって佐世保の人々に愛されている。
    アツアツの鉄板で運ばれてくるレモンステーキ(スープ・サラダ・ライス付き)1590円
  • spot 18
    ミサロッソ
    味もボリュームもモンスター級の佐世保バーガー
    地元の人に20年以上愛される、佐世保バーガーの店。店名は、店主である美佐子さんの「ミサ」と、イタリア語で情熱・赤を意味する「ロッソ」から付けたそう。佐世保バーガーに認定されるには手作り・できたて、そしてオリジナルソースが入っていることが条件だが、この店ではソースをはじめパン、パティ、マヨネーズ、マスタードもすべて自家製にこだわって手作りしている。人気ナンバー1は、3分割したパンにダブルパティ、ベーコン、卵、チーズ、レタスを挟んだ、その名も「ミサモンスター」。工房で毎日焼き上げるパリフワ食感のパン、国産牛を使用したジューシーなパティ、ピリリと甘辛いサルサソースが味の決め手だ。さらに、店長おすすめの隠れ人気商品が、大きなソーセージを2本使ったボリューム満点のホットドッグ「ドッグモンスター」。どちらも通常サイズの2倍くらいあるので、大きく口を開けてがぶりとワイルドにいただこう。ハンバーガー店を始める前は鮮魚店だった名残で、メニューにはフィッシュバーガーも。また生地から手作りするピザは、チキン、きのこ、シーフードなど10種類あり、常連さんに人気。
    「ミサモンスター」(単品770円、ポテト・ドリンク付き1150円)
  • spot 19
    ハンバーガーショップあいかわ
    長崎和牛100%パティが自慢。精肉店が作る佐世保バーガー
    「目指すのは世界でいちばんおいしいハンバーガー」をモットーに、肉、焼き加減、ソースにいっさい妥協しないハンバーガーが評判の店。おいしさの秘密のひとつは、精肉店直営ならではの、長崎和牛に携わって50年以上の社長が自ら市場で競り落とした肉を使っていること。「佐世保バーガー」を名乗れるのは注文してから肉を焼き始める店に限られるので、できたて熱々を頬ばって、和牛肉がもつうまみと脂の口溶けのハーモニーを楽しみたい。定番は、長崎和牛100%の分厚いパティに自家製ベーコンも載った「スペシャルバーガー」。また「長崎和牛サーロインステーキバーガー」は、肉屋のプライドをかけた採算度外視の逸品だ。新メニューの「長崎和牛レモンステーキバーガー」は、佐世保名物のハンバーガーとレモンステーキをダブルで味わえる、ぜいたくなひと品。ジューシーなパティと、自家製ソースでさっぱりと仕上げたレモンステーキのコラボは、間違いないおいしさだ。1階がバーガーショップと精肉店になっており、2階のレストラン「牛かつあいかわ」では看板メニューの牛カツやステーキをはじめ多彩なメニューを味わえる。
    はちみつレモンがアクセントの「長崎和牛レモンステーキバーガー」(1500円)
  • spot 20
    BigMan上京町本店
    ベーコンエッグバーガー発祥店ならではのこだわり
    米海軍基地から伝わったハンバーガーのレシピに始まり、それぞれの店が独自のアレンジを加えて生まれた佐世保バーガー。今では市内に25軒以上の認定店があり、地元のソウルフードとして愛されている。佐世保バーガーといえばベーコンと卵の組み合わせが定番だが、佐世保で初めてベーコンエッグバーガーを販売したのが、1970年(昭和45)創業の「BigMan」だ。口コミサイトでつねに人気上位を誇り、1日1000個売れたこともあるそう。元祖だけにベーコンにはこだわりがあり、桜の原木で延べ120時間かけてじっくりスモーク。香りがよく、口の中でうまみがジュワッとしみ出す。さらに、10数種類のスパイスを使った肉汁たっぷりのパティ、元パン職人の創業者がこだわったふっくらしたバンズ、リンゴ入りのオリジナルマヨネーズなど、具材一つひとつにおいしさが詰まっている。人気のスペシャルバーガーは、ベーコン2枚とパティ、卵とチーズのトッピング全部入り。ボリュームたっぷりのバーガーを、上から軽く押さえて傾けずに食べるのが佐世保流だ。
    スペシャルバーガーは単品968円、フレンチフライポテトとドリンク付き1518円
  • spot 21
    針尾送信所
    旧日本海軍が建設した、日本の技術を象徴する近代化遺産
    戦前に建造物の高さ日本一を誇った鉄筋コンクリート製の無線塔。日本の近代建築を象徴する存在だ。太平洋戦争開戦の符号「ニイタカヤマノボレ1208」を南方に送信したとも言われ、歴史にその名を残している。
    対岸から見た針尾送信所。空高くそびえる3本の無線塔は、遙か遠くからでも目立つ
  • spot 22
    道の駅させぼっくす99
    厳選された地元の銘品と人気グルメが勢ぞろい
    佐世保市の中心部から佐々町(さざちょう)方面へ向かう、国道497号線(西九州自動車道)近くにある道の駅。地元の人に愛される銘菓や名店の味などを販売するほか、フードコートではご当地グルメを楽しめる。
    フードコートでは佐世保名物自衛隊カレーも食べられる。「護衛艦さわぎりカレー」(1200円)
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旅のヒント

  1. その1

    ハウステンボスは、ヨーロッパをテーマにオランダの街並みを再現したテーマパーク。早期購入でお得になる1DAYパスポートや夕方からお得に楽しめるパスポートがあり、誕生日には特典もついて特別価格で楽しむことができる。

  2. その2

    展海峰の花の開花情報は佐世保市の公式サイトで確認できる。

  3. その3

    「ハンバーガーショップヒカリ」はご当地グルメの佐世保バーガー発祥の店といわれ、発売当初から変わらない老舗の味を楽しめる。

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