小浜・雲仙・島原

OBAMA / UNZEN / SHIMABARA

各地に温泉が湧き、農業が盛んで豊富な食材に恵まれた

長崎県の南東部、島原半島西部に位置する雲仙市には普賢岳がそびえ、有明海、橘湾といった雄大な自然に恵まれている。この地は年間を通じて温暖で、広大な土地と肥沃な土壌、豊かな湧き水を生かした農業や畜産業が盛んで、「一億人の胃袋」とも呼ばれている。島原半島の中心都市である島原市には城下町の街並みが残り、古くから湧き水が豊富で「水の都」とも呼ばれるほど。1日3000tもの湧き水を利用して造られた湧水庭園 四明荘は、池に浮いているかのような母屋が印象的で、水中を泳ぐ鯉と美しい景観を眺めながら、極上の癒やしの時間を過ごせるスポットとして人気だ。また、各地に温泉が湧いている島原半島だが、なかでも雲仙温泉は普賢岳のふもとの標高700mから湧き出る温泉で、雲の上の避暑地と呼ばれている。温泉地としての歴史も古く、1653年(承応2)に始まったといわれる。「古湯」「新湯」「小地獄」と異なった源泉があるのも特徴のひとつだ。「山の温泉」雲仙温泉に対して、「海の温泉」といわれる小浜(おばま)温泉は、713年(和同6)の肥前風土記にも記された古湯で放熱量が日本一といわれる。小浜温泉足湯ほっとふっと105は源泉温度が105度で、それにちなんだ全長105mの足湯の浴槽が橘湾沿いに延びている。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    島原城
    人々の熱意によって復元された、安土・桃山様式の面影を残す名城
    島原の乱の遠因になったことでも知られる島原城。1873年(明治6)の廃城令ですべて取り壊されたが、島原の人々の熱望により、天守閣や櫓が復元された。毎年20-30万人が訪れる観光名所になっている。
    250年間、島原藩主の居城であった島原城。すべての建物を失ってから93年の時を経てよみがえった
  • spot 02
    姫松屋 本店
    13種類の具材を使った食べごたえ満点の具雑煮
    「具雑煮」は、島原半島地域で食されている郷土料理で、その名のとおり餅や野菜がたっぷり入り、やさしい味わいが特徴だ。考案したのは島原の乱の最高指導者「天草四郎時貞」といわれる。1637年(寛永14)、島原の乱で原城に籠城した一揆軍は、兵糧として餅や野菜、海産物などを蓄えた。そして、それらの食材を使って天草四郎の命によって作られたのが具雑煮だ。一揆軍は最終的には幕府軍の兵糧攻めにより敗北を喫することになるのだが、具雑煮のおかげで3か月の間、攻勢を耐えしのぶことができたとされる。「姫松屋 本店」は具雑煮屋の元祖ともいわれ、創業は1813年(文化10)。シンプルなカツオ出汁ベースの汁が特徴で、そこにシロナやゴボウ、ちくわ、焼き穴子、餅など13種類の具材が加わる。水は島原の地下水を利用し、餅も一つひとつ手作業で成型されるなど、細部にまでこだわりが感じられる逸品だ。
    姫松屋の具雑煮は、土鍋で一つひとつていねいに作られる
  • spot 03
    湧水庭園 四明荘
    豊かな湧き水と独特の和風建築が織りなす空間美
    「湧水庭園」の名前のとおり、こんこんと湧き出る豊富な湧き水を利用した、個性あふれる美しい景観を楽しめる。町の中心でアクセス便利な場所にありつつも、門をくぐれば広がる静寂にも魅せられる。
    池の上まで張り出した造りが特徴的で、「水屋敷」とも呼ばれている
  • spot 04
    がまだすドーム(雲仙岳災害記念館)
    見て触れてリアルに体感する日本初の火山体験ミュージアム
    雲仙岳の噴火災害の教訓を伝える施設で、「がまだす」とは島原の方言でがんばろうを意味する。最新技術を使って火砕流を体感できる展示や、やさしく学べる子ども向け施設など、見どころも多く充実したミュージアムだ。
    火砕流で溶けたバイクなど、多くの災害資料が展示されている。悲劇を繰り返さないためにしっかりと見ておこう
  • spot 05
    雲仙温泉
    標高700mにある湯けむり漂う国民保養温泉地
    雲仙天草国立公園のなかにある、雲仙温泉。温泉はもちろん、雲仙エリアの火山景観も楽しめる観光地だ。雲仙の古湯と新湯の間の白い土に覆われた「雲仙地獄」には、硫黄のにおいが立ち込める。
    温泉街を代表する名所、雲仙地獄。多数の噴気孔を巡る遊歩道が整備されている
  • spot 06
    遠江屋本舗
    雲仙名物「湯せんぺい」の昔ながらの味を守り続ける老舗
    湯せんぺいは、ウエハースに似た雲仙名物の菓子。小麦粉と砂糖、卵、重曹に温泉水を練り込んで焼き上げたもので、ほんのり甘く、サクッと香ばしいのが特徴。この湯せんぺいの老舗で知られているのが、雲仙地獄の近くに店を構える遠江屋本舗だ。明治時代に旅人や行商人を癒やす木賃宿として創業。その後、昭和20年代に土産品店を開業し、湯せんぺいの製造を始めたという。湯せんぺいを販売する店はほかにもあるが、一枚一枚手焼きで焼き上げる昔ながらの製法を守っているのはここだけだ。店頭で実演販売をしているので、極上の歯ざわりを生み出す職人技を見てみよう。外気温にかかわらず金型を適温に保つため、細心の注意を払っているそうだ。また、湯せんぺいでクリームをサンドした温泉ゴーフレットや、ロール状にしてチョコを入れた湯せんぺいシガーロールなどのバリエーションも充実している。
    島原城にお殿様がいた明治初期、温泉好きのお殿様に献上する菓子として製造したのが起源とか
  • spot 07
    小浜温泉
    古くから湯治場として多くの人に愛されてきた名湯
    島原半島の西岸、橘湾に面した歴史ある名湯。日本一熱い温泉で知られ、30か所から湧き出している源泉の湯温はなんと105℃。湧出量も1日1万5000tと豊富で、熱量(湯温×湧出量)でも全国でナンバーワンだ。
    あちこちから湯けむりの上がる温泉街。小浜温泉ではほとんどの旅館やホテルが海沿いに立っている
  • spot 08
    小浜温泉足湯 ほっとふっと105
    海と夕陽を眺めながら日本一長い足湯でリラックス
    小浜温泉の小浜マリンパーク内に2010年(平成22)にオープンした観光スポット。島原半島の西岸に位置する小浜温泉は奈良時代の書物にも記されている古湯で、リウマチ、神経痛、切り傷、慢性皮膚病などに効果があるとされ、湯治場として親しまれてきた。源泉温度は約105℃で、湧出量と掛け合わせた熱量は日本一。また、日本一長い全長105mは、源泉温度にちなんだものだ。腰掛け足湯だけでなく、底に埋め込まれた小石が足裏のツボを刺激するウォーキング足湯、ペットと一緒に足湯を楽しめるスペースもある。また、隣には無料で温泉蒸しのできる蒸し釜もある。かごのレンタル代を払えば、食材の持ち込みは自由。蒸し釜に季節の野菜や海産物をセットして、高温の蒸気で蒸している間に足湯に浸かるのが通の楽しみ方だ。西向きの海辺にある小浜温泉では、橘湾に沈む夕日を見ながら足湯で温まることができ、身も心もおなかもぜいたくな気分を味わえる。
    足湯の全長は日本一長い105m。海風が心地良く、足湯に浸かったまま夕日を眺めることもできる
  • spot 09
    刈水庵
    古民家を改装したレトロなデザインショップ&喫茶室
    小浜温泉街から住宅街の坂を歩いて約10分。刈水地区のはずれに趣のある古民家カフェ&ショップがある。辺りは空き家の点在する過疎集落で、刈水庵は築80年の大工の棟梁の屋敷をリノベーションしたものだ。1階のショップでは、運営元であるスタジオシロタニがデザインした器のほか、国内外の工芸家たちの作品、世界各地で集められた珍しいデザイン雑貨などを販売している。シンプルで美しく機能的な作品がそろっているので、眺めているだけでも楽しい。2階に上がると、椅子やソファーをゆったり配置した喫茶室がある。窓からは一方に小浜の町並み、もう一方には間近に迫る原生林が見え、時折心地良い風が吹き抜ける。そんな落ち着いた空間のなかで、地元小浜で焙煎したコーヒーやハーブティーなどを楽しめる。昔と今がクロスオーバーした空間で、日常をしばし忘れてリフレッシュできるだろう。なお駐車場はないので、マリンパーク(足湯)の駐車場を利用しよう。
    スタッフやボランティアの手によって、約半年かけて改装された築80年の民家
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旅のヒント

  1. その1

    島原城のチケットは、天守閣、西望記念館、観光復興記念館の3館共通となっている。天守閣以外のスポットも見学してみると良いだろう。

  2. その2

    雲仙温泉周辺には雲仙地獄などの観光スポットが多く、ファミリー向け。小浜温泉は海沿いにあるので、ドライブしながら海産物のグルメスポットに立ち寄るのが楽しい。

  3. その3

    島原半島は一周約100km。車なら3時間あれば一周できてしまう。見どころや食事処に立ち寄りながらのんびり巡るのにいいサイズだ。バイクや自転車でまわる人も多い。

  4. その4

    熊本県長洲町と雲仙市の多比良港の間を有明フェリーが、熊本市と島原市の島原港の間を九商フェリーが結んでおり、船でのアクセスも可能。

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