長崎

NAGASAKI

歴史的建造物や世界遺産が点在する異国情緒あふれる町

長崎県中部に位置する県庁所在地の長崎市。平坦地が少なく「坂のまち長崎」といわれ、斜面を利用した市街地は独特な景観だ。町は海に面しており、1571年(元亀2)にポルトガル人が開港した長崎港は、鎖国時代の200余年を通し海外貿易港として発展。1859年(安政6)に自由貿易港として再出発し外国人居留地が造られ、多くの外国人が居住し始めた。東山手地区のオランダ坂や、南山手地区のグラバー園、大浦天主堂など異国情緒あふれる建造物が国宝・文化財として大切に保存されている。第二次世界大戦では、長崎市は原爆の被害にあった。原爆落下中心地と、その北の小高い丘などの周辺を含む平和公園には、原爆被害者の冥福を祈り、悲惨な戦争を二度と繰り返さないという誓いと、世界平和の願いを込めて「平和祈念像」「平和の泉」が造られた。長崎原爆資料館では、原爆による被害がありのままに伝えられ、復興の様子についても展示されている。原爆の恐ろしさと平和への尊さを体感できる場所だ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    平和公園
    原爆が投下された地に世界平和への願いを込めて造られた公園
    長崎市中心部から約3km北の浦上地区にあり、原爆が投下された爆心地の周辺にさまざまな施設が整備されている。毎年8月9日の原爆記念日には平和祈念式典が行われ、この地で全世界に対して平和宣言がなされる。
    地元では平和祈念像が立つ「願いのゾーン」だけを平和公園と呼ぶことが多い。爆心地は像から350mほど南にある
  • spot 02
    長崎原爆資料館
    核兵器の脅威と戦争の悲惨さを訴える資料館
    平和公園内の「学びのゾーン」にあり、被爆50周年事業の一環として1996年(平成8)に創立された。原爆が投下された当時の惨状、核爆弾の恐ろしさを伝える施設として、国内外から多くの人が訪れる。
    爆心地一帯を見下ろす丘にあり、「祈りのゾーン(爆心地公園)」から徒歩4分程度だ
  • spot 03
    浦上天主堂
    弾圧に耐えたキリシタンが築いた教会
    長崎市北部の浦上地区に建つ国内最大級のカトリック教会。16世紀から隠れて信仰を受け継いできた信徒が、大正時代に築いたものだ。原爆で破壊され、戦後に再建されたため、復興のシンボルとしての側面ももっている。
    正式名称は「カトリック浦上教会」。旧称の浦上天主堂のほうが一般的によく知られている
  • spot 04
    浜町アーケード
    長崎グルメも楽しめる! 約700軒が集まる長崎最大の商店街
    長崎市の中心部、中島川に架かる銕橋(くろがねばし。通称てつばし)から東へ延びる全長約360mのアーケード街。中央で交差するベルナード観光通りと合わせて、全国有数の賑やかな商店街となっている。
    高級ブランド店から日用品、レストラン、コンビニまであり、「浜んまち商店街」の通称で市民に愛されている
  • spot 05
    ツル茶ん
    大人のお子様ランチと親しまれるトルコライス
    トルコライスとは、ピラフ、スパゲッティ、ポークカツにカレーソースをたっぷりかけて、ワンプレートに盛り付けた洋風料理。長崎ではおなじみのご当地グルメだ。名前に「トルコ」とついているものの、ポークカツが入ったこのメニューが豚肉を禁ずるイスラム教徒の多い地域で発祥したとは考えにくく、トルコ共和国とは関係がないといわれている。発祥起源には諸説あり、いまだに解明されていない。1925年(大正14)に創業し、九州最古の喫茶店といわれるこの店では、昭和30年代から提供を始めた「これぞ正統派!」というトルコライスを楽しめる。ほかに、ラム肉のステーキを載せた「真正トルコライス」や、豪華な有頭えびフライにピリ辛クリームのかかった「ランタントルコ」、坂本龍馬をイメージして和風海鮮パスタとビーフカツで和洋折衷な「Ryoma(りょーま)トルコ」など、トルコライスだけで11種類も用意されている。
    ワンプレートにまとめられたボリューム満点のトルコライス
  • spot 06
    吉宗 浜町本店
    長崎の山海の幸をふんだんに盛り込んだ上質な「茶碗蒸し」
    江戸末期に創業した吉宗は、長崎で知らない人はいないといわれるほどの有名店。趣のある建物は1927年(昭和2)に建てられたものだ。四国伊予の藩士だった吉田宗吉信武が、長崎の肥後藩邸にて供された茶碗蒸しにいたく感動し、1866年(慶応2)に「茶碗むし」と「蒸寿し」専門の店を出したのが始まり。蒸寿しとは、酢飯に錦糸卵、でんぶ、穴子の蒲焼のそぼろを載せて蒸しあげた一品。とろとろとした口どけがおいしい茶碗蒸しとの相性が抜群だ。吉宗では今日でも、この2品が対になった夫婦蒸しという独特のスタイルで提供している。150年以上にわたって受け継がれてきた一子相伝の味をじっくりと堪能しよう。また、鎖国時代に中国から伝わった卓袱(しっぽく)料理も人気だ(2022年1月現在一時休止中)。大きな朱塗りの円卓でいただく宴会料理だが、1人前のミニ卓袱もあるのがうれしい。ほかにも会席料理、定食などメニューは豊富。
    茶碗蒸しは江戸時代に京都や大阪で生まれたとも、中国の家庭料理が長崎へ伝わったのがルーツともいわれる
  • spot 07
    眼鏡橋
    日本最古のアーチ式石橋は眼鏡姿!?
    1634年(寛永11)に造られたといわれる「眼鏡橋」は国指定重要文化財。川面に映る姿はまるで「眼鏡」のよう。眼鏡橋に来たらぜひその「眼鏡具合」をチェックしよう。護岸にあるハートストーンもぜひ見つけたい。
    JR長崎駅から蛍茶屋行きの路面電車に乗り、めがね橋電停で下車。徒歩3分ほどで眼鏡橋に着く
  • spot 08
    長崎新地中華街
    コンパクトなエリアにギュッと魅力が詰まった中華街
    長崎市の中心部にある観光客に人気のエリア。朱色の門や柱が華やかで異国情緒にあふれ、ちゃんぽんや皿うどんなどの長崎グルメを堪能できる。冬には長崎ランタンフェスティバルの会場になり、幻想的な風景が広がる。
    交通機関でアクセスする場合、JR長崎駅から路面電車に乗り、新地中華街電停で下車して徒歩2分
  • spot 09
    四海楼
    福建料理がルーツの長崎グルメ、ちゃんぽん発祥の店
    鶏ガラと豚骨がベースのスープをほどよく吸ったモッチリとした食感の太麺、肉や野菜、魚介類もたっぷり入った、栄養満点の長崎ちゃんぽん。現在では長崎の郷土料理として全国に知られているが、もとは四海楼が1899年(明治32)に創業された後、生活に困窮する中国の留学生を救うために考案された料理だという。長崎近海で獲れる海産物や野菜をふんだんに使って作られた「支那うどん」が評判を呼び、ちゃんぽんと名を変えて中華街に広まった。今では缶詰や冷凍技術の発達によりいつでもあらゆる食材が手に入るが、当時は季節の食材を使っていたことから、四季を味わえる料理といわれていた。やがて四海楼には多くの著名人が訪れるようになり、浩宮殿下(現在の今上天皇)にも献上されたことがあるという。白濁したスープは海鮮のうまみが加わった上品な味わい。そこに麺が見えないほどの具材や錦糸卵がたっぷりと盛られており、味も見た目も大満足だ。
    人気メニューのちゃんぽん。中国福建省出身の四海楼創業者が、故郷の料理を日本風にアレンジしたものだ
  • spot 10
    長崎孔子廟・中国歴代博物館
    長崎で中国の歴史と文化を堪能しよう
    孔子廟とは、儒教の始祖である孔子の遺品を納め祀る霊廟のこと。長崎孔子廟は中国の総本山にも引けを取らない壮麗な建築で、日本で唯一の本格的な中国式霊廟。中国の文化を伝える中国歴代博物館が併設されている。
    孔子廟の正門に当たる儀門(ぎもん)。一対の福建石獅子(ふっけんせきしし)が廟を守っている
  • spot 11
    岩崎本舗 グラバー園店
    長崎のワンハンドグルメ、角煮まんじゅうの元祖の店
    早くから国際化の進んだ長崎では、「ちゃんぽん」「皿うどん」「カステラ」などバラエティ豊かなご当地グルメを楽しめる。「角煮まんじゅう」も長崎グルメを代表する一品だ。さかのぼること江戸時代、交易地として栄えた長崎には中国や南蛮の食文化が伝わった。それらを日本流にアレンジして生まれたのが、円卓に大皿を並べたコース料理「卓袱(しっぽく)料理」。そのなかの1品であった中国の角煮「東坡肉(とんぽーろー)」を手軽に食べられるようにと角煮まんじゅうを考案したのが岩崎本舗だ。タレに化学調味料を使わず、素材にも製法にも徹底的にこだわった角煮まんじゅうは、「大とろ角煮まんじゅう」や「チーズ角煮まんじゅう」など種類も豊富。各所に支店があるが、長崎の観光名所、グラバー園と大浦天主堂へ続く坂の途中にあるグラバー園店は、観光の合間に立ち寄りやすいのもうれしいポイントだ。
    独自配合の粉をイースト菌で発酵させ、豚の角煮を炊く際に出たラードを配合した生地はフワフワ。とろける角煮も絶品だ
  • spot 12
    オランダ坂
    「日本の道100選」に選定された人気スポット
    長崎は別名「斜面都市」といわれるくらい坂道のとても多い街だ。観光地として有名な「オランダ坂」はかつて、大浦や東山手、南山手などの外国人居留地に石畳が敷かれた坂道の総称だった。異国情緒漂う石畳の坂道や石段、周囲に建つ古い洋風建築とレンガ塀は、趣深く風情があると人気が高い。そもそもオランダ坂と呼ばれるようになったのは、幕末の開国後。当時長崎にもさまざまな国の外国人がたくさんやってくるようになり、東山手などは居留地と定められていた。東洋人以外の外国人を国の区別なく「オランダさん」と呼び、居留地にある坂はオランダさんが通る道として「オランダ坂」と呼ばれるようになったという。現在では一般的に活水学院下の坂、活水坂、誠孝院前の坂の3つがオランダ坂と呼ばれており、CM撮影のロケ地としてもよく使われている。
    異国情緒にあふれる東山手に位置するオランダ坂
  • spot 13
    鍋冠山公園
    すばらしい夜景を満喫できる展望台。日中の眺望も捨てがたい
    長崎市の南山手地区にある鍋冠山を利用した公園。展望台からの夜景は長崎でも1、2を争う美しさといわれ、「世界新三大夜景」にも認定されている。長崎港や山々の風景が楽しめる昼間のパノラマもお見逃しなく。
    有名な稲佐山より標高が低くて長崎港に近いため、昼も夜も迫力のある景色が堪能できる
  • spot 14
    長崎県美術館
    長崎ゆかりの作品×スペイン美術。ピカソやダリを見られるかも?
    「呼吸する美術館」をコンセプトに2005年(平成17)に開館した美術館。館内はガラスを多用した開放的な空間で、周囲の自然とも調和する。長崎でアートに触れたい人にはぜひ訪れてほしいスポットだ。
    美術館のデザインは建築家・隈研吾(くまけんご)氏によるもの。東西2つの棟が2階の渡り廊下でつながれている
  • spot 15
    出島ワーフ
    開放感あふれるベイエリアでグルメを堪能
    かつてはオランダや中国との貿易拠点で、今も異国情緒が残る長崎・出島。その新名所としてベイエリアに登場した複合商業施設「出島ワーフ」が人気を集めている。「出島」を見学したあとに立ち寄るのにもぴったりだ。
    海風を感じながらテラス席でのんびり
  • spot 16
    文明堂総本店
    長崎グルメの定番! 老舗の絶品カステラをお土産に
    長崎グルメを代表するカステラは、今から400年ほど前、ポルトガルの貿易商人やキリスト教の宣教師によって、当時海外との唯一の窓口だった長崎へ伝えられたといわれている。以後もカステラは長崎の地で作り続けられ、独自の進化を遂げていった。現在でも長崎には数多くのカステラメーカーがあり、それぞれの味を誇っている。なかでも1900年(明治33)創業の「文明堂総本店」は、長崎を代表する老舗のカステラ屋だ。多くの魅力的な商品のなかでも、絶対にまた食べたくなる味を追求して作られた「特撰カステラ」は、こだわりの素材が生む深いコクとしっとりとした食感で人気が高い。長崎市内にいくつかある店舗のうち、江戸町にある本店は長崎市の中心街に位置し、グラバー園や大浦天主堂などの観光地からも徒歩で行くことができる。アクセス至便な本店で、旅の思い出とともに甘いカステラをお持ち帰りしよう。
    文明堂と聞けば、世代によっては「カステラ一番、電話は二番」というCMを思い浮かべる人もいるだろう
  • spot 17
    稲佐山
    夜景の名所として知られる稲佐山は、日中も絶景!
    1000万ドルの夜景とも讃えられる長崎の夜景を堪能できる名所。「日本新三大夜景」のみならず、2021年(令和3)には上海、モナコと並んで「世界新三大夜景」に認定され、ますます注目を集めている。
    稲佐山展望台から見下ろす長崎市街。港の対岸に旧グラバー住宅や大浦天主堂を望むことができる
  • spot 18
    長崎ロープウェイ
    スタイリッシュなデザインのロープウェイで稲佐山へ
    広々とした眺望が魅力の長崎ロープウェイで稲佐山の景観を楽しもう。著名なデザイナーが設計したクールなゴンドラに乗り、頂上まで約5分の空中散歩。夜景はもちろん、長崎市街の名所を一望できる日中もおすすめ。
    標高333mの山頂までわずか5分で運んでくれる
  • spot 19
    長崎稲佐山スロープカー
    稲佐山の展望台へは、おしゃれで眺望抜群のスロープカーで
    稲佐山の中腹駐車場から山頂展望台までの約500mを、片道8分で運行している。美しい夜景で有名な稲佐山だが、晴れた日の昼間にスロープカーで上ると雲仙や五島列島、熊本県の天草まで見渡すことができる。スロープカーの車体は全面ガラス張りとなっており、乗車中にもダイナミックな眺めを楽しむことができる。スロープカーとは、ラック式登山鉄道と同じ原理で傾斜地を走る乗り物のことで、モノレールにも似ているが法律上はエレベーターに分類される。エレベーターのように乗客がボタンを押して操作し、運転手はいない。稲佐山のスロープカーは、世界的な工業デザイナー・奥山清行氏のKEN OKUYAMA DESIGN(けんおくやまでざいん)が手がけたもの。「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男」の異名をもつ奥山氏。その作品である車両そのものもじっくりと鑑賞したい。
    黒を基調とした車体は景観に溶け込むための配慮。森の木々が写り込むように鏡面塗装も施されている
  • spot 20
    女神大橋
    女神の翼から眺める港町、長崎の風景
    長崎港の入り口に2005年(平成17)に開通した、長崎市の新たなシンボル、女神大橋。海上65mの高さの橋から眺める長崎市の風景は絵画のように美しく、週末には多くの人が訪れる人気のスポットだ。
    塔から斜めに張られたケーブルが翼のように見えることからヴィーナスウイングと呼ばれ、親しまれている
  • spot 21
    伊王島
    長崎市内からわずか30分の自然あふれるアイランド
    2011年(平成23)に伊王島大橋が開通し、長崎市内から気軽に行けるようになった伊王島。島内の人気リゾート「i+Land nagasaki(あいらんどながさき)」では、自然に囲まれて貴重な体験をすることができる。
    長崎市本土と島を結ぶ、全長876mの伊王島大橋。手前が沖之島、右奥に見えるのが伊王島だ
  • spot 22
    伊王島灯台
    明治の初めから長崎港の入り口を見守る歴史的な灯台
    伊王島の北端に位置し、長崎の玄関口である長崎港口を明示する役割をもつ伊王島灯台。日本で最初に造られた8か所の洋式灯台のひとつだ。周囲には絵になるスポットが多く、若い観光客やカップルにも人気が高い。
    高倉健主演の映画『あなたへ』のラストシーンにも登場した
  • spot 23
    長崎ペンギン水族館
    ペンギンの種類の多さで世界一を誇るユニークな水族館
    ペンギンを見て、触れ合い、学べる水族館。地球上に棲む全18種類のうち、9種類約180羽を飼育していて、ペンギンの飼育種類数は世界一。自然の海でペンギンが泳ぐ世界初の試みも必見だ。
    長崎ペンギン水族館ではこれまでに6種類のペンギンの繁殖に成功している
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旅のヒント

  1. その1

    坂道や細く入り組んだ道が多いため市内の移動は路面電車をおすすめする。現金と交通系ICカードも使用でき、1回の料金は130円だが、1日乗車券が500円で販売されている。

  2. その2

    グラバー園や大浦天主堂のある地域には長崎新地中華街があり、長崎のご当地グルメを出す店だけでなくおしゃれなカフェも立ち並んでいる。

  3. その3

    国指定重要文化財に指定されている眼鏡橋にはハートストーンが埋め込まれており、恋が叶うパワースポットとして女性に大人気となっている。

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