滋賀

信楽・甲賀

SHIGARAKI / KOKA

日本六古窯のひとつ信楽焼と甲賀流忍者の里

滋賀県で最も南に位置し、京都府や三重県と隣接する甲賀市。甲賀市を旅するなら、「信楽焼」と「甲賀流忍者」が二大キーワード。笠をかぶって徳利を手にし、愛嬌をふりまくタヌキの置物で有名な信楽焼は、日本六古窯のひとつ。ふだん使いの品から芸術品まで多彩な焼き物を作りだす、滋賀が誇る伝統産業だ。「甲賀市信楽伝統産業会館」で信楽焼の基本に触れたら、「滋賀県立陶芸の森」や信楽の里に点在する窯元巡りを楽しむのもいい。ルーヴル美術館のシンボルと同じ建築家が設計した「MIHO MUSEUM」は、シルクロードを中心とした名品の宝庫。アクセスに時間をかけてでも訪れたい。また、甲賀といえば、伊賀流と並ぶ忍者流派・甲賀流忍者の発祥地で、街のあちらこちらで忍者のモチーフを見かける。さまざまなからくりが潜む「甲賀流忍術屋敷」や忍者体験をできる「甲賀の里 忍術村」を訪れ、歴史の裏舞台で活躍した忍者たちのリアルを感じてみよう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    滋賀県立陶芸の森
    信楽の町を見渡す丘の上で焼き物の魅力に触れる
    信楽の町を見下ろす小高い丘の斜面に広がる、滋賀県立陶芸の森。澄んだ空気に包まれた緑豊かな公園を散策しながら陶芸作品や屋外アートを楽しめる、信楽屈指の人気スポットへ。
    陶芸作品が点在するオカメザサの群生の奥に陶芸館が建つ
  • spot 02
    MIHO MUSEUM
    長いトンネルをくぐった先の美しき別天地でアートを鑑賞
    緑豊かな信楽の森のなかにたたずむMIHO MUSEUM。ルーヴル美術館中庭「ガラスのピラミッド」で知られる建築家I・M・ペイ氏が桃源郷をテーマとして設計した美術館は、自然と一体になった極上の空間だ。
    美術館棟へと続くトンネルは、四季折々の彩りを映す
  • spot 03
    甲賀の里忍術村
    甲賀流忍者のテーマパークで10種の忍術に挑戦
    戦国時代、忍びの者として陰ながら活躍した甲賀流忍者のテーマパーク「甲賀の里忍術村」。忍者の秘密道具やからくり屋敷などを見学できるほか、水蜘蛛や手裏剣など合わせて10種の忍者体験ができる。子どもも大人も楽しめる、忍者の里・甲賀の人気スポットだ。
    忍術村内にある甲賀忍術博物館
  • spot 04
    甲賀市信楽伝統産業会館
    信楽観光の前に立ち寄っておきたい、信楽焼の殿堂
    日本六古窯のひとつ、信楽焼。信楽焼を目にする機会は少なくないけれど、いったいどんな焼き物……? そんな疑問に答えてくれるのが、甲賀市信楽伝統産業会館。定義から歴史まで信楽焼がひと目でわかる貴重なスポットだ。
    信楽地域市民センターに隣接
  • spot 05
    大池寺
    小堀遠州作と伝えられる蓬莱庭園と甲賀三大仏の釋迦如来
    奈良時代、僧・行基が4つの池の中央に開いた大池寺。庭園史に名を刻んだカリスマ作庭家・小堀遠州作と伝えられる枯山水庭園で知られ、遠方から訪れる参拝者も多い。抹茶を味わいながら静かに名庭と対峙してみよう。
    書院前に広がる小堀遠州作と伝えられる枯山水蓬莱庭園
  • spot 06
    甲賀流忍術屋敷(甲賀望月氏本家旧邸)
    驚く仕掛けがたくさん! 甲賀忍者が暮らしたホンモノの屋敷
    国内外から多くの歴史好きや忍者ファンが訪れる、甲賀流忍術屋敷。「どんでん返し」や「落とし穴」、「隠し梯子」など多彩なからくりや展示資料で、歴史の裏舞台を駆け抜けた甲賀忍者の世界を体感してみよう。
    訪問者や敵を見張る「隠し窓」を見つけてみよう
  • spot 07
    油日神社
    油の火の神様を祀る、忍びの里・甲賀の総社
    油の火の神様として古来信仰を集めてきた油日神社は、東西の回廊を備えた楼門、拝殿、本殿が一直線に立ち並び、荘厳な雰囲気をたたえる。時代劇のロケ地としてファンの参拝も多い、甲賀の総社を訪ねてみよう。
    楼門と東西に連なる回廊はいずれも国の重要文化財
  • spot 08
    櫟野寺
    最澄が彫り上げた本尊・十一面観音は日本最大の坐像
    征夷大将軍・坂上田村麻呂も祈願に訪れた甲賀の古刹、櫟野寺。1200年前に最澄が彫ったという十一面観音菩薩は日本最大の坐像。本尊を含め重要文化財の仏像を20体も祀る仏像の宝庫だ。
    参道左側に「千体観音」が並ぶ
  • spot 09
    TSUBO – BUN(旧文五郎窯)
    スタイリッシュで使い勝手も抜群、毎日使いたくなる器を探しに
    信楽(しがらき)で人気の「文五郎窯(ぶんごろうがま)」が、2023.11.1より新ブランド「TSUBO-BUN」に名称変更。モノトーンを基調としたシンプル&モダンな器は、和食にも洋食にもあい、使い勝手も抜群だ。
    「TSUBO-BUN」の前には兄・文悟さん作の大型陶器をさりげなく展示
  • spot 10
    松茸屋 魚松 本店
    香り高い松茸と特選近江牛を食べ放題!名物「あばれ食い」
    「一生分の松茸と近江牛が食べられる」というキャッチフレーズとインパクト大の「あばれ食い」のネーミングが人気を集める「魚松」。一年を通して松茸と特選近江牛のすき焼や近江米の松茸ご飯などを食べ放題で楽しめる。
    「あばれ食い」は松茸土瓶蒸し、松茸ご飯、デザート、お土産まで付いて1人前8800円
  • spot 11
    Ogama
    歴史を刻む登り窯を眺めながら、信楽焼の器でカフェタイム
    現在も信楽で焼物作りを続ける窯元のなかで最古の明山窯(めいざんがま)が手がけるカフェ&ギャラリー「Ogama(おおがま)」。登り窯を眺めながらのカフェタイムや器選びを楽しもう。
    Ogamaのシンボル、登り窯。窯の中にまで入ることはできないが、近づいて見学できる
  • spot 12
    ろくろ体験工房 遊器陶舎
    信楽焼の体験工房で世界にひとつだけのオリジナル器づくりに挑戦
    やきものの里・信楽の楽しみといえば窯元巡りだが、自分の手で信楽焼を作ってみるのもおすすめ。信楽最大級のタヌキが迎える「遊器陶舎(ゆうきとうしゃ)」で、世界にひとつだけのオリジナル作品を作ってみよう。
    電動ろくろの基本コースは3800円(作品2点の焼成費込)~
  • spot 13
    shiroiro-ie
    白いタヌキが迎える白亜のギャラリー&ショップ
    築60年を超える一軒家を真っ白な空間にリノベーションした信楽焼のギャラリー&ショップ「shiroiro-ie(しろいろのいえ)」は、信楽のシンボルとして名高い縁起物のタヌキまで白い。お気に入りの「しろたぬき」を見つけに行こう。
    明るい光が差し込む店内に大きさも表情も異なる「しろたぬき」がずらりと並ぶ
  • spot 14
    紫香楽宮跡
    信楽に開かれた幻の都は、聖武天皇が夢見た理想郷
    奈良時代中期、聖武天皇が造営した「紫香楽宮(しがらきのみや)」。宮殿が築かれ、聖武天皇による大仏造立も計画されたが、都であったのはわずか4か月。千二百年の時をさかのぼって幻の都の面影をたどってみよう。
    かつて宮殿など中枢施設が広がっていたという宮町遺跡
  • spot 15
    卯山窯
    焼きものなのに光を通す、美しい「信楽透器」を探しに
    信楽は「日本六古窯」のひとつに名を連ねる焼物の里で、焼物づくりを行う窯元は現在200以上ある。信楽観光の醍醐味である窯元巡りをするなら、「信楽透器(とうき)」が人気の卯山窯(うざんよう)を訪ねてみよう。
    土ならではの温かみが魅力の「信楽透器」の照明
  • spot 16
    かまーとの森
    全長80m!トンネル窯の跡地に広がる隠れ家的ショップ&カフェ
    焼きものの里、信楽のなかでも隠れ家的なロケーションと個性的な空間が魅力のショップ&カフェ「かまーとの森」。ガーデニング用品を中心としたショッピングやカフェタイムをゆったりと楽しもう。
    天井や入り口付近のバルブなどにトンネル窯時代の名残が見られる
  • spot 17
    十楽寺
    極楽浄土へ誘う本尊・丈六阿弥陀如来は日本最大級の坐像
    忍者の里として知られる甲賀にひっそりとたたずむ十楽寺(じゅうらくじ)。「甲賀三大佛」に名を連ねる日本最大級の丈六阿弥陀如来坐像や、お釈迦様の母である摩耶(まや)夫人の珍しい立像など仏像群が見どころのパワースポットだ。
    像高278cmで日本最大級を誇る本尊の丈六阿弥陀如来
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旅のヒント

  1. その1

    信楽へは、信楽高原鐵道を利用する。JR琵琶湖線草津駅から約25分の貴生川駅で信楽高原鐵道に乗り換える。信楽駅までは約25分。

  2. その2

    MIHO MUSEUMは山奥にあるため車の利用が便利だが、公共交通機関を利用する場合はJR琵琶湖線石山駅から帝産湖南交通バスを利用すると乗り換えなしで行ける。

  3. その3

    滋賀県立陶芸の森と甲賀市信楽伝統産業会館の間は徒歩15分、櫟野寺と油日神社の間は徒歩17分で移動できるが、そのほかは車での移動がスムーズ。

  4. その4

    MIHO MUSEUMや滋賀県立陶芸の森、甲賀の里 忍術村は敷地が広く、坂道もあるため、歩きやすい靴で訪れたい。

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