TSUBO-BUN(旧文五郎窯)
スタイリッシュで使い勝手も抜群、毎日使いたくなる器を探しに
小高い丘の上に立つ窯元
信楽高原鐵道の終点、信楽駅から徒歩10分ほど。道中の後半は道幅が狭くなるため、車の場合は駅前または甲賀市信楽地域市民センターの駐車場に停め、徒歩で向かうと安心だ。新宮神社の鳥居の右脇の道路を道なりに進むと「TSUBO-BUN」の小さな立て看板が現れる。ここから坂を上り、ろくろ場、窯場兼作業場の2つの建物の間を奥へ進むと現れる、背後の竹林を借景にしたコンクリート造りの建物が、ギャラリー「TSUBO-BUN」。1862年(文久2)、初代奥田文五郎が登り窯を開き、大きな壺や甕(かめ)、火鉢、火消し壺など日用の雑器を作ったのが始まり。現在は6代目の奥田章さんが普段使いの食器を中心とした小物陶器を創作している。
料理が際立つスタイリッシュな器
2008年(平成20)オープンのギャラリー「TSUBO-BUN」は、作業場として使われていた築60年の建物を再生。杉板を型枠にコンクリートを打ち込むことにより、杉板の温かみと無機質なコンクリート、相反する材質が絶妙に調和した空間だ。青々とした竹林の風景を切り取る小窓は、まるで額縁のよう。ギャラリー内には、大小のプレート、マグカップ、土鍋など、日々の暮らしに寄り添うさまざまな器が並んでいる。すべての器にしみ止め処理がなされているので、電子レンジや食器洗浄機にも使える。貫入にしみができてしまった場合は無料(送料のみ別途要)で焼き直しをしてくれるそうで、アフターケアも万全だ。
竹にヒントを得た十草(とくさ)柄
弟の章さんが作る器は、「十草」シリーズと、お皿の裏表両面使えるリバーシブルシリーズが中心。家業から離れて建築関係に勤めていた章さんだったが、インテリアデザインに興味をもったのを機に窯元のDNAが覚醒したのか、「自分でものづくりをしたい」と作陶の道に。現在は自身でデザインから創作、文五郎窯のプロデュースまで手がけている。十草シリーズは、窓から見える竹にインスピレーションを得て生み出したデザインだが、茶筅(ちゃせん)のようにより細い線の表現方法を模索した末、筆ではなく針で線を引き、絵の具を埋め込む技法を確立させた。凛とした線のなかに見られる手描きならではのゆらぎが味わい深い。単体で使っても見栄えがするが、器の上に別の器を重ねて使うことで、また異なる表情が生まれてくるのも魅力。お気に入りの器に出合えれば、毎日の食事が心豊かな時間になることだろう。
スポット詳細
- 住所
- 滋賀県甲賀市信楽町長野1087 地図
- エリア
- 信楽・甲賀エリア
- 電話番号
- 0748823153
- 時間
-
10:00-18:00
[冬季間]10:00-17:00 - 休業日
- 月(祝日の場合は火)、第2・4火、イベント出展時
- 駐車場
- あり(10台)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、iD、PayPay、d払い、auPAY)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 和も洋も美しく映える器のギャラリー
- ここでは信楽の窯元散策路にある窯元のひとつである文五郎窯の作品を購入することができます。文五郎窯の器はどれもデザインがシンプルで美しく、和食でも洋食でも日常の食卓に使いやすそうなものばかりでした。窓の外にそよぐ竹林を活かした作りの美しいギャラリーです。
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